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~第1章~
~第27節 聖なる水~
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晴れ上がった昼前の快晴の空は雲一つなく、太陽がまぶしく岩肌を照りつける。景色は良いが鳥は一羽として近くにはおらず、みんなその周辺から飛び去ってしまっていた。なぜなら森の木々を無作為に薙ぎ倒し、瘴気をばらまく一頭のミノタウロスが暴れまわっているからに他ならない。背中に深紅の翼を生やしたナツミは、まだ満足に飛びなれない状態で空中から着地し、ミノタウロスの背後からいざという時に狙えるように距離を置いて様子をみている。しかし、カエデの尋常でない様子に、困惑の表情を隠しきれない。
一方、対極にいるマリナも抜刀した刀を正面に構え、冷や汗を額に浮かべながら、相手の出方をみている。当のミノタウロスは満足げに両刃斧を振り上げ、その刃を振り下ろすタイミングを見計らっているようにもみえる。ミノタウロスと正面から対峙している関係で、アギトはカエデとカケルの方に集中しきれない。
「治癒が、効かないってのか?」
「どうしてっ、どうしてよっ!」
治癒魔術を発動し、焦燥の表情のカエデがかざす両手は、ガクガクと震えが止まらない。そこへアキラがかけつけ、カケルのもとへ跪く。
「これは…たしかに治癒魔術は効いてはいるはずだ。だが、恐らくそれ以上のダメージを受けていて、回復が間に合っていないのかもしれない。カエデくん、中級レベル以上の治癒魔術は使えるかい?」
カケルから目を離さず、冷や汗が頬からしたたるカエデは、アキラの方を見ずに答える。
「中級レベル以上の、治癒魔術は以前に使えるか試してみたのですが…まだ使えるレベルに達していないようなんです…」
「ぐふっ…」
半分意識の遠のいているカケルは、その間にも再び吐血を繰り返している。口元から血がツーッと流れ、その下には小さな血だまりも出来始めている。内臓をやられているのか、このままではいずれ失血して命を落としてしまいかねない。
「このままじゃぁ…アキラさん、なにか…なにか他に手はないですか?!」
アゴに手を当て、うつむき気味に少しの時間考えたアキラは、懐に手を入れあるものを取り出した。それは六角形の形をしたガラスの小瓶で、出発前にドライアード達からもらったものである。
「それなら、どこまで効くかは分からないが回復薬として使えるらしい。これを飲ませてみよう。カエデくんはそのまま治癒を続けてくれ」
「それは、ライアさんからもらった、聖水…?」
アキラはガラスの小瓶のふたをキュッと開け、中身の薄水色の液体を確認してから、カケルの口へと近づけた。吐血をしていることから、すぐに飲み込ますのは難しいが、口を拭ってあげてから少しずつだが口の中へとその聖水を流し込んでいった。すると、少しずつだがカケルは飲み込み、吐血も治まっていった。同時にカケルの身体全体が淡い薄水色の光に包まれ、今まで苦悶の表情だったものが、徐々に安らぎの表情へと変わっていく。それを見て安心したカエデは、安堵の歓声をあげた。
「アキラさん!」
「うん、症状が改善してくれたようだ。セレナくん、一緒に後衛へ移動させよう。このままここにいては危ない。カエデくんは、引き続き治癒魔術の継続の方を頼む。回復薬だけで全快したかどうかわからないからね」
「はいっ!わたしは足の方を持ちます」
アキラがカケルの上半身をかかえ、セレナが足の方を持つ。そしてカエデは、治癒魔術を継続しながら後衛へと下がっていく。
「ソレハ…ドライアードガモッテイタ、セイスイカ。コザカシイ…」
さらにゆっくりとアギトの目前までズシリと迫るミノタウロスは、事の成り行きを見ながら、今にも両刃斧を振り下ろそうとしているようである。
「ソンナモノデモ、カイフクデキナイクライニ…タタキツブシテ…クレル!」
そう叫ぶなり、ミノタウロスは両刃斧を振り下ろし、アギトに叩きつける。
―――ガギィィィィィィン!
金属同士が激しくぶつかり合い、耳をつんざくような高音が辺り一帯に響き渡る。その重い一撃を受け止めたアギトは、苦悶の表情を浮かべる。
「くそっ!なんだこの重さは。ホブゴブリンなんて比にならねぇ…」
落ちてきた巨大な岩のようなミノタウロスの一撃に、アギトを支える強化した筋力はギリギリと悲鳴を上げる。そしてアギトが自身の攻撃を難なく受け止めたこと確認すると、猛攻の連打を繰り返した。
―――ガギガギガギガギィィィン!
ミノタウロスの猛攻を受けるたびに、アギトは身体を支える足元の地面にヒビが入っていく。その高音の激しさに意識が目覚めたカケルは、ぼそりとつぶやく。
(まずいなぁ…このままじゃぁ、俺の得物と身体がいつまでもつかわからねぇ…)
防戦一方のアギトは、なかなか攻勢に移すことが出来ない。
「ア、アギトさんが…」
「良かった、意識が戻ったのね。無理してるのは、あんたの方じゃない…先輩なら大丈夫」
「僕は…みんなを守るって誓ったんだ…でもそうだね…ゴメン」
意識の目覚めたカケルの頭を、膝枕で抱えるようにして介抱していたカエデから流れた涙は、カケルの頬に点々と落ちていく。アギトの劣勢を見て、マリナはミノタウロスの左側に回り込み、一度抜き身の刀を鞘に収める。
「新陽流・風刃波!」
マリナの掛け声とともに鞘から抜刀した刀から、一陣の風と共に複数の真空の刃が飛び、ミノタウロスの全身を斬り裂いていく。
「グアァァァァ!」
致命傷は与えられないが、相手の体力を削り同時にアギトから、注意を反らす効果は十分にあった。マリナの斬撃を確認してから、ミノタウロスの右側で構えていたナツミは、背後に回り込み、上空へ翼を羽ばたかせ、自身の技を繰り出す。
「鳳凰火炎爪!」
上空からの落下の勢いでミノタウロスの背中に突進する。付与武器にて両腕に炎をまとい、両の手刀でその背中に突き刺した。さすがのミノタウロスも、これを軽傷に済ませることはできなかった。
「グオォォォォガッハァ!」
元々の技の威力と、付与武器の火炎にて硬い皮膚を破り、体内の内部から焼かれたミノタウロスは、思わず血反吐を吐いた。ジュゥッと皮膚の焼けるいやな臭いと煙が、辺りにただよう。マリナとナツミの攻撃で一瞬たじろいだミノタウロスだが、片足をズンッと一歩前に出したところで、体勢を整えた。
「オノレッ、コノ、ハエドモガッ!」
うっとうしいものを振り払うかのように、ミノタウロスはブルンと勢いよく一回転すると、風圧でマリナとナツミの2人を吹き飛ばし、それぞれを岩山に叩きつけられた。
「ぐぁっ!」
「かはっ!」
その攻撃でいかな翼があるナツミや、体裁きの出来るマリナでもかわすことはできなかった。そして両刃斧を振り上げたミノタウロスはその巨体でジャンプし、アギトに襲いかかる。
―――ガギィィィィィィン!グァシャン!
「!?」
ミノタウロスの強烈なジャンプ攻撃を受ける、アギトの両刃斧は受けきれると思いきや、それをもろくも砕きそれを持つ左腕を肩から切断した。それは鈍くドサリと地面に転がる。
「ぐあぁぁぁぁぁぁぁ!!」
左半身に激痛が走り、鮮血が噴水のように噴き出す。
「先輩!!!」
それを見たカエデは、声を限りに叫んだ。
「グフフフフゥ…」
着地後、目を細め口角を釣り上げたミノタウロスは、溜めた鼻息を掃き出し、アギトを見て嘲笑する。
「コレデ、サイゴダ…」
とどめとばかりに再び振り上げた、ミノタウロスの両刃斧は、アギトからついた血が滴り落ちている。そのサポートに入れるようなマリナとナツミは岩山に叩きつけられた衝撃で、意識を失ったままだ。アキラやカエデもそれを止められるような術を持ち合わせてはいない。そして残酷にもアギトに最後の両刃斧が下されようとしていた…
「シネ…ドワーフ!」
そして、残酷にもアギトの脳天にミノタウロスの両刃斧が振り下ろされようとしたそのとき、セレナが前に進み出で、叫んだ。
「だめぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
セレナが叫ぶと同時に、全身が白くまばゆい光が包まれ、閃光とともに一帯に広がる。その後、世界が白黒グレーのモノトーン色に一気に染まる。それは一瞬にして世界の時間を一瞬にして凍りつかせたかのようにみえた。
一方、対極にいるマリナも抜刀した刀を正面に構え、冷や汗を額に浮かべながら、相手の出方をみている。当のミノタウロスは満足げに両刃斧を振り上げ、その刃を振り下ろすタイミングを見計らっているようにもみえる。ミノタウロスと正面から対峙している関係で、アギトはカエデとカケルの方に集中しきれない。
「治癒が、効かないってのか?」
「どうしてっ、どうしてよっ!」
治癒魔術を発動し、焦燥の表情のカエデがかざす両手は、ガクガクと震えが止まらない。そこへアキラがかけつけ、カケルのもとへ跪く。
「これは…たしかに治癒魔術は効いてはいるはずだ。だが、恐らくそれ以上のダメージを受けていて、回復が間に合っていないのかもしれない。カエデくん、中級レベル以上の治癒魔術は使えるかい?」
カケルから目を離さず、冷や汗が頬からしたたるカエデは、アキラの方を見ずに答える。
「中級レベル以上の、治癒魔術は以前に使えるか試してみたのですが…まだ使えるレベルに達していないようなんです…」
「ぐふっ…」
半分意識の遠のいているカケルは、その間にも再び吐血を繰り返している。口元から血がツーッと流れ、その下には小さな血だまりも出来始めている。内臓をやられているのか、このままではいずれ失血して命を落としてしまいかねない。
「このままじゃぁ…アキラさん、なにか…なにか他に手はないですか?!」
アゴに手を当て、うつむき気味に少しの時間考えたアキラは、懐に手を入れあるものを取り出した。それは六角形の形をしたガラスの小瓶で、出発前にドライアード達からもらったものである。
「それなら、どこまで効くかは分からないが回復薬として使えるらしい。これを飲ませてみよう。カエデくんはそのまま治癒を続けてくれ」
「それは、ライアさんからもらった、聖水…?」
アキラはガラスの小瓶のふたをキュッと開け、中身の薄水色の液体を確認してから、カケルの口へと近づけた。吐血をしていることから、すぐに飲み込ますのは難しいが、口を拭ってあげてから少しずつだが口の中へとその聖水を流し込んでいった。すると、少しずつだがカケルは飲み込み、吐血も治まっていった。同時にカケルの身体全体が淡い薄水色の光に包まれ、今まで苦悶の表情だったものが、徐々に安らぎの表情へと変わっていく。それを見て安心したカエデは、安堵の歓声をあげた。
「アキラさん!」
「うん、症状が改善してくれたようだ。セレナくん、一緒に後衛へ移動させよう。このままここにいては危ない。カエデくんは、引き続き治癒魔術の継続の方を頼む。回復薬だけで全快したかどうかわからないからね」
「はいっ!わたしは足の方を持ちます」
アキラがカケルの上半身をかかえ、セレナが足の方を持つ。そしてカエデは、治癒魔術を継続しながら後衛へと下がっていく。
「ソレハ…ドライアードガモッテイタ、セイスイカ。コザカシイ…」
さらにゆっくりとアギトの目前までズシリと迫るミノタウロスは、事の成り行きを見ながら、今にも両刃斧を振り下ろそうとしているようである。
「ソンナモノデモ、カイフクデキナイクライニ…タタキツブシテ…クレル!」
そう叫ぶなり、ミノタウロスは両刃斧を振り下ろし、アギトに叩きつける。
―――ガギィィィィィィン!
金属同士が激しくぶつかり合い、耳をつんざくような高音が辺り一帯に響き渡る。その重い一撃を受け止めたアギトは、苦悶の表情を浮かべる。
「くそっ!なんだこの重さは。ホブゴブリンなんて比にならねぇ…」
落ちてきた巨大な岩のようなミノタウロスの一撃に、アギトを支える強化した筋力はギリギリと悲鳴を上げる。そしてアギトが自身の攻撃を難なく受け止めたこと確認すると、猛攻の連打を繰り返した。
―――ガギガギガギガギィィィン!
ミノタウロスの猛攻を受けるたびに、アギトは身体を支える足元の地面にヒビが入っていく。その高音の激しさに意識が目覚めたカケルは、ぼそりとつぶやく。
(まずいなぁ…このままじゃぁ、俺の得物と身体がいつまでもつかわからねぇ…)
防戦一方のアギトは、なかなか攻勢に移すことが出来ない。
「ア、アギトさんが…」
「良かった、意識が戻ったのね。無理してるのは、あんたの方じゃない…先輩なら大丈夫」
「僕は…みんなを守るって誓ったんだ…でもそうだね…ゴメン」
意識の目覚めたカケルの頭を、膝枕で抱えるようにして介抱していたカエデから流れた涙は、カケルの頬に点々と落ちていく。アギトの劣勢を見て、マリナはミノタウロスの左側に回り込み、一度抜き身の刀を鞘に収める。
「新陽流・風刃波!」
マリナの掛け声とともに鞘から抜刀した刀から、一陣の風と共に複数の真空の刃が飛び、ミノタウロスの全身を斬り裂いていく。
「グアァァァァ!」
致命傷は与えられないが、相手の体力を削り同時にアギトから、注意を反らす効果は十分にあった。マリナの斬撃を確認してから、ミノタウロスの右側で構えていたナツミは、背後に回り込み、上空へ翼を羽ばたかせ、自身の技を繰り出す。
「鳳凰火炎爪!」
上空からの落下の勢いでミノタウロスの背中に突進する。付与武器にて両腕に炎をまとい、両の手刀でその背中に突き刺した。さすがのミノタウロスも、これを軽傷に済ませることはできなかった。
「グオォォォォガッハァ!」
元々の技の威力と、付与武器の火炎にて硬い皮膚を破り、体内の内部から焼かれたミノタウロスは、思わず血反吐を吐いた。ジュゥッと皮膚の焼けるいやな臭いと煙が、辺りにただよう。マリナとナツミの攻撃で一瞬たじろいだミノタウロスだが、片足をズンッと一歩前に出したところで、体勢を整えた。
「オノレッ、コノ、ハエドモガッ!」
うっとうしいものを振り払うかのように、ミノタウロスはブルンと勢いよく一回転すると、風圧でマリナとナツミの2人を吹き飛ばし、それぞれを岩山に叩きつけられた。
「ぐぁっ!」
「かはっ!」
その攻撃でいかな翼があるナツミや、体裁きの出来るマリナでもかわすことはできなかった。そして両刃斧を振り上げたミノタウロスはその巨体でジャンプし、アギトに襲いかかる。
―――ガギィィィィィィン!グァシャン!
「!?」
ミノタウロスの強烈なジャンプ攻撃を受ける、アギトの両刃斧は受けきれると思いきや、それをもろくも砕きそれを持つ左腕を肩から切断した。それは鈍くドサリと地面に転がる。
「ぐあぁぁぁぁぁぁぁ!!」
左半身に激痛が走り、鮮血が噴水のように噴き出す。
「先輩!!!」
それを見たカエデは、声を限りに叫んだ。
「グフフフフゥ…」
着地後、目を細め口角を釣り上げたミノタウロスは、溜めた鼻息を掃き出し、アギトを見て嘲笑する。
「コレデ、サイゴダ…」
とどめとばかりに再び振り上げた、ミノタウロスの両刃斧は、アギトからついた血が滴り落ちている。そのサポートに入れるようなマリナとナツミは岩山に叩きつけられた衝撃で、意識を失ったままだ。アキラやカエデもそれを止められるような術を持ち合わせてはいない。そして残酷にもアギトに最後の両刃斧が下されようとしていた…
「シネ…ドワーフ!」
そして、残酷にもアギトの脳天にミノタウロスの両刃斧が振り下ろされようとしたそのとき、セレナが前に進み出で、叫んだ。
「だめぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
セレナが叫ぶと同時に、全身が白くまばゆい光が包まれ、閃光とともに一帯に広がる。その後、世界が白黒グレーのモノトーン色に一気に染まる。それは一瞬にして世界の時間を一瞬にして凍りつかせたかのようにみえた。
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