サモナーって不遇職らしいね

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サモナーって不遇職らしいね

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世はフルダイブ時代。
学校は電脳空間にあるし、成人後もほとんどの人間は電脳空間で過ごす。
人類は労働からもほとんど解放された素晴らしい世界だ。

そんな時代を生きる俺は沢山のゲームをしてきた。
そしてまた俺は新しいゲーム、フルダイブMMORPGゲームである『グラディウスマギカ』を遊ぶ事にした。 
よくある剣と魔法のファンタジー世界で冒険することのできるゲームなのだが、このゲームは今までの他のゲームと少し違う。

その計算能力を使ったワールドシミュレーターとまで言われる広大な世界とAIの性能で話題のゲームなのだ。
スキルもなく主要な能力値が三つとシンプルなシステムに属性適正というシステムとハクスラ的な装備集めを足したキャラ育成も話題だ。

その上で、俺が選んだ1番の理由はサモナーになれるというところだ。

サモナー……いわゆる召喚士。
魔物や動物や機械を手なづけ、共に敵と戦う職業、ロールプレイの事を言う。
例えばネクロマンサーや動物使い、機械使いや魔物使いなどなど挙げられるだろうが、どれも大抵は数で押すタイプだ。
少数精鋭で魔王の城に攻め入るようなファンタジーゲームにおいて多数の手下を使って戦うなんて、それはそれは珍しい職業だろう。

それ故に大抵のゲームにおいて、召喚数制限や召喚できる種類の制限などがある。
相棒みたいな感じで一体だけというのもあるだろう。
極め付けは強いボス敵を必死にテイムしたと思ったら敵だった頃より大幅に弱体化するなんて事もあるモヤモヤっとしたものにならざるおえない職業である。
まぁ味方任せで放置で敵を倒せちゃうから制限があるのは仕方ないのはわかるが……モヤモヤっとするものである。

つまりサモナーというのはその珍しさゆえにゲームバランスを保つのが大変という事だよな。
そして、このゲームはそこから逃げなかった事を俺は評価したいのだ。
まだ実際にプレイしてない為、詳しい事はわからないがハクスラ要素があるからだろうか……RPGよりハクスラ系のサモナーってなんだか楽しいよね。
モノによっては数十もの魔物を召喚できるものもあるから。

事前情報によればこの『グラディウスマギカ』でも沢山魔物を召喚出来るらしい。

厳密に言えば職業というシステムはないゲームなのだが、ロールプレイとしてサモナーになれるのだ。

ちなみにこれはあんまり関係ないが俺はどっちかというともふもふ愛好系サモナーではなくネクロなマンサーが好きなサモナーである。
もっといえば数さえあれば満足かもしれない……。
サモナーは数だよ兄貴!

まぁ人の数ほどサモナーに対するイメージがあるだろう……それは間違い無い。

サモナーにそこまで興味ないよだなんて言うなよ。

話を戻そう。
このゲームは魔物を沢山召喚もできるらしいし、テイム出来た敵が弱体化される事もないらしい。
されど、このゲームにおけるサモナーの評価は不遇職である。

理由は単純で他のロールプレイの方が強いからである……単体、あるいはパーティで多数の魔物を相手にしている戦士や魔法使いなどのロールプレイと自分はろくに戦えず召喚した魔物に頼りっぱなしのサモナー、仮に同レベルとした場合、どちらが強いかは考えればすぐわかるだろう。
魔王を倒す勇者パーティに魔王の下位互換みたいなサモナーが勝てるわけなかったよ……と言う事である。
召喚した魔物が無双されて倒されそのまま終わりらしい。
ついでに魔物を召喚中はパーティを組んでいるとパーティメンバー全員の経験値入手率やアイテム入手率にマイナス補正がつくというシステムらしく実質ソロ用のロールプレイとなっている事もその評価に拍車をかけていた。

まぁ俺はこの評価を気にしていない。
ネットで調べただけで本当かどうかもわからないが、仮に本当だとしてもありがたいとしか思わない。

そもそも俺はコミュ障であってオンラインゲームといえどソロでマイペースに進めたい人間だ。
だからソロ用なのは構わない。
そもそも剣と剣がぶつかるだけで不快感があるし、剣で切りつけたり魔法や銃で撃ったりして傷付く魔物を見るのもちょっとグロいと思う。

俺はコミュ障で戦闘苦手マンなのでサモナーの不遇だと言うその評価の大半を気にすることはない。

近くでファンタジー生物同士の戦いを見ることができる最高なロールプレイであるサモナーに俺はなるのだ!

早速ログインだ。
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