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20話 4日目 武器を貰いました。

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俊とノベールが話出し1時間ほど経過した。

そこへ一人の衛兵が挨拶を行い、俊の元へやってきた。

「トオル様、城下町の鍛冶師ダーリングが何か品物を持参し、面談を求めてきております。」

槍の完成にしては早いような?魔法もある世界だとありえるんですかね?と首を振りすぐに会う事にした。

「わかりました。何処に行けば良いですか?」

「はい、応接室にお連れしますので向かって頂ければ。」

ノベールは何かあったのかしら?と俊と一緒に応接室へ移動をする事にした。

「トオル様。良ければご一緒しても?」

「はい。大丈夫ですよ。」

ノベールと共に応接室へと向かった俊はダーリングが来るのを待つ事にした。

少しして部屋に入ってきたダーリングはノベールの顔を見て恐縮していた。

「おや、ダーリングさん。どうかしましたか?」

「いや、女王様もいるとは思わなくてな。早速だが希望の物が出来たぞ?」

ダーリングは白い布を取り一本の槍を取り出した。

「これが希望の槍だな。あまり見栄えには興味なさそうだったからシンプルに仕上げといたぞ。」

ダーリングの持つ槍は装飾は少なくシンプルな形をしていた。

俊はダーリングから槍を受け取ると説明を聞く。

「これがリターンの効果がある槍ですか。投げた後はどうすれば?」

「あぁ、投げた後はリターンと念じれば大丈夫だ。そうすれば手元に召喚される。」

再召喚系ですか。ならあまり運動は苦手な僕はキャッチするとか心配は要らないですね。そういえばギルドがあるとは言ってましたが討伐系の依頼とかもあるんでしょうかね?後でノベールさんに聞いてみますか。

「手元に来るのは有難いですね。有難う御座います。」

「おう、良いって事よ。」

ノベールは二人の話が切りよく終わった為、ダーリングと話をする。

「ダーリング様。お久しぶりで御座いますわ。」

「えぇ、女王様こそ。大きくなられましたな。」

おや?二人には面識があるんですね。年齢的には・・・祖父繋がりでしょうか。

「どうしたんだ?トオル。何か気になったか?」

「いえ、お二人に面識がある事に驚いただけですよ。」

「あぁ、俺か。先々代の魔王様は魔物被害にも目を向けてたからな。武具の類は良く調査と言って品質を見に来てたもんだ。」

なるほど、魔物被害はあるんですね。となると身を守る道具の品質は大事にされますし、納得ですね。

「そうですわ。私《わたくし》も幼き時にご一緒させて頂きましたの。」

「なるほど。」

俊、ノベール、ダーリングの話は思ったより長く話し込んでしまい、ダーリングからの提案で武器の試し切りへと向かうことになった。

ノベールは魔王としての仕事へと戻り、俊はダーリングと共に場内の訓練場へと移動していた。

衛兵に手伝ってもらいダーリングが的を設置してくれた。

「それじゃ、トオル。槍を投げる訳だがその腕じゃ投げた事はないだろ?」

「えぇ、戦闘経験はありませんね。」

「そうなるとまず投げ方だがまっすぐ飛ばすってのは余程な筋力が無けりゃ無理だ。だからまずこの距離で試してみな。それから投げ方を考えりゃ良い。」

的との距離は大体10メートルくらいでしょうかね。届かない気しかしませんが。

俊は腕に力を入れ勢いよく投げた。

「・・・トオルよぉ。お前さんもう少し鍛えた方が良いんじゃねーか?」

俊の投げた槍は6メートルほど先で斜めに突き刺さっていた。

「いやぁ、予想はしてましたが全然跳びませんね。」

「毎日のトレーニングはするとしてだ。投げ方に関してはどっちにするかだな。少し上に向けて飛距離を伸ばすが命中に難あり。まっすぐ跳ぶがトレーニングがきついか。」

どちから一択となれば僕なら前者を選びたい。手元に召喚できるのであれば数打てば当たるでしょう。

「お前さん、前者選んだろ。」

俊はビクッと震えた。

自分の選択が既にダーリングにばれていたのだった。

「分かりましたか。投げて当たらなくても数が打てればと考えてましたよ。」

「だろうな。仕方ねーな。少しでも飛びやすいように一つ魔法付与するか。」

やれやれと首を振りダーリングは俊から槍を受け取る。

「あれ?ここで付与って出来るんですか?」

「ん?魔法付与なら俺は出来ないな。城のマジシャンに頼むのが一番だろ。」

それはそうかと頷く俊。

「んじゃ少し待ってな、探せば何人かマジシャンはいるだろ」

ダーリングは俊を置いて城内へと戻っていった。

「衛兵の方も何処か行きましたし・・・大人しく待つしかないですか」



-----現在のバグ一覧-----
マップに自分の座標が表示されない。
牢屋内の壁が柔らかい。

-----バグ?不明-----

-----調査-----
魔法の威力について
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