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転生 始まりの街

ギルド

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あははと笑いながら麻袋にお金と予備の腕輪一つを入れて、アイテムバックに仕舞うお皮ベルトを外し、バックを通しまた、スカートに下げると腕輪も既につけてある腕輪とは違う反対側に装備した。

「じゃあ……私はこれで失礼してもよろしいでしょうか?」

「ええ、お時間をいただきありがとございます」

ネェージュが肩に飛び乗ると騎士団を後にする。

白いフクロウを連れて歩いていると目立つがそのまま気にせず、冒険者ギルドへ向かう。目印としては剣と杖と盾の看板が出ているという。

大通りをまっすぐ歩けば辿り着くと言われカーブ差し掛かった頃の見えてきた。

「ここだねーネェージュ。変な冒険者に絡まれませんようにー!」

ネェージュと顔を合わせて意気込んでから扉を開けるとザワザワと騒がしい冒険者ギルドは少し静かになり入ってきたマリに視線が集まる。
そして、ネェージュ見ると騒めきは当初より大きくなった。

マリは気にせずに受付嬢がいるカウンターの前へ足を運ぶ。

「こんにちは。ソグム冒険者ギルドにようこそご依頼の登録でしょうか?」

「いえ、冒険者登録をしたいのですが」

マリの言葉を聞いていたのかシンと辺りが静まってしまった。

「あ、失礼しました。冒険者登録ですね。まず書類に記入をお願いします。魔法や武器スキルは一つずつで構いません。そのあと、水晶板に手を置いてもらい、記入された事と照らし合わせ、一部増えたりとしますが、カードが発行されますのでよろしくお願いいたします。代筆は必要でしょうか??」

「大丈夫です」

手渡された紙に名前、年齢、種族、水魔法、短剣、認識阻害と記入し受付嬢に渡すと手で示された場所に手を置き、ギルドカードの発行が進められる。

「おい、嬢ちゃん!ここは腕に自信があるものが来るところだ。ひ弱な女は失せろよ!!」

「ギャハハ、そうだそうだ!」

「帰れ帰れ!」

頭の悪そうなメンバーも口々に言う。冒険者=馬鹿とまではいかないがもう少し考えることができないのだろうか

ため息をつけたくなり、話で良くある良心的なのか単にバカで強さを知らしめたいのかわからないが、ここに登録しにきてる時点である程度魔の戦闘が出来るとは思わないのだろうか。

本当にできない人もいるだろうが、街の手伝いなどの小さな仕事の斡旋もしているのだから必ずしもと言うわけではない。

マリは内心ため息をつき、目の前にいる受付嬢からの説明を聞いていた。

「発行まで時間がかかりますので、その間に説明をさせていただきます。ご紹介が遅れましたがソグムの街で冒険者ギルド受付嬢をしておりますソニアと申します」

笑みとお辞儀をしたソニアはチラリと水晶板を目にして見開いたがすぐに視線をマリに戻した。

「まず、冒険者ギルドは冒険者同士の争いには関与致しません。何か問題が起きた場合冒険者の立会人を設け解決するなどの措置をお勧めいたします」

無視をしているマリにイラつきと痺れを切らしたガタイの良い男は拳を作りマリを殴ろうとしてた。

周りにいた冒険者は危ないと立ち上がりこちらに向かおうとしたが、当然距離があり間に合うことはない。

「凍らせよ」

しかし、男の拳はマリを殴り飛ばす寸前のところでピシリと止まり、氷漬けにされていた。
他の冒険者はエッと固まり、周りを見渡すが、誰も魔法を使った形跡がなかった。、その代わりに一緒に飲んでいたガタイのいい男と同じメンバーも氷漬けにされていた。

「ここは冒険者ギルド。魔物と戦うそれだけが仕事じゃない。それにいきなり殴ってくるとか死にたいの?」

冷たい目で振り返ったマリの胸で魔法媒体が光っており目の前にいるマリという少女がこの現象を引き起こし、一瞬にして対象だけを氷漬けにした。
それだけの技量があると職員や冒険者は感じ取り、そして、マリのことを聞かされている職員は唾を飲み、敵に回したくもないと思った。

マリが目の前で殴り飛ばされるかと思い目を瞑りかけていたが目の前の現象に空いた口が口が塞がないとはまさにこのことだろう。

小さく呪文を短く唱えた。手だけが凍る物だと思っていたが、パーティ全員を凍らさるとは思いしなかったがクルリと向き直ったマリにソニアは笑みを浮かべながら説明の続きをしていった。

氷漬けにされたパーティは誰も助けられることなく、ギルドの外へ冒険者に運ばれ、自然に溶けるのを待つしかなかった。
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