ステュムパーリデスの鳥 〜あるいは宮廷の悪い鳥の物語〜

ましら佳

文字の大きさ
上 下
151 / 211
5.

151.運命の印

しおりを挟む
  早速、壁にぶつかった。

「駄目」

翡翠ががんとして受け入れない。
孔雀くじゃくは困り果てて金糸雀カナリアを見た。
少しは議論の余地があろうかと思ったのだが、これでは。
ほらごらん、という顔をして姉弟子は妹弟子を横目で見た。

翡翠ひすい様、家令と致しましては常に人手不足ですから、他に適当な者がおりません」

孔雀くじゃくがなんとも情けない顔をした。
宮城の管理、外交、内政、軍と神殿オリュンポス聖堂ヴァルハラ、国連、他外部団体とアカデミーへの出向、他に家令は裏方仕事で動く事も多いので、どうしたって体が足りないのだ。

「私が勤めるべき神殿オリュンポスへの出向期間は仏法僧で可能です。宮城でのお勤めは雉鳩お兄様がおります。まとまって体が空くのが私ですし・・・。あちらも、それぞれ軍のトップと、A国の副官房長官と、Q国の外交統括大臣がいらしているので、ちょうどいいんです」

国境の小競り合いで何度も揉めに揉め、その度に納めてきたが、今回は面子の肩書きがぐっと上がっていた。
軍事弁護士で報道官の金糸雀カナリアと、聖堂ヴァルハラの司祭の甥であり、自分も司祭長である大嘴おおはし

本来ならばどちらかでも十分役者は足るのだが、紅水晶べにすいしょう皇女の輿入れが決まっている現在、孔雀は同時に国交も正常化できれば、有り体に言って終えば、大戦の一応の幕引きの場、利権の分捕り合いの場にQ国を引きずり出して、A国と共に、何をどこまで明らかにしてどこまでを閉ざし、つまりどこまで落とし所を見つけられるのか、という事。

その為の布石はもう何年も前からすでに打っていた。
ならば、自分で回収せねばならない。

「私ではご不満でしょうか?」
ふくろうはいたかを行かせなさい」
ふくろうお兄様では、大戦の記憶が生々しくて恨みにも怒りにもなります。きっとまとまりません。はいたかお姉様は長年国連で中立の立場ではありますが、私がQ国に肩入れしていたのが鮮明になってしまうんです」

身も蓋もないがこれが事実。

「|両国共に軍のトップと、制服組のトップ、副官房長官と、外交統括大臣」

翡翠ひすいがごちた。

確かに、その役者に合わせて押し出しが効くのは、宮宰として皇帝の肝入りと知らしめる事の出来る総家令。
そもそも孔雀くじゃくは神官長。更に司祭長の地位でもある大嘴おおはしもとなったら、確かに箔がつく。

「家令でなくともいいはずなのに」
「家令が出るのが相応しいでしょう」

家令は開戦や休戦、停戦の折には、相手の国へ斥候として訪問する役割もある。
当然、身の保証はないが、家令というのは独立した特殊な組織なので、もし万が一、下手を打った場合、責任は家令の身だけで済むのだ。
こちらの出方次第では無かったことにできる。
これが王族となったら、国際問題にならざるを得ない。

「自信はあるわけだね」

孔雀くじゃくは頷いた。
出たとこ勝負ではなく、用意はしていた、という顔。
翡翠ひすいはわかったと言って立ち上がった。
書類にサインをしてファイルごと孔雀に手渡す。

孔雀くじゃくはほっとして姉弟子を振り返ったが、ファイルを押し頂き、開いてから驚いて立ち上がった

「翡翠《ひすい》様!」

慌てた声に、金糸雀カナリアが何事かと不敬を覚悟で妹弟子の持つファイルを覗き込んだ。
天河てんがの名前が書いてあった。

金糸雀カナリア、この通りに準備をして雉鳩に正式に書類を出させなさい」

さすがに金糸雀もすぐにはいとは言えなかった。
「・・・金糸雀カナリアお姉様、ちょっと、待って・・・」
「もう決まったよ。極北総督府長は何も家令でなくてもいい。大戦の折には、王弟が就任しているはずだよね」

確かに、と孔雀くじゃくは頷いた。

「・・・黒曜《こくよう》帝様の総家令を勤めました白雁はくがんお兄様が戦死された後に、緑髄玉りょくずいぎょく王弟殿下がお務めになられておりますが・・・」

その彼もまた戦死したのだ。
それ以降、大戦が泥沼化したのは、白鷹はくたかからもふくろうからも家令達は何度も聞かせられていた。

「いけません。・・・危険な場所です。王族の方がいらっしゃるような場所ではありません」

前線よりさらにさらに先だ。
長年北の前線を守ってきた青鷺あおさぎでも躊躇ちゅうちょする空白地帯に出向かなければならない。
大戦の折に兵士が、王族が、家令が何人も死んだ場所。

琥珀こはく帝と白鷹はくたかは前線を駆け抜けたと言われているけれど、それでもその外側で戦っていたのだ。

白鷹はくたかふくろうより年上の家令達、青鷺あおさぎはいたかの親に当たる世代の殆どがその内側で死んだ。
その場所を今実際に知っている者は、かつて勝戴やつがしらと呼ばれた女家令のみ。
その実は今やQ国の母后だ。

凄惨せいさんであったと言われるその場所の現在をもう誰も見たことがない。
数十万とも言われる亡骸は打ち捨てられて、風化したのだろう。

だから祭禮さいれいに携わる孔雀くじゃくは訪れるつもりなのだ。
多分、それはあの北の古い遺跡で命を落とした大鷲おおわしもそう思っていたのではないだろうかと思う。

「ひどかったのよ、数字を見ればわかるでしょうけれど。今は三割死んだら全滅なんて言われてるけど、昔は本当に文字通り。あの前線に投入された人員の九十%が死んだ。その中に私やふくろう大鷲おおわしが入っていないのは、上の世代のお兄様やお姉様が私達を守ったから」

かつて白鷹はくたかがそう言ったのを聞いた事があった。

「・・・ならば、余計に王族が行くべきだよ。本来は私が行くべきであるれど」

翡翠ひすいに微笑まれて、孔雀くじゃくは首を振った。

翡翠ひすい様、それはいけません。・・・必ずお命を落とすでしょう。どうしてもと仰るなら、私、ここで死にます」

金糸雀カナリアが驚いて、ちょっと、と孔雀くじゃくの袖を引っ張った。

孔雀くじゃくがそう言うのを、なんとも幸せそうに聞いて翡翠ひすいが頷いた。
普段、穏やかでまろやかなこの女家令の根底にあるのは、やはり家令。苛烈な激しさだ。

金糸雀カナリアは、不安を感じて見守っていた。
孔雀くじゃくはやはり家令であり、激しさを持っていると知っているつもりであったが、翡翠ひすいに対する妹弟子の感情というのは、有り体に言ってしまえば、穏やかといえばいいが、責務感に近い、もっと素っ気ないものだと思っていた。

死なせる気はないので、と翡翠ひすいが微笑んだ。

「では、藍晶らんしょうに行かせるかい」

孔雀くじゃくは、そう言われて冷静になったのか、首を振って、また座った。

「とんでもないお話です。藍晶らんしょう様は皇太子様です、そのようなわけにはまいりません・・・」

あの皇太子は花があり陰がない。
宮廷内外、安寧な場所では非常に評価が高いが、前線では別。
日々の中で己や身近な人間の命を危険にさらしている人間の前では、あまりにも存在が異質なのだ。それはどんなに言い繕っても、戦地にいる嗅ぎ取られる。
もし何かが起きたら。
身内に殺されかねない。

「だから孔雀はらんに軍に行けと言っていたのにね」

仕方ない、と翡翠ひすいは言った。

元老院の大部分や聖堂派は戦争のきな臭さを嫌う。
それは国民だって同じ。だからこそ、軍の気配の全くない皇太子が受け入られていた。
大嘴に言われるまでもない。どんなに体裁よく取りつくろうとも、軍に所属した事のない王に、軍は決してなびかない。
これはまだ孔雀が雛鳥と呼ばれていた頃から真鶴について軍に出向して、悟った事。

そう。大嘴のいう事はいつだって正しいのだ。彼が言ったように、命を賭けて戦う彼らを、リベラルでは救えない。
何より、白鷹はくたかに強くそう言い含められて自分たちは育てられてきたのだから。

小競り合いが続く難しい状況下で、大きな衝突も何度もあった。命を落とした者もいる。
それは、いつか軍を顧みない皇太子への不安や不満に変わり、恨みになるかもしれない。

「ではやはり天河てんが。経歴書付けて提出してやりなさい。もうこの世にはいないギルド出の妃の子供で、かつアカデミーで何の利権も絡まないような宇宙の元素だの準惑星の距離だの海の底の沈殿物の測量してる研究職以外さっぱり他の政治活動にも思想団体にも興味も活動の実績も無し。未婚でしがらみもない。軍でも一番危険な海兵隊に四百時間勤務経験あり。海兵隊マリーンは先発隊だから、この先常駐になる。適任だよ」

孔雀くじゃく金糸雀カナリアと顔を見合わせた。
それを見越して、彼は天河を海兵隊マリーンに送り込んだのだろうか。
アカデミーから無理に呼び寄せなかったのもそうなのだろうか。

「城の中では、皇帝の怒りを買って総家令に近づくのを禁じられているのは知られてきているし。ついに追ん出されたと思われて丁度いいよ」

なぜなのか、は家令以外には知らされていないが、何か総家令に不躾な言動でもして皇帝の不興をかったのだろうと噂されていた。

そもそも、皇太子の藍晶らんしょうと違い、天河てんがは、翡翠ひすいが自分の子供達の年齢に近い総家令を身近に置いた事を快く思っていないのは知られていたから。

雉鳩きじばとから正式な書類が来たら天河てんがにサインさせるから、孔雀くじゃくもハンコ押すようにね」

翡翠ひすいはそう言うと、もうその件は済んだ、終わった、と言うようにファイルを金糸雀カナリアに押し付けた。




  翌日の夜、翡翠ひすいを四妃の元へと送り出してから、孔雀くじゃくは、ひっきりなしに甘いものを口に放り込んでいた。

過度のストレスがかかると、かき氷シロップまで飲み始める。
浜育ちでアルコールにも異常に強く、軍隊で度々問題になる薬物にもたいして興味も示さないが、あまりにも幼い頃から家令にさせられての軍隊生活のストレスの弊害か、砂糖依存症の傾向があるというのが黄鶲きびたき鸚鵡おうむの見解だ。

子供は犬と一緒だと思っていたのか、兄弟子や姉弟子達は、孔雀くじゃくに言うことをきかせたい時にはごほうびや慰みにと、甘いものを口につっこんで来たから。

夜食用の煮込みをオーブンに入れてしまい、色鮮やかな果物の砂糖菓子《パート・ド・フリュイ》を齧りながら孔雀くじゃくはじっとデスクの上のファイルを見た。

第二太子を北総督府長官代理に任命する旨の書類を何度も眺めて、ファイルを開いたり閉じたりしていた。
この書類に押印すればすぐに天河てんがの急ごしらえの出立準備が始まるはずだ。
金糸雀カナリア大嘴おおはしは随員として付ける事が出来た。

けれど。だからそれが何なのだろう。
天河てんがが第二太子である事実は変わらない。
身の危険の不安等、これから冬を迎える北に降る雪よりも多いだろう。

孔雀は左の親指のそれは見事な印章つきの硬翡翠ジェダイトの指輪を右手で包み込んだ。
総家令の任と共に賜ったものだ。

数え切れない程押印して来た。表面には朱肉が染み込んでいるこの指輪に、いつになく重みを感じる。つい数日前までは体の一部だと思うほどに身にも心にも目にも馴染んだものなのに。
これ一つでいくつもの人間の運命や命すら左右してきた。

今、戸惑う事そのものに戸惑っている。

「・・・孔雀くじゃく姉上」

そう燕に名前を呼ばれて、孔雀ははっとした。
弟弟子に何度か呼ばれていたようだが、気づかなかった。

「・・・あ、ごめん。・・・翡翠ひすい様、もうお戻り?・・・あらやだわ。もうない。誰が食べたのかしら・・・」

器にいっぱい盛ってあった砂糖菓子が一つ残らず無いのを本気で不思議に思った。
間違いなく孔雀くじゃくが不安に苛まれて無意識に次々つまんでいた証拠だが自覚が無い。

たくさんあったと思ったのが勘違いだったのね、と都合よく片付けて、時計を見ると、一時間足らず。気まぐれな翡翠ひすいの事、珍しい事ではないが。

「・・・まだ隠元豆と肉の煮込みカスレが出来てないわ。先にスフレでも焼こうか。燕も食べる?」

孔雀くじゃくが慌ただしく立ち上がってミニキッチンに向かった。

「あの、孔雀《くじゃく》姉上・・・」

燕が頷きながら姉弟子を困惑して見上げた。

その横に忽然と天河てんがが立っていた。
なんだか久しぶりに見た気がする。

孔雀くじゃくは礼をしてから首を傾げた。
翡翠ひすいからの公式の接近禁止命令とは、この場合適用するのか、どうか。
するよな、どう考えても。

孔雀くじゃくは眉を寄せてからまた礼をした。
天河てんがつばめに声をかけた。

つばめ少年」
「はあ・・・」
「見張ってろ。そこの窓から下の回廊の角を雉鳩きじばとがちゃらちゃら曲がったのが見えたら知らせるように」

兄弟子は翡翠ひすいと共に四妃の宮に向かった。当然、また同伴して戻ってくる。
つばめは嫌そうな顔をした。
そもそも天河てんがは王命で孔雀くじゃくには近付けないはずであって。
バレたらまずは雉鳩きじばとに怒られる。あの兄弟子は、案外鉄拳制裁派なのだ。

渋々、つばめは一番早く兄弟子が角を曲がってこちらに戻ってくるのがわかる場所に向かった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

独身寮のふるさとごはん まかないさんの美味しい献立

水縞しま
ライト文芸
旧題:独身寮のまかないさん ~おいしい故郷の味こしらえます~ 第7回ライト文芸大賞【料理・グルメ賞】作品です。 ◇◇◇◇ 飛騨高山に本社を置く株式会社ワカミヤの独身寮『杉野館』。まかない担当として働く有村千影(ありむらちかげ)は、決まった予算の中で献立を考え、食材を調達し、調理してと日々奮闘していた。そんなある日、社員のひとりが失恋して落ち込んでしまう。食欲もないらしい。千影は彼の出身地、富山の郷土料理「ほたるいかの酢味噌和え」をこしらえて励まそうとする。 仕事に追われる社員には、熱々がおいしい「味噌煮込みうどん(愛知)」。 退職しようか思い悩む社員には、じんわりと出汁が沁みる「聖護院かぶと鯛の煮物(京都)」。 他にも飛騨高山の「赤かぶ漬け」「みだらしだんご」、大阪の「モダン焼き」など、故郷の味が盛りだくさん。 おいしい故郷の味に励まされたり、癒されたり、背中を押されたりするお話です。 

極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~

恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」 そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。 私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。 葵は私のことを本当はどう思ってるの? 私は葵のことをどう思ってるの? 意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。 こうなったら確かめなくちゃ! 葵の気持ちも、自分の気持ちも! だけど甘い誘惑が多すぎて―― ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

職業、種付けおじさん

gulu
キャラ文芸
遺伝子治療や改造が当たり前になった世界。 誰もが整った外見となり、病気に少しだけ強く体も丈夫になった。 だがそんな世界の裏側には、遺伝子改造によって誕生した怪物が存在していた。 人権もなく、悪人を法の外から裁く種付けおじさんである。 明日の命すら保障されない彼らは、それでもこの世界で懸命に生きている。 ※小説家になろう、カクヨムでも連載中

お昼寝カフェ【BAKU】へようこそ!~夢喰いバクと社畜は美少女アイドルの悪夢を見る~

保月ミヒル
キャラ文芸
人生諦め気味のアラサー営業マン・遠原昭博は、ある日不思議なお昼寝カフェに迷い混む。 迎えてくれたのは、眼鏡をかけた独特の雰囲気の青年――カフェの店長・夢見獏だった。 ゆるふわおっとりなその青年の正体は、なんと悪夢を食べる妖怪のバクだった。 昭博はひょんなことから夢見とダッグを組むことになり、客として来店した人気アイドルの悪夢の中に入ることに……!? 夢という誰にも見せない空間の中で、人々は悩み、試練に立ち向かい、成長する。 ハートフルサイコダイブコメディです。

エリート警察官の溺愛は甘く切ない

日下奈緒
恋愛
親が警察官の紗良は、30歳にもなって独身なんてと親に責められる。 両親の勧めで、警察官とお見合いする事になったのだが、それは跡継ぎを産んで欲しいという、政略結婚で⁉

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

処理中です...