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銀河のかなたよりⅡ
その15
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「テレパシー……? 地球人は、そんな能力を持っているのですか……?」
「あ、いえ、すべての人がというわけではありません。こちらの玲子さんと、あと今どこにいるかはよくわかりませんが、山形さんという方も使えるはずです」
「ほお。人によって異なるのですな」
「ええ。それで、皆さんに来ていただいた理由なのですが、実は今、地球に巨大な小惑星が向かって来ています。このままだと地球に衝突してしまうので、その小惑星の軌道を逸らしたいのですが……」
「なんと! 小惑星!? マーリ、調べられるかい?」
「はい! 現在の地球周辺の状況を……、あ! ありました! 大きさは、直径およそ20kmほど。ちょうど太陽の方角から地球へ向かっているため、太陽の光に隠れ、誰も発見できなかったものと思われます。……もしこの小惑星が地球に衝突すれば、地球はたちまち死の星に……。地球上のほぼすべての生命が、死に絶えてしまうかもしれません……」
「なんと……、そんな……、マーリ、ユイカリア、なんとかできないだろうか?」
「今の私たちの力では、どうにも……」
「さすがに20kmもあるんじゃ……。フィーモこそなんか案ない?」
「ううむ。こればかりはどうにも……」
「いえ、それが大丈夫なんです。こちらには、物体を自由自在に動かすことのできる能力を持った人間がいるのです」
「物体を……、自由自在に?」
「はい。私はミューというんですが、物体浮遊能力を持っているんです」
「ほお。ミューというお名前。お美しい……」
「あ、でも、本名は美優っていうんです。ミューはあだ名で……」
「なんと。少し違うのですか。いや、それでもいいお名前だ。あ、ところで、その物体浮遊能力とは一体……?」
「はい。たとえばこんな風に……」
次の瞬間、異星人3人はふわっと宙に浮かんだ。
「おわあ、なんだこれは!!」
「すごい! 浮かんでる! なんで?」
「え? え? どうなってるんですか?」
「これが彼女の能力なんです。この力を使うことで、小惑星の軌道を逸らし、地球への衝突を防ぐことができます。しかし、地球からだと遠すぎるので、皆さんの宇宙船に乗せていただき、我々を宇宙へ連れて行ってほしいのですが……」
「なるほど! そういうことでしたら、ぜひ我々の宇宙船に……って、えええ!? 宇宙船って、そんな!! 私たちは……、あの……、その……、普通の地球人でして……」
「隠さなくても大丈夫です。我々5人は、皆さんが異星人であるということを十分理解しています。そしてそのことを、誰かに言いふらしたりするつもりはありません」
「……そうでしたか! 話のわかる地球人さんのようだ。それならば私たちの正体を隠す必要もないですな。私はこの船の船長、ルルアムーン・フィーモです」
「船長さん。よろしくおねがいします」
「私はエレノア・ユイカリアといいます。この船の副船長です」
「わたしは、テレリア・ルメア・マーリと申します。一応、科学者です」
「ユイカリアさんと、マーリさんですね。よろしくお願いします。申し遅れましたが、僕は鈴木咲翔といいます」
「私は、澄野優莉です!」
「僕は藤堂誠志郎と申します」
「なるほど。サキト、ユーリ、セイジロウですな。そして、ミューとレーコサン。よし。しっかり覚えましたぞ! それでは早速、我々の宇宙船へお乗りください!」
「あ、いえ、すべての人がというわけではありません。こちらの玲子さんと、あと今どこにいるかはよくわかりませんが、山形さんという方も使えるはずです」
「ほお。人によって異なるのですな」
「ええ。それで、皆さんに来ていただいた理由なのですが、実は今、地球に巨大な小惑星が向かって来ています。このままだと地球に衝突してしまうので、その小惑星の軌道を逸らしたいのですが……」
「なんと! 小惑星!? マーリ、調べられるかい?」
「はい! 現在の地球周辺の状況を……、あ! ありました! 大きさは、直径およそ20kmほど。ちょうど太陽の方角から地球へ向かっているため、太陽の光に隠れ、誰も発見できなかったものと思われます。……もしこの小惑星が地球に衝突すれば、地球はたちまち死の星に……。地球上のほぼすべての生命が、死に絶えてしまうかもしれません……」
「なんと……、そんな……、マーリ、ユイカリア、なんとかできないだろうか?」
「今の私たちの力では、どうにも……」
「さすがに20kmもあるんじゃ……。フィーモこそなんか案ない?」
「ううむ。こればかりはどうにも……」
「いえ、それが大丈夫なんです。こちらには、物体を自由自在に動かすことのできる能力を持った人間がいるのです」
「物体を……、自由自在に?」
「はい。私はミューというんですが、物体浮遊能力を持っているんです」
「ほお。ミューというお名前。お美しい……」
「あ、でも、本名は美優っていうんです。ミューはあだ名で……」
「なんと。少し違うのですか。いや、それでもいいお名前だ。あ、ところで、その物体浮遊能力とは一体……?」
「はい。たとえばこんな風に……」
次の瞬間、異星人3人はふわっと宙に浮かんだ。
「おわあ、なんだこれは!!」
「すごい! 浮かんでる! なんで?」
「え? え? どうなってるんですか?」
「これが彼女の能力なんです。この力を使うことで、小惑星の軌道を逸らし、地球への衝突を防ぐことができます。しかし、地球からだと遠すぎるので、皆さんの宇宙船に乗せていただき、我々を宇宙へ連れて行ってほしいのですが……」
「なるほど! そういうことでしたら、ぜひ我々の宇宙船に……って、えええ!? 宇宙船って、そんな!! 私たちは……、あの……、その……、普通の地球人でして……」
「隠さなくても大丈夫です。我々5人は、皆さんが異星人であるということを十分理解しています。そしてそのことを、誰かに言いふらしたりするつもりはありません」
「……そうでしたか! 話のわかる地球人さんのようだ。それならば私たちの正体を隠す必要もないですな。私はこの船の船長、ルルアムーン・フィーモです」
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「僕は藤堂誠志郎と申します」
「なるほど。サキト、ユーリ、セイジロウですな。そして、ミューとレーコサン。よし。しっかり覚えましたぞ! それでは早速、我々の宇宙船へお乗りください!」
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