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マリア・ドゥクスの入学初日
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「遂にこの日が来たのか」
私の名はマリア・ドゥクス。
年は16歳のデュープラ王国の公爵の地位にあるドゥクス家の三女である。
私は貴族であり、その中でも優秀であると自負している。
だからこそ私は貴族としての責務を果たさなければならない。
私の姉達と同じように。
部屋の写真立てには16歳の異なる少女が映った3つの写真があった。
1枚目は16歳の少女と二人の歳の違う幼い少女が
2枚目は16歳の少女と一人の幼い少女が
3枚目は16歳の少女ただ一人が立っていた。
「起きておられますか、マリアお嬢様」
我が家の執事がそうドアをノックした。
我が家の使用人は少ない。
どこぞの貴族のように全てを使用人に任せれば堕落する。
最低限の事は自分の力でやるべきだというのがドゥクス家の決まりだった。
私は1枚目の写真を胸ポケットに入れ返事をした。
「そう伺わなくて良いといつも言っているだろう。私の準備は全て完了している。学園への馬車の用意はできているな?」
「はい、出来ております。マリアお嬢様、どうか学園では目立ちすぎないように……お父様からも念を押すようにと言われております」
父の心配は痛いほどにわかる。
私だって姉達には同じ心配をした。
もし目立って有能だとわかれば多くの仕事を任される。
そして行き着く先は魔物との激戦地。
だが仕方ない事だ。
「私の義務を考えればそれは無理だ。だが考慮はしておく」
「いえ、それで十分です。アリスお嬢様、いえ、アリス様この屋敷でまたお会いしましょう」
「あぁ……そうだな」
私は希望を持てずにいる。
私がもし学園を生き残り、卒業したとしても、果たしてこの屋敷が無事で残っているかと問われれば否と答えるだろう。
この国の平穏がいつまでも続く、そう信じる事は出来なかった。
人類は負け続けている。
だというのに多くの者に危機感がなかった。
隣国が滅んでも他人事であった。
東方大陸も我らに対して同じことを考えているのだろうか。
馬車に乗って学園へと進む。
学園の門番は一人だった。
その上どうにも傲慢そうな兵士で少しこの国に対し不安になった。
姉達や父上が守っているものがこれとはな。
噂では今の学園には与えられた権力を使って顔のいい男を集めるなどという恋愛ごっこに興じる生徒もいると聞く……やはり不安な物だ。
どうにも暗くなってしまう。
「ええい、私は生き残る為訓練を重ねてきたのだ。ついにその時が来ただけだ。この程度で動揺していてどうする」
学園への道すがら幼い少女と兵士が共に歩いているのが馬車の中からふと見えた。
「なるほど、兵士が一人だったのは案内の為か……あのような幼い者まで学園に向かうとは。そう考えれば私は幸運か」
私はこの年になるまで訓練する事が出来たのだから。
私はそう明るく考えることにした。
そして学園についた私はゴリマッチョ・ハーゲン校長に呼び出された。
彼は私に直々に話があるそうだ。
「ようこそ、マリア様」
ハーゲン家は今は魔物の手に渡ってしまったがデュープラ王国の西方領土を預かる辺境伯を代々担う家だった。
未だにその権力は大きなものだ
だがそんな事はここでは関係ない。
「ゴリマッチョ校長、様づけは結構。私のことは一生徒として扱ってほしい」
この学園では貴族や平民など関係なく、人類を守るために戦うのだから。
「よろしい。であればフランクに話そう。流石に様づけは外さないがね」
「感謝する」
ゴリマッチョ校長のその貴族にしては物分かりの良さそうな態度に私はほんの少し安心した。
「私は校長として生徒には敬意を持って接するのだ。それが馬車で学園に乗り付け、生徒会クラスに入る事が既に決まっている一般生徒のマリア様であってもだ。それに私は何しろお願いをする身であるからな」
「ふむ、で用件は一体なんだ」
だが貴族は回りくどい言い方をする。
私には校長の言ってる意味がわからなかった。
「生徒会クラスの一人としてマリア様は生徒の部隊を指揮することになる」
「あぁ、既に何人かは決まっているが、これから学園の内外でスカウトする事になるだろう。正直に言えば目処はついていない。足りなければ奴隷を買う予定だ」
共に魔物との戦いという地獄に来てもらう訳だが私はそれも憂鬱だった。
誰が好き好んで地獄に死にに行けだなんて言えるだろうか。
私の資金も部隊を全て奴隷で賄えるほどあるわけではない。
「これから人材を集めるわけだろうが中々に苦労することだろう。有能な者は生徒会同士でも奪い合ってる状況だ。そして悲しい事に無能なものの扱いは奴隷のように、いや奴隷よりも簡単に使い捨てられているのだよ。この学園に来るしか道がない者たちにかけられる慈悲を持ったものはいないのだ」
それほどまでに戦況は悪いのか。
それでは無能なのはどちらかわからないではないか。
「それで、ゴリマッチョ校長、あなたは何が言いたい」
「単刀直入に言わせてもらう。その部隊に今から入学式を行う新入生を何人か、可能ならば全員を入れてもらいたいのだ」
「良いだろう」
私は即答したが。
ゴリマッチョ校長は私が断ると思っていたようだ。
「公爵家であり優秀な生徒であるマリア様ならば、彼らが無駄に消費される事もないだろう。他の生徒会クラスの生徒では国からも庇いきれん。このままでは彼らは国か他の生徒会の生徒から、消耗品扱いの肉盾にされかねない状況なのだ。だから彼らをまともに扱ってほしい……ドゥクス家ならば浪費しないと見込んでのことだ! だから断ったとしてもそこを……何?」
果てしない面倒事だった。
だがここでゴリマッチョ校長に貸しを作っておく事も必要と私は判断した。
それに部隊の人員が増えるのは歓迎すべきだろう。
たとえどんなに無能だったとしてもものは使いようだ。
無駄にはしない。
肉盾よりは私がうまく使ってやろう。
「無論、生徒であれば学園から支援があるのだろうな」
「あ、ああ。当然。彼らの面倒はこちらでもしっかりみさせてもらう。戦えるように全力で支えるつもりだ」
支援がもらえれば装備、弾薬の補給が楽になる。
「ならば問題はない。わざわざ育てる手間が省けるのだからな」
「まさかこうもすんなりと受け入れてもらえるとは……流石ドゥクス家といったところか、感謝する」
ゴリマッチョ校長は私に頭を下げた。
「そうだ。私はドゥクス家の、貴族としての義務を果たすだけだ。ただこれから始まる試験、名前は入学式だったか、私にもしっかりとみさせてもらうぞ」
「それならば、試験の監督を任せている生徒会生に話を通そう。少し気は弱いがまともな生徒だ」
生徒会生はファントムというロボットを中核にした偵察部隊を指揮する女性だった。
そして私は一見すると暴走しているように見えるプレアを、借り受けたファントムの中からみることになった。
「面白い動きだ。いきなりあそこまで動かせるとは」
私もこのファントムをあのように動かせるか試したくなる。
その衝動を我慢した。
「それに人類に貢献、か……幼いが良い掘り出し物を手に出来たな」
私は笑った。
あのプレアの操縦者と話すのが楽しみになったのだ。
私の名はマリア・ドゥクス。
年は16歳のデュープラ王国の公爵の地位にあるドゥクス家の三女である。
私は貴族であり、その中でも優秀であると自負している。
だからこそ私は貴族としての責務を果たさなければならない。
私の姉達と同じように。
部屋の写真立てには16歳の異なる少女が映った3つの写真があった。
1枚目は16歳の少女と二人の歳の違う幼い少女が
2枚目は16歳の少女と一人の幼い少女が
3枚目は16歳の少女ただ一人が立っていた。
「起きておられますか、マリアお嬢様」
我が家の執事がそうドアをノックした。
我が家の使用人は少ない。
どこぞの貴族のように全てを使用人に任せれば堕落する。
最低限の事は自分の力でやるべきだというのがドゥクス家の決まりだった。
私は1枚目の写真を胸ポケットに入れ返事をした。
「そう伺わなくて良いといつも言っているだろう。私の準備は全て完了している。学園への馬車の用意はできているな?」
「はい、出来ております。マリアお嬢様、どうか学園では目立ちすぎないように……お父様からも念を押すようにと言われております」
父の心配は痛いほどにわかる。
私だって姉達には同じ心配をした。
もし目立って有能だとわかれば多くの仕事を任される。
そして行き着く先は魔物との激戦地。
だが仕方ない事だ。
「私の義務を考えればそれは無理だ。だが考慮はしておく」
「いえ、それで十分です。アリスお嬢様、いえ、アリス様この屋敷でまたお会いしましょう」
「あぁ……そうだな」
私は希望を持てずにいる。
私がもし学園を生き残り、卒業したとしても、果たしてこの屋敷が無事で残っているかと問われれば否と答えるだろう。
この国の平穏がいつまでも続く、そう信じる事は出来なかった。
人類は負け続けている。
だというのに多くの者に危機感がなかった。
隣国が滅んでも他人事であった。
東方大陸も我らに対して同じことを考えているのだろうか。
馬車に乗って学園へと進む。
学園の門番は一人だった。
その上どうにも傲慢そうな兵士で少しこの国に対し不安になった。
姉達や父上が守っているものがこれとはな。
噂では今の学園には与えられた権力を使って顔のいい男を集めるなどという恋愛ごっこに興じる生徒もいると聞く……やはり不安な物だ。
どうにも暗くなってしまう。
「ええい、私は生き残る為訓練を重ねてきたのだ。ついにその時が来ただけだ。この程度で動揺していてどうする」
学園への道すがら幼い少女と兵士が共に歩いているのが馬車の中からふと見えた。
「なるほど、兵士が一人だったのは案内の為か……あのような幼い者まで学園に向かうとは。そう考えれば私は幸運か」
私はこの年になるまで訓練する事が出来たのだから。
私はそう明るく考えることにした。
そして学園についた私はゴリマッチョ・ハーゲン校長に呼び出された。
彼は私に直々に話があるそうだ。
「ようこそ、マリア様」
ハーゲン家は今は魔物の手に渡ってしまったがデュープラ王国の西方領土を預かる辺境伯を代々担う家だった。
未だにその権力は大きなものだ
だがそんな事はここでは関係ない。
「ゴリマッチョ校長、様づけは結構。私のことは一生徒として扱ってほしい」
この学園では貴族や平民など関係なく、人類を守るために戦うのだから。
「よろしい。であればフランクに話そう。流石に様づけは外さないがね」
「感謝する」
ゴリマッチョ校長のその貴族にしては物分かりの良さそうな態度に私はほんの少し安心した。
「私は校長として生徒には敬意を持って接するのだ。それが馬車で学園に乗り付け、生徒会クラスに入る事が既に決まっている一般生徒のマリア様であってもだ。それに私は何しろお願いをする身であるからな」
「ふむ、で用件は一体なんだ」
だが貴族は回りくどい言い方をする。
私には校長の言ってる意味がわからなかった。
「生徒会クラスの一人としてマリア様は生徒の部隊を指揮することになる」
「あぁ、既に何人かは決まっているが、これから学園の内外でスカウトする事になるだろう。正直に言えば目処はついていない。足りなければ奴隷を買う予定だ」
共に魔物との戦いという地獄に来てもらう訳だが私はそれも憂鬱だった。
誰が好き好んで地獄に死にに行けだなんて言えるだろうか。
私の資金も部隊を全て奴隷で賄えるほどあるわけではない。
「これから人材を集めるわけだろうが中々に苦労することだろう。有能な者は生徒会同士でも奪い合ってる状況だ。そして悲しい事に無能なものの扱いは奴隷のように、いや奴隷よりも簡単に使い捨てられているのだよ。この学園に来るしか道がない者たちにかけられる慈悲を持ったものはいないのだ」
それほどまでに戦況は悪いのか。
それでは無能なのはどちらかわからないではないか。
「それで、ゴリマッチョ校長、あなたは何が言いたい」
「単刀直入に言わせてもらう。その部隊に今から入学式を行う新入生を何人か、可能ならば全員を入れてもらいたいのだ」
「良いだろう」
私は即答したが。
ゴリマッチョ校長は私が断ると思っていたようだ。
「公爵家であり優秀な生徒であるマリア様ならば、彼らが無駄に消費される事もないだろう。他の生徒会クラスの生徒では国からも庇いきれん。このままでは彼らは国か他の生徒会の生徒から、消耗品扱いの肉盾にされかねない状況なのだ。だから彼らをまともに扱ってほしい……ドゥクス家ならば浪費しないと見込んでのことだ! だから断ったとしてもそこを……何?」
果てしない面倒事だった。
だがここでゴリマッチョ校長に貸しを作っておく事も必要と私は判断した。
それに部隊の人員が増えるのは歓迎すべきだろう。
たとえどんなに無能だったとしてもものは使いようだ。
無駄にはしない。
肉盾よりは私がうまく使ってやろう。
「無論、生徒であれば学園から支援があるのだろうな」
「あ、ああ。当然。彼らの面倒はこちらでもしっかりみさせてもらう。戦えるように全力で支えるつもりだ」
支援がもらえれば装備、弾薬の補給が楽になる。
「ならば問題はない。わざわざ育てる手間が省けるのだからな」
「まさかこうもすんなりと受け入れてもらえるとは……流石ドゥクス家といったところか、感謝する」
ゴリマッチョ校長は私に頭を下げた。
「そうだ。私はドゥクス家の、貴族としての義務を果たすだけだ。ただこれから始まる試験、名前は入学式だったか、私にもしっかりとみさせてもらうぞ」
「それならば、試験の監督を任せている生徒会生に話を通そう。少し気は弱いがまともな生徒だ」
生徒会生はファントムというロボットを中核にした偵察部隊を指揮する女性だった。
そして私は一見すると暴走しているように見えるプレアを、借り受けたファントムの中からみることになった。
「面白い動きだ。いきなりあそこまで動かせるとは」
私もこのファントムをあのように動かせるか試したくなる。
その衝動を我慢した。
「それに人類に貢献、か……幼いが良い掘り出し物を手に出来たな」
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