32 / 43
~第1章~
~第32節 召喚の真意~
しおりを挟む
薄暗い洞窟の円形ドーム状の部屋に、奥側にダークスフィアの2人と入口側にアキラ達7人が対峙している。ダークスフィアのカズヤとガントがマリナの持つ愛刀『古代の装置』を目当てに話しているが、アキラ達は自分の得物を抜きすぐにでも戦える準備をしている。そこでアキラはみんなが動く前に、片手をサッと横にかざしてそれを制し、現世に現れる数々の魔物の出現理由をカズヤへ問う。
「ことを始める前に、ひとつ聞かせてもらおうか。現世側に出現させていた魔物は、こちらの世界から召喚していたものなのか?」
天井にある岩のつららからに溜まった一滴が、床の水たまりに落ち、ポタリと洞窟内に響き渡る。会話を邪魔されたガントは、片目を大きく見開き、カズヤはムッとして少々不満そうに口を開く。
「そうだな、先の短い者に教えても問題ないか…いいだろう。そうさ、この俺が闇の召喚魔術で現世に招き寄せたのさ。ついでに言えば、この前お前らをこの異世界へ転送する際にも、この俺がこちらの異世界側から、引き寄せるゲートとしての召喚魔術を発動し、ガントが転送させたというわけだ。まぁさすがにミノタウロスあたりを、呼ぶことは出来なかったがな…」
構えた長杖をコツっと地面に立て、アキラはやはりとうなずき、中指で眼鏡を直す。
「大方、別のどこかの次元に飛ばしたかったのだろうが、そこまでの力は無かった、というところか?」
痛いところを突かれて、カズヤは苦虫を嚙み潰したかように、顔をしかめる。
「あぁ、そうさ、ご名答!ガントの力だけでは不足だったのさ。だから残念ながらこちらからも、扉を開かざるを得なかった、ということさ。まぁもっとも、理由はそれだけではないがな」
今さっきのしかめた顔から、ゆっくりとカズヤはほくそ笑み、さげすむ表情へと変化させた。
「それだけでは…ない?」
カズヤの言葉尻を拾い、目を細めてアキラはいぶかしむ。
「おっと、余計なおしゃべりはここまでだ、霧谷。この異世界で哀れにも、朽ち果てるがいい…ガント!」
「おおよ!」
漆黒のマントをバサッと片手で払い、カズヤはそれをはためかせ、それに呼応するようにガントも力を溜める。ガントは力むと同時に身体が数倍ほど大きくなり、岩のような硬い皮膚のまま、硬い甲羅を背負った、尻尾が蛇である玄武へと変化した。それと同時に洞窟内の空気も小刻みに振動が増し、パラパラと天井から細かい砂が舞い落ちる。
―――ズズズズズズ…
「またこの前の!重力波を使おうっていうの?」
ナツミはこの異世界に転送された時の状況を思い出し、ガントのやろうとすることを予測する。それを聞き、中型盾を構えたアギトは、額に冷や汗をにじませて前面に出る。
「おいおい!またどこかへ飛ばそうっていうのかよ?」
焦るアギトの背中に、アキラはつぶやく。
「さっきの話なら、そうはならないだろうな。ヤツら2人ともここにいる以上、他のどこかへ飛ばすことは、恐らく難しいだろう」
そしてガントが口をパカッと真上に開け、重力波を同心円状に放出する。すると、そこにいるパーティ全員に通常の数倍はあるかのような重力がのしかかる。それに耐えきれず、ほぼ大半が立膝や地面にへばりつく。最前線にアギトは盾の尖った下側を地面に突き刺し、それにしがみつく。少し後ろのマリナは抜刀した刀を地面に突き刺し、立膝でそれに抗おうとしている。その更に後ろにはアキラが長杖を立て、なんとか潰されないように耐えている。
「攻撃は、これだけではないぞ」
尻尾である蛇をクルクルと振り回し、ガントはそれを前方へ勢いよく伸ばす。それは蛇は蛇でも大きさが大きく、大蛇と言っても過言ではない大きさの紫色をした蛇だ。それは一度激しくアギトの盾にぶつかったあと、それを避けて回り込むように、アギトの右足に噛みついた。
「ぐああああ!」
それに耐えられず、アギトは立膝をつく。
「その蛇の牙には猛毒があるぞ。どうだ?身動きもままらない状態で、ジワジワとなぶり殺される気分は?」
低くくぐもった岩を擦ったような声で、ガントは亀の口の口角を上げる。
「先輩っ、解毒を!」
それを見るな否や、後ろに控えていたカエデは伸縮できる、薙刀の切っ先を地面に突き立てながら、強い重力の中必死に、アギトへ近づこうとする。噛みつかれた右足の部分は徐々に紫色に変色しつつあり、毒の進行の早さを物語っている。
「やらせは、しないわ!」
そこへ、刀の間合いにいたマリナは、渾身の一刀を振るい、アギトに噛みついている蛇の頭を、一刀両断で斬り落とした。次の瞬間、紫蛇の頭は力なくアギトから離れ、ドシリと重い音を立てて地面に落ちた。
「グオォォォ!おのれ!」
蛇の頭を斬り落とされた、残りの胴体部分をギュルンと急いで引き戻し、ガントは苦悶の表情を浮かべる。そしてアギトの傍らにようやっと到着したカエデは、神聖魔術を発動させる。
「力の根源たるマナよ!光の精霊ルミナスよ、彼の者の毒を消し去りたまえ!『解毒治療』!」
カエデの足元に緑色の魔法陣が光り輝き、同じ光がカエデのかざす両手をつたって、アギトの右足を包み込んだ。
「今回は、散々だな…」
「そのまま、じっとしていてください」
解毒治療の魔術は即効性がなく、継続的に治癒が必要だ。アギトとカエデはしばらく動くことはできない。
「それなら、この僕が!」
強い重力で安定しない腕をプルプルと振るわせながら、狙いをガントの眼に定め、後衛にいたカケルは弓を射る。しかし、その放たれた矢はガントの手前で、軌道を急激に下へ変え、地面に突き刺さった。
「くそっ!」
ありとあらゆる物質は、ガントの強い重力から逃れることはできないようだ。追い打ちをかける様に、同じく後衛のセレナも魔術を唱える。
「まだ覚えたてだけど…ここならいいよね。力の根源たるマナよ!火の精霊サラマンダーよ、襲い来る敵を炎球にて焼き尽くしたまえ!『火球撃』!」
なんとか立膝まで立てたセレナの足元に、赤色の魔法陣が光り輝き、火属性の中級魔術が発動する。セレナの短杖の先から現れたハンドボールほどの大きさをした火球が、ガントへ向けて飛んでいく。が、カケルの矢と同じように、それはガントの元へ届かず手前の地面に勢いよく急激に落下した。
―――バッシャーン!
一瞬熱気が襲うが、それはすぐに収まってしまった。
「これも、ダメなのっ?!」
火球の発動が初めて成功したのもつかの間、目標に届かずセレナはげんなりする。その火球が落ちた近くに水たまりが広がっており、それがガントの周辺に届いていおり、とあることにアキラは気が付いた。
「これは…それなら、使えるかもしれない」
そしてすぐ近くにいるマリナに声をかける。
「マリナさん、あの水たまりをみてくれ。きみの風魔術が使えるんじゃないか?」
声をかけられたマリナは、少し自信なさそうにアキラへ答える。
「わたしもまだ覚えたてなのですが…わかりました、やってみます」
そう答えると、開いた右手をガントの方へと向け、風属性の魔術を唱える。
「力の根源たるマナよ!風の精霊シルフよ、大気の稲妻にて彼の敵を討て!『雷撃矢』!」
マリナを中心に黄緑色の輝く魔法陣が展開し、かざした右手の前に数本の短い黄色に光る雷撃の矢が現れた。それはカケル・セレナが放った矢と火球と同じような軌道で、ガントへ向かい飛ぶ。それを見るなり、カズヤは小バカにしたような、見下した笑みを浮かべる。
「バカのひとつ覚えか?何度やっても同じこと…」
カズヤの予想通り、ガントの手前で雷撃の矢は見事に勢いよく落ちる。ただ、その前と違うのは、そこには大きな水たまりがあるということだ。
「ぐああああ、貴様ぁ!」
それはアキラの予測した通りに、水たまりに浸っているガントと、その近くにいたカズヤが感電をしたのだ。それはまさに計算通りであった。そして、その衝撃によりガントの重力魔術の集中が解け、アキラ達は自由を取り戻した。
「ことを始める前に、ひとつ聞かせてもらおうか。現世側に出現させていた魔物は、こちらの世界から召喚していたものなのか?」
天井にある岩のつららからに溜まった一滴が、床の水たまりに落ち、ポタリと洞窟内に響き渡る。会話を邪魔されたガントは、片目を大きく見開き、カズヤはムッとして少々不満そうに口を開く。
「そうだな、先の短い者に教えても問題ないか…いいだろう。そうさ、この俺が闇の召喚魔術で現世に招き寄せたのさ。ついでに言えば、この前お前らをこの異世界へ転送する際にも、この俺がこちらの異世界側から、引き寄せるゲートとしての召喚魔術を発動し、ガントが転送させたというわけだ。まぁさすがにミノタウロスあたりを、呼ぶことは出来なかったがな…」
構えた長杖をコツっと地面に立て、アキラはやはりとうなずき、中指で眼鏡を直す。
「大方、別のどこかの次元に飛ばしたかったのだろうが、そこまでの力は無かった、というところか?」
痛いところを突かれて、カズヤは苦虫を嚙み潰したかように、顔をしかめる。
「あぁ、そうさ、ご名答!ガントの力だけでは不足だったのさ。だから残念ながらこちらからも、扉を開かざるを得なかった、ということさ。まぁもっとも、理由はそれだけではないがな」
今さっきのしかめた顔から、ゆっくりとカズヤはほくそ笑み、さげすむ表情へと変化させた。
「それだけでは…ない?」
カズヤの言葉尻を拾い、目を細めてアキラはいぶかしむ。
「おっと、余計なおしゃべりはここまでだ、霧谷。この異世界で哀れにも、朽ち果てるがいい…ガント!」
「おおよ!」
漆黒のマントをバサッと片手で払い、カズヤはそれをはためかせ、それに呼応するようにガントも力を溜める。ガントは力むと同時に身体が数倍ほど大きくなり、岩のような硬い皮膚のまま、硬い甲羅を背負った、尻尾が蛇である玄武へと変化した。それと同時に洞窟内の空気も小刻みに振動が増し、パラパラと天井から細かい砂が舞い落ちる。
―――ズズズズズズ…
「またこの前の!重力波を使おうっていうの?」
ナツミはこの異世界に転送された時の状況を思い出し、ガントのやろうとすることを予測する。それを聞き、中型盾を構えたアギトは、額に冷や汗をにじませて前面に出る。
「おいおい!またどこかへ飛ばそうっていうのかよ?」
焦るアギトの背中に、アキラはつぶやく。
「さっきの話なら、そうはならないだろうな。ヤツら2人ともここにいる以上、他のどこかへ飛ばすことは、恐らく難しいだろう」
そしてガントが口をパカッと真上に開け、重力波を同心円状に放出する。すると、そこにいるパーティ全員に通常の数倍はあるかのような重力がのしかかる。それに耐えきれず、ほぼ大半が立膝や地面にへばりつく。最前線にアギトは盾の尖った下側を地面に突き刺し、それにしがみつく。少し後ろのマリナは抜刀した刀を地面に突き刺し、立膝でそれに抗おうとしている。その更に後ろにはアキラが長杖を立て、なんとか潰されないように耐えている。
「攻撃は、これだけではないぞ」
尻尾である蛇をクルクルと振り回し、ガントはそれを前方へ勢いよく伸ばす。それは蛇は蛇でも大きさが大きく、大蛇と言っても過言ではない大きさの紫色をした蛇だ。それは一度激しくアギトの盾にぶつかったあと、それを避けて回り込むように、アギトの右足に噛みついた。
「ぐああああ!」
それに耐えられず、アギトは立膝をつく。
「その蛇の牙には猛毒があるぞ。どうだ?身動きもままらない状態で、ジワジワとなぶり殺される気分は?」
低くくぐもった岩を擦ったような声で、ガントは亀の口の口角を上げる。
「先輩っ、解毒を!」
それを見るな否や、後ろに控えていたカエデは伸縮できる、薙刀の切っ先を地面に突き立てながら、強い重力の中必死に、アギトへ近づこうとする。噛みつかれた右足の部分は徐々に紫色に変色しつつあり、毒の進行の早さを物語っている。
「やらせは、しないわ!」
そこへ、刀の間合いにいたマリナは、渾身の一刀を振るい、アギトに噛みついている蛇の頭を、一刀両断で斬り落とした。次の瞬間、紫蛇の頭は力なくアギトから離れ、ドシリと重い音を立てて地面に落ちた。
「グオォォォ!おのれ!」
蛇の頭を斬り落とされた、残りの胴体部分をギュルンと急いで引き戻し、ガントは苦悶の表情を浮かべる。そしてアギトの傍らにようやっと到着したカエデは、神聖魔術を発動させる。
「力の根源たるマナよ!光の精霊ルミナスよ、彼の者の毒を消し去りたまえ!『解毒治療』!」
カエデの足元に緑色の魔法陣が光り輝き、同じ光がカエデのかざす両手をつたって、アギトの右足を包み込んだ。
「今回は、散々だな…」
「そのまま、じっとしていてください」
解毒治療の魔術は即効性がなく、継続的に治癒が必要だ。アギトとカエデはしばらく動くことはできない。
「それなら、この僕が!」
強い重力で安定しない腕をプルプルと振るわせながら、狙いをガントの眼に定め、後衛にいたカケルは弓を射る。しかし、その放たれた矢はガントの手前で、軌道を急激に下へ変え、地面に突き刺さった。
「くそっ!」
ありとあらゆる物質は、ガントの強い重力から逃れることはできないようだ。追い打ちをかける様に、同じく後衛のセレナも魔術を唱える。
「まだ覚えたてだけど…ここならいいよね。力の根源たるマナよ!火の精霊サラマンダーよ、襲い来る敵を炎球にて焼き尽くしたまえ!『火球撃』!」
なんとか立膝まで立てたセレナの足元に、赤色の魔法陣が光り輝き、火属性の中級魔術が発動する。セレナの短杖の先から現れたハンドボールほどの大きさをした火球が、ガントへ向けて飛んでいく。が、カケルの矢と同じように、それはガントの元へ届かず手前の地面に勢いよく急激に落下した。
―――バッシャーン!
一瞬熱気が襲うが、それはすぐに収まってしまった。
「これも、ダメなのっ?!」
火球の発動が初めて成功したのもつかの間、目標に届かずセレナはげんなりする。その火球が落ちた近くに水たまりが広がっており、それがガントの周辺に届いていおり、とあることにアキラは気が付いた。
「これは…それなら、使えるかもしれない」
そしてすぐ近くにいるマリナに声をかける。
「マリナさん、あの水たまりをみてくれ。きみの風魔術が使えるんじゃないか?」
声をかけられたマリナは、少し自信なさそうにアキラへ答える。
「わたしもまだ覚えたてなのですが…わかりました、やってみます」
そう答えると、開いた右手をガントの方へと向け、風属性の魔術を唱える。
「力の根源たるマナよ!風の精霊シルフよ、大気の稲妻にて彼の敵を討て!『雷撃矢』!」
マリナを中心に黄緑色の輝く魔法陣が展開し、かざした右手の前に数本の短い黄色に光る雷撃の矢が現れた。それはカケル・セレナが放った矢と火球と同じような軌道で、ガントへ向かい飛ぶ。それを見るなり、カズヤは小バカにしたような、見下した笑みを浮かべる。
「バカのひとつ覚えか?何度やっても同じこと…」
カズヤの予想通り、ガントの手前で雷撃の矢は見事に勢いよく落ちる。ただ、その前と違うのは、そこには大きな水たまりがあるということだ。
「ぐああああ、貴様ぁ!」
それはアキラの予測した通りに、水たまりに浸っているガントと、その近くにいたカズヤが感電をしたのだ。それはまさに計算通りであった。そして、その衝撃によりガントの重力魔術の集中が解け、アキラ達は自由を取り戻した。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
【R15】アリア・ルージュの妄信
皐月うしこ
ミステリー
その日、白濁の中で少女は死んだ。
異質な匂いに包まれて、全身を粘着質な白い液体に覆われて、乱れた着衣が物語る悲惨な光景を何と表現すればいいのだろう。世界は日常に溢れている。何気ない会話、変わらない秒針、規則正しく進む人波。それでもここに、雲が形を変えるように、ガラスが粉々に砕けるように、一輪の花が小さな種を産んだ。
リモート刑事 笹本翔
雨垂 一滴
ミステリー
『リモート刑事 笹本翔』は、過去のトラウマと戦う一人の刑事が、リモート捜査で事件を解決していく、刑事ドラマです。
主人公の笹本翔は、かつて警察組織の中でトップクラスの捜査官でしたが、ある事件で仲間を失い、自身も重傷を負ったことで、外出恐怖症(アゴラフォビア)に陥り、現場に出ることができなくなってしまいます。
それでも、彼の卓越した分析力と冷静な判断力は衰えず、リモートで捜査指示を出しながら、次々と難事件を解決していきます。
物語の鍵を握るのは、翔の若き相棒・竹内優斗。熱血漢で行動力に満ちた優斗と、過去の傷を抱えながらも冷静に捜査を指揮する翔。二人の対照的なキャラクターが織りなすバディストーリーです。
翔は果たして過去のトラウマを克服し、再び現場に立つことができるのか?
翔と優斗が数々の難事件に挑戦します!
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。


探偵はバーマン
野谷 海
ミステリー
とある繁華街にある雑居ビル葉戸メゾン。
このビルの2階にある『Bar Loiter』には客は来ないが、いつも事件が迷い込む!
このバーで働く女子大生の神谷氷見子と、社長の新田教助による謎解きエンターテイメント。
事件の鍵は、いつも『カクテル言葉』にあ!?
気軽に読める1話完結型ミステリー!
泉田高校放課後事件禄
野村だんだら
ミステリー
連作短編形式の長編小説。人の死なないミステリです。
田舎にある泉田高校を舞台に、ちょっとした事件や謎を主人公の稲富くんが解き明かしていきます。
【第32回前期ファンタジア大賞一次選考通過作品を手直しした物になります】
騙し屋のゲーム
鷹栖 透
ミステリー
祖父の土地を騙し取られた加藤明は、謎の相談屋・葛西史郎に救いを求める。葛西は、天才ハッカーの情報屋・後藤と組み、巧妙な罠で悪徳業者を破滅へと導く壮大な復讐劇が始まる。二転三転する騙し合い、張り巡らされた伏線、そして驚愕の結末!人間の欲望と欺瞞が渦巻く、葛西史郎シリーズ第一弾、心理サスペンスの傑作! あなたは、最後の最後まで騙される。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる