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30話 5日目 馬車の旅へ
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路地裏まで移動した俊はクロクへ連絡を行った。
「またバグなのじゃ!?」
「いえ、違いますね。」
クロクは安堵の息を吐く。
「それで、どうしたのじゃ?」
俊はカメラの件ともう一つの要望を伝えた。
「もう一つは、今後クロクさんと連絡が取れない、緊急時にはこう連絡も取れない場合が出てきますよね?そして今回クロクさんは知っていたようですが、ノベールさんと旅をする事になりました。」
「知っておるのじゃ。どうじゃ?サプライズじゃろ?美人が真横にいるんじゃぞ?嬉しいじゃろ?」
なんでしょう。背景に【wwwwwww】と草が生えてるように見えてイラっとしますね。
「カメラの件にしても気まずいですよ?ノベールさんに言える事じゃないですし・・・。それよりもです。連絡の代用手段として地球でもあるメッセージ機能を作って頂けませんか?マップを見る限り、ノベールさんはパーティって認識でしょうから、パーティー内のやり取りと僕とクロクさんのやり取りで二つ。」
「やじゃ!」
クロクに即答され青筋を浮かべた俊だった。
「いえ、道端で神様がーなんて言ってると変人に見えるじゃないですか!そういう事も考えて作ってほしいんですが?」
「やじゃ!時間がかかるのじゃ!」
「その時間がかかるのわかって無駄に、カメラ機能実装したんでしょう!?メッセージ機能の方が有用でしょう!」
「カメラ機能は便利じゃろ!?攫われたり、逸れた時に正確な情報を得れるのじゃぞ!?それに俊見たんじゃろ?スケベェ」
「後者は事故ですが、前者はマップで配置分かるのでいらないいじゃないですか・・・それに、良いんですか?ノベールさんは優しい神様として通ってると思いますが、スケベ機能作ったり実際はポンコツだとばれますよ?信仰が無くなりますよ?」
「うっ、人が気にしてる事をスラスラと言いおってからに!ポンコツじゃないのじゃ!」
やり取りが続き最後にはクロクが折れた。
「わかったのじゃ・・・。メッセージ機能作るのじゃよ・・・夕方には仮実装するが、ノベールには俊が伝えるんじゃぞ!?」
「わかりました。」
二人のやり取りが終わった頃、ノベールが近づいてきた。
「終わりまして?荷馬車が来ましたわ!」
俊とノベールはお金を払い、荷馬車に乗った。
「それで、お話は無事、終わりましたの?」
「はい、夕暮れ時くらいには出来そうですね。」
ノベールにクロクとのやり取りを共有し、移動期間について説明をした。
「わかりましたわ。それでトオル様?魔法の威力について調べるとの事ですがどうしますの?」
「メルトスライムが部分的に衣服を溶かすのは、制限が掛かっていた。と伝えましたよね?」
「えぇ・・・直さない方が良かったバグ・・・という物ですわね。私、今後は近づかないように致しますわ。」
「まぁ、その制限が掛かる事自体が、バグのようなんですよね。なので水玉を作り出す魔法などあれば、検証に使えるかなと。」
「水球ですわね。私も使えますわよ?」
ノベールの手のひらの上に15cmほどの水玉が出来上がる。
「それでこれがどうかしますの?」
「それは誰が出しても同じ大きさですか?」
ノベールは俊の言いたい事を察したようだ。
「なるほど・・・生活魔法はそれで調べがつく訳ですわね?」
「ですね。その魔法で言えば魔力値が大きい人ほど大きさに変化があるはずなんですよ。」
「たしかに、この水球は人により大きさは違いますわね。つまり正常と言う訳ですわね?」
「そうなります。そこでノベールさん。誰が出しても共通だと思う魔法をわかる範囲で、紙にまとめてもらえますか?」
「わかりましたわ!」
そこへ荷馬車の御者から馬に休憩ととる話をされた。
気づけば休憩を取るまでの長い間、話をしてたようだ。
「では今のうちにこれにメモをお願いします。」
ノベールは俊から紙と羽ペンを受け取り、思い浮かぶ魔法を纏めていった。
-----現在のバグ一覧-----
-----バグ?不明-----
-----調査-----
魔法の威力について
「またバグなのじゃ!?」
「いえ、違いますね。」
クロクは安堵の息を吐く。
「それで、どうしたのじゃ?」
俊はカメラの件ともう一つの要望を伝えた。
「もう一つは、今後クロクさんと連絡が取れない、緊急時にはこう連絡も取れない場合が出てきますよね?そして今回クロクさんは知っていたようですが、ノベールさんと旅をする事になりました。」
「知っておるのじゃ。どうじゃ?サプライズじゃろ?美人が真横にいるんじゃぞ?嬉しいじゃろ?」
なんでしょう。背景に【wwwwwww】と草が生えてるように見えてイラっとしますね。
「カメラの件にしても気まずいですよ?ノベールさんに言える事じゃないですし・・・。それよりもです。連絡の代用手段として地球でもあるメッセージ機能を作って頂けませんか?マップを見る限り、ノベールさんはパーティって認識でしょうから、パーティー内のやり取りと僕とクロクさんのやり取りで二つ。」
「やじゃ!」
クロクに即答され青筋を浮かべた俊だった。
「いえ、道端で神様がーなんて言ってると変人に見えるじゃないですか!そういう事も考えて作ってほしいんですが?」
「やじゃ!時間がかかるのじゃ!」
「その時間がかかるのわかって無駄に、カメラ機能実装したんでしょう!?メッセージ機能の方が有用でしょう!」
「カメラ機能は便利じゃろ!?攫われたり、逸れた時に正確な情報を得れるのじゃぞ!?それに俊見たんじゃろ?スケベェ」
「後者は事故ですが、前者はマップで配置分かるのでいらないいじゃないですか・・・それに、良いんですか?ノベールさんは優しい神様として通ってると思いますが、スケベ機能作ったり実際はポンコツだとばれますよ?信仰が無くなりますよ?」
「うっ、人が気にしてる事をスラスラと言いおってからに!ポンコツじゃないのじゃ!」
やり取りが続き最後にはクロクが折れた。
「わかったのじゃ・・・。メッセージ機能作るのじゃよ・・・夕方には仮実装するが、ノベールには俊が伝えるんじゃぞ!?」
「わかりました。」
二人のやり取りが終わった頃、ノベールが近づいてきた。
「終わりまして?荷馬車が来ましたわ!」
俊とノベールはお金を払い、荷馬車に乗った。
「それで、お話は無事、終わりましたの?」
「はい、夕暮れ時くらいには出来そうですね。」
ノベールにクロクとのやり取りを共有し、移動期間について説明をした。
「わかりましたわ。それでトオル様?魔法の威力について調べるとの事ですがどうしますの?」
「メルトスライムが部分的に衣服を溶かすのは、制限が掛かっていた。と伝えましたよね?」
「えぇ・・・直さない方が良かったバグ・・・という物ですわね。私、今後は近づかないように致しますわ。」
「まぁ、その制限が掛かる事自体が、バグのようなんですよね。なので水玉を作り出す魔法などあれば、検証に使えるかなと。」
「水球ですわね。私も使えますわよ?」
ノベールの手のひらの上に15cmほどの水玉が出来上がる。
「それでこれがどうかしますの?」
「それは誰が出しても同じ大きさですか?」
ノベールは俊の言いたい事を察したようだ。
「なるほど・・・生活魔法はそれで調べがつく訳ですわね?」
「ですね。その魔法で言えば魔力値が大きい人ほど大きさに変化があるはずなんですよ。」
「たしかに、この水球は人により大きさは違いますわね。つまり正常と言う訳ですわね?」
「そうなります。そこでノベールさん。誰が出しても共通だと思う魔法をわかる範囲で、紙にまとめてもらえますか?」
「わかりましたわ!」
そこへ荷馬車の御者から馬に休憩ととる話をされた。
気づけば休憩を取るまでの長い間、話をしてたようだ。
「では今のうちにこれにメモをお願いします。」
ノベールは俊から紙と羽ペンを受け取り、思い浮かぶ魔法を纏めていった。
-----現在のバグ一覧-----
-----バグ?不明-----
-----調査-----
魔法の威力について
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