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混乱するヴィスタ
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「姉さんさぁ、あの二人の視線に気付いてるよね?」
「・・・まあね。」
学園内のベンチに腰かけたヴィスタの言葉に、迷惑そうなアリッサが視線をチラッと横にやった。視線の先には、木の陰に隠れてるつもりらしいエステルダが、息をひそめてこちらの様子を伺っている。そしてエステルダの更に後ろの物陰にピコっと見えているのはレナートの金髪だった。
「いつもの男性も潜んでいるようだけど、まあ、それはいいとして・・・、あの二人は一体どうしたのかな。」
「さぁねぇ・・・。エステルダ様も、少し前まではあんなに殺気立っていたというのに、今は少し違うのよねぇ・・・。」
「レナートさんはいつから?」
「たぶん・・・三日前くらいから。」
「何か心当たりは?」
「エステルダ様に、あのリボンを知られてしまったせいもあるのかも・・・。」
「ああ・・・そういうことか。」
あきらかに不機嫌な様子で嫌な笑みを見せたヴィスタは、くだらないとでも言うように冷たい視線をエステルダに向けた。咄嗟に目が合ってしまったエステルダが、慌てて木の陰に隠れたけれど、ヴィスタの瞳は冷たいまま、隠れきれていないエステルダと、その後ろに少しだけ見えているレナートを見据えていた。
(だけど、よりにもよって、なんであいつが。)
ヴィスタは、心の中で溜息を吐いた。自分達につき纏うのがエステルダ一人なら、ここまで気分は悪くならなかっただろう・・・。こんなことは、いつものことだから。
「姉さん・・・。」
「私は大丈夫よ。何も期待なんてしていない。ヴィスタ、そんな顔しないで?私はちゃんと現実を見ているわ。」
正直言うと、少しだけドキドキしちゃうけどね!と、恥ずかしそうに笑う姉を見て、ヴィスタは自分の怒りが増すのを感じた。
(姉さんがあいつに好意を持っていることが分かった途端、姉弟揃ってすり寄ってくるつもりか・・・。あいつらも結局、考えることは一緒ってことなのだろう。高級な衣装に似合う、珍しい装飾品にするつもりか、もしくは桃色の可愛らしいマスコットか?最悪ペットかもな・・・。姉さんが、今までどんな気持ちであいつを想ってきたのかも知らないくせに。)
所詮は、自分達とは相容れぬ存在だ。何をしたいのかは知らないが、コソコソと嗅ぎ回りたいのであれば勝手にすればいいと、嫌悪感を滲ませながらもヴィスタは彼らを無視することにした。
しかし、あの雷の日、そんな彼らの意外な一面をヴィスタは見ることになったのだ。
雷はアリッサの唯一の弱点だった。いや、本当は虫も怖いのだが、虫の場合、彼女はまだ、やせ我慢ができるのだ。
その日も大きな雷が鳴っていた。きっと怯えてるだろうと学園内を探し回ったヴィスタが見たものは、床の上で虫のように丸まったエステルダと姉のアリッサの姿だった。
驚くことに、彼女達の背中にはレナートの手が当てられており、困ったような顔をしたレナートがリズムよく二人の背中をポンポンと、まるで子供をあやすように叩いているのだった。そんなヴィスタを更に驚かせたのは、震えながらも、アリッサを守れとレナートに命令したエステルダだった。
それはアリッサの為なのかレナートの為なのか、はたまたエステルダ本人の為なのか、はたから見ていたヴィスタには、その真意はよく分からなかったが、一つだけ分かったことと言えば、自分のことはいいからアリッサを守りなさいと言ったエステルダ自身がどうにもできない程、雷に怯えているということだった。
不思議なことだが、そんなエステルダのことが、ヴィスタの目には姉のアリッサと重なって見えたのだ。タイプの異なる二人の令嬢だったが、二人共、弟の前では決して弱みなど見せない。強く気高い姉という存在になるのだった。
エステルダを抱きしめると、彼女は一瞬呆然としていたが、雷の音に気付くと慌ててヴィスタに縋り付いて震えていた。
(姉さんに絡んでいた時は、意地の悪い高慢な人だと思っていたけど、こんな子供のような姿を見せることもあるんだな・・・。)
多少の親近感を感じたヴィスタだったが、抱きしめているエステルダからふわりと漂う高級そうな香水の香りが、自分達との身分違いを思い出させていた。
ヴィスタが声をかける度に、恥ずかしそうに頬を染めるが、雷の光が視界に入る度に顔が強張り、音が鳴る度に身体を固くしてヴィスタにしがみ付いて来るエステルダを見下ろし、なんとも言えない複雑な気持ちが湧いて来るのを感じたが、余計な感情は必要ないと、あえて視線をアリッサの方へ向けた。しかし、アリッサを抱え込んでいるレナートにこもった熱、(いや、あれはもはや欲望であろう)を宿した瞳に気付いてしまったヴィスタの頭は大きく混乱するのだった。
(この人達は、一体何なんだろう・・・。)
彼らからは、何故か自分達の外見だけを欲した、いやらしいものが感じられなかった。
だが、それを知ったところで何がどうなるというのだろう。ヴィスタは、頭を軽く振ると、くだらない雑念を払った。それに気付いたエステルダが不安そうにこちらを見上げていたが、大丈夫ですよ。と、彼女の潤んだ青い瞳を見ながら、ヴィスタは優しく微笑んだのだった。
「・・・まあね。」
学園内のベンチに腰かけたヴィスタの言葉に、迷惑そうなアリッサが視線をチラッと横にやった。視線の先には、木の陰に隠れてるつもりらしいエステルダが、息をひそめてこちらの様子を伺っている。そしてエステルダの更に後ろの物陰にピコっと見えているのはレナートの金髪だった。
「いつもの男性も潜んでいるようだけど、まあ、それはいいとして・・・、あの二人は一体どうしたのかな。」
「さぁねぇ・・・。エステルダ様も、少し前まではあんなに殺気立っていたというのに、今は少し違うのよねぇ・・・。」
「レナートさんはいつから?」
「たぶん・・・三日前くらいから。」
「何か心当たりは?」
「エステルダ様に、あのリボンを知られてしまったせいもあるのかも・・・。」
「ああ・・・そういうことか。」
あきらかに不機嫌な様子で嫌な笑みを見せたヴィスタは、くだらないとでも言うように冷たい視線をエステルダに向けた。咄嗟に目が合ってしまったエステルダが、慌てて木の陰に隠れたけれど、ヴィスタの瞳は冷たいまま、隠れきれていないエステルダと、その後ろに少しだけ見えているレナートを見据えていた。
(だけど、よりにもよって、なんであいつが。)
ヴィスタは、心の中で溜息を吐いた。自分達につき纏うのがエステルダ一人なら、ここまで気分は悪くならなかっただろう・・・。こんなことは、いつものことだから。
「姉さん・・・。」
「私は大丈夫よ。何も期待なんてしていない。ヴィスタ、そんな顔しないで?私はちゃんと現実を見ているわ。」
正直言うと、少しだけドキドキしちゃうけどね!と、恥ずかしそうに笑う姉を見て、ヴィスタは自分の怒りが増すのを感じた。
(姉さんがあいつに好意を持っていることが分かった途端、姉弟揃ってすり寄ってくるつもりか・・・。あいつらも結局、考えることは一緒ってことなのだろう。高級な衣装に似合う、珍しい装飾品にするつもりか、もしくは桃色の可愛らしいマスコットか?最悪ペットかもな・・・。姉さんが、今までどんな気持ちであいつを想ってきたのかも知らないくせに。)
所詮は、自分達とは相容れぬ存在だ。何をしたいのかは知らないが、コソコソと嗅ぎ回りたいのであれば勝手にすればいいと、嫌悪感を滲ませながらもヴィスタは彼らを無視することにした。
しかし、あの雷の日、そんな彼らの意外な一面をヴィスタは見ることになったのだ。
雷はアリッサの唯一の弱点だった。いや、本当は虫も怖いのだが、虫の場合、彼女はまだ、やせ我慢ができるのだ。
その日も大きな雷が鳴っていた。きっと怯えてるだろうと学園内を探し回ったヴィスタが見たものは、床の上で虫のように丸まったエステルダと姉のアリッサの姿だった。
驚くことに、彼女達の背中にはレナートの手が当てられており、困ったような顔をしたレナートがリズムよく二人の背中をポンポンと、まるで子供をあやすように叩いているのだった。そんなヴィスタを更に驚かせたのは、震えながらも、アリッサを守れとレナートに命令したエステルダだった。
それはアリッサの為なのかレナートの為なのか、はたまたエステルダ本人の為なのか、はたから見ていたヴィスタには、その真意はよく分からなかったが、一つだけ分かったことと言えば、自分のことはいいからアリッサを守りなさいと言ったエステルダ自身がどうにもできない程、雷に怯えているということだった。
不思議なことだが、そんなエステルダのことが、ヴィスタの目には姉のアリッサと重なって見えたのだ。タイプの異なる二人の令嬢だったが、二人共、弟の前では決して弱みなど見せない。強く気高い姉という存在になるのだった。
エステルダを抱きしめると、彼女は一瞬呆然としていたが、雷の音に気付くと慌ててヴィスタに縋り付いて震えていた。
(姉さんに絡んでいた時は、意地の悪い高慢な人だと思っていたけど、こんな子供のような姿を見せることもあるんだな・・・。)
多少の親近感を感じたヴィスタだったが、抱きしめているエステルダからふわりと漂う高級そうな香水の香りが、自分達との身分違いを思い出させていた。
ヴィスタが声をかける度に、恥ずかしそうに頬を染めるが、雷の光が視界に入る度に顔が強張り、音が鳴る度に身体を固くしてヴィスタにしがみ付いて来るエステルダを見下ろし、なんとも言えない複雑な気持ちが湧いて来るのを感じたが、余計な感情は必要ないと、あえて視線をアリッサの方へ向けた。しかし、アリッサを抱え込んでいるレナートにこもった熱、(いや、あれはもはや欲望であろう)を宿した瞳に気付いてしまったヴィスタの頭は大きく混乱するのだった。
(この人達は、一体何なんだろう・・・。)
彼らからは、何故か自分達の外見だけを欲した、いやらしいものが感じられなかった。
だが、それを知ったところで何がどうなるというのだろう。ヴィスタは、頭を軽く振ると、くだらない雑念を払った。それに気付いたエステルダが不安そうにこちらを見上げていたが、大丈夫ですよ。と、彼女の潤んだ青い瞳を見ながら、ヴィスタは優しく微笑んだのだった。
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