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姉にとって弟とは
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エステルダの言葉を受け、明らかに動揺を見せたはずのシャナスであったが、すぐにいつもの人好きのする笑顔に変わった。
「そんな・・・、一体どうしたのですか?何を言っておられるのか・・・私には―――」
「ほら、もうボロが出始めましたわよ? 貴方様の一人称は 「僕」 ではありませんでしたか?」
「あ・・・。」
唇を噛みしめたシャナスが、悔しそうに顔を歪ませてエステルダを見据えた。
「シャナス様・・・、見くびって頂いては困りますわ。わたくしも伊達に長年、王子妃の座を狙っていたわけではございませんのよ? 幼い頃より、それに見合う努力を積んでまいりました。ですので人を見抜く力は、その辺の人間には負けませんことよ? 貴方がわたくしに関心がないことも、どなたかを真似て演じておられることも初めから存じております。」
(え? そこまで人の心の内が読めるのでしたら、なぜいつも身ぐるみ剥がす勢いで何から何まで聞いてくるのかしら・・・。)
アリッサの心に浮かんだ疑問は、その場に居るヴィスタとレナートの心の声とも一致していた。
「そこまで分かっていたのでしたら、何故直ぐにおっしゃってくださらなかったのですか?」
悔しそうなシャナスのその問いに、エステルダは、目を細めると意地悪く微笑んだ。
「だってぇ、貴方様に全く興味が湧かなかったんですから、仕方ありませんわ。」
ふふふと、楽しそうに笑う底意地の悪いエステルダを見た時、事あるごとに彼女に虐められていたことを思い出したアリッサは、当時を思い出して身震いするのだった。
「あははは!」と、いきなり乾いた笑いを漏らしたシャナスは、溜息交じりに白状した。
「せっかく頑張って可愛い男の子を演じていたのに・・・。」
「・・・ちなみに、どなたを参考にされたんですの?」
「え? ああ、弟です。」
「貴方の?」
「いいえ、私は一人っ子です。貴女は本当に私に興味がなかったんですね・・・。ははっ、私のイメージする弟ですよ。 エステルダ様は、弟のレナート様と仲良くなさってますし、そちらのヴィスタ様も弟ですよね。」
その言葉を聞いて、レナートとヴィスタが 「へー・・・。」 と、不敵な笑みを浮かべた。
そしてエステルダは、何か間違っているシャナスにとどめを刺した。
「シャナス様、少し勘違いされてるようですので聞いて頂きたいのですが、可愛らしいと弟は、イコールではありませんわ。 いいですか?・・・弟とは・・・、
【姉の下僕】ですわよ!?」
「は?・・・げ、ぼく?」
「ええ。そして、常に姉の機嫌をとり、決して姉に逆らってはいけないのが弟なのです。」
「え?」 と、シャナスが助けを求めるようにレナートとヴィスタの方を見ると、二人共何かを悟っているかのように頷いている。
「姉に逆らうと、少なくとも三倍の仕返しは覚悟しなくてはいけません。」
そんなレナートの言葉に、ヴィスタが何かを思い出したのか腕組をしながら、そうそう!と、何度も頷いていた。
「え!?そうなの・・・ですか?」
「シャナス殿、姉と母親にだけは、逆らってはいけません・・・。」
「女性とは、怖い生き物なのです。たとえ子供相手でも、女性であるならば決して油断しては駄目ですよ。」
そんなレナートとヴィスタの前で、シャナスは、しばし言葉を失っていたが、はっと我に返ると意を決したように話始めた。
「実は・・・、想い合っている相手がいるのです。ですが相手の爵位が低いもので、両親に認めてもらえませんでした。」
「まあ、そうでしたの・・・。そこに丁度、殿下の婚約者候補から外れたわたくしのお話が出たというわけですね。」
シャナスは、申し訳なさそうに頷いた。
「お相手の女性とは、お別れしたんですか?」
レナートの問いに、好奇心を隠そうともしない他の三人は、身を乗り出してシャナスの返事を待っている。
「いえ・・・別れてはいません・・・。彼女に話したら、だったら第二夫人にしてほしいと―――」
「え、ぇぇぇーーーー・・・・。」
四人は苦虫を嚙み潰したような酷い顔で、「えー」 を吐き出した後、それぞれがシャナスから顔を背けた。
「え?どうしたんですか・・・?」
「いやぁ・・・・・。」
「これは・・・・・。」
「だってねぇー・・・。」
「はあ!? ちょっと待ってください。ではそれって、わたくしと結婚して第二夫人を迎え入れる作戦でしたの!?」
最後に口を開いたエステルダの顔を見て、シャナスは申し訳なさそうに頭を掻いた。
「ほら、姉上、出番ですよ。」
「そうです。ここはビシッと数々の間違いを正すべきです。」
「エステルダ様、終わったら僕と一緒にケーキでも食べに行きましょう。」
「くっ・・・、仕方がありませんわね。これも何かのご縁なのでしょう・・・。ヴィスタ様、ケーキだけでなく、後でちゃんと褒めてくださいね。」
ヴィスタが爽やかに微笑むのを見届けたエステルダが、シャナスに向かって厳しく目を光らせたかと思うと、すっと立ち上がり、床をビシッと指をさした。
「貴方!!まずは、そこにお座りなさい!! いいから早く!! 違います!!正座なさい!!」
その後エステルダによって、一時間のお説教をくらい足が痺れて立てなくなったシャナスは、よろよろとレナートに肩を借りて退出して行った。
あれ程愛してると囁き合った彼女の本性を悟ったシャナスは、次の日にあっさりと別れを切り出したそうだ。
そして数年後、幸せそうな彼に紹介された奥様は、五歳も年上の、責任感みなぎる貫禄のある女性であった。
「そんな・・・、一体どうしたのですか?何を言っておられるのか・・・私には―――」
「ほら、もうボロが出始めましたわよ? 貴方様の一人称は 「僕」 ではありませんでしたか?」
「あ・・・。」
唇を噛みしめたシャナスが、悔しそうに顔を歪ませてエステルダを見据えた。
「シャナス様・・・、見くびって頂いては困りますわ。わたくしも伊達に長年、王子妃の座を狙っていたわけではございませんのよ? 幼い頃より、それに見合う努力を積んでまいりました。ですので人を見抜く力は、その辺の人間には負けませんことよ? 貴方がわたくしに関心がないことも、どなたかを真似て演じておられることも初めから存じております。」
(え? そこまで人の心の内が読めるのでしたら、なぜいつも身ぐるみ剥がす勢いで何から何まで聞いてくるのかしら・・・。)
アリッサの心に浮かんだ疑問は、その場に居るヴィスタとレナートの心の声とも一致していた。
「そこまで分かっていたのでしたら、何故直ぐにおっしゃってくださらなかったのですか?」
悔しそうなシャナスのその問いに、エステルダは、目を細めると意地悪く微笑んだ。
「だってぇ、貴方様に全く興味が湧かなかったんですから、仕方ありませんわ。」
ふふふと、楽しそうに笑う底意地の悪いエステルダを見た時、事あるごとに彼女に虐められていたことを思い出したアリッサは、当時を思い出して身震いするのだった。
「あははは!」と、いきなり乾いた笑いを漏らしたシャナスは、溜息交じりに白状した。
「せっかく頑張って可愛い男の子を演じていたのに・・・。」
「・・・ちなみに、どなたを参考にされたんですの?」
「え? ああ、弟です。」
「貴方の?」
「いいえ、私は一人っ子です。貴女は本当に私に興味がなかったんですね・・・。ははっ、私のイメージする弟ですよ。 エステルダ様は、弟のレナート様と仲良くなさってますし、そちらのヴィスタ様も弟ですよね。」
その言葉を聞いて、レナートとヴィスタが 「へー・・・。」 と、不敵な笑みを浮かべた。
そしてエステルダは、何か間違っているシャナスにとどめを刺した。
「シャナス様、少し勘違いされてるようですので聞いて頂きたいのですが、可愛らしいと弟は、イコールではありませんわ。 いいですか?・・・弟とは・・・、
【姉の下僕】ですわよ!?」
「は?・・・げ、ぼく?」
「ええ。そして、常に姉の機嫌をとり、決して姉に逆らってはいけないのが弟なのです。」
「え?」 と、シャナスが助けを求めるようにレナートとヴィスタの方を見ると、二人共何かを悟っているかのように頷いている。
「姉に逆らうと、少なくとも三倍の仕返しは覚悟しなくてはいけません。」
そんなレナートの言葉に、ヴィスタが何かを思い出したのか腕組をしながら、そうそう!と、何度も頷いていた。
「え!?そうなの・・・ですか?」
「シャナス殿、姉と母親にだけは、逆らってはいけません・・・。」
「女性とは、怖い生き物なのです。たとえ子供相手でも、女性であるならば決して油断しては駄目ですよ。」
そんなレナートとヴィスタの前で、シャナスは、しばし言葉を失っていたが、はっと我に返ると意を決したように話始めた。
「実は・・・、想い合っている相手がいるのです。ですが相手の爵位が低いもので、両親に認めてもらえませんでした。」
「まあ、そうでしたの・・・。そこに丁度、殿下の婚約者候補から外れたわたくしのお話が出たというわけですね。」
シャナスは、申し訳なさそうに頷いた。
「お相手の女性とは、お別れしたんですか?」
レナートの問いに、好奇心を隠そうともしない他の三人は、身を乗り出してシャナスの返事を待っている。
「いえ・・・別れてはいません・・・。彼女に話したら、だったら第二夫人にしてほしいと―――」
「え、ぇぇぇーーーー・・・・。」
四人は苦虫を嚙み潰したような酷い顔で、「えー」 を吐き出した後、それぞれがシャナスから顔を背けた。
「え?どうしたんですか・・・?」
「いやぁ・・・・・。」
「これは・・・・・。」
「だってねぇー・・・。」
「はあ!? ちょっと待ってください。ではそれって、わたくしと結婚して第二夫人を迎え入れる作戦でしたの!?」
最後に口を開いたエステルダの顔を見て、シャナスは申し訳なさそうに頭を掻いた。
「ほら、姉上、出番ですよ。」
「そうです。ここはビシッと数々の間違いを正すべきです。」
「エステルダ様、終わったら僕と一緒にケーキでも食べに行きましょう。」
「くっ・・・、仕方がありませんわね。これも何かのご縁なのでしょう・・・。ヴィスタ様、ケーキだけでなく、後でちゃんと褒めてくださいね。」
ヴィスタが爽やかに微笑むのを見届けたエステルダが、シャナスに向かって厳しく目を光らせたかと思うと、すっと立ち上がり、床をビシッと指をさした。
「貴方!!まずは、そこにお座りなさい!! いいから早く!! 違います!!正座なさい!!」
その後エステルダによって、一時間のお説教をくらい足が痺れて立てなくなったシャナスは、よろよろとレナートに肩を借りて退出して行った。
あれ程愛してると囁き合った彼女の本性を悟ったシャナスは、次の日にあっさりと別れを切り出したそうだ。
そして数年後、幸せそうな彼に紹介された奥様は、五歳も年上の、責任感みなぎる貫禄のある女性であった。
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