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わたくしの自慢は桃色姉弟 2
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勢いよくカリアナ様に向かって行くレナートに気付いたアリッサ様は、何を思ったのか、突然弟の胸に飛び込んで行きました。
彼女は、瞳を潤ませて信じられないほど可愛らしい顔で見上げています。レナートはそんなアリッサ様に対し、一瞬で目が釘付けになってしまったようです。
手をプルプルと震わせ、何も言葉を発せないレナートは、目を見開いたまま、ピクリとも動けなくなってしまいました。
そしてその後、わたくしが見たものは、心を鷲掴みされるようなアリッサ様の甘い声に、瞬きすら勿体なく感じるその仕草。それは、周りで見ていた全ての人間の心を射貫いてしまった瞬間でした。
「レナートさまぁ~、私、意地悪って言われました~~~。アリッサ、かなしい・・・。しょぼん・・・。」
「なっ!?」
「は!?」
「えっ!?」
「ちょっ、」
「すごっ!!」
(すっ、すごい!!凄いですわ、アリッサ様!!さすが、わたくし自慢の桃色頭!!これぞ、本家本元、魅了の魔術!! なんて凄まじい破壊力ですの!? 桃色頭のあざとさ、すごい!!最後、しょぼんって言ったわ! なんですの?それって、どういう意味ですの!?)
そして、やってやったぜ!と、ばかりに得意気な顔をして、ヴィスタ様とわたくしの顔を交互にみると、チャ!っと、親指を立てています。
「ブッ!!ね、ね、えさん・・・何やってるの・・・くくくっ」
「な、ちょっ、なっ、何ですの、この人、なんなのですか!?」
アリッサ様の可愛らしいお姿に、すっかり影の薄くなったカリアナ様が、不愉快そうに何か叫んでいらっしゃいますけれど、アリッサ様に抜き取られた周囲の者の魂は、未だ一つも戻って来ていないようです。
「お!? アリッサ、ははは、なんだ、どうした?肉が食いたいのか?」
「ふふっ、アリッサ、こんな所で馬鹿やってないで食堂に行きなさいな。美味しいお肉がもらえるわよ?」
たまたま横を通り過ぎたハーロン様とナターシャ様に、何か意味の分からないことを言われたアリッサ様が、少し悔しそうに頬を赤らめて言い返そうとしたようですが、あまりに深すぎる魅了にかかってしまったレナートに邪魔されて何も言えないで終わりました。
「アリッサ、いけませんっ!!そのように可愛い姿を、何故他の人間の前で!?許せない!!駄目ですアリッサ、私以外の人間に、そんな顔をしてはいけない!!」
はっ、と正気に戻ったレナートが、まるで周りから隠すようにアリッサ様を腕の中に囲っていますが、これはもう仕方のないことでしょう。アリッサ様の可愛らしさに頬を染めた生徒達が皆、立ち止まったまま熱い瞳でアリッサ様に見惚れているのですから。
何なの!?と、騒いでいたカリアナ様も、今や周りの空気に呑まれ、虚ろな目でアリッサ様を見ています。あの情けない姿は、完全な敗北感を味わっているみたいですわね。
(ふっ、まあ、こうなりますわよね。そもそも、アリッサ様の弟に可愛らしい姿で売ろうとすることが間違ってますのよ。一番見慣れているのが、とんでもなく可愛い姉なんですもの。桃色頭に勝てる訳がないでしょうに、本当にお馬鹿さんね・・・。)
カリアナ様の対応に困ったアリッサ様は、レナート相手にあざとい女性のモノマネでもしてみたのかしら・・・。けれど、その半端ない可愛らしさで、想像以上に周りを魅了してしまった。
そして、現在、顔を赤らめたレナートが、慌ててアリッサ様を抱きかかえて走り去って行く。と・・・。
きっと、向かった先は避雷針の塔ですわね。二人はこの後の授業をサボって、・・・やはりレナートにお仕置きされるのかしら・・・、アリッサ様ってば、結婚するまで純潔を守ることができるのかしらね・・・。
ふぅー・・・と大きな溜息を吐いて、ヴィスタ様の方を見ると、アリッサ様とレナートの走り去るうしろ姿を見ながら楽しそうに笑っていました。
いつも優しく微笑んでいらっしゃるヴィスタ様ですが、実はとっても笑い上戸な方なのです。その、屈託のない笑顔を見ながら、私はつくづく思うのです。
(本当に姉弟揃って可愛らしいこと・・・。)
後でヴィスタ様に伺いましたが、アリッサ様が演じたあの天使のような愛らしい仕草は、子供の頃、南の砦で一番下っ端だった彼女達が、料理番からこっそり干し肉を得る為の計算された仕草だったそうです。
「お肉が食べたい。」
子供が生き抜く為に自分の幼さ、可愛さを最大限に生かした大技に、何の苦労もしてこなかったその辺のご令嬢が敵うはずはなかったのです。
ちなみに、ヴィスタ様もできると伺ったわたくしが、是非お願いします!!と、おねだり致しましたところ、顔を真っ赤にしたご令嬢が数名その場で白目を剥いてひっくり返り、わたくしは両方の鼻から鼻血を出して止まらなくなるという大騒ぎになってしまうのでした。
おわり。
※「青き瞳に映るのは桃色の閃光」これで終わらせていただきます。
見てますよ! と、印を残していただき、それがとても励みになっていました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
彼女は、瞳を潤ませて信じられないほど可愛らしい顔で見上げています。レナートはそんなアリッサ様に対し、一瞬で目が釘付けになってしまったようです。
手をプルプルと震わせ、何も言葉を発せないレナートは、目を見開いたまま、ピクリとも動けなくなってしまいました。
そしてその後、わたくしが見たものは、心を鷲掴みされるようなアリッサ様の甘い声に、瞬きすら勿体なく感じるその仕草。それは、周りで見ていた全ての人間の心を射貫いてしまった瞬間でした。
「レナートさまぁ~、私、意地悪って言われました~~~。アリッサ、かなしい・・・。しょぼん・・・。」
「なっ!?」
「は!?」
「えっ!?」
「ちょっ、」
「すごっ!!」
(すっ、すごい!!凄いですわ、アリッサ様!!さすが、わたくし自慢の桃色頭!!これぞ、本家本元、魅了の魔術!! なんて凄まじい破壊力ですの!? 桃色頭のあざとさ、すごい!!最後、しょぼんって言ったわ! なんですの?それって、どういう意味ですの!?)
そして、やってやったぜ!と、ばかりに得意気な顔をして、ヴィスタ様とわたくしの顔を交互にみると、チャ!っと、親指を立てています。
「ブッ!!ね、ね、えさん・・・何やってるの・・・くくくっ」
「な、ちょっ、なっ、何ですの、この人、なんなのですか!?」
アリッサ様の可愛らしいお姿に、すっかり影の薄くなったカリアナ様が、不愉快そうに何か叫んでいらっしゃいますけれど、アリッサ様に抜き取られた周囲の者の魂は、未だ一つも戻って来ていないようです。
「お!? アリッサ、ははは、なんだ、どうした?肉が食いたいのか?」
「ふふっ、アリッサ、こんな所で馬鹿やってないで食堂に行きなさいな。美味しいお肉がもらえるわよ?」
たまたま横を通り過ぎたハーロン様とナターシャ様に、何か意味の分からないことを言われたアリッサ様が、少し悔しそうに頬を赤らめて言い返そうとしたようですが、あまりに深すぎる魅了にかかってしまったレナートに邪魔されて何も言えないで終わりました。
「アリッサ、いけませんっ!!そのように可愛い姿を、何故他の人間の前で!?許せない!!駄目ですアリッサ、私以外の人間に、そんな顔をしてはいけない!!」
はっ、と正気に戻ったレナートが、まるで周りから隠すようにアリッサ様を腕の中に囲っていますが、これはもう仕方のないことでしょう。アリッサ様の可愛らしさに頬を染めた生徒達が皆、立ち止まったまま熱い瞳でアリッサ様に見惚れているのですから。
何なの!?と、騒いでいたカリアナ様も、今や周りの空気に呑まれ、虚ろな目でアリッサ様を見ています。あの情けない姿は、完全な敗北感を味わっているみたいですわね。
(ふっ、まあ、こうなりますわよね。そもそも、アリッサ様の弟に可愛らしい姿で売ろうとすることが間違ってますのよ。一番見慣れているのが、とんでもなく可愛い姉なんですもの。桃色頭に勝てる訳がないでしょうに、本当にお馬鹿さんね・・・。)
カリアナ様の対応に困ったアリッサ様は、レナート相手にあざとい女性のモノマネでもしてみたのかしら・・・。けれど、その半端ない可愛らしさで、想像以上に周りを魅了してしまった。
そして、現在、顔を赤らめたレナートが、慌ててアリッサ様を抱きかかえて走り去って行く。と・・・。
きっと、向かった先は避雷針の塔ですわね。二人はこの後の授業をサボって、・・・やはりレナートにお仕置きされるのかしら・・・、アリッサ様ってば、結婚するまで純潔を守ることができるのかしらね・・・。
ふぅー・・・と大きな溜息を吐いて、ヴィスタ様の方を見ると、アリッサ様とレナートの走り去るうしろ姿を見ながら楽しそうに笑っていました。
いつも優しく微笑んでいらっしゃるヴィスタ様ですが、実はとっても笑い上戸な方なのです。その、屈託のない笑顔を見ながら、私はつくづく思うのです。
(本当に姉弟揃って可愛らしいこと・・・。)
後でヴィスタ様に伺いましたが、アリッサ様が演じたあの天使のような愛らしい仕草は、子供の頃、南の砦で一番下っ端だった彼女達が、料理番からこっそり干し肉を得る為の計算された仕草だったそうです。
「お肉が食べたい。」
子供が生き抜く為に自分の幼さ、可愛さを最大限に生かした大技に、何の苦労もしてこなかったその辺のご令嬢が敵うはずはなかったのです。
ちなみに、ヴィスタ様もできると伺ったわたくしが、是非お願いします!!と、おねだり致しましたところ、顔を真っ赤にしたご令嬢が数名その場で白目を剥いてひっくり返り、わたくしは両方の鼻から鼻血を出して止まらなくなるという大騒ぎになってしまうのでした。
おわり。
※「青き瞳に映るのは桃色の閃光」これで終わらせていただきます。
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