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自分を好きな唯一の人
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ミスティナ・クラベスとの婚約話は、何年も前から両家の間で話題にあがっていた。クラベス伯爵に会う度に婚約を進めるよう話を振られていたが、それはあくまで浪費家で知られる伯爵夫妻の強い要望であった。しかし、両親の思うようにミスティナの気持ちがレナートに向くことはなく、それどころか彼の事を毛嫌いしているような酷い態度が常であった。
何度、顔合わせをしても嫌な顔を隠しもしないで、視線すら合わそうともしないミスティナを前に、レナート本人だけでなく家族や使用人までもが不愉快に思う程、彼女はレナートに対して露骨な嫌悪感を表していた。
「確かにレナート様は、お嬢様のお好きな絵本に出て来る王子様ではないかもしれませんが、王子様と同じ美しい金髪碧眼ですし、とてもお優しい方に見えますわ。」
迎えに来たレナートとエステルダがドアの前で聞いているとも知らず、公爵家でのお茶会を拒否するミスティナをなんとか説得しようとしている侍女の声が聞こえる。レナートがちらりと隣を盗み見ると、これでもかと言う程に眉を吊り上げたエステルダが、恐ろしい瞳でドアを睨みつけていた。
「嫌ったら、嫌よ。何故わたくしがあのような醜悪な男性とお茶など飲まなくてはいけないの!?あのような大きな体で・・・、何をどう食べたらあのような恐ろしい外見になるのよ!?いくら優しいと言っても、あのような人間離れした方となんて、絶対嫌よ!!」
彼の良いところなんて、お金だけじゃない!と、半泣きで叫ぶミスティナに、レナートの憂鬱な気分は更に落ち込み、拳を震わせたエステルダのこめかみには数本の青筋が立っていた。
レナートのことをこれ程毛嫌いしているミスティナであったが、ひとつも悪びれる事なく、事あるごとに贈り物だけは要求して来る。都合の良い時だけ婚約者面して、嫌いなレナートすらも利用しようとするミスティナは、彼女の両親同様、物欲に溺れた浪費家なのだろう。
大切な弟を馬鹿にされたエステルダは、ミスティナに会う度に機嫌を損ねていたが、当のレナート本人は、このような令嬢の態度には既に慣れっこになってしまっていた。
ロゼット公爵家の子息であるレナートは、幼い頃より母親に連れられてたくさんのお茶会に参加していた。そこで貴族の子息や令嬢と友情を育むだけではなく、マナーや社交性を積む必要があったのだ。
幼い頃はまだ良かった。しかし十歳にもなると、自分の意思とは関係なくメキメキと大きく成長してゆく自分の身体に、周りだけでなくレナート自身も戸惑いを覚えていた。そしてその頃には、自分の容姿や外見が女の子に好まれないことを相手の反応を観察することで薄々気付き始めていた。
こんな外見なのだから好かれるはずもないと諦めていたレナートだから、ミスティナが自分を毛嫌いするのも仕方がないと受け入れていたし、他に自分と婚約したい女性なんて現れるはずがないと思っていた。相手がミスティナでなくとも、いずれは誰かと、嫌われながらも愛のない結婚をしなくてはならないのだろうと、鬱々とした日々を送っていたのだ。
そんなレナートが、毎日こっそり送られるアリッサの熱い視線になど気付くわけはないのだ。姉の恋路を邪魔している令嬢の一人としか認識していなかったアリッサが、過去、何の気なしにあげたリボンを胸に、ずっと自分に恋心を抱いてくれていたなど思いもしないことであった。
しかし、たまたま入った図書室でのアリッサの異常なまでの動揺を見て、レナートは自分の目を疑った。雷に怯えたアリッサに抱きつかれ驚き、そして戸惑った。アリッサの気持ちに確信を持ち始めたレナートは、もし今、この娘を逃してしまったならば自分の未来に幸せなど絶対に訪れないことを確信する他なかった。
珍しい髪色や可愛らしい外見は、もちろん彼女の魅力だったが、レナートにとってなにより嬉しかったのは、彼女から向けられたあまりにも重い愛情であった。それが、たとえ過去の自分に対するものだったとしても、これほど自分に好意を持ち続けてくれたことに、レナートはこれ以上ない程に心が震えるのを感じた。
何やら自分の名を出して揉めている声が聞こえてくる。まるで、あの時と同じように。
ドアの前に立つレナートは黙ってその声に耳を傾けた。
「え? レナートは優しくて頼りになる弟ですが・・・美男子って感じではありませんわよ?」
「いえいえ、全然意味が分かりません。それはレナート様がお生まれになった時から毎日見てらっしゃるからですよ? もしくは弟だからそんな風には見えないと言う話ですよね?」
「はい? いえ、ですから、本当に美しい男性と言うのはヴィスタ様のような容姿の方で―――」
「は? あのっ、ですから! 女性という生き物は、強い男性に憧れを抱きますよね!?鍛え上げられた大きな体に美しい筋肉。なによりレナート様はお顔も素敵です! エステルダ様って、レナート様のような素敵な方が常にお側にいらっしゃるから、美的感覚がおかしくなってるんですよ? ・・・はぁー・・・お可哀想。」
「まあっ!!なんですの!?アリッサ様にだけは美的感覚などと指摘されたくありませんわ!! レナートなんて、どこからどう見てもゴリラではありませんか!!趣味の悪いメスゴリラのアリッサ様には、さぞかし素敵に映ってらっしゃるのでしょうが、世の美男子代表は、ヴィスタ様ですわ!!」
「!!ゴリラ!? ヴィスタをいい男代表とか言ってる時点で、エステルダ様の目は腐ってますっ!!ヴィスタなんて、ただの弱っちい軟弱男です!!」
「ふんっ!! アリッサ様が強すぎるからですわ。 ゴリラのように!!」
「くっ!!
・・・ふっ! ですがヴィスタは、五歳でおねしょしましたよ。」
「えっ!?
・・・ふっ! それでしたらレナートだって、五歳でお手洗いに間に合わなくて廊下でお漏らしいたしましたわ!!」
「姉上っ!!」
「姉さん・・・やめて。」
だが、もうあの時とは違う。
羞恥で顔を真っ赤にしたレナートと、真顔で顔を引き攣らせたヴィスタが慌ててドアから飛び込んで来るまで、嬉しくもあり迷惑でもある愛情表現は続くのだ。
そんな彼女だから、少しでも目を離せば数刻も経たないうちに他の男に搔っ攫われてしまう。
だからあの男がアリッサの手を引き、自分から逃げて行こうとした時、レナートは本気で殺してしまいたいと思った。あいつが居なくなれば、アリッサは逃げずに、また自分の所に戻って来ると本気で考えた。アリッサを失う恐怖でレナートの精神はおかしくなっていたのかもしれない。
「なに言ってんの!相手はレナート様よ?大丈夫に決まってるじゃない。」
だが、ヴィスタに向かって言った彼女の言葉と笑顔が、レナートに正気を取り戻させた。アリッサは、こんな自分の前でも笑顔でいてくれる。こんな自分をまだ信じてくれている。こんな自分にまだ好意を持ってくれている。
(まだ間に合う。)
それは、レナートにとって泣きたくなるような喜びだった。
何度、顔合わせをしても嫌な顔を隠しもしないで、視線すら合わそうともしないミスティナを前に、レナート本人だけでなく家族や使用人までもが不愉快に思う程、彼女はレナートに対して露骨な嫌悪感を表していた。
「確かにレナート様は、お嬢様のお好きな絵本に出て来る王子様ではないかもしれませんが、王子様と同じ美しい金髪碧眼ですし、とてもお優しい方に見えますわ。」
迎えに来たレナートとエステルダがドアの前で聞いているとも知らず、公爵家でのお茶会を拒否するミスティナをなんとか説得しようとしている侍女の声が聞こえる。レナートがちらりと隣を盗み見ると、これでもかと言う程に眉を吊り上げたエステルダが、恐ろしい瞳でドアを睨みつけていた。
「嫌ったら、嫌よ。何故わたくしがあのような醜悪な男性とお茶など飲まなくてはいけないの!?あのような大きな体で・・・、何をどう食べたらあのような恐ろしい外見になるのよ!?いくら優しいと言っても、あのような人間離れした方となんて、絶対嫌よ!!」
彼の良いところなんて、お金だけじゃない!と、半泣きで叫ぶミスティナに、レナートの憂鬱な気分は更に落ち込み、拳を震わせたエステルダのこめかみには数本の青筋が立っていた。
レナートのことをこれ程毛嫌いしているミスティナであったが、ひとつも悪びれる事なく、事あるごとに贈り物だけは要求して来る。都合の良い時だけ婚約者面して、嫌いなレナートすらも利用しようとするミスティナは、彼女の両親同様、物欲に溺れた浪費家なのだろう。
大切な弟を馬鹿にされたエステルダは、ミスティナに会う度に機嫌を損ねていたが、当のレナート本人は、このような令嬢の態度には既に慣れっこになってしまっていた。
ロゼット公爵家の子息であるレナートは、幼い頃より母親に連れられてたくさんのお茶会に参加していた。そこで貴族の子息や令嬢と友情を育むだけではなく、マナーや社交性を積む必要があったのだ。
幼い頃はまだ良かった。しかし十歳にもなると、自分の意思とは関係なくメキメキと大きく成長してゆく自分の身体に、周りだけでなくレナート自身も戸惑いを覚えていた。そしてその頃には、自分の容姿や外見が女の子に好まれないことを相手の反応を観察することで薄々気付き始めていた。
こんな外見なのだから好かれるはずもないと諦めていたレナートだから、ミスティナが自分を毛嫌いするのも仕方がないと受け入れていたし、他に自分と婚約したい女性なんて現れるはずがないと思っていた。相手がミスティナでなくとも、いずれは誰かと、嫌われながらも愛のない結婚をしなくてはならないのだろうと、鬱々とした日々を送っていたのだ。
そんなレナートが、毎日こっそり送られるアリッサの熱い視線になど気付くわけはないのだ。姉の恋路を邪魔している令嬢の一人としか認識していなかったアリッサが、過去、何の気なしにあげたリボンを胸に、ずっと自分に恋心を抱いてくれていたなど思いもしないことであった。
しかし、たまたま入った図書室でのアリッサの異常なまでの動揺を見て、レナートは自分の目を疑った。雷に怯えたアリッサに抱きつかれ驚き、そして戸惑った。アリッサの気持ちに確信を持ち始めたレナートは、もし今、この娘を逃してしまったならば自分の未来に幸せなど絶対に訪れないことを確信する他なかった。
珍しい髪色や可愛らしい外見は、もちろん彼女の魅力だったが、レナートにとってなにより嬉しかったのは、彼女から向けられたあまりにも重い愛情であった。それが、たとえ過去の自分に対するものだったとしても、これほど自分に好意を持ち続けてくれたことに、レナートはこれ以上ない程に心が震えるのを感じた。
何やら自分の名を出して揉めている声が聞こえてくる。まるで、あの時と同じように。
ドアの前に立つレナートは黙ってその声に耳を傾けた。
「え? レナートは優しくて頼りになる弟ですが・・・美男子って感じではありませんわよ?」
「いえいえ、全然意味が分かりません。それはレナート様がお生まれになった時から毎日見てらっしゃるからですよ? もしくは弟だからそんな風には見えないと言う話ですよね?」
「はい? いえ、ですから、本当に美しい男性と言うのはヴィスタ様のような容姿の方で―――」
「は? あのっ、ですから! 女性という生き物は、強い男性に憧れを抱きますよね!?鍛え上げられた大きな体に美しい筋肉。なによりレナート様はお顔も素敵です! エステルダ様って、レナート様のような素敵な方が常にお側にいらっしゃるから、美的感覚がおかしくなってるんですよ? ・・・はぁー・・・お可哀想。」
「まあっ!!なんですの!?アリッサ様にだけは美的感覚などと指摘されたくありませんわ!! レナートなんて、どこからどう見てもゴリラではありませんか!!趣味の悪いメスゴリラのアリッサ様には、さぞかし素敵に映ってらっしゃるのでしょうが、世の美男子代表は、ヴィスタ様ですわ!!」
「!!ゴリラ!? ヴィスタをいい男代表とか言ってる時点で、エステルダ様の目は腐ってますっ!!ヴィスタなんて、ただの弱っちい軟弱男です!!」
「ふんっ!! アリッサ様が強すぎるからですわ。 ゴリラのように!!」
「くっ!!
・・・ふっ! ですがヴィスタは、五歳でおねしょしましたよ。」
「えっ!?
・・・ふっ! それでしたらレナートだって、五歳でお手洗いに間に合わなくて廊下でお漏らしいたしましたわ!!」
「姉上っ!!」
「姉さん・・・やめて。」
だが、もうあの時とは違う。
羞恥で顔を真っ赤にしたレナートと、真顔で顔を引き攣らせたヴィスタが慌ててドアから飛び込んで来るまで、嬉しくもあり迷惑でもある愛情表現は続くのだ。
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だからあの男がアリッサの手を引き、自分から逃げて行こうとした時、レナートは本気で殺してしまいたいと思った。あいつが居なくなれば、アリッサは逃げずに、また自分の所に戻って来ると本気で考えた。アリッサを失う恐怖でレナートの精神はおかしくなっていたのかもしれない。
「なに言ってんの!相手はレナート様よ?大丈夫に決まってるじゃない。」
だが、ヴィスタに向かって言った彼女の言葉と笑顔が、レナートに正気を取り戻させた。アリッサは、こんな自分の前でも笑顔でいてくれる。こんな自分をまだ信じてくれている。こんな自分にまだ好意を持ってくれている。
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それは、レナートにとって泣きたくなるような喜びだった。
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