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私が…公爵令嬢ですって!?

どうやら第一王子殿下がパーティーに来た様です…。

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 「初めまして。リズリ・ヘレン・セインド嬢。私はこの国の第1王子、リオン・シエル・ユーネリアと申します。この度は突然の参加となってしまい、申し訳ありません。パーティーに本日出席される予定だった国王陛下が急用で来れなくなってしまい、急遽私が代わりに出席させていただく形となったのです。」

「まあ、そうなのですか。いろいろ大変だったことでしょう。どうかこのパーティーの間だけでもくつろいで行って下さいませ。」

パーティー用の鋼のスマイルを保ちながらも、今心の中ではてんやわんやの大騒ぎだ。お父様、国王陛下まで招待していたのか。

「ありがとうございます。大規模なパーティーですね。聞くところによるとあなたの10歳の出生記念パーティーだとか。」

「ええ。1年が経つのが本当に早くて早くて…。後2年で学園に入学だと思うと不安でなりませんわ。」

オホホホホ…と口元を扇子で隠しながら笑い、では、とドレスの裾を持ち上げお辞儀をすると、もう一度ニコッと笑顔を見せてから移動する。多分失礼は無かったはずだ。そう信じたい。

「少し庭で休んでくるわ。ルナも少し休んできたら?」

ずっと後ろに付いて来てくれていたルナに声をかける。いえ、ですが…とルナは困った顔をするが、一人になりたいのと言うと、しぶしぶ承諾してくれた。

「ん~!」

庭に入ると、誰もいない事を確認して、背伸びをする。本当に退屈極まりない。パーティーというものは。
庭に置いてあるベンチに腰を掛けると、足をプラプラさせながら何となく空を見上げた、その時だった。
何もなかった空に人が突然現れた。とっさにベンチから立ち上がる。長い髪の毛に古代ギリシャ人が着ていたキトンのような白い服装。
何処かで見たことがある。いや、あれは…

「神…様…?」

そう言った瞬間、その人は驚いて私を見た。

「私が…見えているのか?」

私の頭の中に、走馬灯のようにたくさんの記憶が流れ込んでくる。段々と頭がエラーを起こしたような感覚に陥ってきた。あ、足を踏み外した。そう思った直後、私は気を失った。
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