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5.焦がし砂糖
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桃は、そのまま有給5日消化となった。
月子が診断書を出してくれたらしい。
それを公太郎が受理してくれたと言う事だ。
重なるもので、大家さんが、家に居ないなら給湯器を付け替えてあげるわと言ってくれて、結局、悠の家に居着いて2日目。
悠のマンションは、静かな住宅街にあって、部屋数も多い。
出張も多く、転勤が多いと言う事も見越した物件で、家具も家電も食器すら最初から付いていたものらしい。
同じような仕事、同じような境遇、同じような生活をしている人間というのはいるものだ。
桃が提供された部屋は、使ったことが無い部屋だったというのだから贅沢な話。
猫と共に一宿一飯以上の世話になったのだからとせめて食事を作る事にした。
テーブルに乗った料理に遥は驚いた。
「これはスウェーデン料理ですか?」
「・・・違うと思う。私、スウェーデン料理なんてよくわからないもの。これはフランス居た時、バイトしながら教えて貰ったの。だから多分フランス料理なんだけど、でも、そもそもシェフはアルジェリアから来たって言ってたから少し味混ざってるのかも・・・」
改めて考えると、よくわからない。
しかし、前菜からメイン、デザートまであるのだからやはり桃の中では定義された物なのだろう。
「ズッキーニのお花のベニエ。コックオーヴァン。デザートはクレームブリュレ」
と桃が説明した。
「なんかよく分かんないんだけど、フランス人、ご飯の前にお菓子食べるんだよね。それはまあ省いて・・・」
アペロールと言って、軽いビールやカクテルなんかを飲みながらのスナックタイムがあるのだ。
大人も子供も好きな習慣だが、桃はどちらかと言ったら、食事の後に何か食べたいタイプ。
お菓子は、ご飯の後から寝るまで食べていたい。
悠は、驚くほどおいしいと言った。
見様見真似で覚えた家庭料理と言うより、基礎がしっかりした味だった。
さすがシェフから習っただけはある。
なのになぜアイスが主食で倒れるのか悠《はるか》には全く不思議だ。
「だって、一人暮らしなのにめんどくさいじゃない?コンビニで何から何まで買えるのよ?あんなにおいしいのよ?絶対そのほうがおいしいし便利!」
桃は、私もみりんちゃんもコンビニ無かったら死んじゃう!と、真剣に言った。
「・・・フランスには、いつからいつまで?」
「えーと、10歳から13歳かな?パリに2年、ボルドー に1年ですね」
「そうですか。・・・あとはどこに居たんですか?」
「イタリアに2年。香港はもっと小さい頃に、2年居たかなあ?でも中学と高校は日本がメインだから、大丈夫」
何が大丈夫なのか分からないが。
実際、桃は日本の大学に進学したのだ。
大学院の途中で、スウェーデンの大学に入り直した。
そのきっかけに何があったのかは二人ともあえて触れないまま。
「・・・でも驚きました。桃さんが出向でいらしてたなんて。連絡してくれれば良かったのに」
「私こそ驚きました。お父さんには、悠さんは本社にいらしているって聞いていたから。えらいんですね。わざわざ、グループ企業に出向されて来るなんて」
役員であるけれど、あちこちグループ会社を回る、いわゆる武者修行らしいと言う触れ込みで現れたのは、悠だった。
御曹司という立場と、文句なしの爽やかな好青年ぶりに、女性どころか男性まで色めき立っていた。
事情を知っている藤枝は桃を心配してくれたが、そう問題もなく過ごしている事にホッとしていたのに。
体調管理が出来ないのは仕事出来ない奴だ、なんて自分で言っていてこれだもの。
桃は情けない思いを噛み締めた。
あまり、迷惑を掛けたくなかったのに。
「・・・謝らないでいいですからね」
先手を打って、悠がそう言った。
「桃さん、これ美味しいです」
「・・・良かったです」
そう言えば、姉弟でこうやって食事をするのは、ほぼ初めてではないだろうか。
「・・・クレームブリュレなんて自分で作れるんですか?」
「割にすぐ出来るのよ。お砂糖焦がすのちょっと大変なだけで」
「・・・焦がすんですか?オーブンとか無いですよね?」
「コンビニで買って来て、チャッカマンで頑張ったの」
結構力技だな、と悠が笑った。
三つ年上の姉という存在がいきなり現れたのは、小学生の頃。
大人の事情で知らされなかったお互いの存在が、またしても大人の事情で顕にされたのだ。
あれは会社主催の恒例の納涼会だった。
ホテルで毎年開催されるもので、夏祭りの模擬店まであれこれ揃えられている名物だった。
祖父に連れられて、友人だという外国人の男性に連れられていたのは、浴衣姿の少女だった。
シベリアンハスキーや猫のように青い目の老人と、薄い茶色と緑色や水色が混じったような目の女の子は、不思議でありながら、夏祭りの非日常の雰囲気に不思議と馴染んでいた。
「・・・悠、こちらは私の昔からの友達と、そのお孫さん。・・・そしておじいちゃんの孫でもあって。・・・お前の、お姉さんになる」
難しい顔で、祖父にそう言われて、何の事かよく分からなかった。
外国人ながら、大学教授であり日本の大学で教鞭を取っている彼は、とても流暢な日本語で祖父と話していた。
しかし、問題は、その孫。
何を言ってるのかさっぱりわからなかったのだ。
「この子は、母親に連れ回されて、あちこちの言葉が混ざってしまっているんですよ。困ったものです」
祖父本人も、わかる時と分からない時もあるのだと言って笑っていた。
桃は、りんご飴を齧りながら、小さな声で何か言って、金魚すくいの屋台を夢見るような目で指差していた。
「・・・金魚すくいしたいの?」
と、ゆっくりとした言葉で確認しても、桃はよく分かっていない様子のままでその不思議な色の瞳を向けていた。
悠はその手を取って、一緒に金魚すくいをしたのだ。
その思い出は、自分にとって後から父の過去と共に、じわじわと衝撃的なものであったのだけど。
今は亡き祖父が、唯一、孫娘に会ったという事でもあったのだ。
それを、彼は自分の息子夫婦の前では決して言わなかったけれど、自分にはたまに、あの金魚の子は元気かなとよく言っていたものだ。
「・・・桃さんのおじいさんから、毎年祖父にクリスマスカードが届いていたんですよ。桃さんの近況と、写真がたまに入ってたんです。よく祖母と見て喜んでましたよ。・・・申し訳ない話だと、表立って桃さんに会えるはずも無いのだとよく言ってました」
複雑な話、なんて一口で言って終えば簡単だが。
学生のうちに息子に子供ができてしまって結婚を反対し別れさせて、それでも勝手に女の方が子供を産んだ。
けれど。
桃は、その後、祖母に会えたし、彼女との短かった交流は良い思い出でもある。
双方、傷ついたものでもあったけれど。
「・・・もう一度。おばあちゃんが亡くなる前にお会いしたかったけれど、残念です・・・」
「急でしたからね。・・・立場上、桃さんが葬儀にも遠慮される事は祖母も分かっていた事でしょうから。・・・色々ありましたけど、祖母は桃さんに会えて良かったと思います」
「・・・私もです」
桃は、クレームブリュレの薄いガラスのような焦がし砂糖を齧りながら小さく頷いた。
月子が診断書を出してくれたらしい。
それを公太郎が受理してくれたと言う事だ。
重なるもので、大家さんが、家に居ないなら給湯器を付け替えてあげるわと言ってくれて、結局、悠の家に居着いて2日目。
悠のマンションは、静かな住宅街にあって、部屋数も多い。
出張も多く、転勤が多いと言う事も見越した物件で、家具も家電も食器すら最初から付いていたものらしい。
同じような仕事、同じような境遇、同じような生活をしている人間というのはいるものだ。
桃が提供された部屋は、使ったことが無い部屋だったというのだから贅沢な話。
猫と共に一宿一飯以上の世話になったのだからとせめて食事を作る事にした。
テーブルに乗った料理に遥は驚いた。
「これはスウェーデン料理ですか?」
「・・・違うと思う。私、スウェーデン料理なんてよくわからないもの。これはフランス居た時、バイトしながら教えて貰ったの。だから多分フランス料理なんだけど、でも、そもそもシェフはアルジェリアから来たって言ってたから少し味混ざってるのかも・・・」
改めて考えると、よくわからない。
しかし、前菜からメイン、デザートまであるのだからやはり桃の中では定義された物なのだろう。
「ズッキーニのお花のベニエ。コックオーヴァン。デザートはクレームブリュレ」
と桃が説明した。
「なんかよく分かんないんだけど、フランス人、ご飯の前にお菓子食べるんだよね。それはまあ省いて・・・」
アペロールと言って、軽いビールやカクテルなんかを飲みながらのスナックタイムがあるのだ。
大人も子供も好きな習慣だが、桃はどちらかと言ったら、食事の後に何か食べたいタイプ。
お菓子は、ご飯の後から寝るまで食べていたい。
悠は、驚くほどおいしいと言った。
見様見真似で覚えた家庭料理と言うより、基礎がしっかりした味だった。
さすがシェフから習っただけはある。
なのになぜアイスが主食で倒れるのか悠《はるか》には全く不思議だ。
「だって、一人暮らしなのにめんどくさいじゃない?コンビニで何から何まで買えるのよ?あんなにおいしいのよ?絶対そのほうがおいしいし便利!」
桃は、私もみりんちゃんもコンビニ無かったら死んじゃう!と、真剣に言った。
「・・・フランスには、いつからいつまで?」
「えーと、10歳から13歳かな?パリに2年、ボルドー に1年ですね」
「そうですか。・・・あとはどこに居たんですか?」
「イタリアに2年。香港はもっと小さい頃に、2年居たかなあ?でも中学と高校は日本がメインだから、大丈夫」
何が大丈夫なのか分からないが。
実際、桃は日本の大学に進学したのだ。
大学院の途中で、スウェーデンの大学に入り直した。
そのきっかけに何があったのかは二人ともあえて触れないまま。
「・・・でも驚きました。桃さんが出向でいらしてたなんて。連絡してくれれば良かったのに」
「私こそ驚きました。お父さんには、悠さんは本社にいらしているって聞いていたから。えらいんですね。わざわざ、グループ企業に出向されて来るなんて」
役員であるけれど、あちこちグループ会社を回る、いわゆる武者修行らしいと言う触れ込みで現れたのは、悠だった。
御曹司という立場と、文句なしの爽やかな好青年ぶりに、女性どころか男性まで色めき立っていた。
事情を知っている藤枝は桃を心配してくれたが、そう問題もなく過ごしている事にホッとしていたのに。
体調管理が出来ないのは仕事出来ない奴だ、なんて自分で言っていてこれだもの。
桃は情けない思いを噛み締めた。
あまり、迷惑を掛けたくなかったのに。
「・・・謝らないでいいですからね」
先手を打って、悠がそう言った。
「桃さん、これ美味しいです」
「・・・良かったです」
そう言えば、姉弟でこうやって食事をするのは、ほぼ初めてではないだろうか。
「・・・クレームブリュレなんて自分で作れるんですか?」
「割にすぐ出来るのよ。お砂糖焦がすのちょっと大変なだけで」
「・・・焦がすんですか?オーブンとか無いですよね?」
「コンビニで買って来て、チャッカマンで頑張ったの」
結構力技だな、と悠が笑った。
三つ年上の姉という存在がいきなり現れたのは、小学生の頃。
大人の事情で知らされなかったお互いの存在が、またしても大人の事情で顕にされたのだ。
あれは会社主催の恒例の納涼会だった。
ホテルで毎年開催されるもので、夏祭りの模擬店まであれこれ揃えられている名物だった。
祖父に連れられて、友人だという外国人の男性に連れられていたのは、浴衣姿の少女だった。
シベリアンハスキーや猫のように青い目の老人と、薄い茶色と緑色や水色が混じったような目の女の子は、不思議でありながら、夏祭りの非日常の雰囲気に不思議と馴染んでいた。
「・・・悠、こちらは私の昔からの友達と、そのお孫さん。・・・そしておじいちゃんの孫でもあって。・・・お前の、お姉さんになる」
難しい顔で、祖父にそう言われて、何の事かよく分からなかった。
外国人ながら、大学教授であり日本の大学で教鞭を取っている彼は、とても流暢な日本語で祖父と話していた。
しかし、問題は、その孫。
何を言ってるのかさっぱりわからなかったのだ。
「この子は、母親に連れ回されて、あちこちの言葉が混ざってしまっているんですよ。困ったものです」
祖父本人も、わかる時と分からない時もあるのだと言って笑っていた。
桃は、りんご飴を齧りながら、小さな声で何か言って、金魚すくいの屋台を夢見るような目で指差していた。
「・・・金魚すくいしたいの?」
と、ゆっくりとした言葉で確認しても、桃はよく分かっていない様子のままでその不思議な色の瞳を向けていた。
悠はその手を取って、一緒に金魚すくいをしたのだ。
その思い出は、自分にとって後から父の過去と共に、じわじわと衝撃的なものであったのだけど。
今は亡き祖父が、唯一、孫娘に会ったという事でもあったのだ。
それを、彼は自分の息子夫婦の前では決して言わなかったけれど、自分にはたまに、あの金魚の子は元気かなとよく言っていたものだ。
「・・・桃さんのおじいさんから、毎年祖父にクリスマスカードが届いていたんですよ。桃さんの近況と、写真がたまに入ってたんです。よく祖母と見て喜んでましたよ。・・・申し訳ない話だと、表立って桃さんに会えるはずも無いのだとよく言ってました」
複雑な話、なんて一口で言って終えば簡単だが。
学生のうちに息子に子供ができてしまって結婚を反対し別れさせて、それでも勝手に女の方が子供を産んだ。
けれど。
桃は、その後、祖母に会えたし、彼女との短かった交流は良い思い出でもある。
双方、傷ついたものでもあったけれど。
「・・・もう一度。おばあちゃんが亡くなる前にお会いしたかったけれど、残念です・・・」
「急でしたからね。・・・立場上、桃さんが葬儀にも遠慮される事は祖母も分かっていた事でしょうから。・・・色々ありましたけど、祖母は桃さんに会えて良かったと思います」
「・・・私もです」
桃は、クレームブリュレの薄いガラスのような焦がし砂糖を齧りながら小さく頷いた。
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