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19.王女の愛した鳥
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航空技術や無線を面白半分に孔雀に教えたのは真鶴。
ピカケ、そう名乗れと言ったのも。
極秘であるが、孔雀は去年テロに遭った王族の乗る民間機を、悪天候の中、機器暫定不能状態で、無事空港に着陸させていた程には航空技術には明るい。
「・・・白鷹お姉様。孔雀はただ真鶴お姉様を慕っているだけで、居なくなったことを理解できないのよ」
金糸雀が白鷹に言った。
白鷹は答えずにいると、緋連雀が口を開いた。
「ピカケって、ジャスミンの事だとか。・・・確か、南の島の最後の王女が、ご自身がお庭で可愛がっていたクジャクをそう呼んでいたそうですね。王女様はとてもその鳥を愛されたとか」
はっきりと確信を言わない遠回しな婉曲表現での意思伝達は宮廷ならではのものだ。
白鷹がまたそっと扇子に触れ、突然近くにあった漆塗りの文箱に手を伸ばして緋連雀《ひれんじゃく》に投げつけた。
緋連雀は避け、文箱はそのまま床に転がった。
「お前のその小賢しいのが命取りにもなると、分かっているね?宮廷育ち」
「宮廷に私を置いたのは、白鷹お姉様ではありませんか」
二人はそのまま視線を見据えてどちらも譲ることはなかった。
緋連雀がとんだ性悪で気の強い性格であろうとも、まさかこの姉弟子にこうして噛み付く事は今まで無かった。
人肉を屠るダキニはただの揶揄や比喩ではない。
この女家令は確かに、戦場で敵軍を、または宮廷で何人もの政敵を、恋敵を、その鉤爪で引き裂いて、血を啜ってきた。
兄弟姉妹として教育されてきた家令達にとって、白鷹は敬愛とまではいかないが、尊敬と間違いなく畏怖の対象でもあった。
どうしようもない緊張感に金糸雀は唇を噛んだ。
「・・・根性曲がり。何をしたの、お前?」
「多分、白鷹お姉様も少し考えておいでだったのではないかしら?」
緋連雀が青漆色の封書を姉弟子に捧げ渡した。
金糸雀が眉を寄せた。
この色の封書は、皇太子から配下の者に直接届く親書。
白鷹がふんと笑った。
「・・・お前、公式寵姫にでもなるつもり?巫女愛紗お姉様を見習って?やめときな。お前が多少見てくれがよかろうが、巫女愛紗お姉様の足元にも及ばない」
緋連雀の祖母は、琥珀の父である黒曜帝の公式寵姫であった。
まさか、と緋連雀がまた笑う。
「・・・巫女愛紗お姉様がどれだけ美貌で優れた家令だったとしても。公式寵姫など、皇帝と総家令の弾除け。私、そんなものになるつもりなどありません。馬鹿馬鹿しい。戦場で被弾するのなら、文句は言わないけれど。・・・結局、巫女愛紗お姉様だって宮廷ではなく戦場に戻ったのではありませんか」
容色に優れ戦場でもその才能を遺憾なく発揮した彼女は、前線で負傷をして、その後、公式寵姫の職と共に城を辞した。
それも遠い昔の話。
文面に目を通し、白鷹がじっと緋連雀を見据えた。
「・・・お前。妹弟子を盾にするつもりかい」
白鷹の怒りを込めた声と眼差しに空気が張り詰める。
金糸雀が絶句した。
自分と緋連雀に、妹弟子は今の所孔雀しかいないではないか。
「・・・まさか。今のあの子に公式寵姫は無理でしょう。いいところ愛玩動物だわ」
緋連雀が笑ったのに、金糸雀は多少ほっとしつつ、次なる可能性にまた気が焦る。
では、継室か。
確かに、あの妹弟子にはその資格はあるけれども。
資格だけではあの宮廷では生きていけない。
たまらなくなって金糸雀は姉弟子に向き直った。
「まさか、そんな無茶だわ・・・以前、大嘴と孔雀と燕は、翡翠様のまた次の皇帝陛下に仕えさせる予定で育てていると仰っていたではありませんか」
だって、だからこそ我々は宮城に奉職していたのに。
年嵩の世代がごっそり抜けて、援護はあろうとも、それでもやはり経験不足。
必死にやってきたのは、やはり、あの雛鳥達を無事に、生かすため。
ある程度、十分に成長させてから、宮城に上げるため。
なのに。今更、それでは、話が違う。
白鷹は金糸雀の主張を聞きながらしばらく扇子に触れていたが、大切そうに胸にしまい込んだ。
「・・・出掛けます。お前たちは宮城に戻りなさい。緋連雀は、どうせ翡翠から特務伝令官の任命でも取り付けてんだろ。城に戻って報告でもするんだね。この、宮廷育ちの根性曲がりめ」
この任務のある限りは誰もこの者に危害を加えてはならぬと言う皇帝のお墨付きの事だ。
緋連雀は、その通りでございますと嫣然と微笑んだ。
それは、お姉様だって同じ宮廷育ちの身の上ではないかと言う含みを十分感じさせるもの。
白鷹は、次の皇帝すら無造作に呼び捨てにして妹弟子達に一瞥もくれず、部屋を出て行った。
金糸雀と緋連雀が礼をして見送った。
「・・・あんた、どういうつもりよ!梟お兄様に言われたの?!」
二人になると、金糸雀は緋連雀を怒鳴りつけた。
年端もいかぬあの妹弟子をどんな策謀に巻き込むつもりか。
緋連雀が大きくため息をついた。
しかしそれが、詰めていた吐息なのだと分かった。
小さく手が震えていたから。
「・・・こっえぇ・・・ババア。・・・殺されるかと思った・・・」
緊張が解けたように笑う緋連雀が、今度は深く、やっと息を吸った。
「梟お兄様は知らない。・・・私が出し抜いてやったから。大丈夫。これで孔雀は殺させない」
美しい指先がまだ蝋のように白い。
「・・・・飲みなさい」
金糸雀は妹弟子に卓の上の冷めた茶を手渡した。
緋連雀はまるで救いのようにそれをゆっくりと飲み干した。
この鼻っ柱と気位の高い女家令が、こんな有様になるなんて、何をしたのか。何があったのか。
「・・・ねえ、これ何て書いてあるのよ。まさか孔雀を寵姫やら継室に召し上げろって話じゃないでしょうね」
金糸雀が卓の上の親書を見ながら言った。
緋連雀が不敬にも無造作に封書を掴むと金糸雀に渡した。
金糸雀は一瞬、躊躇ったが、急いで中を開いて確認し、信じられないと呻いて親書を卓に放り出した。
妹弟子の大神官候補案を一旦留保する事が書いてあった。
「・・・・なんで孔雀がそういうことになってるの」
「知らない。梟お兄様の机から書類が出てきたから見たの。・・・孔雀は前から大神官候補になってる。梟お兄様預かり案件で、翡翠様がそうしろと言ったらすぐに神殿の奥の院にブチ込まれることになってた」
金糸雀は舌打ちした。
あの飄々とした翡翠が、なぜそんな、と違和感を拭えない。
「・・・だからって・・・」
親書の、続く一文を金糸雀は信じられない思いで見つめた。
「・・・ねぇ、金糸雀、アンタは神官だからわかるでしょ?大神官になったら一生幽閉みたいなもんじゃない。そんなのダメ。・・・冗談じゃないけど、家令寵姫ならまだマシよ。私らが近くに入れるから。・・・でも継室になんかしたら、また、殺されるもの。だからそれ以上じゃなきゃ、ダメ」
緋連雀が小さな声でそう呟いた。
その足で白鷹は自分で車を運転して鳥達の庭園《ガーデン》に向かった。
体調不良で半ば寝込んでいた孔雀を問答無用で連れ出した。
神殿に行くよ。
言われたのはそれだけ。
いつもは同じ神官でもある、真鶴や鷂、鸚鵡、金糸雀のいずれかのおまけとして、月のものの障りのない時期に合わせて、どちらも最低五日、正式には十日は血の流れるものと加工した食品を取らず事前に潔斎してからしか神殿に上がる事は許されなかったはずなのに。
しかし、質問などできない。許可されていない。
姉弟子自慢の、家が二つ買えるという銀色の車は、まるでロケットのようにびりびりする程の速度で高速道路を進む。
本来なら一発免停のはずだが、宮廷家令の所有の証明である黒地に黒文字のナンバープレートのおかげで、他の車が避けていく。
宮廷家令になど関わっては命取りだ。
離宮を出て、道路に入った瞬間から各機関に前総家令の動向は通達されていたのだろう。
その証拠に、高速道路に入るまで、一度も信号は赤くならなかった。
ただ進めとばかりに青緑のランプが灯り続ける。
孔雀はなんとも心細い思いで薄暗くなりつつある車窓に睫毛を湿らせた。
ピカケ、そう名乗れと言ったのも。
極秘であるが、孔雀は去年テロに遭った王族の乗る民間機を、悪天候の中、機器暫定不能状態で、無事空港に着陸させていた程には航空技術には明るい。
「・・・白鷹お姉様。孔雀はただ真鶴お姉様を慕っているだけで、居なくなったことを理解できないのよ」
金糸雀が白鷹に言った。
白鷹は答えずにいると、緋連雀が口を開いた。
「ピカケって、ジャスミンの事だとか。・・・確か、南の島の最後の王女が、ご自身がお庭で可愛がっていたクジャクをそう呼んでいたそうですね。王女様はとてもその鳥を愛されたとか」
はっきりと確信を言わない遠回しな婉曲表現での意思伝達は宮廷ならではのものだ。
白鷹がまたそっと扇子に触れ、突然近くにあった漆塗りの文箱に手を伸ばして緋連雀《ひれんじゃく》に投げつけた。
緋連雀は避け、文箱はそのまま床に転がった。
「お前のその小賢しいのが命取りにもなると、分かっているね?宮廷育ち」
「宮廷に私を置いたのは、白鷹お姉様ではありませんか」
二人はそのまま視線を見据えてどちらも譲ることはなかった。
緋連雀がとんだ性悪で気の強い性格であろうとも、まさかこの姉弟子にこうして噛み付く事は今まで無かった。
人肉を屠るダキニはただの揶揄や比喩ではない。
この女家令は確かに、戦場で敵軍を、または宮廷で何人もの政敵を、恋敵を、その鉤爪で引き裂いて、血を啜ってきた。
兄弟姉妹として教育されてきた家令達にとって、白鷹は敬愛とまではいかないが、尊敬と間違いなく畏怖の対象でもあった。
どうしようもない緊張感に金糸雀は唇を噛んだ。
「・・・根性曲がり。何をしたの、お前?」
「多分、白鷹お姉様も少し考えておいでだったのではないかしら?」
緋連雀が青漆色の封書を姉弟子に捧げ渡した。
金糸雀が眉を寄せた。
この色の封書は、皇太子から配下の者に直接届く親書。
白鷹がふんと笑った。
「・・・お前、公式寵姫にでもなるつもり?巫女愛紗お姉様を見習って?やめときな。お前が多少見てくれがよかろうが、巫女愛紗お姉様の足元にも及ばない」
緋連雀の祖母は、琥珀の父である黒曜帝の公式寵姫であった。
まさか、と緋連雀がまた笑う。
「・・・巫女愛紗お姉様がどれだけ美貌で優れた家令だったとしても。公式寵姫など、皇帝と総家令の弾除け。私、そんなものになるつもりなどありません。馬鹿馬鹿しい。戦場で被弾するのなら、文句は言わないけれど。・・・結局、巫女愛紗お姉様だって宮廷ではなく戦場に戻ったのではありませんか」
容色に優れ戦場でもその才能を遺憾なく発揮した彼女は、前線で負傷をして、その後、公式寵姫の職と共に城を辞した。
それも遠い昔の話。
文面に目を通し、白鷹がじっと緋連雀を見据えた。
「・・・お前。妹弟子を盾にするつもりかい」
白鷹の怒りを込めた声と眼差しに空気が張り詰める。
金糸雀が絶句した。
自分と緋連雀に、妹弟子は今の所孔雀しかいないではないか。
「・・・まさか。今のあの子に公式寵姫は無理でしょう。いいところ愛玩動物だわ」
緋連雀が笑ったのに、金糸雀は多少ほっとしつつ、次なる可能性にまた気が焦る。
では、継室か。
確かに、あの妹弟子にはその資格はあるけれども。
資格だけではあの宮廷では生きていけない。
たまらなくなって金糸雀は姉弟子に向き直った。
「まさか、そんな無茶だわ・・・以前、大嘴と孔雀と燕は、翡翠様のまた次の皇帝陛下に仕えさせる予定で育てていると仰っていたではありませんか」
だって、だからこそ我々は宮城に奉職していたのに。
年嵩の世代がごっそり抜けて、援護はあろうとも、それでもやはり経験不足。
必死にやってきたのは、やはり、あの雛鳥達を無事に、生かすため。
ある程度、十分に成長させてから、宮城に上げるため。
なのに。今更、それでは、話が違う。
白鷹は金糸雀の主張を聞きながらしばらく扇子に触れていたが、大切そうに胸にしまい込んだ。
「・・・出掛けます。お前たちは宮城に戻りなさい。緋連雀は、どうせ翡翠から特務伝令官の任命でも取り付けてんだろ。城に戻って報告でもするんだね。この、宮廷育ちの根性曲がりめ」
この任務のある限りは誰もこの者に危害を加えてはならぬと言う皇帝のお墨付きの事だ。
緋連雀は、その通りでございますと嫣然と微笑んだ。
それは、お姉様だって同じ宮廷育ちの身の上ではないかと言う含みを十分感じさせるもの。
白鷹は、次の皇帝すら無造作に呼び捨てにして妹弟子達に一瞥もくれず、部屋を出て行った。
金糸雀と緋連雀が礼をして見送った。
「・・・あんた、どういうつもりよ!梟お兄様に言われたの?!」
二人になると、金糸雀は緋連雀を怒鳴りつけた。
年端もいかぬあの妹弟子をどんな策謀に巻き込むつもりか。
緋連雀が大きくため息をついた。
しかしそれが、詰めていた吐息なのだと分かった。
小さく手が震えていたから。
「・・・こっえぇ・・・ババア。・・・殺されるかと思った・・・」
緊張が解けたように笑う緋連雀が、今度は深く、やっと息を吸った。
「梟お兄様は知らない。・・・私が出し抜いてやったから。大丈夫。これで孔雀は殺させない」
美しい指先がまだ蝋のように白い。
「・・・・飲みなさい」
金糸雀は妹弟子に卓の上の冷めた茶を手渡した。
緋連雀はまるで救いのようにそれをゆっくりと飲み干した。
この鼻っ柱と気位の高い女家令が、こんな有様になるなんて、何をしたのか。何があったのか。
「・・・ねえ、これ何て書いてあるのよ。まさか孔雀を寵姫やら継室に召し上げろって話じゃないでしょうね」
金糸雀が卓の上の親書を見ながら言った。
緋連雀が不敬にも無造作に封書を掴むと金糸雀に渡した。
金糸雀は一瞬、躊躇ったが、急いで中を開いて確認し、信じられないと呻いて親書を卓に放り出した。
妹弟子の大神官候補案を一旦留保する事が書いてあった。
「・・・・なんで孔雀がそういうことになってるの」
「知らない。梟お兄様の机から書類が出てきたから見たの。・・・孔雀は前から大神官候補になってる。梟お兄様預かり案件で、翡翠様がそうしろと言ったらすぐに神殿の奥の院にブチ込まれることになってた」
金糸雀は舌打ちした。
あの飄々とした翡翠が、なぜそんな、と違和感を拭えない。
「・・・だからって・・・」
親書の、続く一文を金糸雀は信じられない思いで見つめた。
「・・・ねぇ、金糸雀、アンタは神官だからわかるでしょ?大神官になったら一生幽閉みたいなもんじゃない。そんなのダメ。・・・冗談じゃないけど、家令寵姫ならまだマシよ。私らが近くに入れるから。・・・でも継室になんかしたら、また、殺されるもの。だからそれ以上じゃなきゃ、ダメ」
緋連雀が小さな声でそう呟いた。
その足で白鷹は自分で車を運転して鳥達の庭園《ガーデン》に向かった。
体調不良で半ば寝込んでいた孔雀を問答無用で連れ出した。
神殿に行くよ。
言われたのはそれだけ。
いつもは同じ神官でもある、真鶴や鷂、鸚鵡、金糸雀のいずれかのおまけとして、月のものの障りのない時期に合わせて、どちらも最低五日、正式には十日は血の流れるものと加工した食品を取らず事前に潔斎してからしか神殿に上がる事は許されなかったはずなのに。
しかし、質問などできない。許可されていない。
姉弟子自慢の、家が二つ買えるという銀色の車は、まるでロケットのようにびりびりする程の速度で高速道路を進む。
本来なら一発免停のはずだが、宮廷家令の所有の証明である黒地に黒文字のナンバープレートのおかげで、他の車が避けていく。
宮廷家令になど関わっては命取りだ。
離宮を出て、道路に入った瞬間から各機関に前総家令の動向は通達されていたのだろう。
その証拠に、高速道路に入るまで、一度も信号は赤くならなかった。
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