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表舞台に出るという事
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エゴサーチなどするものでは無いと初めて強く思った。
有名税とはよく言ったものだ、長い間裏方を歩んで来たせいで名前が前に出るとどうなるかなんて考えていなかった。
──黒江は前に出過ぎ。
──バックバンドのくせにでしゃばるな。
勿論暖かい応援メッセージも数多く貰っているのだが目に入るのは誹謗や中傷の意見ばかりだ。
「エデンの記者会見に出たのが俺で悪かったな」
ファン心理として蓮の生声が聞きたいのはわかる。何を考えているか、どんな人柄なのか、例えそれが作られたイメージ戦略の一端だとわかっていても何か特別なアイテムを拾いたいのだ。
RENはソロアーティストなのだと誤認を産んだのは蓮の名前をそのまま使った安直なネーミングのせいなのだが、クレジット表記をするとそれも仕方が無い。
作詞、作曲 蓮
編曲、黒江真澄
本当なら
原曲、ワード 蓮
作曲、黒江真澄
編曲 蓮
仕上げ、作詞、黒江真澄、他
……と書きたいくらいだがそうはいかない。
蓮がいなければRENなど存在しないのは事実だが蓮だけではどうにもならないのも事実だ。
例えば他の誰かが蓮と蓮の曲を手に入れたとしても微妙なセンテンツを拾い集め、組み立てて、プロとして通用する見栄えのいい曲に仕上げられるのかと言えばそうでは無い。
蓮がいるから黒江がいる。
黒江がいるから蓮がいる。
一連托生なのだ。
自分で言うのも何だが世にも稀なる出会いだったのだと思える。
「蓮の取材がしたい?なら俺に言ってこないで自分らで交渉しろっての」
プロダクションを経由してやって来た雑誌社からのメールは蓮の同席を強く要望して来る。つまり「お前はでしゃばるな」と言いたいのだろうが、以前に一件だけ受けた取材では必死になって言質を取ろうと躍起になったライターがどんな質問をしようと何を問い掛けようと蓮は小さな同意すらしなかった。
あくまでも蓮を出せと言うなら出してもいい。
あまり主体性の無い蓮はまず嫌だと言うが結局はやるのだ。
「そして困れクソが」
メールの入った忌わしい携帯を壁に向かって思い切り投げると跳ね返って落ちた。
無かったら困るのはわかっているが今すぐに存命確認をする気にはなれず、少し遠出をして頭を冷やす事にした。
「山に……でも行くか」
山と言ってもリゾート地にある知り合いの別荘なのだが、管理人に声を掛ければ勝手に使っていいと言われていた。近隣には住民もいないから深夜でも音を出せるから曲を作る時などによく利用している絶妙の隠れ家なのだ。
持ち物はアコースティックギター1本と多少の食べ物、それと酒だ。
小さな信用を1つ無くせば終わりの世界に比べ、それなりのミスをしてもやり直せるサラリーマンが羨ましいと思った事は何度もあるが、こんな時はフリーランスを貫いて来て良かったと思える。
思い立ったらすぐ出掛けても誰にも咎められはしない。
暫く使ってなかったギターケースを肩に担いで煙草の残りを確かめた。
「どこかに行くの?」
背中から聞こえた蓮の声にギクッと肩を上げた。
振り向くと玄関で靴を脱ごうとしている。
「蓮…これからちょっとだけ籠ろうと思ってな、ここにいたいならいてもいいけど俺は出るぞ」
「籠るってどこに?あのログハウス?」
「そうだけど…」
今よりももっと人見知りが激しく、音に奔放だった高校生の頃に何度か連れて行った事があった。
実は蓮に初めて手を付けたのは別荘のソファだった。
「鍵を渡しとく、食いもんはあるものを適当に食っていいからな」
「一緒に行ってもいい?」
「え?来るのか?学校は?」
「駄目ならいいよ」
「駄目じゃ無いけど……な…」
今はあまり見たく無かった顔だと言えばそうなのだが、……認めてしまえばこれは嫉妬の感情なのだろう。つまらない誹謗中傷がやけに刺さるのは自分自身に欠けているモノが何かを認めているからだ。
しかしそれは蓮も同じ、色々と欠けているからこそ自分がいる。
守っていかなくてはならない。
こうしてふらりとやって来るのは、いくら周りに無関心な蓮でも思う所があるからなのだろう。
どっちにしろ最小限しか話さない蓮はいるかいないかわからないくらい物静かなのだから決して邪魔になったり煩わしかったりはしない。
「今すぐ出て今日は帰らないつもりだけどそれでもいいか?まあ何かあるなら送ってやるけどな、車のある場所は知ってるな?」
滅多に乗らない貨物用のバンは普段使わない機材の倉庫代わりになっているが助手席に置いた荷物を後部に移すくらいは蓮でも出来る、「先に乗ってろ」と言って車のキーを投げた。
しかし、それは見立てが甘かったらしい、予備の毛布を取りに行ってから駐車場に向かうと、除湿剤に埋もれた助手席の片隅で片尻だけを乗せて小さく丸まっていた。
「何をしてるんだ、高速にも乗るし2時間はかかるぞ、そんなもん後ろに投げろ」
「……別にいい」
「よく無いだろ、そんなんじゃシートベルトも出来ないし何かあったらどうするんだ」
一度車を降りろと手を引くと、怠そうにノロノロと体を動かし、除湿剤を落とさない様に車から降りて来る。いつもの事だがうわの空で言いなりだ。
「何だよ、嫌な事でもあったか?」
「黒江さんこそ……機嫌悪い?」
「………そう見えるか?」
「さあ?…」
誰にも関心が無いように見える蓮だが、こんな時は誤魔化すことは出来ない。
しかし、何年も精神や心と向き合うような付き合いをしてきたのだからお互いに遠慮はしていない。
蓮もその辺は心得ているのだろう、除湿剤を退けるとまるで重量を感じてないような仕草で助手席に乗り込みシートに足を乗せて膝を抱えた。
感覚的な会話には始まりも終わりも結論も無い。
蓮は空気に溶けたように存在感を消す事が稀にある。
こんな時は無我の中から新たなメロディが紡がれたりするのだ。
運転しながらでもすぐにオン出来るようにボイスレコーダーのアプリを立ち上げて運転席に付いた。
「何か食うか?」
「黒江さんが食べたからったらそうしたら?」
「……コンビニに寄るから…欲しいもんがあったら言えよ」
「売って無いと思うけどね」
「……そうか」
昔……昔と言っても蓮が高2だったから数年前だが、同じように何か欲しいものがあるかと聞いた時に「病気」と答えた事がある。後から知った事なのだがその時の蓮は修学旅行に行きたく無かったらしい。
今度は何が欲しいのか聞こうかと思ったが目を閉じて眠ろうとしているからやめておいた。
「あ……また忘れてたな」
FMラジオを付けようとした手をはたと止めた。
どこかの社用車だったらしい中古のバンにはAMしか付いていなかった。
この車はRENの曲がアルバム一枚分くらい出揃ったらツアーに出るつもりで買ったのだ。
小さいライブハウスを回りながら地道に売っていけば必ず芽が出る確信があった。
「地道に…なんて必要無かったけど…なあ蓮」
目を閉じたら瞬時に眠れてしまうという羨ましい特技を持った蓮だ。もう返事が無いと分かっていて問い掛けた。
音楽を本格的にやる前から大衆にウケる流行り曲の薄っぺらさに何故みんな気がつかないのか不思議だった。
明らかにヨナ抜きを狙った安易な作曲。
箱で作ったコードを繰り返すだけの単調な演奏。
凄いと思えるのは極一部のシンガーソングライターだけだ。
プロの世界に足を踏み入れてもそれは変わらなかった。
故に自分は特別だと思っていた。
そこは未だに変わらないのだが、プロとして音楽に携わるようになると自分に欠けているものが何かも鮮明になった。
それはどの世界で何をやるにしても同じなのだが、「持っている」幸運な奴は稀にしかいない、それはわかっている。
それでもそこらじゅうに散らばる欠片を掻き集め、勉強しながら組み立てて形にしているのだ。しかし、「作る」奴は「産む」奴には永遠に追い付けない。
隣の席で眠る「産む奴」を横目で見ながら煙草を咥えた。
「あ……蓮がいるから駄目か…」
本人は無頓着だが仮にも蓮は喉が命であるボーカルなのだ。買い出しに寄る予定のコンビニまでな我慢だと煙草を耳に挟んでハンドルを握り直した。
有名税とはよく言ったものだ、長い間裏方を歩んで来たせいで名前が前に出るとどうなるかなんて考えていなかった。
──黒江は前に出過ぎ。
──バックバンドのくせにでしゃばるな。
勿論暖かい応援メッセージも数多く貰っているのだが目に入るのは誹謗や中傷の意見ばかりだ。
「エデンの記者会見に出たのが俺で悪かったな」
ファン心理として蓮の生声が聞きたいのはわかる。何を考えているか、どんな人柄なのか、例えそれが作られたイメージ戦略の一端だとわかっていても何か特別なアイテムを拾いたいのだ。
RENはソロアーティストなのだと誤認を産んだのは蓮の名前をそのまま使った安直なネーミングのせいなのだが、クレジット表記をするとそれも仕方が無い。
作詞、作曲 蓮
編曲、黒江真澄
本当なら
原曲、ワード 蓮
作曲、黒江真澄
編曲 蓮
仕上げ、作詞、黒江真澄、他
……と書きたいくらいだがそうはいかない。
蓮がいなければRENなど存在しないのは事実だが蓮だけではどうにもならないのも事実だ。
例えば他の誰かが蓮と蓮の曲を手に入れたとしても微妙なセンテンツを拾い集め、組み立てて、プロとして通用する見栄えのいい曲に仕上げられるのかと言えばそうでは無い。
蓮がいるから黒江がいる。
黒江がいるから蓮がいる。
一連托生なのだ。
自分で言うのも何だが世にも稀なる出会いだったのだと思える。
「蓮の取材がしたい?なら俺に言ってこないで自分らで交渉しろっての」
プロダクションを経由してやって来た雑誌社からのメールは蓮の同席を強く要望して来る。つまり「お前はでしゃばるな」と言いたいのだろうが、以前に一件だけ受けた取材では必死になって言質を取ろうと躍起になったライターがどんな質問をしようと何を問い掛けようと蓮は小さな同意すらしなかった。
あくまでも蓮を出せと言うなら出してもいい。
あまり主体性の無い蓮はまず嫌だと言うが結局はやるのだ。
「そして困れクソが」
メールの入った忌わしい携帯を壁に向かって思い切り投げると跳ね返って落ちた。
無かったら困るのはわかっているが今すぐに存命確認をする気にはなれず、少し遠出をして頭を冷やす事にした。
「山に……でも行くか」
山と言ってもリゾート地にある知り合いの別荘なのだが、管理人に声を掛ければ勝手に使っていいと言われていた。近隣には住民もいないから深夜でも音を出せるから曲を作る時などによく利用している絶妙の隠れ家なのだ。
持ち物はアコースティックギター1本と多少の食べ物、それと酒だ。
小さな信用を1つ無くせば終わりの世界に比べ、それなりのミスをしてもやり直せるサラリーマンが羨ましいと思った事は何度もあるが、こんな時はフリーランスを貫いて来て良かったと思える。
思い立ったらすぐ出掛けても誰にも咎められはしない。
暫く使ってなかったギターケースを肩に担いで煙草の残りを確かめた。
「どこかに行くの?」
背中から聞こえた蓮の声にギクッと肩を上げた。
振り向くと玄関で靴を脱ごうとしている。
「蓮…これからちょっとだけ籠ろうと思ってな、ここにいたいならいてもいいけど俺は出るぞ」
「籠るってどこに?あのログハウス?」
「そうだけど…」
今よりももっと人見知りが激しく、音に奔放だった高校生の頃に何度か連れて行った事があった。
実は蓮に初めて手を付けたのは別荘のソファだった。
「鍵を渡しとく、食いもんはあるものを適当に食っていいからな」
「一緒に行ってもいい?」
「え?来るのか?学校は?」
「駄目ならいいよ」
「駄目じゃ無いけど……な…」
今はあまり見たく無かった顔だと言えばそうなのだが、……認めてしまえばこれは嫉妬の感情なのだろう。つまらない誹謗中傷がやけに刺さるのは自分自身に欠けているモノが何かを認めているからだ。
しかしそれは蓮も同じ、色々と欠けているからこそ自分がいる。
守っていかなくてはならない。
こうしてふらりとやって来るのは、いくら周りに無関心な蓮でも思う所があるからなのだろう。
どっちにしろ最小限しか話さない蓮はいるかいないかわからないくらい物静かなのだから決して邪魔になったり煩わしかったりはしない。
「今すぐ出て今日は帰らないつもりだけどそれでもいいか?まあ何かあるなら送ってやるけどな、車のある場所は知ってるな?」
滅多に乗らない貨物用のバンは普段使わない機材の倉庫代わりになっているが助手席に置いた荷物を後部に移すくらいは蓮でも出来る、「先に乗ってろ」と言って車のキーを投げた。
しかし、それは見立てが甘かったらしい、予備の毛布を取りに行ってから駐車場に向かうと、除湿剤に埋もれた助手席の片隅で片尻だけを乗せて小さく丸まっていた。
「何をしてるんだ、高速にも乗るし2時間はかかるぞ、そんなもん後ろに投げろ」
「……別にいい」
「よく無いだろ、そんなんじゃシートベルトも出来ないし何かあったらどうするんだ」
一度車を降りろと手を引くと、怠そうにノロノロと体を動かし、除湿剤を落とさない様に車から降りて来る。いつもの事だがうわの空で言いなりだ。
「何だよ、嫌な事でもあったか?」
「黒江さんこそ……機嫌悪い?」
「………そう見えるか?」
「さあ?…」
誰にも関心が無いように見える蓮だが、こんな時は誤魔化すことは出来ない。
しかし、何年も精神や心と向き合うような付き合いをしてきたのだからお互いに遠慮はしていない。
蓮もその辺は心得ているのだろう、除湿剤を退けるとまるで重量を感じてないような仕草で助手席に乗り込みシートに足を乗せて膝を抱えた。
感覚的な会話には始まりも終わりも結論も無い。
蓮は空気に溶けたように存在感を消す事が稀にある。
こんな時は無我の中から新たなメロディが紡がれたりするのだ。
運転しながらでもすぐにオン出来るようにボイスレコーダーのアプリを立ち上げて運転席に付いた。
「何か食うか?」
「黒江さんが食べたからったらそうしたら?」
「……コンビニに寄るから…欲しいもんがあったら言えよ」
「売って無いと思うけどね」
「……そうか」
昔……昔と言っても蓮が高2だったから数年前だが、同じように何か欲しいものがあるかと聞いた時に「病気」と答えた事がある。後から知った事なのだがその時の蓮は修学旅行に行きたく無かったらしい。
今度は何が欲しいのか聞こうかと思ったが目を閉じて眠ろうとしているからやめておいた。
「あ……また忘れてたな」
FMラジオを付けようとした手をはたと止めた。
どこかの社用車だったらしい中古のバンにはAMしか付いていなかった。
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音楽を本格的にやる前から大衆にウケる流行り曲の薄っぺらさに何故みんな気がつかないのか不思議だった。
明らかにヨナ抜きを狙った安易な作曲。
箱で作ったコードを繰り返すだけの単調な演奏。
凄いと思えるのは極一部のシンガーソングライターだけだ。
プロの世界に足を踏み入れてもそれは変わらなかった。
故に自分は特別だと思っていた。
そこは未だに変わらないのだが、プロとして音楽に携わるようになると自分に欠けているものが何かも鮮明になった。
それはどの世界で何をやるにしても同じなのだが、「持っている」幸運な奴は稀にしかいない、それはわかっている。
それでもそこらじゅうに散らばる欠片を掻き集め、勉強しながら組み立てて形にしているのだ。しかし、「作る」奴は「産む」奴には永遠に追い付けない。
隣の席で眠る「産む奴」を横目で見ながら煙草を咥えた。
「あ……蓮がいるから駄目か…」
本人は無頓着だが仮にも蓮は喉が命であるボーカルなのだ。買い出しに寄る予定のコンビニまでな我慢だと煙草を耳に挟んでハンドルを握り直した。
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