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53話 8日目 朝から大変です。

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日が登り、眠りから覚めた俊はベットから起き上がる。

となりのベットを見るとチィナしかいなかった。

チィナは寝息をかけており、まだ起きそうにない。

「幽霊って・・・寝るんですね。 おや? ノベールさんは・・・?」

ノベールの姿が見当たらない事に気づいた俊は、自分のベットの上の布団を捲る。

そこにはネグリジェ姿のノベールが眠っていた。

「なんでまた、僕のベットに潜り込んでるんですかね。 チィナさんもいるというのに・・・。」

ノベールさん・・・。積極的ですが僕も一応男なんですよ? 欲は出さないように気を付けていますが、無防備すぎますよ・・・。

ノベールを見て考えているところで、チィナも目覚めた。

「お兄ちゃん、おはようなのー・・・。 お兄ちゃんが、ノベールお姉ちゃんを見てるの。 変態さんなの。」

誤解である。

チィナの誤解を解こうと話をしていたら、ノベールが目覚めた。

「あら・・・トオル様・・・ おはようございます・・・。」

寝ぼけて居そうな口調であった。

枕元にある鍵を取りに移動した俊を、狙ったかのようにノベールが、俊の手を掴み、捕まえた。

ノベールの方へと倒れこむと、ノベールをそのまますり抜けベットに倒れた。

「え?」

「お兄ちゃんとノベールお姉ちゃんが重なってるの。」

どういった状況だろうか? 人同士が重なる。 決して卑猥な意味ではない。 言葉のまま受け止めてもらいたい。 一部のゲームであるキャラ同士の当たり判定のない状況のようだった。

「昨日までは普通だったような? ノベールさんに抱き着かれてましたし。」

「お兄ちゃん、大人なの。」

チィナさん、少しお口にチャックしましょうか。

これは問題発生の可能性が高い。 急ぎ神様へと連絡を取った方が良さそうだ。

連絡を取る事を二人に伝え、連絡を試みる。

「なんじゃ?朝早くに・・・早速業務なのじゃ?」

「業務って・・・まぁ、良いです。 今朝起きてから僕とノベールさんで当たり判定がないんですが、何かしました?」

「いや、何もしてー・・・ あ、多分じゃけど兄さまかもしれぬ。 ちょっと待つのじゃ。」

クロクの声が聞えなくなった。 どうやら兄と話をしているようだ。

-------------------------------

「兄さまよ、俊から連絡でノベールと俊の当たり判定がないそうじゃが、何かしたかの?」

「ひひ、新しい要素を入れようとして失敗しただけさ。」

「失敗でこの世界をバグらせるんじゃないのじゃ! ゲームじゃないんじゃが?」

話を聞くと事象の改変として、チィナのような霊を自然と無意識で避けるように、感を強くしたらしい。 がそれで人同士の当たり判定になんの関係があるのだろうか?

「いやね、避けてるようにしたはずが、間違えて重なるようにしちゃったってだけだよ。 ようは幽霊とかは目に写らないし、気にせず歩く。って感じだね。

「それはそれで問題はないのじゃが、生身の種族が被っちゃ駄目じゃろ。 この世界の人口増える手段ないのじゃ。」

「まぁ、今急ぎ直してるから安心してくれて良いよ。」

「わかったのじゃ。」

俊への通話を再開する。

「すまん、待たせたのじゃ。げ・・・・」

通話画面が乱れている。

一時すると、画面の乱れは収まり、元通りになった。

一体何だったのだろうか?

「e5be85e3819fe3819be3819fe381aee38198e38283e38082e38080e7b590e69e9ce381a8e38197e381a6e381afe58584e38195e381bee381aee8a8ade5ae9ae3839fe382b9e38198e38283e381a3e3819fe380820d0ae4bb8ae4bfaee6ada3e4b8ade38289e38197e38184e3818be38289e38197e381b0e38197e5be85e381a4e381aee38198e38283efbc81」

訳:待たせたのじゃ。 結果としては兄さまの設定ミスじゃった。 今修正中らしいからしばし待つのじゃ!

「なんて?」

「e381acefbc9fe38080e8819ee38193e38188e381a6e3818ae3828be3818befbc9f」

訳:ぬ? 聞こえておるか?

「だから、なんて?」

「e38199e381bee38293e38081e381a9e38186e38284e38289e3818ae3818be38197e38184e78ab6e6b381e381aee38288e38186e38198e38283e38082e38080e383a1e38383e382bbe383bce382b8e381a7e98081e3828be38082」

訳:すまん、どうやらおかしい状況のようじゃ。 メッセージで送る。

「・・・?」

暫くするとメッセージが届いた。

クロク:すまぬ、どうやらシステムがおかしいようじゃ。 急ぎ修正はするのじゃ。

俊:はぁ・・・一体何を言ってるのかと思いましたよ。 イーゴービーイーなんたらと早口でい・・・ん?進数っぽいですね。」

クロク:そういう風に聞こえておったのか!?

俊:えぇ、なんとも意味の分からない・・・というか、会話が進数に変換ってバグとか以前の問題では・・・。

クロク:そうじゃな。 ちょっと時間かかるかもしれぬ

俊がメッセージの返信を入力したところ画面にエラー文が表示された。

メッセージの送信に失敗しました。

「!?」

これは一体どういう事だろうか? 神様のいる場所と、このデフォルトニアでの通信に障害? 携帯じゃあるまいし・・・ 謎が深まる状況に立たされた俊だった。






-----現在のバグ一覧-----
神様との通信システムが16進数へ変換される。


-----バグ?不明-----
監視期間を過ぎて息を吹き返す。

-----調査-----
次元眼は未来も見える?
魔法の威力について
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