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第二話 弟子取り
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極大魔法を消した後、少しだけ見開かれていた少年の目が戻り、元の無表情で黙々とご飯を食べ出した。
その様子をミチハは満足げに見守る。
うむうむ、肝が据わってるねぇ
いっぱい食べる子は強くなるっていうし、よきよき
少年はある程度食べ終わったところで顔を上げてミチハを見た。
このツリ目にまっすぐ見つめられていると睨まれているように感じる人もいるだろうが、ミチハは微笑ましい気持ちで見つめ返した。
敵意は感じないから、ただそういう顔付きなんだろうね
笑ったら美人系だろうに無表情だもんな
目つき悪いからって絡まれるタイプかな?
「めちゃくちゃ強いのは分かったけど、アンタ結局何者なんだ?何が目的で俺に絡むんだ?」
少年のもっともな疑問に、ミチハはコテンと首を傾ける。
自分のことを知らない人間に久しぶりに会ったので、改めて聞かれるとなんて答えたら良いか分からなかったのだ。
【最強の弟子を育てて尊敬されようと思ったのですが上手くいきません~第二話 弟子取り~】
「何者、って聞かれると困るな。どこから言おっかな」
ミチハはなんと答えようか思考をフル回転させる。
何者かと問われてしまうと、実際どこから言ったらいいいか悩んでしまう。
こんな真っ赤な髪、前世では見たことないよなー
これが目立たず馴染んでいるのが異世界って感じする
ミチハは少年の炎色の髪を見ながら、こことは違う世界のことを思い出していた。
ミチハにはいわゆる前世の記憶というものがある。
この世界とは違う世界の日本という国で学生をしていた。生まれて数年のうちは薄ぼんやりとした違和感をもっていただけなのだが、ある日討伐者というワードを聞いた時に目が覚めたような感覚になった。
あれ?これってソシャゲ?もしかして転生してる?
スマホでできるゲーム「討伐クエスト!」
それはオンラインで近くの人と討伐者としてバディになり、クエストに挑戦する交流型のゲームだ。
この世界は、朧げに覚えていたそのゲームの設定によく似ていた。
魔獣を倒す討伐者というバディ制の職業、ゲームで使えるのと同じ魔法、染めてもいないのに見たことないほどカラフルな髪や瞳の色、ファンタジー要素と共存する日本っぽい文化。
転生を自覚した当初はゲームの夢を見ているような感覚でいた。ゲームだと思うが故の無茶をして周囲の人間は気苦労が絶えなかったことだろう。
その時期にミチハは歴代最年少で討伐者として登録した。ゲーム感覚で死んでも生き返ると思っていたので怖いものなしだったのだ。
途中でその認識は改まったとはいえ、前世でゲームとして客観的に世界を見た経験は大きなアドバンテージだった。
この世界に生きる一人の人間として、ミチハはどんどん強くなる自分を楽しんだ。
その結果、若くして規格外の強さを手に入れてしまった。
すると、何もかもがつまらなくなってしまったのだ。
どんな敵もあっさり倒せてしまうので自分が強くなっている感覚がない。成長も変化もなく停滞している感覚。
昔倒されたと聞く伝説の強い魔獣でも現れないかなぁ、なんて呟いたら組んでいる相方にしばき倒された。確かにたくさん人が死んだらしいので不謹慎だった。
その相方が強いのがいけないのかと今度は弱い奴とも組んでみたが、あまりの雑魚さにイライラするばかり。
そんな時に見かけたのがこの少年だ。
体格はいいがいかにも田舎から出てきました、という風体の少年が大柄な男たちに絡まれていた。
大方一攫千金を夢見て討伐者を目指す若者だろう。そういう奴は地元で貯めた軍資金を持っているので着いてすぐに悪い輩に狙われやすい。
ヤカラに絡まれて泣き寝入りするくらいなら討伐者になっても上手くはいかない。ここで諦めた方がいい。登竜門ってやつだ。
彼がある程度痛い目を見たところで助けようかと視界の端で観察していると、あっという間にボコボコにされたのは男たちの方だった。
少年の複数人を相手取る立ち回りや容赦なく急所を狙う攻撃に、荒削りだがセンスを感じた。
鍛えたらかなり強くなりそうだなー
まあ、効率的にやればの話だけど
その時、ハッと思いついた。
天啓を得るとはこのことかと思うほど素晴らしい思いつきだ。
この子を育てよう!
弟子にして最強にしてあげよう!
想像するだけでワクワクしてきたミチハはすぐさま声をかけた。断られた時の冷静な態度に、弟子にしたい欲求は益々強まりここまで連れてきたのだ。
数秒でここまで考えて、そんな成り行きを全部言う必要はないか、とミチハは思考を切り上げた。端的に目的だけ伝えることにした。
オレが強いことは分かってもらえたみたいだし、弟子になってくれるでしょ!
「センスを感じてさ、弟子として育ててあげるよ!」
「それ、アンタになんのメリットがあんの?」
なるほど、そういう詐欺だと警戒されたのか
警戒心があるのは良い討伐者の資質アリ!見通しの甘いやつはすぐに死ぬからね
まあ、圧倒的に強くなれば関係ない話なんだけど
「あー、レッスン料なんて取ろうとしてないよ。むしろ、衣食住も面倒見てあげる」
ただ単にゲーム感覚で討伐者を始めたミチハとは違い、大抵の人間は命懸けの覚悟を決めてやってくる。
端的にいうと、討伐者になりたがる奴は命をかけてでも金が欲しいはずだ。多少の軍資金はあるだろうが、今後の生活の保障は嬉しいだろう。
「余計に怪しいんだけど」
「うーん、疑り深いなぁ」
怪しいかぁ
ただ強くしてあげたいだけなんだけど、全く信用されていないな
自分が強すぎてつまんない!って言うのは、これから討伐者を目指す少年だとおちょくられてるように感じるかもだな……
ましてや異世界から転生してきましたなんて言ったら無言でどっか行きそうだし……
真実を言っても信じてもらえない時ってどうしたら良いんだろう?
結構勘が良さそうだからテキトーな嘘をついたらバレそうだしなぁ。
「実は、ずっと組んでたバディがいるんだけどさ。そいつが心配性なんだ」
ミチハは仕方なく、まったくの嘘でもない納得してくれそうな事実を伝える。
「バディには迷惑かけたし討伐者なんてやめて幸せになって欲しいんだ。だけど、オレが固定の相方見つけないと心配して討伐者に復帰しそうでさ」
途中で区切ってチラッとエンの様子を伺う。
話の方向性が変わり、信憑性を感じたのか先ほどまでよりは聞く気になっているようだ。
「何人か組んでみたんだけど、オレ、こんな見た目だからやましい気持ちで襲ってくる奴らが多くてさ」
「まあ、そうだな」
そんな奴らは即刻しばき倒したし、実際は雑魚すぎてイライラしたから嫌なだけだが、ヤラシイ目つきがムカついていたので嘘ではない。
「お前はこんなに誘ってるのに乗ってこないじゃん?だから信用できるなって思って」
実際、下心満載で快諾されていたら、やっぱやーめたと手のひらを翻していた可能性は大いにある。
「金には困ってないんだ。討伐者はやりたいこともないから続けてるだけ」
少年の瞳の奥に浮かぶ感情が疑いから、なにかしらの思案へと変化しているように見える。良い反応だ。
「だから、獲得賞金の取り分は半々でいいよ」
「いいのか?」
普通は強い方が7、8割持っていく。
全部あげてもいいぐらいだが、いままで喋った感じからすると半々の方が納得してくれそうだと思ったのだ。
予想通り真剣に検討しているようだ。警戒していただけで、金が必要なのには違いはないのだろう。
「オレは元バディを安心させられるし、君は安心安全にお金を稼ぐことができる。お互いメリットがあるでしょ?
かといって、ずっと弱いままでいられても困るからついでに鍛えてもあげるよ」
ミチハにとってこれがメインなのだが、あくまでおまけのように伝える。
「継続的なバディになって鍛えてもあげるなら、対外的には弟子ってことになるでしょ?」
黙り込む炎の髪をした少年をミチハも黙って見つめる。
少年は数秒後、口を開いた。
「そういうことなら、引き受ける」
「わー!ありがとう」
思い通りの答えに辿り着き、ミチハは掛け値なしに喜んだ。
久しぶりに頭を使って会話をした甲斐があったというものだ。
ミチハは立ち上がり座ったままの少年の手を両手で掴み上下に揺らす。わりと一方的だが、師弟関係成立の握手のつもりだ。
「これからよろしくね!……えっと」
改めて師匠として挨拶しようとして、ミチハは途中で口籠もった。
そして、ふと気づいたかのような様子で首をコテンと傾げた。
「そういえば少年、君の名前はなんだっけ?」
その様子をミチハは満足げに見守る。
うむうむ、肝が据わってるねぇ
いっぱい食べる子は強くなるっていうし、よきよき
少年はある程度食べ終わったところで顔を上げてミチハを見た。
このツリ目にまっすぐ見つめられていると睨まれているように感じる人もいるだろうが、ミチハは微笑ましい気持ちで見つめ返した。
敵意は感じないから、ただそういう顔付きなんだろうね
笑ったら美人系だろうに無表情だもんな
目つき悪いからって絡まれるタイプかな?
「めちゃくちゃ強いのは分かったけど、アンタ結局何者なんだ?何が目的で俺に絡むんだ?」
少年のもっともな疑問に、ミチハはコテンと首を傾ける。
自分のことを知らない人間に久しぶりに会ったので、改めて聞かれるとなんて答えたら良いか分からなかったのだ。
【最強の弟子を育てて尊敬されようと思ったのですが上手くいきません~第二話 弟子取り~】
「何者、って聞かれると困るな。どこから言おっかな」
ミチハはなんと答えようか思考をフル回転させる。
何者かと問われてしまうと、実際どこから言ったらいいいか悩んでしまう。
こんな真っ赤な髪、前世では見たことないよなー
これが目立たず馴染んでいるのが異世界って感じする
ミチハは少年の炎色の髪を見ながら、こことは違う世界のことを思い出していた。
ミチハにはいわゆる前世の記憶というものがある。
この世界とは違う世界の日本という国で学生をしていた。生まれて数年のうちは薄ぼんやりとした違和感をもっていただけなのだが、ある日討伐者というワードを聞いた時に目が覚めたような感覚になった。
あれ?これってソシャゲ?もしかして転生してる?
スマホでできるゲーム「討伐クエスト!」
それはオンラインで近くの人と討伐者としてバディになり、クエストに挑戦する交流型のゲームだ。
この世界は、朧げに覚えていたそのゲームの設定によく似ていた。
魔獣を倒す討伐者というバディ制の職業、ゲームで使えるのと同じ魔法、染めてもいないのに見たことないほどカラフルな髪や瞳の色、ファンタジー要素と共存する日本っぽい文化。
転生を自覚した当初はゲームの夢を見ているような感覚でいた。ゲームだと思うが故の無茶をして周囲の人間は気苦労が絶えなかったことだろう。
その時期にミチハは歴代最年少で討伐者として登録した。ゲーム感覚で死んでも生き返ると思っていたので怖いものなしだったのだ。
途中でその認識は改まったとはいえ、前世でゲームとして客観的に世界を見た経験は大きなアドバンテージだった。
この世界に生きる一人の人間として、ミチハはどんどん強くなる自分を楽しんだ。
その結果、若くして規格外の強さを手に入れてしまった。
すると、何もかもがつまらなくなってしまったのだ。
どんな敵もあっさり倒せてしまうので自分が強くなっている感覚がない。成長も変化もなく停滞している感覚。
昔倒されたと聞く伝説の強い魔獣でも現れないかなぁ、なんて呟いたら組んでいる相方にしばき倒された。確かにたくさん人が死んだらしいので不謹慎だった。
その相方が強いのがいけないのかと今度は弱い奴とも組んでみたが、あまりの雑魚さにイライラするばかり。
そんな時に見かけたのがこの少年だ。
体格はいいがいかにも田舎から出てきました、という風体の少年が大柄な男たちに絡まれていた。
大方一攫千金を夢見て討伐者を目指す若者だろう。そういう奴は地元で貯めた軍資金を持っているので着いてすぐに悪い輩に狙われやすい。
ヤカラに絡まれて泣き寝入りするくらいなら討伐者になっても上手くはいかない。ここで諦めた方がいい。登竜門ってやつだ。
彼がある程度痛い目を見たところで助けようかと視界の端で観察していると、あっという間にボコボコにされたのは男たちの方だった。
少年の複数人を相手取る立ち回りや容赦なく急所を狙う攻撃に、荒削りだがセンスを感じた。
鍛えたらかなり強くなりそうだなー
まあ、効率的にやればの話だけど
その時、ハッと思いついた。
天啓を得るとはこのことかと思うほど素晴らしい思いつきだ。
この子を育てよう!
弟子にして最強にしてあげよう!
想像するだけでワクワクしてきたミチハはすぐさま声をかけた。断られた時の冷静な態度に、弟子にしたい欲求は益々強まりここまで連れてきたのだ。
数秒でここまで考えて、そんな成り行きを全部言う必要はないか、とミチハは思考を切り上げた。端的に目的だけ伝えることにした。
オレが強いことは分かってもらえたみたいだし、弟子になってくれるでしょ!
「センスを感じてさ、弟子として育ててあげるよ!」
「それ、アンタになんのメリットがあんの?」
なるほど、そういう詐欺だと警戒されたのか
警戒心があるのは良い討伐者の資質アリ!見通しの甘いやつはすぐに死ぬからね
まあ、圧倒的に強くなれば関係ない話なんだけど
「あー、レッスン料なんて取ろうとしてないよ。むしろ、衣食住も面倒見てあげる」
ただ単にゲーム感覚で討伐者を始めたミチハとは違い、大抵の人間は命懸けの覚悟を決めてやってくる。
端的にいうと、討伐者になりたがる奴は命をかけてでも金が欲しいはずだ。多少の軍資金はあるだろうが、今後の生活の保障は嬉しいだろう。
「余計に怪しいんだけど」
「うーん、疑り深いなぁ」
怪しいかぁ
ただ強くしてあげたいだけなんだけど、全く信用されていないな
自分が強すぎてつまんない!って言うのは、これから討伐者を目指す少年だとおちょくられてるように感じるかもだな……
ましてや異世界から転生してきましたなんて言ったら無言でどっか行きそうだし……
真実を言っても信じてもらえない時ってどうしたら良いんだろう?
結構勘が良さそうだからテキトーな嘘をついたらバレそうだしなぁ。
「実は、ずっと組んでたバディがいるんだけどさ。そいつが心配性なんだ」
ミチハは仕方なく、まったくの嘘でもない納得してくれそうな事実を伝える。
「バディには迷惑かけたし討伐者なんてやめて幸せになって欲しいんだ。だけど、オレが固定の相方見つけないと心配して討伐者に復帰しそうでさ」
途中で区切ってチラッとエンの様子を伺う。
話の方向性が変わり、信憑性を感じたのか先ほどまでよりは聞く気になっているようだ。
「何人か組んでみたんだけど、オレ、こんな見た目だからやましい気持ちで襲ってくる奴らが多くてさ」
「まあ、そうだな」
そんな奴らは即刻しばき倒したし、実際は雑魚すぎてイライラしたから嫌なだけだが、ヤラシイ目つきがムカついていたので嘘ではない。
「お前はこんなに誘ってるのに乗ってこないじゃん?だから信用できるなって思って」
実際、下心満載で快諾されていたら、やっぱやーめたと手のひらを翻していた可能性は大いにある。
「金には困ってないんだ。討伐者はやりたいこともないから続けてるだけ」
少年の瞳の奥に浮かぶ感情が疑いから、なにかしらの思案へと変化しているように見える。良い反応だ。
「だから、獲得賞金の取り分は半々でいいよ」
「いいのか?」
普通は強い方が7、8割持っていく。
全部あげてもいいぐらいだが、いままで喋った感じからすると半々の方が納得してくれそうだと思ったのだ。
予想通り真剣に検討しているようだ。警戒していただけで、金が必要なのには違いはないのだろう。
「オレは元バディを安心させられるし、君は安心安全にお金を稼ぐことができる。お互いメリットがあるでしょ?
かといって、ずっと弱いままでいられても困るからついでに鍛えてもあげるよ」
ミチハにとってこれがメインなのだが、あくまでおまけのように伝える。
「継続的なバディになって鍛えてもあげるなら、対外的には弟子ってことになるでしょ?」
黙り込む炎の髪をした少年をミチハも黙って見つめる。
少年は数秒後、口を開いた。
「そういうことなら、引き受ける」
「わー!ありがとう」
思い通りの答えに辿り着き、ミチハは掛け値なしに喜んだ。
久しぶりに頭を使って会話をした甲斐があったというものだ。
ミチハは立ち上がり座ったままの少年の手を両手で掴み上下に揺らす。わりと一方的だが、師弟関係成立の握手のつもりだ。
「これからよろしくね!……えっと」
改めて師匠として挨拶しようとして、ミチハは途中で口籠もった。
そして、ふと気づいたかのような様子で首をコテンと傾げた。
「そういえば少年、君の名前はなんだっけ?」
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