28 / 29
STEP8:彼と私のお友達計画
1
しおりを挟む
私は、あれからずっと鳴海くんを避け続けている。皐月ちゃんも気を遣っているのか特に何も言ってこない。たぶんこないだの伝言通り、お友達計画は無事に終了したんだろう。そのことにほっとすると同時に、寂しさも感じていた。自分から避けてるくせに寂しいだなんて矛盾しているけど、こればかりは仕方ない。だって、私は生まれて初めての恋をして、それを失ったばっかりなんだから。
今日もなんとか学校が終わった。最近、なんだか授業がやたらと長く感じる。前はあっという間に過ぎてたのに。……はぁ。荷物を鞄に詰めていると、慌てた様子の皐月ちゃんがやって来た。
「一花ごめん! あたしちょっと先生に呼ばれてさ。帰るの少し遅くなっちゃうけど、教室で待っててくれる?」
「うん分かった。ここで待ってるね」
「ホントごめんね! なるべく早く戻って来るから!」
皐月ちゃんが部活を引退してからは、毎日一緒に帰っている。いつもならホームルームが終わればすぐ帰っていたけど、今日は先生に呼ばれているようだ。本でも読んで待ってよう。
机の上に読みかけの小説を出して、席に着く。どんどん人がいなくなって、気が付けば一人ぼっちになっていた。がらんとした教室は静かで、ちょっと不気味だ。
本に集中していると、突然ガラリと教室のドアが開いた。驚いて顔を上げた私は、そこに居た人物を見て動きが止まる。
「笹川さん」
小さな声で私の名前を呼んだのは、友達計画を終了したはずの鳴海くんだったのだ。
「っ!?」
な、なんでここに鳴海くんが!? クラス違うのに何で!? 逃げようかと思って反射的に立ち上がったけど、前のドアには鳴海くん、後ろのドアはちょっと遠くて、私の足じゃすぐに追い付かれてしまうだろう。どう考えたって逃げ場がない。私は青い顔をしながら立ちつくす。
「突然ごめん。実は、マネージャーに笹川さんと話をさせてくれって頼んだんだ」
ああ、やっぱり。先生に呼ばれたっていうのは嘘だったのか。私はぎゅっと唇を噛む。
「笹川さんの嫌がることはしないし、言わない。だから少しだけ俺の話を聞いてほしいんだ。頼む」
いつもは釣り上がっている目と眉尻を下げ、必死な様子で鳴海くんは言った。こうなったら仕方ない。覚悟を決めてこくりと頷くと、鳴海くんはほっとしたようだった。
「あのさ……笹川さんが俺のこと避けるようになったのって、昇降口での会話を聞いたから?」
いきなり核心を突く質問だ。……どうしよう。ここで正直に言ってもいいのかな? 迷ったけど、私は小さく頷いた。すると、鳴海くんはがばりと頭を下げて言った。
「っ、ごめん! 本当にごめん! でも、それは誤解なんだ!」
「……誤解?」
何が誤解なんだろう。私と友達になりたくないって言ったこと? あの時のことを思い出して、私の胸がズキリと痛んだ。
「……まず、このお友達計画はマネージャーが協力してくれたんだ。俺が笹川さんと仲良くなりたいってずっと言ってたから」
「え?」
鳴海くんが私と仲良くなりたい? 皐月ちゃんが協力してくれた? だってあれは私が男子苦手なのを克服するためで……。
「笹川さんは覚えてないかもしれないけど、俺たち一年生の時に話したことあるんだ。俺、通学途中に木から降りれなくなった猫を助けたことあって。猫は無事だったけど腕とかめっちゃ引っかかれて。傷がひどかったから保健室に行ったんだ。そしたらそこに笹川さんが居て、俺の傷のこと気にしてくれた」
その時のことなら覚えている。私の事情を知らない男子に絡まれ、心を落ち着かせるために行った保健室。ちょくちょく顔を合わせていて仲良くなった保健の先生に、ちょっと用事で席を外すからって言われて留守番を頼まれた時のことだ。
入ってきた時は目付き悪くて怖そうな印象の男子だったから内心でちょっと震えてたけど、たくさんの引っかき傷が痛そうだったから勇気を振り絞って自分から話しかけたんだった。
え……じゃああの男の子が鳴海くんだったの? 気付かなかった。
「あの時、青白い顔で震えながら話しかけてきた笹川さんが気になって……ぎこちなく笑った顔をもっと見たいって思ったんだ」
鳴海くんは静かに続ける。
「本当はすぐに話しかけてあの時のお礼を言って、あわよくば仲良くなりたいって思ってたんだ。けど、笹川さんが男子苦手って知って話しかけられなかった。どうしたら仲良くなれるかずっと悩んでてマネージャーに相談したんだけど、最初は〝面白半分で近付くな! 一花を傷付けたら許さない〟って怒られて全然相手にされなかった」
皐月ちゃん……。陰でそんなこともしてくれてたのか。今までもきっと、私の知らないところで色々動いてたんだろうなぁ。
「でも俺、どうしても笹川さんと仲良くなりたくてマネージャーを説得したんだ。一年経ってようやく許可が出て、お友達計画の相手に選ばれた」
「い、一年!?」
私は驚いて声を上げた。そんな長い時間かけて私と仲良くなりたかったなんて信じられない。っていうか、どうしてそこまで……?
「三年になってお友達計画が始まって。やっと笹川さんと話せるようになって、俺、めちゃくちゃ嬉しくて。一緒に帰ったのも部活見に来てくれたのも試合応援に来てくれたのも全部全部嬉しくて、このミサンガも、マジで俺の宝物なんだ」
そう言って腕に付けたミサンガを見せた鳴海くんは、急に声のトーンを落とした。
「でも俺、本当は友達になりたかったわけじゃない」
私の指先は急激に冷たくなった。彼の口から決定的な言葉を聞くのが怖い。だけど、鳴海くんは私を真っ直ぐ見ながら、意を決したように口を開く。
「本当は友達じゃなくて、笹川さんの彼氏になりたかったんだ」
「……え?」
か、彼氏? 彼氏って……えっ!? 私の顔が一気に赤くなる。
「最初は一目惚れだった。でも、話すうちに笹川さんの優しい所とか、良いところを知ってどんどん好きになった。あの時、昇降口でアイツらに言ったのは、友達じゃなくて彼氏になりたいって意味だったんだ。勘違いさせてごめん」
鳴海くんはそう言って謝ってきたけど、正直それどころじゃない。だってこれ、もしかして告白されてるんじゃない!? 頭の中はパニック状態だ。
今日もなんとか学校が終わった。最近、なんだか授業がやたらと長く感じる。前はあっという間に過ぎてたのに。……はぁ。荷物を鞄に詰めていると、慌てた様子の皐月ちゃんがやって来た。
「一花ごめん! あたしちょっと先生に呼ばれてさ。帰るの少し遅くなっちゃうけど、教室で待っててくれる?」
「うん分かった。ここで待ってるね」
「ホントごめんね! なるべく早く戻って来るから!」
皐月ちゃんが部活を引退してからは、毎日一緒に帰っている。いつもならホームルームが終わればすぐ帰っていたけど、今日は先生に呼ばれているようだ。本でも読んで待ってよう。
机の上に読みかけの小説を出して、席に着く。どんどん人がいなくなって、気が付けば一人ぼっちになっていた。がらんとした教室は静かで、ちょっと不気味だ。
本に集中していると、突然ガラリと教室のドアが開いた。驚いて顔を上げた私は、そこに居た人物を見て動きが止まる。
「笹川さん」
小さな声で私の名前を呼んだのは、友達計画を終了したはずの鳴海くんだったのだ。
「っ!?」
な、なんでここに鳴海くんが!? クラス違うのに何で!? 逃げようかと思って反射的に立ち上がったけど、前のドアには鳴海くん、後ろのドアはちょっと遠くて、私の足じゃすぐに追い付かれてしまうだろう。どう考えたって逃げ場がない。私は青い顔をしながら立ちつくす。
「突然ごめん。実は、マネージャーに笹川さんと話をさせてくれって頼んだんだ」
ああ、やっぱり。先生に呼ばれたっていうのは嘘だったのか。私はぎゅっと唇を噛む。
「笹川さんの嫌がることはしないし、言わない。だから少しだけ俺の話を聞いてほしいんだ。頼む」
いつもは釣り上がっている目と眉尻を下げ、必死な様子で鳴海くんは言った。こうなったら仕方ない。覚悟を決めてこくりと頷くと、鳴海くんはほっとしたようだった。
「あのさ……笹川さんが俺のこと避けるようになったのって、昇降口での会話を聞いたから?」
いきなり核心を突く質問だ。……どうしよう。ここで正直に言ってもいいのかな? 迷ったけど、私は小さく頷いた。すると、鳴海くんはがばりと頭を下げて言った。
「っ、ごめん! 本当にごめん! でも、それは誤解なんだ!」
「……誤解?」
何が誤解なんだろう。私と友達になりたくないって言ったこと? あの時のことを思い出して、私の胸がズキリと痛んだ。
「……まず、このお友達計画はマネージャーが協力してくれたんだ。俺が笹川さんと仲良くなりたいってずっと言ってたから」
「え?」
鳴海くんが私と仲良くなりたい? 皐月ちゃんが協力してくれた? だってあれは私が男子苦手なのを克服するためで……。
「笹川さんは覚えてないかもしれないけど、俺たち一年生の時に話したことあるんだ。俺、通学途中に木から降りれなくなった猫を助けたことあって。猫は無事だったけど腕とかめっちゃ引っかかれて。傷がひどかったから保健室に行ったんだ。そしたらそこに笹川さんが居て、俺の傷のこと気にしてくれた」
その時のことなら覚えている。私の事情を知らない男子に絡まれ、心を落ち着かせるために行った保健室。ちょくちょく顔を合わせていて仲良くなった保健の先生に、ちょっと用事で席を外すからって言われて留守番を頼まれた時のことだ。
入ってきた時は目付き悪くて怖そうな印象の男子だったから内心でちょっと震えてたけど、たくさんの引っかき傷が痛そうだったから勇気を振り絞って自分から話しかけたんだった。
え……じゃああの男の子が鳴海くんだったの? 気付かなかった。
「あの時、青白い顔で震えながら話しかけてきた笹川さんが気になって……ぎこちなく笑った顔をもっと見たいって思ったんだ」
鳴海くんは静かに続ける。
「本当はすぐに話しかけてあの時のお礼を言って、あわよくば仲良くなりたいって思ってたんだ。けど、笹川さんが男子苦手って知って話しかけられなかった。どうしたら仲良くなれるかずっと悩んでてマネージャーに相談したんだけど、最初は〝面白半分で近付くな! 一花を傷付けたら許さない〟って怒られて全然相手にされなかった」
皐月ちゃん……。陰でそんなこともしてくれてたのか。今までもきっと、私の知らないところで色々動いてたんだろうなぁ。
「でも俺、どうしても笹川さんと仲良くなりたくてマネージャーを説得したんだ。一年経ってようやく許可が出て、お友達計画の相手に選ばれた」
「い、一年!?」
私は驚いて声を上げた。そんな長い時間かけて私と仲良くなりたかったなんて信じられない。っていうか、どうしてそこまで……?
「三年になってお友達計画が始まって。やっと笹川さんと話せるようになって、俺、めちゃくちゃ嬉しくて。一緒に帰ったのも部活見に来てくれたのも試合応援に来てくれたのも全部全部嬉しくて、このミサンガも、マジで俺の宝物なんだ」
そう言って腕に付けたミサンガを見せた鳴海くんは、急に声のトーンを落とした。
「でも俺、本当は友達になりたかったわけじゃない」
私の指先は急激に冷たくなった。彼の口から決定的な言葉を聞くのが怖い。だけど、鳴海くんは私を真っ直ぐ見ながら、意を決したように口を開く。
「本当は友達じゃなくて、笹川さんの彼氏になりたかったんだ」
「……え?」
か、彼氏? 彼氏って……えっ!? 私の顔が一気に赤くなる。
「最初は一目惚れだった。でも、話すうちに笹川さんの優しい所とか、良いところを知ってどんどん好きになった。あの時、昇降口でアイツらに言ったのは、友達じゃなくて彼氏になりたいって意味だったんだ。勘違いさせてごめん」
鳴海くんはそう言って謝ってきたけど、正直それどころじゃない。だってこれ、もしかして告白されてるんじゃない!? 頭の中はパニック状態だ。
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
その答えは恋文で
百川凛
児童書・童話
あの手紙を拾ったことが、全ての始まりだったのだ。
「成瀬さん、俺の彼女になってみない?」
「全力でお断りさせて頂きます」
「ははっ。そう言うと思った」
平岡くんの冗談を、私は確かに否定した。
──それなのに、私が平岡くんの彼女ってどういうこと?
ちょっと待ってよ、ウソでしょう?
あさはんのゆげ
深水千世
児童書・童話
【映画化】私を笑顔にするのも泣かせるのも『あさはん』と彼でした。
7月2日公開オムニバス映画『全員、片想い』の中の一遍『あさはんのゆげ』原案作品。
千葉雄大さん・清水富美加さんW主演、監督・脚本は山岸聖太さん。
彼は夏時雨の日にやって来た。
猫と画材と糠床を抱え、かつて暮らした群馬県の祖母の家に。
食べることがないとわかっていても朝食を用意する彼。
彼が救いたかったものは。この家に戻ってきた理由は。少女の心の行方は。
彼と過ごしたひと夏の日々が輝きだす。
FMヨコハマ『アナタの恋、映画化します。』受賞作品。
エブリスタにて公開していた作品です。
月神山の不気味な洋館
ひろみ透夏
児童書・童話
初めての夜は不気味な洋館で?!
満月の夜、級友サトミの家の裏庭上空でおこる怪現象を見せられたケンヂは、正体を確かめようと登った木の上で奇妙な物体と遭遇。足を踏み外し落下してしまう……。
話は昼間にさかのぼる。
両親が泊まりがけの旅行へ出かけた日、ケンヂは友人から『旅行中の両親が深夜に帰ってきて、あの世に連れて行く』という怪談を聞かされる。
その日の放課後、ふだん男子と会話などしない、おとなしい性格の級友サトミから、とつぜん話があると呼び出されたケンヂ。その話とは『今夜、私のうちに泊りにきて』という、とんでもない要求だった。
【奨励賞】おとぎの店の白雪姫
ゆちば
児童書・童話
【第15回絵本・児童書大賞 奨励賞】
母親を亡くした小学生、白雪ましろは、おとぎ商店街でレストランを経営する叔父、白雪凛悟(りんごおじさん)に引き取られる。
ぎこちない二人の生活が始まるが、ひょんなことからりんごおじさんのお店――ファミリーレストラン《りんごの木》のお手伝いをすることになったましろ。パティシエ高校生、最速のパート主婦、そしてイケメンだけど料理脳のりんごおじさんと共に、一癖も二癖もあるお客さんをおもてなし!
そしてめくるめく日常の中で、ましろはりんごおじさんとの『家族』の形を見出していく――。
小さな白雪姫が『家族』のために奔走する、おいしいほっこり物語。はじまりはじまり!
他のサイトにも掲載しています。
表紙イラストは今市阿寒様です。
絵本児童書大賞で奨励賞をいただきました。
がらくた屋 ふしぎ堂のヒミツ
三柴 ヲト
児童書・童話
『がらくた屋ふしぎ堂』
――それは、ちょっと変わった不思議なお店。
おもちゃ、駄菓子、古本、文房具、骨董品……。子どもが気になるものはなんでもそろっていて、店主であるミチばあちゃんが不在の時は、太った変な招き猫〝にゃすけ〟が代わりに商品を案内してくれる。
ミチばあちゃんの孫である小学6年生の風間吏斗(かざまりと)は、わくわく探しのため毎日のように『ふしぎ堂』へ通う。
お店に並んだ商品の中には、普通のがらくたに混じって『神商品(アイテム)』と呼ばれるレアなお宝もたくさん隠されていて、悪戯好きのリトはクラスメイトの男友達・ルカを巻き込んで、神商品を使ってはおかしな事件を起こしたり、逆にみんなの困りごとを解決したり、毎日を刺激的に楽しく過ごす。
そんなある日のこと、リトとルカのクラスメイトであるお金持ちのお嬢様アンが行方不明になるという騒ぎが起こる。
彼女の足取りを追うリトは、やがてふしぎ堂の裏庭にある『蔵』に隠された〝ヒミツの扉〟に辿り着くのだが、扉の向こう側には『異世界』や過去未来の『時空を超えた世界』が広がっていて――⁉︎
いたずら好きのリト、心優しい少年ルカ、いじっぱりなお嬢様アンの三人組が織りなす、事件、ふしぎ、夢、冒険、恋、わくわく、どきどきが全部詰まった、少年少女向けの現代和風ファンタジー。
こわモテ男子と激あま婚!? 〜2人を繋ぐ1on1、ブザービートからはじまる恋〜
おうぎまちこ(あきたこまち)
児童書・童話
お母さんを失くし、ひとりぼっちになってしまったワケアリ女子高生の百合(ゆり)。
とある事情で百合が一緒に住むことになったのは、学校で一番人気、百合の推しに似ているんだけど偉そうで怖いイケメン・瀬戸先輩だった。
最初は怖くて仕方がなかったけれど、「好きなものは好きでいて良い」って言って励ましてくれたり、困った時には優しいし、「俺から離れるなよ」って、いつも一緒にいてくれる先輩から段々目が離せなくなっていって……。
先輩、毎日バスケをするくせに「バスケが嫌い」だっていうのは、どうして――?
推しによく似た こわモテ不良イケメン御曹司×真面目なワケアリ貧乏女子高生との、大豪邸で繰り広げられる溺愛同居生活開幕!
※じれじれ?
※ヒーローは第2話から登場。
※5万字前後で完結予定。
※1日1話更新。
※第15回童話・児童書大賞用作品のため、アルファポリス様のみで掲載中。→noichigoさんに転載。
ミズルチと〈竜骨の化石〉
珠邑ミト
児童書・童話
カイトは家族とバラバラに暮らしている〈音読みの一族〉という〈族《うから》〉の少年。彼の一族は、数多ある〈族〉から魂の〈音〉を「読み」、なんの〈族〉か「読みわける」。彼は飛びぬけて「読め」る少年だ。十歳のある日、その力でイトミミズの姿をしている〈族〉を見つけ保護する。ばあちゃんによると、その子は〈出世ミミズ族〉という〈族《うから》〉で、四年かけてミミズから蛇、竜、人と進化し〈竜の一族〉になるという。カイトはこの子にミズルチと名づけ育てることになり……。
一方、世間では怨墨《えんぼく》と呼ばれる、人の負の感情から生まれる墨の化物が活発化していた。これは人に憑りつき操る。これを浄化する墨狩《すみが》りという存在がある。
ミズルチを保護してから三年半後、ミズルチは竜になり、カイトとミズルチは怨墨に知人が憑りつかれたところに遭遇する。これを墨狩りだったばあちゃんと、担任の湯葉《ゆば》先生が狩るのを見て怨墨を知ることに。
カイトとミズルチのルーツをたどる冒険がはじまる。
ずっと、ずっと、いつまでも
JEDI_tkms1984
児童書・童話
レン
ゴールデンレトリバーの男の子
ママとパパといっしょにくらしている
ある日、ママが言った
「もうすぐレンに妹ができるのよ」
レンはとてもよろこんだ
だけど……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる