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61話 8日目 馬車に揺られて
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聞きつけた他の客たちの中に見覚えのある顔があった。
「トオル様、あちらをごらんください。」
ノベールが目線を向けるのは犬耳の男性だった。
「おや、たしか・・・」
二人が見ているのはハヌーン村で出会った警備隊の犬耳男性だった。
俊とノベールは警備隊に近づき、止めるようにお願いをする。
「俺には無理だ。 これを見てくれ」
男は見せてくるのは尻尾だ。
尻尾が垂れており、元気がないようだ。
「あれから色々あったんだ・・・。 モフモフされてないとこのありさまさ。」
男の眼は何処か遠い所を見ていた。
「ところで、なぜ貴方がここにいらっしゃいますの?」
「あぁ、獣人族の領にあいつがいたら、犠牲者が出るからな。 人族の領に送り返そうという事になった。 それで警備隊であり、犠牲者の俺が選ばれたんだが・・・ ハァ・・・。」
一定の好きは受け入れるが、過剰な愛情は嫌われる・・・。 という訳ですか。 何というか勿体ないですね。
カニャンをどう、助けるか考える。
「ここは目的であるにゃんちゃんに手伝って貰う方が良いかもですが・・・。」
「ヌ、我ハ嫌ダゾ。」
「何でも良いから助けるにゃ~!!」
ノベールは前回を思い出しアンティコーヌとカニャンに近づく。
「えい!」
雷衣体を発動し、アンティコーヌに触れた。
「「あばばばばばばっ!?」」
二人が痺れ、気絶した。
「前回は平気そうでしたが、何をしました?」
「潤体をお二人に纏わせましたわ。 雷衣体の威力があがりますので・・・。」
二人共、毛がところどころ縮れていた。
何処かの漫画のような感じですね・・・。 普通だと気絶じゃ済みそうにないですが・・・。 やはり魔法の力といったところでしょうか?
「一先ずこれで安心ですわね。 そろそろお馬さんも休憩が終わりそうですし、仕方がないですわ。」
警備隊の男はノベールを見て、目を輝かせていた。
「ではカニャンさんをつれて戻りましょうか。 カニャンさん、起きてください?」
返事がなかった。
「これ・・・大丈夫でしょうか?」
「大丈夫だと思いますわ? 多分ですけれど・・・。」
歯切れの悪い返事に困惑した俊は仕方ないと、カニャンを背負って馬車まで戻って行った。
「にゃんちゃんさん。 次、多分アンティコーヌさんに狙われるかもですよ。」
「ニャンデ良イゾ。 我ハ逃ゲルカラナ。」
「頑張ってください。 カニャンさんの犠牲をこれ以上増やすと、何をするかわからないので。」
馬車が動き出し、心もとないが、アンティコーヌと少し離れる事が出来た。
少しして、カニャンが目を覚ました。
「にゃ・・・。 ここは何処にゃ。」
「馬車の中ですよ。 目を覚まして良かったです。」
ノベールは目線を反らした。
「にゃ!? あいつは何処にゃ!」
「アンティコーヌさんの事ですか? 今は後ろの馬車だと思いますよ。」
「あちしは次、絶対離れてるにゃ。」
それが良さそうだと頷いておいた。
村までまだ時間がかかりそうだと思い、俊は仮眠をとる事にした。
「トオル様、寝てしまいましたわね。」
「にゃ。 あちしも寝たいにゃけど、あいつが近くにいると寝れないにゃ。」
「チィナも寝るの~」
チィナは俊の横で寝る体制になった。
「村についたら起こしますわよ?」
「お願いするの~」
俊とチィナが眠りにつき、二人と一匹は村までの間、雑談をして過ごす事にした。
----現在のバグ一覧-----
-----バグ?不明-----
-----調査-----
魔法の威力について
「トオル様、あちらをごらんください。」
ノベールが目線を向けるのは犬耳の男性だった。
「おや、たしか・・・」
二人が見ているのはハヌーン村で出会った警備隊の犬耳男性だった。
俊とノベールは警備隊に近づき、止めるようにお願いをする。
「俺には無理だ。 これを見てくれ」
男は見せてくるのは尻尾だ。
尻尾が垂れており、元気がないようだ。
「あれから色々あったんだ・・・。 モフモフされてないとこのありさまさ。」
男の眼は何処か遠い所を見ていた。
「ところで、なぜ貴方がここにいらっしゃいますの?」
「あぁ、獣人族の領にあいつがいたら、犠牲者が出るからな。 人族の領に送り返そうという事になった。 それで警備隊であり、犠牲者の俺が選ばれたんだが・・・ ハァ・・・。」
一定の好きは受け入れるが、過剰な愛情は嫌われる・・・。 という訳ですか。 何というか勿体ないですね。
カニャンをどう、助けるか考える。
「ここは目的であるにゃんちゃんに手伝って貰う方が良いかもですが・・・。」
「ヌ、我ハ嫌ダゾ。」
「何でも良いから助けるにゃ~!!」
ノベールは前回を思い出しアンティコーヌとカニャンに近づく。
「えい!」
雷衣体を発動し、アンティコーヌに触れた。
「「あばばばばばばっ!?」」
二人が痺れ、気絶した。
「前回は平気そうでしたが、何をしました?」
「潤体をお二人に纏わせましたわ。 雷衣体の威力があがりますので・・・。」
二人共、毛がところどころ縮れていた。
何処かの漫画のような感じですね・・・。 普通だと気絶じゃ済みそうにないですが・・・。 やはり魔法の力といったところでしょうか?
「一先ずこれで安心ですわね。 そろそろお馬さんも休憩が終わりそうですし、仕方がないですわ。」
警備隊の男はノベールを見て、目を輝かせていた。
「ではカニャンさんをつれて戻りましょうか。 カニャンさん、起きてください?」
返事がなかった。
「これ・・・大丈夫でしょうか?」
「大丈夫だと思いますわ? 多分ですけれど・・・。」
歯切れの悪い返事に困惑した俊は仕方ないと、カニャンを背負って馬車まで戻って行った。
「にゃんちゃんさん。 次、多分アンティコーヌさんに狙われるかもですよ。」
「ニャンデ良イゾ。 我ハ逃ゲルカラナ。」
「頑張ってください。 カニャンさんの犠牲をこれ以上増やすと、何をするかわからないので。」
馬車が動き出し、心もとないが、アンティコーヌと少し離れる事が出来た。
少しして、カニャンが目を覚ました。
「にゃ・・・。 ここは何処にゃ。」
「馬車の中ですよ。 目を覚まして良かったです。」
ノベールは目線を反らした。
「にゃ!? あいつは何処にゃ!」
「アンティコーヌさんの事ですか? 今は後ろの馬車だと思いますよ。」
「あちしは次、絶対離れてるにゃ。」
それが良さそうだと頷いておいた。
村までまだ時間がかかりそうだと思い、俊は仮眠をとる事にした。
「トオル様、寝てしまいましたわね。」
「にゃ。 あちしも寝たいにゃけど、あいつが近くにいると寝れないにゃ。」
「チィナも寝るの~」
チィナは俊の横で寝る体制になった。
「村についたら起こしますわよ?」
「お願いするの~」
俊とチィナが眠りにつき、二人と一匹は村までの間、雑談をして過ごす事にした。
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