青天のヘキレキ

ましら佳

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24.血塗れの女神

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「・・・・不名誉だわ」
翌日、昼休みに保健室で話の顛末を聞いたたまきは、ごくりと生唾を飲んだ。
「・・・なんで私があんたの不始末のせいで、婦人科に性病検査に行かなきゃなんないのよ!?」
高久たかくの思った通りたまきは激怒し、みるみる顔色を変えた。
たまきは血圧が上がったり下がったり・・・。
「あんたね・・・!!あんたね?!この体がポンコツなの自覚あんの!?私があんまりびっくりしたらあんた死ぬかもしんないのよ!?ていうか・・私が、死ぬのか・・・」
ああもうっ。
なんたる複雑怪奇な悲劇、いやもう喜劇だ。
「・・・あ、あの、先生、ふ、婦人科じゃねえよ?行くのは・・・」
「は?だって・・・。ああ、そっか・・・男だから・・・泌尿器科かぁ・・・」
がっくりと項垂うなだれる。
コイツのせいで、泌尿器科で局部を晒してこいと。
「あと、ポンコツって・・・ちょっとひどくねー・・・?」
「はあ?アンタ、頭もポンコツなのよ!?・・・大体、何なのその美容師・・・!」
女の敵。そして、教育と医療の末端に携わる者として、公衆衛生的に見ても許せない。
「わかった。よし。決めた。・・・どこ。何ていう店なの?」
たまきがゆらりと立ち上がった。
「・・・ちょっと、先生・・・?何だよ・・・?」
何だか怖ぇ・・・。
マジでキレてる・・・?
「だってさ、そいつが諸悪の根源なんでしょ。だったらさあ、大元おおもと断たなきゃしょうがないじゃない・・・。私、そいつと肩並べて泌尿器科行くから。ね、高久、どこ行こうね?やっぱ医大かなぁ。そいつとさあ、医大のさあ、ごっちゃごちゃ人いるでっかい待合室で、性病検査お願いしますっつって言って回ろうかなあ・・・あー、愉快愉快!」
人間、キャパを超えると、Cドライブが吹っ飛んでおかしな回路になるらしい。
「先生、落ち着いて・・・な、・・・人に優しく行こう」
「何がだこらぁっ!?そもそも若者の乱れた性生活のせいでこうなったんだっ!私、いつも言ってただろうがっっ。望まぬ妊娠と病気には気をつけろって・・・!」
「ご、ごめん・・・・すいません」
謝るしかない。
「あんた!ほかのどこかのお嬢さんに手出してないでしょうねっ!?」
「し、してない。してません。他に出会いゼロです!ほんとに、ユカパイとだけです!」
はぁ、とたまきはため息をついた。
「・・・・いい?あんたは未成年だからね。保険証はお父様の扶養なんだよ?病院受診すれば、どこの病院行ったんだか当然お父様の知るところとなるからね。・・・つーか私、どのツラ下げてお父様に申し開きすればいいのよ・・・・情け無い!」
「・・・マ、マジかよ・・・?」
「当たり前でしょ!」
「・・・じゃ、行かなくていい・・・」
「そんなわけには行かないんだよ!」
だんだんと机を叩く。
「近いうち、必ず行く。放っといたらね、あんた、死ぬ前に、あんたのあんたが腐って取れるからね」
たまきの言葉に高久たかくは気を失いそうになった。

 たまきは、高久たかくから聞き出した店へと向かった。
突然殴り込みかけるのはやめてくれと言われて約束したが、その前に一度どんな顔した男か見てみたかった。
どうしようもない話だが、同僚を傷つけ、大事な生徒の身を危険に晒した男だ。
あまり新宿界隈には来た事がないから、不案内だが、スマホの道案内を頼りに進む。
ちょっと迷ったらしい。
「・・・サロン・ルピン・ド・トロワ。・・・ルパン三世ってことか・・・?こんな店名じゃ何屋なんだかわっかんないじゃないのよ・・・」  
怒りも収まらぬまま、どんどん歩いていく。
と、ふと空気がふわりと動いた。
あれ、こんなとこに・・・。
お寺・・・?
赤い伽藍がらんが異世界に誘うように黄昏たそがれの街を見下ろしていた。
風もないのに、提灯が揺れている。
神社仏閣でよく見かける、太字の筆書き書体を目で追った。
毘沙門天びしゃもんてん・・・」
はっとした。
か、かみさま・・・。じゃない、お寺?!
ほとけさま!?
気づくと、たまきは、階段を駆け上っていた。
こんなに派手な寺は・・・確かに、この街にふさわしい。
提灯ちょうちんが並んだ伽藍がらんをくぐり抜けた。
時間も遅いし、他の参拝客はまばらだった。
「と、とりあえず、おまいり・・・」
財布から、五円・・・いや、思い切って千円を出して、奉献ほうけんとかいてある木箱に入れた。
思わず柏手を打ちそうになった手を止めて、たまきは頭を下げた。
びしゃもんさま、びしゃもんさま。以前、沼で命を助けてもらった者です。
どうかどうかもう一度現れてください・・・。
・・・しかし、静かなものだった。
たまきはがっくりと肩を落とした。
「だよねえ・・・こんな簡単に・・・。コントじゃないんだからさあ・・・」
神様も仏様も出て来るわけないっつうの・・・。
対の狛犬こまいぬが、じっとこちらを見て、にたりと笑ったような気がした。
しかし、これ。狛犬こまいぬっつうか・・・犬?
「なんか・・・犬っていうより、でっかい猫みたい・・・?」
こんな狛犬こまいぬ見たことない。
こういう場所って、狛犬こまいぬか、きつねが相場だろうと思っていたのだが・・・。
「馬鹿者。虎だ」
は?とたまきは声がした方向を見た。
「・・・あ、虎かあ・・・え、虎ぁ?」
いつの間にか、あたりにきりが立ち込めていた。
「・・・少年。我が主の気を身につけているな」
ぴょい、と目の前の石の虎が石畳に降り立った。
白い虎が優雅な肢体を煌々こうこうと輝やかせていた。
「ここはわが主人の領内につき。縁のある者は我が取り継ごう・・・千円貰ったし。最近では、賽銭箱にさつを入れていく者など珍しい。・・・まだ不景気なのか?イザナギ景気、オイルショック、狂乱物価、バブル崩壊、リーマンショック・・・いろいろ見てきたが、長い不況だのう。アベノミクスってあれ結局どーなったんじゃ?実感のない好景気など麻薬にもならぬ」
しゅるん、しゅるんと長い尻尾がまるで新体操のリボンのように宙で踊った。
「うむ・・・。しかし、不思議だのう、そなた随分、我と通りがいいのう」
・・・チャンネルが合う、ということだろうか。
「するりと入ってきおったな」
「・・・あ、私、寅年です。だからかも」
白虎は、はあ?と目を寄らせた。
「いや、計算が合わんだろうが」
「それが・・・この体、生徒の・・・ああ、私、教師なんですけど。生徒のものなんです。で、私の体に、生徒が入ってしまっていて・・・」
虎が皿のように目を剥いた。
「・・・なんでまた?」
「それが、沼に落っこちた時、毘沙門びしゃもん様に助けて頂いて。その時に生き返らせて貰ったんですけど、毘沙門びしゃもん様の手違いで体取り違ってしまったらしくて・・・」
虎が突然、飛びかかってきた。
食われる!?とたまきは体をこわばらせた。
しかし、虎は慌てた様子で、座布団のように分厚い手のひらで環の口を抑えただけだった。
「・・・いかん。いかんぞ・・・少年。いや、ご新造しんぞう。そんなことがまことであれば、わが主人にとがが及ぶ・・・」
「ですから、本人に戻して頂きたいんです!間違ったんだから、当然でしょ!?」
「ああもう、わかったっ。でっかい声を出すな!さてはお前、田舎者だな?」
カチンときた。これだから都会の人間って・・・人間じゃないけど。
毘沙門びしゃもん様、これなるご新造が、拝謁はいえつたまわりたいそうでございます」
本堂を振り仰いだ虎が、咆哮ほうこうめいた声でそう告げた。
「うむ。・・・儂が毘沙門天びしゃもんてんである」
本堂の扉が音も無く開いて、現れたのは・・・見覚えのある姿。
「・・か、神様・・・!じゃない、ここでは仏様!?毘沙門様、ここにいたのね・・・!」
こっちは感激の再会だと言うのに、当の本人は、しばらくぽかんとたまきを見詰めていた。
誰だっけ?と顔に書いてある。
「ちょっと・・・?」
「・・・ああっ!?思い出したァ!少年、息災であったか!?」
今まで忘れてたのかよ。
たまきは、違うと否定した。
「私、金沢環かなざわたまきですけど・・・」
「・・・はあァ~?」
彼はまたまた、という顔をしたが、次の瞬間、さあっと顔から血の気が引いた。
彼には、高久たかくの体の中のたまきの姿が見えたのだろう。
「・・・た、確かに。この界隈かいわいでは見かけぬ地味ィな女子おなごが、見える・・・!」
「ここらへんは昔から別嬪べっぴんで当世風の華やかなねえさん方が多うございますからねえ」
自慢気に虎が胸を張った。
・・・地味で悪かったな。
「とにかく、早く戻して下さい。いろいろ不都合が出てきてるんです!本当、出来たら今!」
「・・・・うむむ。うむーー。それは・・・ちょっと、難しい」
「難しい?何でですか・・・?」
「本来、その、あまり、人間の生き死に関わってはならんのだ。その上、儂の過失にてそうろうとなれば・・・」
「だって!もともとポカやったの、そっちでしょ!?」
たまきがぐいぐいと迫った。
「ううむ・・・・・・そなた、結構おっかないのう・・・」
「寅年のおなごです。毘沙門びしゃもん様」
こそこそと虎が毘沙門天に耳打ちした。
「性格の強い寅年の者は庚寅ごうのとらの女だけではないのか・・・この者は、丙寅ひのえとらの生まれのはず・・・おてんとさまのように優しい生まれのはず・・・」
「・・・まあ、我ら基本は同じタイガーでございますから」
「そうか・・・。やっぱり女子は、草食動物の干支の生まれの女子がいいのうー。星座も穏やかな者がいいのうー。卯年乙女座A型とか・・・いいのう・・・」
「すみませんねぇ!寅年獅子座O型の女で!」
おおう・・・と毘沙門天びしゃもんてんが顔をしかめた。
「もうそんなのどうでもいいから早くしてよねっ。これだから男ってイザっていう時役に立たないんだから!」
はっとした様子で毘沙門天びしゃもんてんよろいの上から胸を押さえた。
「それ!それ、さっきも言われてきたから。勘弁かんべんして・・・」
女上司に罵倒ばとうされて来たらしい。
「・・・うむ。しばし待て。環刀自古たまきとじこ。そうか。その体では、確かに・・・時がないな。このままでは、まずかろうなァ」
「・・・え・・・?」
「うむ。その五十六いそろく少年の体は、もうもたん」
「いや、困ります困ります!私、来週にでも性病検査して、再来週には心臓の検査行こうと思ってるんですから」
「・・・え?性病?心臓は分かるが、なんじゃいそりゃ・・・?」
「同僚の女性教諭と高久たかくの不始末です。昨今の若者の性の乱れは度々問題になっているから知ってはいたんですけど・・・まさか、自分の担任の生徒と同僚がとか・・・。もうあきれてしまって・・・!」
「・・・なんと。そりゃひっどい話じゃ!そういうさあ、男女のドロドロを職場に持ち込むって、サイテー!!まわりがやりづらいっつうの!」
「でっしょ!?本人達はおかまいなしなんですよ?!」
「えー、多少はいいではないですかァ?立場を超えたロマンス!ここ、芸能人やらテレビ局やらの業界人も参拝に来ますけど、ひと昔はそういうドラマ、ヒットしたもんですぞ?」
毘沙門天びしゃもんてんたまきが意気投合したところに狛虎が夢見がちに言った。
「それはドラマだからでしょ!リアルな社会でそんなのあっちもこっちもやられてたら、そうじゃない人間に皺寄せ来んのよ?!」
「今時、SNSに晒されて、人事課どころか労基にでも駆け込まれたら会社潰れるわい・・・まあとにかく。うむ。セーフティセックスじゃ。・・・のんびり性病で死ぬ前に、しんの臓がもたんわい」
「・・・・そんな・・・何とかならないんですか!?」
「あのな。受験だって何ともならないのに、生死なんかそう簡単に考えてもらっちゃ困るわい」
え。受験祈願てそうなの?
「え、お参りしたら運つけてくれるわけじゃないんですか?じゃあ、神さまや仏さまは何やるんですか?」
「そうじゃのう・・・管理、運営、見守りってとこか。交通安全、家内安全、出産祈願、受験合格。これらすべからく、だといいねーってスタンスで見守っておる。というわけで、見守ることしか我らは出来ないのじゃ。・・・わかってくれたか、環刀自古たまきとじこよ」
威厳いげんたっぷりに言う。
「・・・・理解はしました」
「そうか・・・」
「でも、納得できません!」
「えっ・・・?」
「私、何回でも来ますから!」
たまきは宣言するときっと虎を睨んだ。
「次も絶対取り次いでよ!?それがあんたの仕事でしょ!?」
「・・え・・・こ、困るぞよ・・・」
「千円貰っといて何言ってんのよ!職務怠慢じゃないの!サファリパークのホワイトタイガーだって入場料分は稼いでるよ!?」
「そ、そんな、ご新造ごしんぞう・・・」
すがるように虎が毘沙門天びしゃもんてんを見た。
「虎よ、神仏を脅すとは、なんと恐ろしい女子《おなご》じゃろう・・・・。女子おなごは恐ろしい・・・」
そう。先ほど怒鳴り散らされて来た上司も、もとは生首を首から数珠繋ぎに下げ、髪を振り乱し、腕が何本もあり、大鉈おおなたを持ち、血まみれになって夫を踏みつけにした姿で描かれた女神であったはずだ。
思うに、あれが女の本質。
とんでもない。まさに奇縁災難に巻き込まれてしまったことを、彼は嘆いた。
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