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25話 4日目 sideクロク
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「さて、今日も作業じゃ。兄さま!おかしいな事象は起きてないのじゃ?」
「ひひっ、大丈夫だよ。あぁ、でもマップは作りが雑だね。」
ん?と首を傾げるクロクにイシディウスは話を続ける。
「このマップだけど、見てる本人の座標を指定しないから自分が何処にいるかわかんないね。」
「のじゃ!?俊からそれは聞いておらぬのじゃ!」
やれやれと首を振るイシディウスは答える。
「彼、短期間で結構な数のバグに出会ってるだろ?報告の優先順位を決めてるんじゃないかな。・・・ん?なんだいクロク」
じーっとイシディウスを見つめているクロクは答える。
「いや、普段は普通に喋るのになんでひひっとか言ってるんじゃろと・・・。」
「はぁ・・・今の話にまったく関係ないじゃないか・・・。癖だよ。休みの時の僕を知ってるだろ?」
イシディウス兄さまの休みと言えばあれかの・・・推しカツという名のストーカー・・・。いつも世界の窓から覗いている。
世界の窓は対象を指定した場合は3メートルほど離れた距離で対象を見続ける事ができる鏡である。って誰に説明してるんじゃわし?
兄さまの場合は推し活とは言えなような気がするのじゃが・・・言ったら怒られそうじゃからやめておくのじゃ。
「クロク・・・何か悪い事考えたね?」
「のじゃ!?そ、そ、そんな事ないのじゃ!」
はぁ・・・と溜息を吐くも作業を進めようとイシディウスは話をする。
「マップだけど俊くんからの報告はないけど修正をしようか。クロクは俊くんを示すアイコンを作ってくれないか?」
「分かったのじゃ!あ、兄さま。俊を表示するじゃなくて一緒に動く人も表示するようにしてほしいのじゃ。」
ん?と考え込むイシディウスは手元のタブレットを調べた。
「あぁ・・・なるほどね。わかった。そうしよう。」
「助かるのじゃ!アイコンは何が良いじゃろ?プロフィールで表示される顔写真を使っても良いのんじゃ?」
「それで大丈夫だね。じゃアイコンの準備が出来たら教えてね。」
イシディウスは自分の席に戻り作業を開始する。
うーん、顔写真を纏めても年を取ったらわからないのじゃ。全部いれたら何兆とか多すぎる枚数じゃし・・・。プロフィールの画像を引用した方が早そうじゃな。
クロクはプロフィールに表示されている顔写真を読み取るように設定を行った。
あとはマップ上、重なったら見にくいじゃろうしアイコンの方は見やすくしておくとするのじゃ
クロクとイシディウスは作業をもくもくと続けていった。
「そうじゃ。俊にも希望を聞いておいた方が良いかもしれんのじゃ。」
「今後ここに転生者を呼ぶならありだね。要望まとめといて。」
「了解じゃ!」
クロクは俊に連絡を行った。
「出ないのじゃ・・・。また何か見つけてそうで嫌な予感がするのじゃ・・・。」
-----現在のバグ一覧-----
-----バグ?不明-----
-----調査-----
魔法の威力について
メルトスライムの情報に疑問有
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「クロク・・・何か悪い事考えたね?」
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「出ないのじゃ・・・。また何か見つけてそうで嫌な予感がするのじゃ・・・。」
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