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第二章
世界一の駅
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新宿と、神奈川県の『江の島』を結ぶ、江の島急行線という路線がある。通称『江の急線』と呼ばれており、咲翔はこの江の急線の沿線に住んでいる。駅からアパートまでは、徒歩10分ほどである。
住んでいるのは神奈川県だが、すぐ近所に流れている多摩川が東京都との県境になっており、東京へも数分で行ける。
大学進学をきっかけに引っ越してきて以来、特に引っ越す理由もなかったので、卒業後も、ずっと同じアパートに住んでいる。
咲翔のアパートをあとにした2人は、最寄り駅から江の急線に乗り、新宿駅を目指した。新宿駅までは、乗り換えなしで20分ほどで行ける。
走り出した列車の車窓から、多摩川が見えた。
「この川、『タマゾン川』って呼ばれてるらしいんですよ。本当は『多摩川』っていうんですけど、非常識な飼い主たちがいろんな種類の生き物を捨てるせいで生態系がめちゃくちゃになって、いつの間にかアマゾン川みたいになってしまったらしいんです」
「へえー。たとえばどんな生き物がいるんですか?」
「ピラニアとか、エンゼルフィッシュとか、グッピーとか、ワニガメとか、あと、アリゲーターガーっていう何か凄いのもいるらしい」
「うわあ。大変ですなそれは」
「そうなんですよ。困ったもんです」
列車は豪徳寺駅を通過した。
「あ、そういえば、この豪徳寺駅の名前の由来となった豪徳寺っていうお寺は、招き猫発祥の地らしいんですよ」
「へえー。そんなのあるんですかあ」
「ええ。1回行ったことあるんですけど、無数の招き猫がいてちょっと怖かったです。駅前に招き猫の石像もありました」
その後も列車は順調に進み、下北沢駅を通過する。
「そういえば、以前に下北沢の飲食店でいきなり意識を失って倒れてしまって、救急車で自衛隊中央病院っていうところに運ばれたことがあるんですよ」
「ええ? それはやばいですね。原因はなんだったんですか?」
「多分、ニートであることのストレスだと思います。あ、今ニートなんですよ」
「おー、そうなんですかあ」
車窓から見える景色が、だんだんと大都会のそれに変わってきた。高層ビルがいくつも立ち並んでいる。
無事に新宿駅に到着した2人は、地上改札を通り、駅の外に出た。
「よし。ここらへんに陣取ろう」
新宿駅の西口のあたり。道路を挟んだ向こう側に、不思議な形のビルが見える。
澄野さんはその場所で立ち止まり、カバンから大きめの紙を取り出した。
紙には、『特殊能力者はいませんか? いたら来てください』と書いてある。
「この紙を持ちながらここに立って、能力者の出現を待ちましょう」
ということで、その大きな紙を2人で持ち、能力者が現れてくれるのを待った。
しかし、「なんだありゃ」と言わんばかりの表情でこちらを見ながら通り過ぎて行く者、写真を撮っている者、ネットに何か書き込んでいるらしき者、そういうどこにでもいそうな普通の人間はたくさんいるのだが、待てども待てども、能力者らしき人物が現れることはなかった。
「なんかお腹空いてきちゃったなあ。一旦休憩しませんか? 何か食べたいな」
「いいですね。僕もちょうどお腹が空いてきたし」
ということで、能力者探しを一時中断し、近くの喫茶店へに入った。
澄野さんはアップルパイと紅茶、俺はハンバーガーとアップルジュースを注文した。
「この方法で、ちゃんと能力者が見つかりますかね?」
何とも言えないが、それ以外の方法も思いつかなかった。それと、なんとなくではあるが、この方法ならきっと能力者が見つかるという、漠然とした思いがあった。
「とりあえず数日間はこの方法で探してみて、それで駄目なら、また別の方法を考えましょう」
「そうですね。とりあえずはこの方法で……。あ、ちなみに、未来を見た感じだとどうなってますか?」
「うーん、未来を見た限りだと、正直、今日は能力者が現れることはなさそうです。だけど、それを理由に僕たちが立ち去れば、その後の未来も変わってきます。根拠はないですが、僕たちがあの場所に立ち続けることで、それが能力者との出会いに繋がっていくような気がするんです。なので、たとえ能力者が現れないとわかっていても、とりあえず数日間はあの場所に立って、能力者探しを続けてみましょう」
「なるほど。わかりました」
「そういえば、澄野さんの時間を止める能力なんですけど、使うとどんな感じになるんですか? ぜひ一度見てみたいです」
「あ、そっか。まだ使ってませんでしたね。時間を止めると、こんな感じになりますよ!」
…………。止まった。急に何もかもが、俺と澄野さん以外のすべてのものが、完全に止まってしまった。
パンを食べようとしている人、飲み物を飲んでいる人、テキストとノートを開いて何かの勉強をしている人、パソコンで作業をしている人、友達や家族と談笑している人、様々な人がいるが、誰一人として、一切動いていない。
窓の外を見てみた。通りを歩いていたはずの人々、本当ならとっくにこの場所を通り過ぎていたはずの車……、このお店の中だけじゃない。少なくとも目に見える範囲のあらゆるものの動きが、まるで映像を一時停止したかのように、ピタリと止まってしまっている。
「凄い……。これが現実の世界だなんて……、信じられない……」
「私も初めて時間が止まった時は、そんな風にびっくりしたなあ。なんか懐かしいです」
時間の停止した世界をひとしきり見せてもらった後、澄野さんに時間停止を解除してもらい、俺は再びハンバーガーを食べ始めた。
いや、俺だけではない。ここにいるすべての人が、今再び動き出したのだ。
だが、それに気づく者などもちろんいない。こんな能力を使える人が、テーブルの向かい側に普通に座っているなんて……。
驚きすぎて、まだ頭が追いつかない。
とりあえず今は食事に集中することにし、できる限り平静を保ちながらハンバーガーを食べ終えた俺は、食後に飲む薬やサプリなどをカバンから取り出した。
「お? それは何ですか? 薬?」
「はい。抗うつ薬のセルトラリンといいます。不安や緊張などをやわらげたり、気持ちを楽にして、意欲を高める効果があるらしいです。以前は外出するのがすごく怖くて、ベランダに出ることすらできなかったんですが、この薬のおかげか、今は問題なく外出できるようになりました。本当は朝に飲む薬なんですが、今日はたまたま飲み忘れちゃいまして」
「そうなんですかあ。そっちのも薬ですか?」
「んー、これは薬っていうよりは、なんだろう、一応パッケージには胃腸・栄養補給薬って書いてあります。エビオスっていうんですが、弱った胃腸の動きを活発にしたり、いろんな栄養素を補給できるらしいです。この前ポテトチップス食べたら胃もたれしてしまったんですが、その時にこれ飲んでみたら結構よかったので、それ以来続けてるんです」
「なるほど。私も飲んでみようかなあ。飲むのはこれで全部ですか?」
「食後に飲むのはこれで全部です。だけど、寝る前に睡眠薬と精神安定剤を飲んでます。あと、出掛ける前にもまた別の精神安定剤を飲んでますよ」
「あー、あの台所で水飲んでたの、精神安定剤を飲んでたんですか」
「そうそう」
「睡眠薬も精神安定剤も、本物は一度も見たことがないなあ。今度見てみたいです」
「いいですよ。じゃあ今度持ってきます」
休憩を終え、新宿駅へ戻った2人は、先ほどと同じ場所で能力者が現れるのを待った。
しかし、しばらく待ってみたものの、やはり能力者が現れることはなかった。
「もう夜になっちゃった。とりあえず今日のところはこのへんにしましょうか。また明日頑張りましょう」
2人は新宿駅で解散し、それぞれの帰路についた。
帰宅した咲翔は、冷蔵庫から食べかけの炒飯を取り出し、やはり電子レンジはあったほうがいいかもしれないなあなどと思いながら、今日の出来事を振り返っていた。
「まさか、不思議な能力を持った人間が自分以外にもいたとは……。この先一体、どうなっていくんだろう……」
そういえば、澄野さんの提案で、俺たちはお互いに下の名前で呼び合うことになった。その方が結束力が高まる気がするらしい。なんとなくわかる気がする。
そして俺からも、できる限りでいいので、敬語は使わずに話してほしいと頼んでみた。
出会ってすぐの頃、俺の部屋で話をしていた頃の澄野さんは、礼儀正しくて丁寧で、落ち着いた感じの雰囲気だったが、話していくうちに、本当はもっと天真爛漫な感じの人なんだろうなという印象を抱くようになった。元気とか、無邪気とか、そういう言葉が似合うような人だ。
あまり堅苦しい雰囲気は好きじゃないので、何も気遣うことなく、素の自分を出してもらえるといいなと思った。
「とにかく、明日も頑張ろう」
睡眠薬と精神安定剤を飲み、しばらくして眠りについた。
住んでいるのは神奈川県だが、すぐ近所に流れている多摩川が東京都との県境になっており、東京へも数分で行ける。
大学進学をきっかけに引っ越してきて以来、特に引っ越す理由もなかったので、卒業後も、ずっと同じアパートに住んでいる。
咲翔のアパートをあとにした2人は、最寄り駅から江の急線に乗り、新宿駅を目指した。新宿駅までは、乗り換えなしで20分ほどで行ける。
走り出した列車の車窓から、多摩川が見えた。
「この川、『タマゾン川』って呼ばれてるらしいんですよ。本当は『多摩川』っていうんですけど、非常識な飼い主たちがいろんな種類の生き物を捨てるせいで生態系がめちゃくちゃになって、いつの間にかアマゾン川みたいになってしまったらしいんです」
「へえー。たとえばどんな生き物がいるんですか?」
「ピラニアとか、エンゼルフィッシュとか、グッピーとか、ワニガメとか、あと、アリゲーターガーっていう何か凄いのもいるらしい」
「うわあ。大変ですなそれは」
「そうなんですよ。困ったもんです」
列車は豪徳寺駅を通過した。
「あ、そういえば、この豪徳寺駅の名前の由来となった豪徳寺っていうお寺は、招き猫発祥の地らしいんですよ」
「へえー。そんなのあるんですかあ」
「ええ。1回行ったことあるんですけど、無数の招き猫がいてちょっと怖かったです。駅前に招き猫の石像もありました」
その後も列車は順調に進み、下北沢駅を通過する。
「そういえば、以前に下北沢の飲食店でいきなり意識を失って倒れてしまって、救急車で自衛隊中央病院っていうところに運ばれたことがあるんですよ」
「ええ? それはやばいですね。原因はなんだったんですか?」
「多分、ニートであることのストレスだと思います。あ、今ニートなんですよ」
「おー、そうなんですかあ」
車窓から見える景色が、だんだんと大都会のそれに変わってきた。高層ビルがいくつも立ち並んでいる。
無事に新宿駅に到着した2人は、地上改札を通り、駅の外に出た。
「よし。ここらへんに陣取ろう」
新宿駅の西口のあたり。道路を挟んだ向こう側に、不思議な形のビルが見える。
澄野さんはその場所で立ち止まり、カバンから大きめの紙を取り出した。
紙には、『特殊能力者はいませんか? いたら来てください』と書いてある。
「この紙を持ちながらここに立って、能力者の出現を待ちましょう」
ということで、その大きな紙を2人で持ち、能力者が現れてくれるのを待った。
しかし、「なんだありゃ」と言わんばかりの表情でこちらを見ながら通り過ぎて行く者、写真を撮っている者、ネットに何か書き込んでいるらしき者、そういうどこにでもいそうな普通の人間はたくさんいるのだが、待てども待てども、能力者らしき人物が現れることはなかった。
「なんかお腹空いてきちゃったなあ。一旦休憩しませんか? 何か食べたいな」
「いいですね。僕もちょうどお腹が空いてきたし」
ということで、能力者探しを一時中断し、近くの喫茶店へに入った。
澄野さんはアップルパイと紅茶、俺はハンバーガーとアップルジュースを注文した。
「この方法で、ちゃんと能力者が見つかりますかね?」
何とも言えないが、それ以外の方法も思いつかなかった。それと、なんとなくではあるが、この方法ならきっと能力者が見つかるという、漠然とした思いがあった。
「とりあえず数日間はこの方法で探してみて、それで駄目なら、また別の方法を考えましょう」
「そうですね。とりあえずはこの方法で……。あ、ちなみに、未来を見た感じだとどうなってますか?」
「うーん、未来を見た限りだと、正直、今日は能力者が現れることはなさそうです。だけど、それを理由に僕たちが立ち去れば、その後の未来も変わってきます。根拠はないですが、僕たちがあの場所に立ち続けることで、それが能力者との出会いに繋がっていくような気がするんです。なので、たとえ能力者が現れないとわかっていても、とりあえず数日間はあの場所に立って、能力者探しを続けてみましょう」
「なるほど。わかりました」
「そういえば、澄野さんの時間を止める能力なんですけど、使うとどんな感じになるんですか? ぜひ一度見てみたいです」
「あ、そっか。まだ使ってませんでしたね。時間を止めると、こんな感じになりますよ!」
…………。止まった。急に何もかもが、俺と澄野さん以外のすべてのものが、完全に止まってしまった。
パンを食べようとしている人、飲み物を飲んでいる人、テキストとノートを開いて何かの勉強をしている人、パソコンで作業をしている人、友達や家族と談笑している人、様々な人がいるが、誰一人として、一切動いていない。
窓の外を見てみた。通りを歩いていたはずの人々、本当ならとっくにこの場所を通り過ぎていたはずの車……、このお店の中だけじゃない。少なくとも目に見える範囲のあらゆるものの動きが、まるで映像を一時停止したかのように、ピタリと止まってしまっている。
「凄い……。これが現実の世界だなんて……、信じられない……」
「私も初めて時間が止まった時は、そんな風にびっくりしたなあ。なんか懐かしいです」
時間の停止した世界をひとしきり見せてもらった後、澄野さんに時間停止を解除してもらい、俺は再びハンバーガーを食べ始めた。
いや、俺だけではない。ここにいるすべての人が、今再び動き出したのだ。
だが、それに気づく者などもちろんいない。こんな能力を使える人が、テーブルの向かい側に普通に座っているなんて……。
驚きすぎて、まだ頭が追いつかない。
とりあえず今は食事に集中することにし、できる限り平静を保ちながらハンバーガーを食べ終えた俺は、食後に飲む薬やサプリなどをカバンから取り出した。
「お? それは何ですか? 薬?」
「はい。抗うつ薬のセルトラリンといいます。不安や緊張などをやわらげたり、気持ちを楽にして、意欲を高める効果があるらしいです。以前は外出するのがすごく怖くて、ベランダに出ることすらできなかったんですが、この薬のおかげか、今は問題なく外出できるようになりました。本当は朝に飲む薬なんですが、今日はたまたま飲み忘れちゃいまして」
「そうなんですかあ。そっちのも薬ですか?」
「んー、これは薬っていうよりは、なんだろう、一応パッケージには胃腸・栄養補給薬って書いてあります。エビオスっていうんですが、弱った胃腸の動きを活発にしたり、いろんな栄養素を補給できるらしいです。この前ポテトチップス食べたら胃もたれしてしまったんですが、その時にこれ飲んでみたら結構よかったので、それ以来続けてるんです」
「なるほど。私も飲んでみようかなあ。飲むのはこれで全部ですか?」
「食後に飲むのはこれで全部です。だけど、寝る前に睡眠薬と精神安定剤を飲んでます。あと、出掛ける前にもまた別の精神安定剤を飲んでますよ」
「あー、あの台所で水飲んでたの、精神安定剤を飲んでたんですか」
「そうそう」
「睡眠薬も精神安定剤も、本物は一度も見たことがないなあ。今度見てみたいです」
「いいですよ。じゃあ今度持ってきます」
休憩を終え、新宿駅へ戻った2人は、先ほどと同じ場所で能力者が現れるのを待った。
しかし、しばらく待ってみたものの、やはり能力者が現れることはなかった。
「もう夜になっちゃった。とりあえず今日のところはこのへんにしましょうか。また明日頑張りましょう」
2人は新宿駅で解散し、それぞれの帰路についた。
帰宅した咲翔は、冷蔵庫から食べかけの炒飯を取り出し、やはり電子レンジはあったほうがいいかもしれないなあなどと思いながら、今日の出来事を振り返っていた。
「まさか、不思議な能力を持った人間が自分以外にもいたとは……。この先一体、どうなっていくんだろう……」
そういえば、澄野さんの提案で、俺たちはお互いに下の名前で呼び合うことになった。その方が結束力が高まる気がするらしい。なんとなくわかる気がする。
そして俺からも、できる限りでいいので、敬語は使わずに話してほしいと頼んでみた。
出会ってすぐの頃、俺の部屋で話をしていた頃の澄野さんは、礼儀正しくて丁寧で、落ち着いた感じの雰囲気だったが、話していくうちに、本当はもっと天真爛漫な感じの人なんだろうなという印象を抱くようになった。元気とか、無邪気とか、そういう言葉が似合うような人だ。
あまり堅苦しい雰囲気は好きじゃないので、何も気遣うことなく、素の自分を出してもらえるといいなと思った。
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