異世界デバッグ物語 ~新たな世界はバグまみれ~

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55話 8日目 引き返し

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朝から色々な事象に巻き込まれバタバタしたが、みんなで食事を楽しみ宿を後にした。

チィナに関しては食べる振りでにゃんちゃんが食べていた。

「猫って何処まで人種族の食べ物食べて良いんですかね・・・?」

「我ハ魔物ノ一種ダ。 人ノ食ウ物モ問題無イ。」

おや? 魔物の一種でしゃべる? 知性ある魔物も居てもおかしくはない・・・のでしょうか?

「ソレヨリモトオルヨ。 何ヤラ不穏ナ気ヲ感ジルノダガ?」

不穏な気とは一体何だろうか? 当たりを見回すも感じ取れる物はないが、ただ一人。 カニャンが逆毛を立てていた。

「あぁ、なるほど。 アンティコーヌさんですか。 あれ? でも彼女は王都では?」

「にゃ。 あいつが何処かにいるにゃ。」

「さすがに、脱走はしていないと思いたいですわね。」

アンティコーヌの腕力上昇パワーアップを考えれば、脱走は可能だと言う事は事実であった。 ただ、そこまで無茶をするのか。 と否定をしたいが、ここにはターゲットであるカニャンと、にゃんこと白銀猫ニャンリルがいる。

「では、今のうちに王都まで戻りますか。 」

「そうするにゃ。 あいつに出会うとろくでもにゃいにゃ。」

「ソコマデノ危険人物ナノカ?」

翌々考えると、チィナも対象になるのではないか?と疑問に思った俊だった。

村を出て、王都に向かう間にクロクへメッセージを送る。


メッセージの送信に失敗しました。


どうやら、まだ解決が出来てないようだ。  時間が経てば連絡をしてくるだろう。

「あいつの匂いが薄くなってくにゃ。」

「彼女はストーカー気質っぽいですからね。 王都で会いそうですけど。」

「やめるにゃ。」

意外にモフモフ・・・触れるのは嫌いなんでしょうね。 あれだけ嫌がるって・・・。

雑談をしている間に、王都が近づいてきた。

少し、距離があるが前から歩いてこちらに向かってくる人がいた。

「あんたら、今王都はやめときな! 引き返したほうが良いぞ。」

「何かあったんですか?」

「変な病気が流行ってるんだよ。 身体的な影響はないらしいが、不便でな。」

「変な病気・・・?」

「あぁ、病気にかかるとこんな感じで手が動かせないらしい。」

商人がジェスチャーで教えてくれた姿はTポーズだった。

ゲームなどモーションがバグるとよく見る事が出来る姿だ。 3D系のゲームなら大体存在はするが、見る事は普段できない。

報告はまず間違いないでしょうが・・ 現状メッセージは死んでますし、通話でしょうが・・・進数で読み解くのはさすがに無理ですし。

「不便な病気ですわね。 トオル様、どうされますの?」

「うーん・・・。 そうですね。 向かいたいところではありますが、連絡が取れない方がいるので、迂闊に巻き込まれる訳にも行きませんから、セイザルの村へ引き返しましょうか。」

こうして引き返す事になったのだが、Tポーズを見たい気持ちが強かった。





-----現在のバグ一覧-----
神様との通信システムが16進数へ変換される。


-----バグ?不明-----
監視期間を過ぎて息を吹き返す。

-----調査-----
次元眼は未来も見える?
魔法の威力について
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