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武装した人にも慣れたかな
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「おはようございます、ルディオくん」
「おはようございます、ニーナさん。仕事ください」
朝の8時ぐらいだろうか、食事を済ませてニーナさんの元へ向かった。
「はい、探しておきましたよ。この三つのうちどれがルディオくんはいいと思いますか」
1、あの人に届けて
2、下水道掃除求む
3、壁の外の獣狩り
「いや、絶対1ですよね。下水道やら壁の外で戦える戦闘力は今の僕にはありませんよ。そもそも獣って何ですか」
下水道掃除とはいうもののモンスターがいることもあるという。
壁の外は言わずもがな僕には無理だろう。
「はい。獣は獣ですよ。ということで、宅配の仕事をお願いします。何もないでしょうが裏路地には入らないよう気をつけてくださいね。クエストを達成すれば経験値が手に入りますのでそれでレベル2にはなれるかな、と思います」
武器屋アルプルスの店主からの依頼。
魔法具店マジシャンズの店主からの依頼。
防具屋シジミの店主からの依頼。
情報保管庫の番人からの依頼。
計4件の宅配のクエストを紹介されたので全部受けた。
プレイヤー初日はこんなもんか、僕は地道にフツーに生きていこう。
王はいつかマジで殺すということは胸の中に秘めておこう。
女神を殺す妄想は神殺しなんてできないだろうと虚しくなるだけだった。
「わかりました。ありがとうございます」
特に絡まれることもなく、僕はギルドを出て、まず最初に武器屋アルプルスというお店に向かった。
そこの店主が届けてほしいものがあるらしい。
道中も落ち着かないね。
道行く人ほとんどの人が武装をしている。
僕と似たような格好をしている人もいれば、自衛隊のような格好や鎧を着た人もいる。
落ち着かないね。
「ここかな?」
店に入るとすごかった。
商品が薄型モニターに表示され、お客が端末をいじり、画面をスクロールしながら様々な商品をみている。
そんな人達が5組ぐらいいるだろうか、
商品を盗み見れば、様々な銃や剣、手榴弾に、光剣、トンファーなどもあるようだ。
今の所持金じゃあ、鉄の剣か、実弾かエネルギー弾どちらかのピストルぐらいしか買えないな……。
店の奥に進んでいき、声をかける。
「す、すいませーん」
中から出てきたのは筋骨隆々な男だった。
「なんだぁ、坊主。商品なら端末で購入できるぞ」
「い、いえ、ギルドでクエストを受けてきまして」
「おお、っていうことは新入りか?これを魔法具店に届けてくれや」
新入りは宅配って決まりでもあるのだろうか。
ムキムキすぎて怖くて聞けないわ。
視界に受け取りますかの表示が、はいを選択して、アサルトライフルのような銃を受け取った。
インベントリに入れておく。
そそくさと店を出て魔法具店マジシャンズに向かった。
こちらも客達が置かれた端末をいじっていた。
杖とかも高いなぁ。
そもそも魔法とはなんぞや。
「すいませーん」
出てきたのは老婆だった。
アサルトライフルを渡して武器屋アルプルスのクエスト達成した。
ギルドに報告すれば報酬を受け取れるそうだ。
「じゃ、わしからは防具屋シジミに頼んだぞい」
杖を受け取った。
「はい。わかりました。あ、そうだ。これください」
歯ブラシが売っていたので買った。
魔法の力で歯の汚れが落ちやすくなるらしい。
「ヒヒっいいものを買ったのう」
杖と歯ブラシを受け取りそそくさと店を出て防具屋シジミに向かった。
「地味ーな道のりだなぁ、すいませーん」
歩き疲れてきたし、歩き回るだけである。
街並みにも飽きてきたよ。
武装した人にも慣れたかな。
歩くのつらい、王様マジ殺す。
そしてやってきた防具屋シジミも端末が置いてありモニタがあり同じような感じであった。
防具も高くて手がないよ。
個人用シールドを少し買えるかどうかかな。
安いピストルかシールド買ったら文無しだね。
金がない。
「はーい、なんだーい」
出てきたのはツノの生えた胸の大きい女性だった。
同じやり取りをして装甲服を受け取り次は情報保管庫に向かった。
「広いなぁ」
端末で色々な情報を閲覧することができるらしい。
要は図書館だね。
番人さんを探す前に僕はこの世界について端末で調べてみることにした。
タッチ操作で色々な資料を読めるみたいだ。
まずは歴史について調べる事にした。
調べた事を大雑把にまとめると、遥か古の時代、まだ文字が存在しない時代、人類はある力を獲得した。
それが魔法である。
それ以来人類は急速に発展した。
その後文明は何度か戦争やら自滅やらで滅んで今に至ると。
確認されているだけで、今の文明は7番目で過去には色々な文明があったらしい
こととその過去文明の遺物を使って我々は生きているとも書かれていた。
獣というのはそういった過去の文明によって生み出された凶暴な生物や魔物を総称して言うらしい。
ちなみにこの都市ノイエルは5番目の文明である機械文明ノクトスとやらのシェルターの上に作られているらしい。
シェルター探索は今も続けられているとも書かれていた。
つまりダンジョンって奴だねぇ。
「ふーん、なるほどねぇ。魔法について調べようかな」
大体把握した僕は魔法について調べようとした。
「おーい、お前こんなところで何やってんだ」
と、僕に声をかけてくる人がいた。
「おはようございます、ニーナさん。仕事ください」
朝の8時ぐらいだろうか、食事を済ませてニーナさんの元へ向かった。
「はい、探しておきましたよ。この三つのうちどれがルディオくんはいいと思いますか」
1、あの人に届けて
2、下水道掃除求む
3、壁の外の獣狩り
「いや、絶対1ですよね。下水道やら壁の外で戦える戦闘力は今の僕にはありませんよ。そもそも獣って何ですか」
下水道掃除とはいうもののモンスターがいることもあるという。
壁の外は言わずもがな僕には無理だろう。
「はい。獣は獣ですよ。ということで、宅配の仕事をお願いします。何もないでしょうが裏路地には入らないよう気をつけてくださいね。クエストを達成すれば経験値が手に入りますのでそれでレベル2にはなれるかな、と思います」
武器屋アルプルスの店主からの依頼。
魔法具店マジシャンズの店主からの依頼。
防具屋シジミの店主からの依頼。
情報保管庫の番人からの依頼。
計4件の宅配のクエストを紹介されたので全部受けた。
プレイヤー初日はこんなもんか、僕は地道にフツーに生きていこう。
王はいつかマジで殺すということは胸の中に秘めておこう。
女神を殺す妄想は神殺しなんてできないだろうと虚しくなるだけだった。
「わかりました。ありがとうございます」
特に絡まれることもなく、僕はギルドを出て、まず最初に武器屋アルプルスというお店に向かった。
そこの店主が届けてほしいものがあるらしい。
道中も落ち着かないね。
道行く人ほとんどの人が武装をしている。
僕と似たような格好をしている人もいれば、自衛隊のような格好や鎧を着た人もいる。
落ち着かないね。
「ここかな?」
店に入るとすごかった。
商品が薄型モニターに表示され、お客が端末をいじり、画面をスクロールしながら様々な商品をみている。
そんな人達が5組ぐらいいるだろうか、
商品を盗み見れば、様々な銃や剣、手榴弾に、光剣、トンファーなどもあるようだ。
今の所持金じゃあ、鉄の剣か、実弾かエネルギー弾どちらかのピストルぐらいしか買えないな……。
店の奥に進んでいき、声をかける。
「す、すいませーん」
中から出てきたのは筋骨隆々な男だった。
「なんだぁ、坊主。商品なら端末で購入できるぞ」
「い、いえ、ギルドでクエストを受けてきまして」
「おお、っていうことは新入りか?これを魔法具店に届けてくれや」
新入りは宅配って決まりでもあるのだろうか。
ムキムキすぎて怖くて聞けないわ。
視界に受け取りますかの表示が、はいを選択して、アサルトライフルのような銃を受け取った。
インベントリに入れておく。
そそくさと店を出て魔法具店マジシャンズに向かった。
こちらも客達が置かれた端末をいじっていた。
杖とかも高いなぁ。
そもそも魔法とはなんぞや。
「すいませーん」
出てきたのは老婆だった。
アサルトライフルを渡して武器屋アルプルスのクエスト達成した。
ギルドに報告すれば報酬を受け取れるそうだ。
「じゃ、わしからは防具屋シジミに頼んだぞい」
杖を受け取った。
「はい。わかりました。あ、そうだ。これください」
歯ブラシが売っていたので買った。
魔法の力で歯の汚れが落ちやすくなるらしい。
「ヒヒっいいものを買ったのう」
杖と歯ブラシを受け取りそそくさと店を出て防具屋シジミに向かった。
「地味ーな道のりだなぁ、すいませーん」
歩き疲れてきたし、歩き回るだけである。
街並みにも飽きてきたよ。
武装した人にも慣れたかな。
歩くのつらい、王様マジ殺す。
そしてやってきた防具屋シジミも端末が置いてありモニタがあり同じような感じであった。
防具も高くて手がないよ。
個人用シールドを少し買えるかどうかかな。
安いピストルかシールド買ったら文無しだね。
金がない。
「はーい、なんだーい」
出てきたのはツノの生えた胸の大きい女性だった。
同じやり取りをして装甲服を受け取り次は情報保管庫に向かった。
「広いなぁ」
端末で色々な情報を閲覧することができるらしい。
要は図書館だね。
番人さんを探す前に僕はこの世界について端末で調べてみることにした。
タッチ操作で色々な資料を読めるみたいだ。
まずは歴史について調べる事にした。
調べた事を大雑把にまとめると、遥か古の時代、まだ文字が存在しない時代、人類はある力を獲得した。
それが魔法である。
それ以来人類は急速に発展した。
その後文明は何度か戦争やら自滅やらで滅んで今に至ると。
確認されているだけで、今の文明は7番目で過去には色々な文明があったらしい
こととその過去文明の遺物を使って我々は生きているとも書かれていた。
獣というのはそういった過去の文明によって生み出された凶暴な生物や魔物を総称して言うらしい。
ちなみにこの都市ノイエルは5番目の文明である機械文明ノクトスとやらのシェルターの上に作られているらしい。
シェルター探索は今も続けられているとも書かれていた。
つまりダンジョンって奴だねぇ。
「ふーん、なるほどねぇ。魔法について調べようかな」
大体把握した僕は魔法について調べようとした。
「おーい、お前こんなところで何やってんだ」
と、僕に声をかけてくる人がいた。
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