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悪役令嬢は悪徳商人に囲われる
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「あぁ、あんっ、あ、あ、んんぁあ……っ!」
指と舌と香油を使って、メイヴィスは狭い蜜口をどろどろに溶かされた。
ヴィンセントは経験が豊富なのだろう。不馴れなメイヴィスは彼の意のままに何度も絶頂に追い上げられ、頭の中まで蕩けていった。
―――男性にお任せするってこんなに大変なの…?みんなこうなのかしら……?
びくびく震える身体が抑えられない。
「メル……っ」
ヴィンセントも荒く呼吸を乱していた。額に汗を滲ませて、触れた身体がひどく熱い。
「もう挿れる」
首筋を吸われ痕を残しながら、腰を支えられて、熟れてぬかるんだそこへ昂ったものがようやく宛がわれる。軽く擦りつけられただけでその大きさと重量感が伝わってくる。
「ヴィンス、はやく…」
細い腕を回して、男の首に抱きついた。黒く艶やかな髪は思っていたよりしなやかだった。
ぐぐっと蜜口に熱い塊がめり込む。
「ああっ!」
苦しい。あれだけ柔らかく溶かされたのに、入口が目一杯広げられている。じりじりと押し込まれた熱杭がずずっと沈んだ。
「ああ……ッ!!」
痛い。引きつるような痛みが限界を越えて、どこかが破れてしまったと思った。
メイヴィスは痛みから呼吸が浅くなる。
それでも震える指先を二人が繋がる秘所へと伸ばして、薄赤い蜜で染まった指を見てびくっとした。
「ぐ……っ!」
メイヴィスの上でヴィンセントが呻く。
「破瓜で出血、するのは、侭あることだから。それより大丈夫か?辛いよな…?」
そう言うヴィンセントも痛みに呻いて顔を顰めている。
痛みと恐怖に慄いていたメイヴィスは、狭いところで食まれたヴィンセントも同じように痛みを感じているのだと知った。
「ヴィンス、痛い」
「すまない」
「どうしたらいい…?」
肩口に落ちた男の頭を抱き締めてその頬を撫でる。
動かされなければなんとか耐えられるメイヴィスと違い、ヴィンセントは短い呼吸を繰り返して痛みを堪えている。
ゆっくりでいいと言われたのに無理にねだったからだ、とメイヴィスはじわと涙を浮かべた。
「馴染むまで、待つ…。メルは息を整えて、もっと、緩めて。ああでも、あなたの腕に抱き締められているのは、しあわせだ…」
そう言ってヴィンセントは「ほう」と息を吐いた。
メイヴィスもほっとして強張っていた身体から余計な力が抜ける。二人の体温が馴染むまでじっと抱き締めあっていると、そのうちわずかにメイヴィスの中が疼いた。
「ふ……っ」
色めいた吐息を漏らしたヴィンセントが白い肌にキスを繰り返す。
「そろそろいいか…?」
メイヴィスの身体の横に手をついてヴィンセントが身じろぐと、ぬちゅと秘所がひくつく。
「あっ」
「できるだけはやく終わらせる」
「あっあ…っ!」
ゆるりと揺すり上げられて、メイヴィスは堪らず身を捩った。
メイヴィスの中は狭くてヴィンセントのものを半分ほどしか飲み込めていなかったが、蜜口をぐちぐちと嬲られると、腹の底がどんどん熱くなって勝手に腰が震えてしまう。メイヴィスは覆い被さる大きな身体に縋りついた。
「や…っ、ああっ、あ…っ!」
「中に、出す」
収めきれていない部分を自身で扱いて、ヴィンセントはメイヴィスの唇に食らいついた。舌を引きずり出して強く吸い上げる。
「ぅんんんんっ!!」
どくどくっ!とメイヴィスの内部に熱い精が注がれる。
「あ……あ……っ」
熱い。流れ込む情熱にメイヴィスはぶるぶると下肢を震わせた。
ヴィンセントが腰を引くと、ごぷりと赤が混じった白濁が溢れる。メイヴィスは肩を弾ませながら満ち足りた想いでいっぱいだった。しかし濃い疲労は拭えず、瞼を下ろすと、そのまま意識が闇に飲まれていった。
***
翌日。メイヴィスが目を覚ましたときには、もうすっかり陽が高くなっていた。
「お目覚めですか、奥様。お加減はいかがですか?」
マヤが寝所に入ってきて笑顔で問いかけてくる。メイヴィスは鼻までシーツを引き上げて、赤い顔でもごもごと答えた。
「ちょっと…動けそうにないわ」
「まあまあ!旦那様をお呼びしましょうね」
マヤはにこにこと言う。
すっかり寝過ごしてしまい、当然もう寝所にヴィンセントの姿はなかった。
昨夜あれだけ汚してしまったシーツもメイヴィス自身もすっかりきれいになっている。
気を失っている間のことを思うと恥ずかしくなるが、それ以上に居た堪れないのが自分の身体のことだった。
―――おなかの奥が痛い。もっと言えば、股の間のその奥が痛い。
なにもしていなくてもずきずき疼くのに、少し身体の向きを変えるだけで、ぴしっと痛みが走る。
「メル!身体が辛いって?やはり負担をかけてしまったな、すまない」
「ヴィンス…いいえ、こちらこそ。上手にできなくてごめんなさい」
やって来たヴィンセントは一目散にメイヴィスを抱き締めると、その額にちゅっとキスをした。
「いや、昨夜は素晴らしかった。けれど今日はゆっくり身を休めてほしい」
メイヴィスはその言葉にほっとした。
正直、立ち上がるだけで痛みがあったからだ。
「今日は休ませていただきますが、明日からはきちんと妻として務めます」
ヴィンセントが首を横に振る。
「メルの役目は私に愛されて日々を健やかに過ごすことだよ」
指と舌と香油を使って、メイヴィスは狭い蜜口をどろどろに溶かされた。
ヴィンセントは経験が豊富なのだろう。不馴れなメイヴィスは彼の意のままに何度も絶頂に追い上げられ、頭の中まで蕩けていった。
―――男性にお任せするってこんなに大変なの…?みんなこうなのかしら……?
びくびく震える身体が抑えられない。
「メル……っ」
ヴィンセントも荒く呼吸を乱していた。額に汗を滲ませて、触れた身体がひどく熱い。
「もう挿れる」
首筋を吸われ痕を残しながら、腰を支えられて、熟れてぬかるんだそこへ昂ったものがようやく宛がわれる。軽く擦りつけられただけでその大きさと重量感が伝わってくる。
「ヴィンス、はやく…」
細い腕を回して、男の首に抱きついた。黒く艶やかな髪は思っていたよりしなやかだった。
ぐぐっと蜜口に熱い塊がめり込む。
「ああっ!」
苦しい。あれだけ柔らかく溶かされたのに、入口が目一杯広げられている。じりじりと押し込まれた熱杭がずずっと沈んだ。
「ああ……ッ!!」
痛い。引きつるような痛みが限界を越えて、どこかが破れてしまったと思った。
メイヴィスは痛みから呼吸が浅くなる。
それでも震える指先を二人が繋がる秘所へと伸ばして、薄赤い蜜で染まった指を見てびくっとした。
「ぐ……っ!」
メイヴィスの上でヴィンセントが呻く。
「破瓜で出血、するのは、侭あることだから。それより大丈夫か?辛いよな…?」
そう言うヴィンセントも痛みに呻いて顔を顰めている。
痛みと恐怖に慄いていたメイヴィスは、狭いところで食まれたヴィンセントも同じように痛みを感じているのだと知った。
「ヴィンス、痛い」
「すまない」
「どうしたらいい…?」
肩口に落ちた男の頭を抱き締めてその頬を撫でる。
動かされなければなんとか耐えられるメイヴィスと違い、ヴィンセントは短い呼吸を繰り返して痛みを堪えている。
ゆっくりでいいと言われたのに無理にねだったからだ、とメイヴィスはじわと涙を浮かべた。
「馴染むまで、待つ…。メルは息を整えて、もっと、緩めて。ああでも、あなたの腕に抱き締められているのは、しあわせだ…」
そう言ってヴィンセントは「ほう」と息を吐いた。
メイヴィスもほっとして強張っていた身体から余計な力が抜ける。二人の体温が馴染むまでじっと抱き締めあっていると、そのうちわずかにメイヴィスの中が疼いた。
「ふ……っ」
色めいた吐息を漏らしたヴィンセントが白い肌にキスを繰り返す。
「そろそろいいか…?」
メイヴィスの身体の横に手をついてヴィンセントが身じろぐと、ぬちゅと秘所がひくつく。
「あっ」
「できるだけはやく終わらせる」
「あっあ…っ!」
ゆるりと揺すり上げられて、メイヴィスは堪らず身を捩った。
メイヴィスの中は狭くてヴィンセントのものを半分ほどしか飲み込めていなかったが、蜜口をぐちぐちと嬲られると、腹の底がどんどん熱くなって勝手に腰が震えてしまう。メイヴィスは覆い被さる大きな身体に縋りついた。
「や…っ、ああっ、あ…っ!」
「中に、出す」
収めきれていない部分を自身で扱いて、ヴィンセントはメイヴィスの唇に食らいついた。舌を引きずり出して強く吸い上げる。
「ぅんんんんっ!!」
どくどくっ!とメイヴィスの内部に熱い精が注がれる。
「あ……あ……っ」
熱い。流れ込む情熱にメイヴィスはぶるぶると下肢を震わせた。
ヴィンセントが腰を引くと、ごぷりと赤が混じった白濁が溢れる。メイヴィスは肩を弾ませながら満ち足りた想いでいっぱいだった。しかし濃い疲労は拭えず、瞼を下ろすと、そのまま意識が闇に飲まれていった。
***
翌日。メイヴィスが目を覚ましたときには、もうすっかり陽が高くなっていた。
「お目覚めですか、奥様。お加減はいかがですか?」
マヤが寝所に入ってきて笑顔で問いかけてくる。メイヴィスは鼻までシーツを引き上げて、赤い顔でもごもごと答えた。
「ちょっと…動けそうにないわ」
「まあまあ!旦那様をお呼びしましょうね」
マヤはにこにこと言う。
すっかり寝過ごしてしまい、当然もう寝所にヴィンセントの姿はなかった。
昨夜あれだけ汚してしまったシーツもメイヴィス自身もすっかりきれいになっている。
気を失っている間のことを思うと恥ずかしくなるが、それ以上に居た堪れないのが自分の身体のことだった。
―――おなかの奥が痛い。もっと言えば、股の間のその奥が痛い。
なにもしていなくてもずきずき疼くのに、少し身体の向きを変えるだけで、ぴしっと痛みが走る。
「メル!身体が辛いって?やはり負担をかけてしまったな、すまない」
「ヴィンス…いいえ、こちらこそ。上手にできなくてごめんなさい」
やって来たヴィンセントは一目散にメイヴィスを抱き締めると、その額にちゅっとキスをした。
「いや、昨夜は素晴らしかった。けれど今日はゆっくり身を休めてほしい」
メイヴィスはその言葉にほっとした。
正直、立ち上がるだけで痛みがあったからだ。
「今日は休ませていただきますが、明日からはきちんと妻として務めます」
ヴィンセントが首を横に振る。
「メルの役目は私に愛されて日々を健やかに過ごすことだよ」
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