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14話 3日目 地球の神へ凸
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ヒーラーの増員を済ませたノベールは俊を連れて医務室を後にしていた。
「トオル様、お爺様の事・・・誠に有難う御座いますわ。本当・・・なんとお礼をしたら良いか・・・」
「大丈夫ですよ。旅にかかる路銀も頂きますし、バグを探して報告するのが僕の役目ですから。」
頬を赤らめ今にも泣きだしそうなノベールに俊はお約束を思い浮かべていた。
これは、落ちるという例のあれですかね。この後の展開も予測出来ますが、地球に将来帰る事を考えると悪手ですかね・・・と思っていた俊だった。
「魔族領の王としても解決してくださったトオル様に何もしない訳に行きませんわ。私《わたくし》に出来る事があれば何でもおっしゃってほしいのですわ」
「それは有難い申し出ですが、今はそれより例の建物や鍛冶屋など調べる事を優先したいです。。無事、中の人は開放されているのか。バグが治っていれば良いのですけど。」
俊はお約束を回避する事にし、バグの確認をする事にした。
「そうですわね・・・。衛兵さんにお願いして調査致しますわ。」
衛兵を呼び、調査を指示したノベールは俊を見つめる。
「ノベールさん、目が覚めれば祖父と話も出来るでしょうからついてあげてた方が良いと思いますよ。僕は先程の衛兵について確認してきますから。」
「わかりましたわ。」
俊はノベールを医務室へ戻るよう誘導し、衛兵の元へ向かう。
衛兵を見つけた俊は城下町へ向かう馬車に乗った。
「到着まで30分ほどですが時間が空きましたね・・・。そういえばスターブルに連絡しても良いって事でしたし、連絡しますかね。」
俊はスターブルへと連絡を行う事にした。
「ん?あぁ、娘のとこに送った俊だったな。どうしたんだ?」
「担当直入に話ますが、人を勝手にコピーしないで頂きたい。前もって話を通すとかありますよね?」
「ちゃんとコンタクトは取ったぞ?メールで連絡する件を伝えたが、出なかっただろう。」
スターブルの発言にメールについて思い浮かべていた。
「そういえば変なメール在りましたね。いえ、あれ本物だったんですか・・・普通メールで、【神様より】なんて件名見たら誰も見ないと思いますが・・・」
「ちゃんと届いてるじゃねーか。何度か連絡はしたんだぜ?俺」
一応なりに連絡を取っていた事にほかに方法もあるのではないかと疑う俊は
「どう見ても迷惑メールにしか見えませんが・・・あの異常に長い電話番号が貴方だったんですね・・・」
「そうだな。まぁ時間も迫っていたからコピーを送ったんだが・・・一つだけ娘の代わりにお前に言っておかないと行けない事がある。」
クロクさんの代わりに?はて?と疑問に思う俊だったが、スターブルの話に驚愕せざる得なくなる。
「お前、そのデフォルトニアだっけか?ついたと時に二人に増えてただろ?あの解決方法が問題あってな。今現状、俊。お前は地球に帰る方法が無くなってる。」
「え?」
「お前の気持ちも分かるが、って・・・まさか聞いてないのか?」
スターブルの話に訳が分からないと目を点にした。
「あぁ・・・その、なんだ。話を続けるが、お前は今コピーじゃない。オリジナルになっちまってる。もちろん地球にも俊はいるぞ?ただ本物が二人いる訳だが」
「・・・・・帰れるんですよね?」
「現状じゃ無理だ。帰れるように手は打つが、事例が無くてな。手探り状態って訳よ。」
帰れないかもしれない事に俊は積みゲーの山と未開封のフィギュアを思い浮かべ頭を振る。
「そんな・・・完全受注生産の激レアフィギュアが・・・!積みゲーの消化が!楽しみが・・・・」
「お前さん、そこ心配するところ、間違ってねぇか・・・?まぁこっちでどうにか解決はするが、その・・・なんだ。娘がすまなかった。親として出来うる事はしっかりやる。あまり責めないでやってくれ」
クロクのミスが思わぬ事から発覚し、地球にも帰れない現状を嘆く俊だった。
「クロクさん・・・・いや、クロクめぇぇぇぇぇぇ!僕の宝を・・・奪ったな!」
叫ぶ俊を余所にスターブルは呆れたが、温情を与える事も出来る事を伝えた。
「あぁ~、その宝物か。それは俺がそっちの世界で再現する事も出来るが、バグの解消を一通り終わらせた後でになるな。」
「貴方が神か・・・。しかしオリジナルを手にしたい・・・くっ・・・わかりました。でも帰る算段は見つけてください。最悪でも手元にくるなら・・・まぁ・・・はい。」
「歯切れわりーな。まぁ、そこは親の責任ってのもある。任せておけ。おっと、すまん。まだ仕事があるんだ。また何かあったら直接連絡してくると良い。」
意外にも臨機応変に対応してくれるスターブルに好感を持った俊であった。
-----現在のバグ一覧-----
マップに自分の座標が表示されない。
ツジの村付近に判定がない地面があり落ちる。半分解決済み
牢屋内の壁が柔らかい。
強度のおかしな建物がある。
国立図書館の書庫の壁の強度
鍛冶屋の倉庫内の全て
-----バグ?不明-----
-----調査-----
魔法の威力について
「トオル様、お爺様の事・・・誠に有難う御座いますわ。本当・・・なんとお礼をしたら良いか・・・」
「大丈夫ですよ。旅にかかる路銀も頂きますし、バグを探して報告するのが僕の役目ですから。」
頬を赤らめ今にも泣きだしそうなノベールに俊はお約束を思い浮かべていた。
これは、落ちるという例のあれですかね。この後の展開も予測出来ますが、地球に将来帰る事を考えると悪手ですかね・・・と思っていた俊だった。
「魔族領の王としても解決してくださったトオル様に何もしない訳に行きませんわ。私《わたくし》に出来る事があれば何でもおっしゃってほしいのですわ」
「それは有難い申し出ですが、今はそれより例の建物や鍛冶屋など調べる事を優先したいです。。無事、中の人は開放されているのか。バグが治っていれば良いのですけど。」
俊はお約束を回避する事にし、バグの確認をする事にした。
「そうですわね・・・。衛兵さんにお願いして調査致しますわ。」
衛兵を呼び、調査を指示したノベールは俊を見つめる。
「ノベールさん、目が覚めれば祖父と話も出来るでしょうからついてあげてた方が良いと思いますよ。僕は先程の衛兵について確認してきますから。」
「わかりましたわ。」
俊はノベールを医務室へ戻るよう誘導し、衛兵の元へ向かう。
衛兵を見つけた俊は城下町へ向かう馬車に乗った。
「到着まで30分ほどですが時間が空きましたね・・・。そういえばスターブルに連絡しても良いって事でしたし、連絡しますかね。」
俊はスターブルへと連絡を行う事にした。
「ん?あぁ、娘のとこに送った俊だったな。どうしたんだ?」
「担当直入に話ますが、人を勝手にコピーしないで頂きたい。前もって話を通すとかありますよね?」
「ちゃんとコンタクトは取ったぞ?メールで連絡する件を伝えたが、出なかっただろう。」
スターブルの発言にメールについて思い浮かべていた。
「そういえば変なメール在りましたね。いえ、あれ本物だったんですか・・・普通メールで、【神様より】なんて件名見たら誰も見ないと思いますが・・・」
「ちゃんと届いてるじゃねーか。何度か連絡はしたんだぜ?俺」
一応なりに連絡を取っていた事にほかに方法もあるのではないかと疑う俊は
「どう見ても迷惑メールにしか見えませんが・・・あの異常に長い電話番号が貴方だったんですね・・・」
「そうだな。まぁ時間も迫っていたからコピーを送ったんだが・・・一つだけ娘の代わりにお前に言っておかないと行けない事がある。」
クロクさんの代わりに?はて?と疑問に思う俊だったが、スターブルの話に驚愕せざる得なくなる。
「お前、そのデフォルトニアだっけか?ついたと時に二人に増えてただろ?あの解決方法が問題あってな。今現状、俊。お前は地球に帰る方法が無くなってる。」
「え?」
「お前の気持ちも分かるが、って・・・まさか聞いてないのか?」
スターブルの話に訳が分からないと目を点にした。
「あぁ・・・その、なんだ。話を続けるが、お前は今コピーじゃない。オリジナルになっちまってる。もちろん地球にも俊はいるぞ?ただ本物が二人いる訳だが」
「・・・・・帰れるんですよね?」
「現状じゃ無理だ。帰れるように手は打つが、事例が無くてな。手探り状態って訳よ。」
帰れないかもしれない事に俊は積みゲーの山と未開封のフィギュアを思い浮かべ頭を振る。
「そんな・・・完全受注生産の激レアフィギュアが・・・!積みゲーの消化が!楽しみが・・・・」
「お前さん、そこ心配するところ、間違ってねぇか・・・?まぁこっちでどうにか解決はするが、その・・・なんだ。娘がすまなかった。親として出来うる事はしっかりやる。あまり責めないでやってくれ」
クロクのミスが思わぬ事から発覚し、地球にも帰れない現状を嘆く俊だった。
「クロクさん・・・・いや、クロクめぇぇぇぇぇぇ!僕の宝を・・・奪ったな!」
叫ぶ俊を余所にスターブルは呆れたが、温情を与える事も出来る事を伝えた。
「あぁ~、その宝物か。それは俺がそっちの世界で再現する事も出来るが、バグの解消を一通り終わらせた後でになるな。」
「貴方が神か・・・。しかしオリジナルを手にしたい・・・くっ・・・わかりました。でも帰る算段は見つけてください。最悪でも手元にくるなら・・・まぁ・・・はい。」
「歯切れわりーな。まぁ、そこは親の責任ってのもある。任せておけ。おっと、すまん。まだ仕事があるんだ。また何かあったら直接連絡してくると良い。」
意外にも臨機応変に対応してくれるスターブルに好感を持った俊であった。
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