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僕の誕生(1)
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巳年屋さんこと、にょろ助さんのジョウタロの男の娘の新刊は素晴らしかった。きっと一緒に買い求めたしげたんも感動で胸を熱くしているだろう。これこそ、胸熱。あぁたまらない。
俺はこの熱過ぎる想いを、鳥のDMに長文を書きなぐってにょろ助さんに送信した。
*
今日もバックダンサーとして、ステージに出た。お姉さんチーム的な存在であるアイドル3Kの曲の間奏にステージにバック転で飛びこみ、激しいドラムソロに合わせてハルタロとダンスでユニゾンする。
観客の目を引いている間に、センターのカナヤンが衣装替えをしてステージ奥から姿を現した。
沸き上がる客席。俺たちは次々と現れるメンバーを拍手で迎え、観客に手を振りながら下手に引っ込んだ。この舞台公演をあと2回繰り返す。それが今日の仕事。
俺たちの人気はワンマンで会場を埋めるにはほど遠く、アイドル3Kが参加するイベントやライブでパフォーマンスを披露するのが精一杯だった。
メインターゲットはアイドル3Kの女性ファンだ。彼女たちをコアとして取り込み、一般のファン層を拡大していくのが当初の目論見だった。
イベント後、プロデューサーが言った。
「おまえら、ぱっとしないんだよな。何かが、足りないんだよ」
はぁ、それを俺たちに言われても。プロデューサーの出すコンセプトに沿ってやってきたまでで。
「分かったぞ。おまえらには、萌えが足りないんだ! 」
プロデューサーは俺とハルタロの顔をじっと見て、突然叫んだ。エウレカ!と叫んだアルキメデスのようだ。
そして俺たちと反対側の壁を向いて、萌え、萌え……とつぶやき始めた。回転イスだから動きは速い。
「……萌えとは、好き♡と愛着させ、対象を守ってやりたい、成長を見守っていきたいという、母性愛や騎士道精神を引き起こすものだ。しかし今のおまえたちには、それはあるのか?」
プロデューサーは再度ぐるんと椅子を回転させて言い放った。俺にはこいつが何を言ってるのか、さっぱりわからなかった。
「まだ、ありません!」
隣りのハルタロは真面目に熱く返している。こいつはきっと染まりやすいタイプに違いない。
「そうだろ、そうなんだ。おまえたちは、これからどんどん成長していくだろう。
その過程にも萌えが生まれてくるんだ。
でも、その前におまえたち自身が注目をされなくては、いくら萌があってもダメなんだ-!!」
熱く語るプロデューサー、うんうん頷くハルタロ。
「そこで、俺は考えた。おまえらは次のイベントから、いちゃいちゃするんだ。いちゃいちゃしろ!」
いちゃいちゃって何だ? 俺には話が見えていない。
「これは、あくまでビジネスだ。二人がいちゃいちゃしていたら、女子はそれを尊いもののように扱ってくれるだろう。そして、温かく見守り続けてくれるはずだ」
はぁ…それって、ずいぶん単純過ぎないか? 横のハルタロは、まだうんうんとうなずいている。こいつ本当に何なの。
マネージャーも巻き込み、今後の方針を話し合った。女性マネージャーの田崎さんもプロデューサーの話を食いつくように聞いている。田崎さん、興奮しすぎ。あんたも腐女子だったのか。
お金も掛からないし、何のムーブメントを起こせていない現状で失うものは何もない。ただ、前進あるのみと、二人でいちゃいちゃビジネスをすることになった。
俺はイベントで肩を組む、時々意味深な視線を交わす、その程度かと思っていた。実際、最初はそんなもんだったんだし。
でも、アイドル3Kファンのお姉さん方は、腐女子傾向が弱かったのか、メンバーに夢中過ぎなのか、俺たちの新傾向に気がつかない。
俺たちの絡みは耳の匂いを嗅いだり、お姫様抱っこをしたりキスの真似事をしたりと、徐々にエスカレートしていく。さすがに行為に応じて反響もそれなりに大きくなっている。もちろん体格の小さい俺が姫役だ。
ある時、身体を密着させてから舞台袖に引っ込んだ時に、俺は気がついた。ハルタロの下半身が盛り上がっていることを。マジかよ。
*
俺たちは会社が用意してくれた2LDKのアパートで同居していた。風呂上がりのハルタロはアイスを食べている俺をじっと見てくる。
「何だよ。言いたいことがあれば、言えよ」
「俺さ、最近おまえの匂い嗅いだり、おまえを見てると勃つようになっちゃった」
真面目な顔して言ってくる。そんなことを真顔で俺に言われてもさ。
「俺にどうして欲しい訳?」
俺に逆に聞き返されて、ハルタロは動揺していた。
「いや、だだ……うん」
しどろもどろだ。逆にじいっと見てると急に赤くなる。もしやと思って半ズボンの上から股間をつかむと勃起していた。
「うわぁ」
「おまえは中学生か」
上下に擦ってやると、体をビクンとはねさせる。
気持ち良さげな反応に俺もつい調子に乗ってしまった。
「脱げよ。抜いてやる」
「本当?」
嬉しそうにいそいそとズボンを脱ぎ出すハルタロ。
上半身は既に裸だったため、すっぽんぽんだ。
ズボンを脱ぎ捨てると意外と長さも太さも十分なちんこが目の前に現れた。形もよく色も渋めのピンク色で、なんて言うか美ちんだ。それが俺の顔の目の前にでーんとそそり勃ってる。だからって顔の前にだされても。
「口でなんか、やらないから」
「そうなんだ……」
ハルタロは何だか残念そうだ。
俺はハルタロを自分の横側に座らせた。自分の手のひらに唾を吐き、ハルタロにのモノに手を添えた。
熱の塊をそっとしごく。つるつるの先端をなでさすり、皮の上から擦った。
ハルタロは惚けた顔で俺を見続けている。しばらく手を動かしつづけていると、先走りで濡れくちくち言い始めた。
ハルタロは少し目の縁を赤らめ、時折、唇をなめている。俺は先端を親指の腹でさすり、竿をさらにリズミカルにしごきたてた。
息の粗さに合わせてちんこも膨らんでくる。
「あっ、出る」
ハルタロのちんこから飛ぶ、白濁。フローリングの床にぼたぼたと落ちた。俺の手はハルタロの出したものでまみれていた。
ティッシュでぬぐっていると、ハルタロは「俺もやってやる」と言っていきなり俺の股間をつかんできた。気持ち良さげなハルタロを見ていたら、恥ずかしながら俺もつられ勃ちをしてしまっていた。
勃っているのをつかまれ、俺は動けずにいた。
……だって、気持ちがいいから。ハルタロは俺からズボンや下着をはぎ取る。
「……やっ」
形だけの抵抗に、剥き出しになりつかみ出される俺の欲望。ハルタロは「……かわいい」と言ってそのままパクリと口に含んだ。
この「かわいい」には諸説がある。
俺のちんこがかわいいサイズだった説と、ちんこを出させられて動揺している俺がかわいかった説の両方があって、ハルタロは後者だと言い張っている。
確かに俺のちんこはハルタロのちんこと比べたらみすぼらしい。
今までの俺の関係者たちはどう思っていたのだろうか。
*
あの後、いきなりハルタロに即尺された俺は動揺しまくった。興奮状態でいきなりぬるりとした口内に引き込まれたのだから。
ぱくりと咥えられ舌先でカリをちろちろなめられる。裏筋に舌を這わされ、玉も吸われる。
じゅぶじゅぶと音をたてて先端を口で含まれながら竿部分をしごき立てられた。
ねろねろした舌の動きに翻弄され、俺の股は熱くなり、きゅっと中からこみ上げてくる。鈴口を舌でなぶられ限界がきた。
「出るっ」
駆け上がる欲望。びゅくびゅく出ているのに、ハルタロの手の動きは容赦ない。
「うっー」
ハルタロの口の中に吐き出してしまった白濁。彼の口元からあふれこぼれ落ちている。
荒い息をつき、ぼんやりする頭で考える。
あぁ、これでハルタロと一線を越えてしまった。
ビジネスではなくなってしまった。これからどうしたらいいんだろう。
俺は唾液や精液でぬれ、微妙に揺れる性器をさらしながら、すっかり発情した目で俺を見つめるハルタロを前に途方に暮れていた。
俺はこの熱過ぎる想いを、鳥のDMに長文を書きなぐってにょろ助さんに送信した。
*
今日もバックダンサーとして、ステージに出た。お姉さんチーム的な存在であるアイドル3Kの曲の間奏にステージにバック転で飛びこみ、激しいドラムソロに合わせてハルタロとダンスでユニゾンする。
観客の目を引いている間に、センターのカナヤンが衣装替えをしてステージ奥から姿を現した。
沸き上がる客席。俺たちは次々と現れるメンバーを拍手で迎え、観客に手を振りながら下手に引っ込んだ。この舞台公演をあと2回繰り返す。それが今日の仕事。
俺たちの人気はワンマンで会場を埋めるにはほど遠く、アイドル3Kが参加するイベントやライブでパフォーマンスを披露するのが精一杯だった。
メインターゲットはアイドル3Kの女性ファンだ。彼女たちをコアとして取り込み、一般のファン層を拡大していくのが当初の目論見だった。
イベント後、プロデューサーが言った。
「おまえら、ぱっとしないんだよな。何かが、足りないんだよ」
はぁ、それを俺たちに言われても。プロデューサーの出すコンセプトに沿ってやってきたまでで。
「分かったぞ。おまえらには、萌えが足りないんだ! 」
プロデューサーは俺とハルタロの顔をじっと見て、突然叫んだ。エウレカ!と叫んだアルキメデスのようだ。
そして俺たちと反対側の壁を向いて、萌え、萌え……とつぶやき始めた。回転イスだから動きは速い。
「……萌えとは、好き♡と愛着させ、対象を守ってやりたい、成長を見守っていきたいという、母性愛や騎士道精神を引き起こすものだ。しかし今のおまえたちには、それはあるのか?」
プロデューサーは再度ぐるんと椅子を回転させて言い放った。俺にはこいつが何を言ってるのか、さっぱりわからなかった。
「まだ、ありません!」
隣りのハルタロは真面目に熱く返している。こいつはきっと染まりやすいタイプに違いない。
「そうだろ、そうなんだ。おまえたちは、これからどんどん成長していくだろう。
その過程にも萌えが生まれてくるんだ。
でも、その前におまえたち自身が注目をされなくては、いくら萌があってもダメなんだ-!!」
熱く語るプロデューサー、うんうん頷くハルタロ。
「そこで、俺は考えた。おまえらは次のイベントから、いちゃいちゃするんだ。いちゃいちゃしろ!」
いちゃいちゃって何だ? 俺には話が見えていない。
「これは、あくまでビジネスだ。二人がいちゃいちゃしていたら、女子はそれを尊いもののように扱ってくれるだろう。そして、温かく見守り続けてくれるはずだ」
はぁ…それって、ずいぶん単純過ぎないか? 横のハルタロは、まだうんうんとうなずいている。こいつ本当に何なの。
マネージャーも巻き込み、今後の方針を話し合った。女性マネージャーの田崎さんもプロデューサーの話を食いつくように聞いている。田崎さん、興奮しすぎ。あんたも腐女子だったのか。
お金も掛からないし、何のムーブメントを起こせていない現状で失うものは何もない。ただ、前進あるのみと、二人でいちゃいちゃビジネスをすることになった。
俺はイベントで肩を組む、時々意味深な視線を交わす、その程度かと思っていた。実際、最初はそんなもんだったんだし。
でも、アイドル3Kファンのお姉さん方は、腐女子傾向が弱かったのか、メンバーに夢中過ぎなのか、俺たちの新傾向に気がつかない。
俺たちの絡みは耳の匂いを嗅いだり、お姫様抱っこをしたりキスの真似事をしたりと、徐々にエスカレートしていく。さすがに行為に応じて反響もそれなりに大きくなっている。もちろん体格の小さい俺が姫役だ。
ある時、身体を密着させてから舞台袖に引っ込んだ時に、俺は気がついた。ハルタロの下半身が盛り上がっていることを。マジかよ。
*
俺たちは会社が用意してくれた2LDKのアパートで同居していた。風呂上がりのハルタロはアイスを食べている俺をじっと見てくる。
「何だよ。言いたいことがあれば、言えよ」
「俺さ、最近おまえの匂い嗅いだり、おまえを見てると勃つようになっちゃった」
真面目な顔して言ってくる。そんなことを真顔で俺に言われてもさ。
「俺にどうして欲しい訳?」
俺に逆に聞き返されて、ハルタロは動揺していた。
「いや、だだ……うん」
しどろもどろだ。逆にじいっと見てると急に赤くなる。もしやと思って半ズボンの上から股間をつかむと勃起していた。
「うわぁ」
「おまえは中学生か」
上下に擦ってやると、体をビクンとはねさせる。
気持ち良さげな反応に俺もつい調子に乗ってしまった。
「脱げよ。抜いてやる」
「本当?」
嬉しそうにいそいそとズボンを脱ぎ出すハルタロ。
上半身は既に裸だったため、すっぽんぽんだ。
ズボンを脱ぎ捨てると意外と長さも太さも十分なちんこが目の前に現れた。形もよく色も渋めのピンク色で、なんて言うか美ちんだ。それが俺の顔の目の前にでーんとそそり勃ってる。だからって顔の前にだされても。
「口でなんか、やらないから」
「そうなんだ……」
ハルタロは何だか残念そうだ。
俺はハルタロを自分の横側に座らせた。自分の手のひらに唾を吐き、ハルタロにのモノに手を添えた。
熱の塊をそっとしごく。つるつるの先端をなでさすり、皮の上から擦った。
ハルタロは惚けた顔で俺を見続けている。しばらく手を動かしつづけていると、先走りで濡れくちくち言い始めた。
ハルタロは少し目の縁を赤らめ、時折、唇をなめている。俺は先端を親指の腹でさすり、竿をさらにリズミカルにしごきたてた。
息の粗さに合わせてちんこも膨らんでくる。
「あっ、出る」
ハルタロのちんこから飛ぶ、白濁。フローリングの床にぼたぼたと落ちた。俺の手はハルタロの出したものでまみれていた。
ティッシュでぬぐっていると、ハルタロは「俺もやってやる」と言っていきなり俺の股間をつかんできた。気持ち良さげなハルタロを見ていたら、恥ずかしながら俺もつられ勃ちをしてしまっていた。
勃っているのをつかまれ、俺は動けずにいた。
……だって、気持ちがいいから。ハルタロは俺からズボンや下着をはぎ取る。
「……やっ」
形だけの抵抗に、剥き出しになりつかみ出される俺の欲望。ハルタロは「……かわいい」と言ってそのままパクリと口に含んだ。
この「かわいい」には諸説がある。
俺のちんこがかわいいサイズだった説と、ちんこを出させられて動揺している俺がかわいかった説の両方があって、ハルタロは後者だと言い張っている。
確かに俺のちんこはハルタロのちんこと比べたらみすぼらしい。
今までの俺の関係者たちはどう思っていたのだろうか。
*
あの後、いきなりハルタロに即尺された俺は動揺しまくった。興奮状態でいきなりぬるりとした口内に引き込まれたのだから。
ぱくりと咥えられ舌先でカリをちろちろなめられる。裏筋に舌を這わされ、玉も吸われる。
じゅぶじゅぶと音をたてて先端を口で含まれながら竿部分をしごき立てられた。
ねろねろした舌の動きに翻弄され、俺の股は熱くなり、きゅっと中からこみ上げてくる。鈴口を舌でなぶられ限界がきた。
「出るっ」
駆け上がる欲望。びゅくびゅく出ているのに、ハルタロの手の動きは容赦ない。
「うっー」
ハルタロの口の中に吐き出してしまった白濁。彼の口元からあふれこぼれ落ちている。
荒い息をつき、ぼんやりする頭で考える。
あぁ、これでハルタロと一線を越えてしまった。
ビジネスではなくなってしまった。これからどうしたらいいんだろう。
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