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第一楽章
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(1)
流れゆく時が、これほど冷酷なものと化すことを、私は知らなかった。涼しげな顔をして時は進み行き、空や人、事象は端然とおさまり動く。
いつか、そう、私が生まれて初めて失恋という痛みに耐えかねていたとき、高校時代の友人が、メールで丁寧な文章を送ってくれた。
高校を卒業してから、同級生の結婚式で彼女と再会。それから、彼女の結婚式で、まばゆい彼女の姿を、聖女のようだと見つめた27の春。卒業してから、たった2度会っただけの彼女に、私は失恋で苦しむ胸の内をメールで吐露した。
彼女が結婚してから、2年で終止符を打ったことを、離婚後すぐに恩師から聞いた。そのとき私は、彼女の心を想像したのか、どうか。覚えていないけれど、自分が失恋したときになってようやく、彼女の痛みに思いをはせた。つくづく、自分勝手だな、と思う。
そのとき彼女は、彼女自身の苦しんだ経験を、メールで教えてくれた。彼女の一つひとつの言葉が、貴く真実なものだった。彼女は嘆きの深い闇にのまれ、海の底で、海面からわずかに差す光を見つめていた。その心象風景を、わたしは美しいと思った。どこかで憧憬の思いさえ抱くほどに、私の痛みはまだ軽く、心に余裕があった。
けれど、今は違う。その美しい風景は心の慰めとはならず、あの時の自分の痛みをはるかに超えた、今の心の苦しみを思う。どれほど深いかを思い知る。
(2)
私の人生の底にテコが差し入れられ、ドンとこかされたような悲しいことが起きてから、私には、自分の出来ることが以前より限られたように思える。特に仕事において、30代後半の女が年齢に負を感じるうえに、自身の心に重いものを抱えているならば、手を伸ばせる職は少ない。
これなら出来そうだと、してみたいと思える職種の中で、人を癒すセラピスト、サロンワークは今の私に最も好ましかった。構える必要はなく、弱まった心のままで、むしろそれをも一つのスキルにして臨める気がしたのだ。
通信で学び民間の資格を取得して、運良くすぐに、個人経営のサロンで働くことになった。大阪北東部に住む私が、京都限定で働き口を探したのには、ひそやかな理由があった。
京都で流れている時間はまだ、少しは緩やかであると思うから。歴史が色濃く遺っているためか、心に痛みを負って過去を引きずる者の背を、むやみに押してくることは無い。
自分の内に自然と湧く意気を、嬉しく感じながらサロンで働き始めたものの、半年でそこを去ることになった。
次に探して決まったサロンは、長岡京市にあった。この街に初めて足を踏み入れたときの、心地の良い感覚を、今でもよく覚えている。晩秋の陽が暖かかったせいもあるかもしれない。胸の奥の冷たい塊が、ほんの少し、溶けていく感じがした。
西山天王山駅のすぐ近くにある『癒美花』(ゆみか)という名のサロンで働きながら、冬を見送り、春を迎えようとしている。
ここもまた個人経営の、古びた民家を少しだけ改装した、こぢんまりとしたサロン。民家ゆえに、待機する時間も居心地の良さを覚える。
とはいえ、訪れる人を癒す貴い場所であるから、施術マットに寝転ぶわけにはいかない。部屋の片隅で、少し足をくずして正座をし、先日図書館で借りた本を読みながら、予約が入るのを静かに待つ。
「その島の人たちは、ひとの話をきかない」
私とほぼ対面して座り、スマホをせわしなく操作していたセラピストの宮原さんが、ふと顔をあげて、私が手にする本のタイトルを口にする。
「変わったタイトルですね。どんな内容ですか」
と問うので、
「どうすれば人の心を救えるのか、精神科医が調査した本」
と短く私は答えた。
ふうん、と興味のない顔で、宮原さんはまたスマホに目を落とした。
不快な音が、ギゥイーンと心に響く。相手が悪くはないと分かっていても、解り合うことをあきらめて、私の魂が流す悲しい音。
手にする本には、深くて美しい真実が在る。著者の優しい魂に触れたこの感動を、誰かに伝えたい、分かち合いたいと、私の心は望む。けれど、解り合えないときの落胆は残酷だ。それを知っているから、孤独な私は無口になる。
(3)
いつもそうだ。いつだって、大抵こうなる。ゆき場のない気持ちを持て余すと、それをまりのようにポンポンと手遊びしながら、嫌なことから距離をとる。つまりは、ふてくされるということ。
2年前の悲劇を経て、この性向は、いっそう顕著なものとなった。
ふてくされの原因は子ども染みたもので、宮原さんに新規客の予約が入ったこと。指名ではなくフリーなので、先に昼前から待機していた彼女が受けるのは当然であり、ひがみという感情ではない。
サロンから少し離れた事務所にいるオーナーが、電話で予約をとり、グループラインで通知した。いち早く確認をした宮原さんは、無言で忙しなく、2階から彼女の荷を持ってきて、2人が待機をしていた1階の施術部屋で準備を始める。とても手際よく。その、彼女がかもす空気が、私の存在を丸ごと押しやる感じで、嫌な気がした。
2階に自分の荷を持ってあがり、時間どおりに客が来て、階下で静かに施術が始まった後、『少し外に出てもよいですか』と短くオーナーにラインした。オーナーは私よりも少し若く、才気あふれる女性で、事務所の一室でハーバリウム教室なども手掛けている。そろそろ教室が始まったから、返信は遅いかなと思ったけれど、『かまいませんよ。気晴らししてきてくださいね』とすぐに返信があった。
薄曇りの空の下を、独りで歩いていると、心もとなくなってくる。一応、勝竜寺城公園へ向かってはいるが、目的のある訳ではない。何を目指して日々生きているのか。振り返ってみても、大きな悲しみ。宙に浮く今の状況と、人生の実情とが重なり心に落ちてきて、投げやりな気持ちになる。
小畑川に沿う道を、北へと歩く。大門橋の辺りは、学校帰りの子どもや散歩する老夫婦、観光する人等が往き交い、賑わしい。いくつもの声をくぐって橋を渡り、ガラシャ通りを進むと、美しく趣のある塀が目に入る。
勝竜寺城公園には、3度目の訪問になる。4か月の間に3度も、用もなく足を運ぶのは、サロンが忙しくないのもあるけれど、その場所に漂う空気に、確かに心が惹かれているから。何百年も前の、城主がいた頃とは大きく変わった有様でも、当時の城郭の風情、そこで生きていた人の静かな息遣いを、微かに感じられるような、不思議な感覚をおぼえる。はるか遠い、いにしえに心を馳せると、すぅっと心が軽くなる。
過去にウェブログで知り合った、顔も名前も知らない男性が、眠れない夜は車を走らせて、小高い丘の上から街を見下ろすと綴っていた。そうしたら、心が楽になると。その心境に似ているのだと思う。
(4)
歴史が好きだと人に語れば、詳しいと思われて、話してみると知識の浅いことに気づかれ、相手の顔に微かな戸惑いが浮かぶ。だから私は、歴史好きを公言しない。
知識は無くても、かつてこの場所で、お玉さん(細川ガラシャ)がどんな思いを胸に過ごしたのかを想像すると、まるで自分の内に彼女が重なり息づくような、それほどの秘めやかな高ぶりを覚える。好きだというのは、知識よりも、その高ぶりであると、自分の中では妙につよく納得している。
いつものように、ひとり静かに不思議な興奮を感じながら、人気のない庭園を歩く。細川忠興・玉(ガラシャ)像のそばで美しく咲くハクモクレンを見あげる。曇り空の下の花の白さは、どことなく暗く寂しい。陽の下では、輝かしい高貴をかもすはずであるのに。
スマホをリュックから出し、通知確認をする。予約は入っていない。心細さと軽い苛立ちを、ふぅっと宙に吐く。
そのとき、おぼろげな声がした。管理棟の向こう側から。うめくような、泣いているような声だったので、心にひどく掛かり、声のした方へと歩き近寄る。しかし、管理棟の周辺には誰もいなくて、誰かが何か言葉を吐いて、管理棟の中へと入って行ったのだと思った。
踵を返した時、今度は、声が成す言葉がはっきりと耳に届いた。
「ゴ... オンチョウヲ」
耳をとぎ澄ます。
「デウスノ...ゴオン...チョウヲ」
男性の低い声で、やはり苦しそうに、言葉を吐き出している感じ。声を拾うこちらも、心が沈んでいくような感覚をもつ。
声は、北門の手前にある、無数の石像物群から? 誰かが中に入り込んでいるのか。
まさか。もう一度、声を拾おうと、直立して耳を澄ましていると、スマホからラインの着信音が聞こえた。見ると、16時半から、リピーター客で指名の予約が入っている。
後ろ髪を引かれるというのは、まさにこれをいうのだと思いながら、公園を後にした。
陰気な空の色と、悲しみを拭えないままの、私の心。それらマイナスが重なって、不気味な幻聴を引き起こしたのだろうか。
長岡京駅の方面から、けたたましいサイレンの音がする。パトカーと救急車。
ひどく現実に戻された気がした。それゆえに、先ほどの、あるかないかの声は幻であったのだという思いがつよくなった。
まだ空は晴れない。
そしてこの心は、一体いつになれば、明けるんだろう。
流れゆく時が、これほど冷酷なものと化すことを、私は知らなかった。涼しげな顔をして時は進み行き、空や人、事象は端然とおさまり動く。
いつか、そう、私が生まれて初めて失恋という痛みに耐えかねていたとき、高校時代の友人が、メールで丁寧な文章を送ってくれた。
高校を卒業してから、同級生の結婚式で彼女と再会。それから、彼女の結婚式で、まばゆい彼女の姿を、聖女のようだと見つめた27の春。卒業してから、たった2度会っただけの彼女に、私は失恋で苦しむ胸の内をメールで吐露した。
彼女が結婚してから、2年で終止符を打ったことを、離婚後すぐに恩師から聞いた。そのとき私は、彼女の心を想像したのか、どうか。覚えていないけれど、自分が失恋したときになってようやく、彼女の痛みに思いをはせた。つくづく、自分勝手だな、と思う。
そのとき彼女は、彼女自身の苦しんだ経験を、メールで教えてくれた。彼女の一つひとつの言葉が、貴く真実なものだった。彼女は嘆きの深い闇にのまれ、海の底で、海面からわずかに差す光を見つめていた。その心象風景を、わたしは美しいと思った。どこかで憧憬の思いさえ抱くほどに、私の痛みはまだ軽く、心に余裕があった。
けれど、今は違う。その美しい風景は心の慰めとはならず、あの時の自分の痛みをはるかに超えた、今の心の苦しみを思う。どれほど深いかを思い知る。
(2)
私の人生の底にテコが差し入れられ、ドンとこかされたような悲しいことが起きてから、私には、自分の出来ることが以前より限られたように思える。特に仕事において、30代後半の女が年齢に負を感じるうえに、自身の心に重いものを抱えているならば、手を伸ばせる職は少ない。
これなら出来そうだと、してみたいと思える職種の中で、人を癒すセラピスト、サロンワークは今の私に最も好ましかった。構える必要はなく、弱まった心のままで、むしろそれをも一つのスキルにして臨める気がしたのだ。
通信で学び民間の資格を取得して、運良くすぐに、個人経営のサロンで働くことになった。大阪北東部に住む私が、京都限定で働き口を探したのには、ひそやかな理由があった。
京都で流れている時間はまだ、少しは緩やかであると思うから。歴史が色濃く遺っているためか、心に痛みを負って過去を引きずる者の背を、むやみに押してくることは無い。
自分の内に自然と湧く意気を、嬉しく感じながらサロンで働き始めたものの、半年でそこを去ることになった。
次に探して決まったサロンは、長岡京市にあった。この街に初めて足を踏み入れたときの、心地の良い感覚を、今でもよく覚えている。晩秋の陽が暖かかったせいもあるかもしれない。胸の奥の冷たい塊が、ほんの少し、溶けていく感じがした。
西山天王山駅のすぐ近くにある『癒美花』(ゆみか)という名のサロンで働きながら、冬を見送り、春を迎えようとしている。
ここもまた個人経営の、古びた民家を少しだけ改装した、こぢんまりとしたサロン。民家ゆえに、待機する時間も居心地の良さを覚える。
とはいえ、訪れる人を癒す貴い場所であるから、施術マットに寝転ぶわけにはいかない。部屋の片隅で、少し足をくずして正座をし、先日図書館で借りた本を読みながら、予約が入るのを静かに待つ。
「その島の人たちは、ひとの話をきかない」
私とほぼ対面して座り、スマホをせわしなく操作していたセラピストの宮原さんが、ふと顔をあげて、私が手にする本のタイトルを口にする。
「変わったタイトルですね。どんな内容ですか」
と問うので、
「どうすれば人の心を救えるのか、精神科医が調査した本」
と短く私は答えた。
ふうん、と興味のない顔で、宮原さんはまたスマホに目を落とした。
不快な音が、ギゥイーンと心に響く。相手が悪くはないと分かっていても、解り合うことをあきらめて、私の魂が流す悲しい音。
手にする本には、深くて美しい真実が在る。著者の優しい魂に触れたこの感動を、誰かに伝えたい、分かち合いたいと、私の心は望む。けれど、解り合えないときの落胆は残酷だ。それを知っているから、孤独な私は無口になる。
(3)
いつもそうだ。いつだって、大抵こうなる。ゆき場のない気持ちを持て余すと、それをまりのようにポンポンと手遊びしながら、嫌なことから距離をとる。つまりは、ふてくされるということ。
2年前の悲劇を経て、この性向は、いっそう顕著なものとなった。
ふてくされの原因は子ども染みたもので、宮原さんに新規客の予約が入ったこと。指名ではなくフリーなので、先に昼前から待機していた彼女が受けるのは当然であり、ひがみという感情ではない。
サロンから少し離れた事務所にいるオーナーが、電話で予約をとり、グループラインで通知した。いち早く確認をした宮原さんは、無言で忙しなく、2階から彼女の荷を持ってきて、2人が待機をしていた1階の施術部屋で準備を始める。とても手際よく。その、彼女がかもす空気が、私の存在を丸ごと押しやる感じで、嫌な気がした。
2階に自分の荷を持ってあがり、時間どおりに客が来て、階下で静かに施術が始まった後、『少し外に出てもよいですか』と短くオーナーにラインした。オーナーは私よりも少し若く、才気あふれる女性で、事務所の一室でハーバリウム教室なども手掛けている。そろそろ教室が始まったから、返信は遅いかなと思ったけれど、『かまいませんよ。気晴らししてきてくださいね』とすぐに返信があった。
薄曇りの空の下を、独りで歩いていると、心もとなくなってくる。一応、勝竜寺城公園へ向かってはいるが、目的のある訳ではない。何を目指して日々生きているのか。振り返ってみても、大きな悲しみ。宙に浮く今の状況と、人生の実情とが重なり心に落ちてきて、投げやりな気持ちになる。
小畑川に沿う道を、北へと歩く。大門橋の辺りは、学校帰りの子どもや散歩する老夫婦、観光する人等が往き交い、賑わしい。いくつもの声をくぐって橋を渡り、ガラシャ通りを進むと、美しく趣のある塀が目に入る。
勝竜寺城公園には、3度目の訪問になる。4か月の間に3度も、用もなく足を運ぶのは、サロンが忙しくないのもあるけれど、その場所に漂う空気に、確かに心が惹かれているから。何百年も前の、城主がいた頃とは大きく変わった有様でも、当時の城郭の風情、そこで生きていた人の静かな息遣いを、微かに感じられるような、不思議な感覚をおぼえる。はるか遠い、いにしえに心を馳せると、すぅっと心が軽くなる。
過去にウェブログで知り合った、顔も名前も知らない男性が、眠れない夜は車を走らせて、小高い丘の上から街を見下ろすと綴っていた。そうしたら、心が楽になると。その心境に似ているのだと思う。
(4)
歴史が好きだと人に語れば、詳しいと思われて、話してみると知識の浅いことに気づかれ、相手の顔に微かな戸惑いが浮かぶ。だから私は、歴史好きを公言しない。
知識は無くても、かつてこの場所で、お玉さん(細川ガラシャ)がどんな思いを胸に過ごしたのかを想像すると、まるで自分の内に彼女が重なり息づくような、それほどの秘めやかな高ぶりを覚える。好きだというのは、知識よりも、その高ぶりであると、自分の中では妙につよく納得している。
いつものように、ひとり静かに不思議な興奮を感じながら、人気のない庭園を歩く。細川忠興・玉(ガラシャ)像のそばで美しく咲くハクモクレンを見あげる。曇り空の下の花の白さは、どことなく暗く寂しい。陽の下では、輝かしい高貴をかもすはずであるのに。
スマホをリュックから出し、通知確認をする。予約は入っていない。心細さと軽い苛立ちを、ふぅっと宙に吐く。
そのとき、おぼろげな声がした。管理棟の向こう側から。うめくような、泣いているような声だったので、心にひどく掛かり、声のした方へと歩き近寄る。しかし、管理棟の周辺には誰もいなくて、誰かが何か言葉を吐いて、管理棟の中へと入って行ったのだと思った。
踵を返した時、今度は、声が成す言葉がはっきりと耳に届いた。
「ゴ... オンチョウヲ」
耳をとぎ澄ます。
「デウスノ...ゴオン...チョウヲ」
男性の低い声で、やはり苦しそうに、言葉を吐き出している感じ。声を拾うこちらも、心が沈んでいくような感覚をもつ。
声は、北門の手前にある、無数の石像物群から? 誰かが中に入り込んでいるのか。
まさか。もう一度、声を拾おうと、直立して耳を澄ましていると、スマホからラインの着信音が聞こえた。見ると、16時半から、リピーター客で指名の予約が入っている。
後ろ髪を引かれるというのは、まさにこれをいうのだと思いながら、公園を後にした。
陰気な空の色と、悲しみを拭えないままの、私の心。それらマイナスが重なって、不気味な幻聴を引き起こしたのだろうか。
長岡京駅の方面から、けたたましいサイレンの音がする。パトカーと救急車。
ひどく現実に戻された気がした。それゆえに、先ほどの、あるかないかの声は幻であったのだという思いがつよくなった。
まだ空は晴れない。
そしてこの心は、一体いつになれば、明けるんだろう。
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