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56話 8日目 メッセージ復活
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昼を過ぎた頃、俊達はセイザルの村まで戻ってきた。
「では、僕は一旦連絡をしてみます。 なので、一度宿を取りに向かいますね。」
「わかりましたわ。 二人部屋でも大丈夫ですのよ?」
ノベールは相変わらず、攻めの体制のようだ。
「何か合ったら大変なので・・・。 あとはあっちの世界で起きる事・・・チィナさんの本の件ですね。 それも気になるので、時間がかかると思います。」
「わかりましたの。 私《わたくし》達は時間を潰してきますわね。」
「にゃー 飲みに行くにゃー!」
「チィナもいくのー」
チィナさん、貴女飲める年齢なんですか? それ以前に飲めるんですか・・・?
みんなと別れ、宿へ向かった俊はクロクへと連絡を行った。
「e38199e381bee381ac・・・ あぁー あぁー テスト、テストじゃ!」
訳: すまぬ
「あぁ、聞こえますね。 問題なくしゃべれます。」
「良かったのじゃ。 兄さまのおかげで解決じゃ。 それでじゃが、どうしたんじゃ?」
メッセージがエラーになっている事、行先の獣人族王都でTポーズになる病気?が流行っている事を伝えた。
「むむむ? なんでそんな事なっておるんじゃ? まず二つとも優先度が高いのじゃ。」
クロクはタブレットを触り、色々見ているようだ。
「Tポーズに関してはゲームかよ・・・とツッコミたいですが、バグ探ししてるので、あまりゲームと変わらない感じですね。」
「言いたい事も分かるのじゃが、どんな世界も最初はこんなもんじゃぞ?」
「どうです? 原因はわかりそうですか?」
「そんなすぐにわかる訳ないのじゃ!」
クロクの作業を妨害しないように、大人しく待つことにした。
「メッセージの原因は兄さまが見つけたのじゃ!」
「おぉ、それは良かった。 ちなみに何だったんです?」
「わしが、慌ててメッセージを管理しておる機械の神力を、切っておったのじゃ。」
「ヒューマンエラー・・・いえ、神様だからゴッド?エラーになるんですかね? ネトゲで昔あった、掃除のおばちゃん電源抜いた説じゃないですか・・・。」
「まぁ、解決じゃし良いじゃろ? ミスくらいたまにするのじゃよ。」
クロクのミスはたまにではなかった。 むしろ8日目にして何度あったか・・・。 頻繁が正ではなかろうか。
さらにクロクはTポーズについて調べていくが、何かを思い出したのか、少し席を離れ戻ってきた。」
「すまぬ、ちょっと作業を兄さまにお願いしてきたのじゃ。」
「さぼりですか?」
「たわけ! 違うのじゃ! コホン・・・。 その、なんじゃ。 8日間とまだ短いが、これまでに見つけた不具合は十分あるのじゃ。 そこで!じゃが、ご褒美を用意しようと思っておるのじゃ。」
俊は考える事にした。
ご褒美と急に言われまして・・・。 何処までが許容の範囲なのか。 ですね。 チィナさんの件であまり良い未来はないですし、急ぎ故郷へと向かうべきか。いや、駄目と言われるのに決まってますか? ダメ元で聞きますか。
「わかりました。 では地球へ。」
「すまぬ、それは勘弁してくれ。 今地球も色々大変そうなんじゃ、ほかで良ければどうにか・・・じゃな。」
「では、地球での結婚相手をなかった事に・・・。」
やはり、そう来たかとバツの悪そうな顔をするクロクだが、確認をする。
「それは構わぬのじゃが・・・。因果関係という物はわかるかの?」
「たしか、どう弄っても辻褄は合わせるんでしたっけ?」
「まぁそんな感じじゃな。 結婚をなかった事にする。 は結論無理じゃが、結婚相手を変える。 のは可能じゃ。 選べぬがの。」
妥協案としては良いんですかね? まぁ、色々捨てられて暗い未来よりはマシ・・・っといったところでしょうか?
「わかりました。 では、それで・・・。 この件が無ければ魔法なども考えたんですがね・・・。」
「それはこっちもビックリじゃよ? 未来なんて神以外は知るすべないんじゃから。 おかげで次元眼に関しては一旦、調整、廃止じゃよ。」
デフォルトの特性一覧でも不具合が混ざってる事に、目も当てられない俊だった。
-----現在のバグ一覧-----
神様との通信システムが16進数へ変換される。
-----バグ?不明-----
監視期間を過ぎて息を吹き返す。
-----調査-----
次元眼は未来も見える?
魔法の威力について
「では、僕は一旦連絡をしてみます。 なので、一度宿を取りに向かいますね。」
「わかりましたわ。 二人部屋でも大丈夫ですのよ?」
ノベールは相変わらず、攻めの体制のようだ。
「何か合ったら大変なので・・・。 あとはあっちの世界で起きる事・・・チィナさんの本の件ですね。 それも気になるので、時間がかかると思います。」
「わかりましたの。 私《わたくし》達は時間を潰してきますわね。」
「にゃー 飲みに行くにゃー!」
「チィナもいくのー」
チィナさん、貴女飲める年齢なんですか? それ以前に飲めるんですか・・・?
みんなと別れ、宿へ向かった俊はクロクへと連絡を行った。
「e38199e381bee381ac・・・ あぁー あぁー テスト、テストじゃ!」
訳: すまぬ
「あぁ、聞こえますね。 問題なくしゃべれます。」
「良かったのじゃ。 兄さまのおかげで解決じゃ。 それでじゃが、どうしたんじゃ?」
メッセージがエラーになっている事、行先の獣人族王都でTポーズになる病気?が流行っている事を伝えた。
「むむむ? なんでそんな事なっておるんじゃ? まず二つとも優先度が高いのじゃ。」
クロクはタブレットを触り、色々見ているようだ。
「Tポーズに関してはゲームかよ・・・とツッコミたいですが、バグ探ししてるので、あまりゲームと変わらない感じですね。」
「言いたい事も分かるのじゃが、どんな世界も最初はこんなもんじゃぞ?」
「どうです? 原因はわかりそうですか?」
「そんなすぐにわかる訳ないのじゃ!」
クロクの作業を妨害しないように、大人しく待つことにした。
「メッセージの原因は兄さまが見つけたのじゃ!」
「おぉ、それは良かった。 ちなみに何だったんです?」
「わしが、慌ててメッセージを管理しておる機械の神力を、切っておったのじゃ。」
「ヒューマンエラー・・・いえ、神様だからゴッド?エラーになるんですかね? ネトゲで昔あった、掃除のおばちゃん電源抜いた説じゃないですか・・・。」
「まぁ、解決じゃし良いじゃろ? ミスくらいたまにするのじゃよ。」
クロクのミスはたまにではなかった。 むしろ8日目にして何度あったか・・・。 頻繁が正ではなかろうか。
さらにクロクはTポーズについて調べていくが、何かを思い出したのか、少し席を離れ戻ってきた。」
「すまぬ、ちょっと作業を兄さまにお願いしてきたのじゃ。」
「さぼりですか?」
「たわけ! 違うのじゃ! コホン・・・。 その、なんじゃ。 8日間とまだ短いが、これまでに見つけた不具合は十分あるのじゃ。 そこで!じゃが、ご褒美を用意しようと思っておるのじゃ。」
俊は考える事にした。
ご褒美と急に言われまして・・・。 何処までが許容の範囲なのか。 ですね。 チィナさんの件であまり良い未来はないですし、急ぎ故郷へと向かうべきか。いや、駄目と言われるのに決まってますか? ダメ元で聞きますか。
「わかりました。 では地球へ。」
「すまぬ、それは勘弁してくれ。 今地球も色々大変そうなんじゃ、ほかで良ければどうにか・・・じゃな。」
「では、地球での結婚相手をなかった事に・・・。」
やはり、そう来たかとバツの悪そうな顔をするクロクだが、確認をする。
「それは構わぬのじゃが・・・。因果関係という物はわかるかの?」
「たしか、どう弄っても辻褄は合わせるんでしたっけ?」
「まぁそんな感じじゃな。 結婚をなかった事にする。 は結論無理じゃが、結婚相手を変える。 のは可能じゃ。 選べぬがの。」
妥協案としては良いんですかね? まぁ、色々捨てられて暗い未来よりはマシ・・・っといったところでしょうか?
「わかりました。 では、それで・・・。 この件が無ければ魔法なども考えたんですがね・・・。」
「それはこっちもビックリじゃよ? 未来なんて神以外は知るすべないんじゃから。 おかげで次元眼に関しては一旦、調整、廃止じゃよ。」
デフォルトの特性一覧でも不具合が混ざってる事に、目も当てられない俊だった。
-----現在のバグ一覧-----
神様との通信システムが16進数へ変換される。
-----バグ?不明-----
監視期間を過ぎて息を吹き返す。
-----調査-----
次元眼は未来も見える?
魔法の威力について
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