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エデン
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構内にあるコンビニは昼時になると相変わらず混雑している。
そこそこ混んでいる電車のような人だかりの中でカルビ丼にしようか豚しゃぶポン酢弁当にしようか迷っていると横から出て来た手にサッと両方を攫われてしまった。
狭い棚に残っているのは麺類だけだ、仕方なくボロネーゼを手に取ってレジに行こうとすると、呆れたような顔をしている真城が腕組みをして立っていた。
「何も変わらないなお前、相変わらず鈍いってかやる気が無いってか見てて苛つくわ」
「………何の話?俺は…」
「蓮は肉が食べたかった、違う?」
ガッツリ気味なお昼が食べたかったのは確かだが、食べ物に拘りは無く、お金も無いので本当に何でもいいのだ。
「………カルボナーラでもいいなと思ってたから」
「それ、ボロネーゼな」
「馬鹿なのか?」とボロネーゼは取り上げられて棚に戻ってしまった。
牛丼を買ってきてやると言って走っていく真城はこのところクリス化、もしくは黒江化しているように思うのは気のせいなのだろうか。
もう学祭の手伝いは終わったのにやたらと見かけるし、話し掛けてくる。そうなると真城の友達にも挨拶をされたり、ちょっとしたご飯なんかに誘われたりするからどう返事していいものかとドギマギしてしまう。
「そんなに鈍く見えるのかな?」
イライラする程に?。
中学の頃に「お前が生きてるだけで目障りだ」と言われた事もあるが、それは所謂厨二病的な苛つきを適当な相手にぶつけただけで、簡単に飛び交う馬鹿や死ねと同じだったのだと思う。
問題があるとすれば「適当な相手」に選ばれた事だ。目付きなのか、態度なのか、黒江にももう少しだけでいいからしっかりしろと言われていた。
クリスにしろ佐竹にしろ、真城もそうだ。
顔の造作に関係無く目に力がある人にはある種の発信力と魅力があるように思える。
「お茶…か水を買っとこう」
98円の水を2本買ってコンビニの外に出た。
真城が戻ってくるまで待つ間、付け焼き刃の顔真似になるが、眉と目にグッと力を入れて顎を引いてみた。
すると、睨んだ訳じゃないのに近くにいた何人かがススっと脚を引いて二、三歩下がってしまう。
何をやっているのかと自己嫌悪に陥っている所に、牛丼の器を2つ持って走ってきた真城に「怒ってる?」と聞かれてしまった。
「怒ってない、目力を…養おうとしてただけ」
「歌ってる時のオーラとか目力は半端ないからそれでいいんじゃないの?はい、蓮の分の牛丼、特盛でいい?」
「あ……りがと…」
お箸とホカホカの容器を手渡されたから用意していたお金を渡した。そのまま目に付いた開いているベンチに向かおうとすると真城がキョロキョロと周りを見回している。
「食べないの?」
「いや、蓮と話しているとさ、いつもこの辺で現れるあの人が見当たらないな……と思って」
「クリスならコージュツ試験?って言ったかな?よく知らないけど今日と明日は司法試験の何かを受けに行ってるから大学にいないよ」
「司法試験ってつまりは弁護士になる試験か、あの人って大学では遊んでるだけに見えるけどな」
「勉強はしてると思うよ、多分だけど」
「…………そこで赤くなんのは何で?」
「何でも無い」
赤くなったのは自覚があった。
「2日も顔を見れないから」と迫り倒され、声を無くすほど抱き合いカスカスになるまで搾り取られた。
熱に浮かされたまま淫猥な体位であらゆる場所を舐め合った昨夜の自分を思い出すと恥ずかしくもなる。
牛丼の蓋でハタハタと顔を扇いで暑い事にした。
「弁護士の資格を取る気があるのかどうかは知らないけど法学部の学生は教授の顔を立てる為に受験をしなくちゃ駄目らしいよ」
「合格率ってどのくらいなんだろ」
「そこは知らない」
万に一つも合格の可能性は無いとクリスは笑っていたが彼の事だ、試験を受けるからにはそれなりの準備はしていたのだと思う。努力する姿を決して見せようとはしないがそういう人なのだと知っている。
「資格は取れたら取るけど、必須じゃ無いらしいからそこはよくわかんない」
「顔の出来もいいくせに頭の出来もいいなんて世の中理不尽だな、そしてこれも理不尽だと思う訳」
お箸を口に咥えたままで、スマホを操作した真城が動画を再生して見せてくれた。
「あ……ライジングスターのチャンネル…だけど…いいのかな?これ?」
全く知らなかったがライジングスターのチャンネルには審査があるらしいのだ、アップするのは自由だが2、3日くらいは反映されず、時にはそのまま消えてしまう。真城のバンドは黒江から貰った学祭ライブの動画を上げたが審査には通らなかったらしい。
以前に「どうして動画を上げないのか」と真城に聞いた事があるけど、あの時の空を見上げた苦笑いを思い出すと恥ずかしいやら申し訳ないやらで気遣いの出来ない自分を情け無く思う。
しかも、今は新たな動画が載っているのだが、真城と並んで歌っているのは自分なのだ。
学祭の後に真城達の単独ライブを見に来て欲しいと誘われ、渋るクリスを説得して2人で見に行くと突然ステージから呼ばれて一曲歌った。
うろ覚えだが学祭で聞いた楽曲だったから何となく合わせて何となく流した結果、後半はジャックしてしまったのだがそれをアップしたらしいのだ。つまりはハプニングを売りにした面白動画のようなものなのにライジングスターのチャンネルは良しとした。
「……本当…色々…いっぱい…ごめん……」
「いや、有難いよ、お前ってさ、挨拶ひとつにビクつくくせにステージに上がるのは躊躇しないよな?」
「え?そんな事ないけど…」
「あるわ、蓮が見えたから「来い」って呼んだけどまさかステージに上がって来るとは思わなかった」
「………暗いし、狭いし…まぁいいかなって…まぁ確かに……今思い返すとよく演れたなって思う」
「気弱なのか大胆なのかマジでわかんねぇ、俺なんか自分が出てる動画にまだまだ全然慣れないけど蓮はそこも平気だろ?」
「実はナルシストなのか?」と真城は笑うが動画なんかよりも現実にある目の方が余程怖いのだ。こちらからは干渉出来ない数多の口がどう動くかの方が怖い。
対して、熱も振動も無い映像には現実感が遠いせいか、例え酷い顔で写っていても何とも思わず他人事のように見る事が出来る。
「自分とは関係ないように思えてさ…」
「じゃあそこら中から自分が笑いかけて来ても平気なのか?もう後戻りは出来ない所に来てるけどCMはちょっと話が違うだろ、狭い音楽の世界をはみ出すってことだぞ、今はまだ蓮の事を知らない年寄りから子供にまで顔を知られるんだからな」
「……CMの話は……」
黒江は新たな話を持ちかけてくる時にわざわざ大学まで来てまで必ず真城を同席させる。
嫌だとは言えない雰囲気を作るなんて卑怯だと思うが、今真城が言った通りもう後戻りは出来ないのだ。
街を歩けば店の有線やラジオからRENの歌声が聞こえてくる事。
見るとは無しに見られる無辜な視線に晒される事。
慣れはしないが目立った実害は無く、さして忙しい訳でも無いから生活に変わりはないのだ。
何よりも、一言も、誰とも口をきかずに1日を終える事が無くなり歌う事も楽しかった。
「出来るかどうなるか俺にもわからないけど笑え…とか、台詞を言えとか…無いから」
「ブランドの社長と並んで記者発表とかも?無いの?」
「無いよ、全部黒江さんに任せているから大丈夫だと思う、実は今日の夕方にCM用の曲を練習してデモを作るんだ」
「え?どの曲にするかも決まってないのにエデンは契約してくれてんの?そう言えば話題とかが先行してるけどシングルもアルバムも出してないよな、もう円盤にしても赤字にはならないんじゃない?」
「そこも黒江さんに任せてる」
クリスのおかげなのか、それとも少しは成長出来たのか、編曲してしまうのは相変わらずなのだが歌っている最中に興奮してパニックを起こし、ガタガタと崩れてしまう事は無くなっていた。
黒江さんは「及第点だ」と言って苦笑いをするが充分なのだそうだ。
そこそこ混んでいる電車のような人だかりの中でカルビ丼にしようか豚しゃぶポン酢弁当にしようか迷っていると横から出て来た手にサッと両方を攫われてしまった。
狭い棚に残っているのは麺類だけだ、仕方なくボロネーゼを手に取ってレジに行こうとすると、呆れたような顔をしている真城が腕組みをして立っていた。
「何も変わらないなお前、相変わらず鈍いってかやる気が無いってか見てて苛つくわ」
「………何の話?俺は…」
「蓮は肉が食べたかった、違う?」
ガッツリ気味なお昼が食べたかったのは確かだが、食べ物に拘りは無く、お金も無いので本当に何でもいいのだ。
「………カルボナーラでもいいなと思ってたから」
「それ、ボロネーゼな」
「馬鹿なのか?」とボロネーゼは取り上げられて棚に戻ってしまった。
牛丼を買ってきてやると言って走っていく真城はこのところクリス化、もしくは黒江化しているように思うのは気のせいなのだろうか。
もう学祭の手伝いは終わったのにやたらと見かけるし、話し掛けてくる。そうなると真城の友達にも挨拶をされたり、ちょっとしたご飯なんかに誘われたりするからどう返事していいものかとドギマギしてしまう。
「そんなに鈍く見えるのかな?」
イライラする程に?。
中学の頃に「お前が生きてるだけで目障りだ」と言われた事もあるが、それは所謂厨二病的な苛つきを適当な相手にぶつけただけで、簡単に飛び交う馬鹿や死ねと同じだったのだと思う。
問題があるとすれば「適当な相手」に選ばれた事だ。目付きなのか、態度なのか、黒江にももう少しだけでいいからしっかりしろと言われていた。
クリスにしろ佐竹にしろ、真城もそうだ。
顔の造作に関係無く目に力がある人にはある種の発信力と魅力があるように思える。
「お茶…か水を買っとこう」
98円の水を2本買ってコンビニの外に出た。
真城が戻ってくるまで待つ間、付け焼き刃の顔真似になるが、眉と目にグッと力を入れて顎を引いてみた。
すると、睨んだ訳じゃないのに近くにいた何人かがススっと脚を引いて二、三歩下がってしまう。
何をやっているのかと自己嫌悪に陥っている所に、牛丼の器を2つ持って走ってきた真城に「怒ってる?」と聞かれてしまった。
「怒ってない、目力を…養おうとしてただけ」
「歌ってる時のオーラとか目力は半端ないからそれでいいんじゃないの?はい、蓮の分の牛丼、特盛でいい?」
「あ……りがと…」
お箸とホカホカの容器を手渡されたから用意していたお金を渡した。そのまま目に付いた開いているベンチに向かおうとすると真城がキョロキョロと周りを見回している。
「食べないの?」
「いや、蓮と話しているとさ、いつもこの辺で現れるあの人が見当たらないな……と思って」
「クリスならコージュツ試験?って言ったかな?よく知らないけど今日と明日は司法試験の何かを受けに行ってるから大学にいないよ」
「司法試験ってつまりは弁護士になる試験か、あの人って大学では遊んでるだけに見えるけどな」
「勉強はしてると思うよ、多分だけど」
「…………そこで赤くなんのは何で?」
「何でも無い」
赤くなったのは自覚があった。
「2日も顔を見れないから」と迫り倒され、声を無くすほど抱き合いカスカスになるまで搾り取られた。
熱に浮かされたまま淫猥な体位であらゆる場所を舐め合った昨夜の自分を思い出すと恥ずかしくもなる。
牛丼の蓋でハタハタと顔を扇いで暑い事にした。
「弁護士の資格を取る気があるのかどうかは知らないけど法学部の学生は教授の顔を立てる為に受験をしなくちゃ駄目らしいよ」
「合格率ってどのくらいなんだろ」
「そこは知らない」
万に一つも合格の可能性は無いとクリスは笑っていたが彼の事だ、試験を受けるからにはそれなりの準備はしていたのだと思う。努力する姿を決して見せようとはしないがそういう人なのだと知っている。
「資格は取れたら取るけど、必須じゃ無いらしいからそこはよくわかんない」
「顔の出来もいいくせに頭の出来もいいなんて世の中理不尽だな、そしてこれも理不尽だと思う訳」
お箸を口に咥えたままで、スマホを操作した真城が動画を再生して見せてくれた。
「あ……ライジングスターのチャンネル…だけど…いいのかな?これ?」
全く知らなかったがライジングスターのチャンネルには審査があるらしいのだ、アップするのは自由だが2、3日くらいは反映されず、時にはそのまま消えてしまう。真城のバンドは黒江から貰った学祭ライブの動画を上げたが審査には通らなかったらしい。
以前に「どうして動画を上げないのか」と真城に聞いた事があるけど、あの時の空を見上げた苦笑いを思い出すと恥ずかしいやら申し訳ないやらで気遣いの出来ない自分を情け無く思う。
しかも、今は新たな動画が載っているのだが、真城と並んで歌っているのは自分なのだ。
学祭の後に真城達の単独ライブを見に来て欲しいと誘われ、渋るクリスを説得して2人で見に行くと突然ステージから呼ばれて一曲歌った。
うろ覚えだが学祭で聞いた楽曲だったから何となく合わせて何となく流した結果、後半はジャックしてしまったのだがそれをアップしたらしいのだ。つまりはハプニングを売りにした面白動画のようなものなのにライジングスターのチャンネルは良しとした。
「……本当…色々…いっぱい…ごめん……」
「いや、有難いよ、お前ってさ、挨拶ひとつにビクつくくせにステージに上がるのは躊躇しないよな?」
「え?そんな事ないけど…」
「あるわ、蓮が見えたから「来い」って呼んだけどまさかステージに上がって来るとは思わなかった」
「………暗いし、狭いし…まぁいいかなって…まぁ確かに……今思い返すとよく演れたなって思う」
「気弱なのか大胆なのかマジでわかんねぇ、俺なんか自分が出てる動画にまだまだ全然慣れないけど蓮はそこも平気だろ?」
「実はナルシストなのか?」と真城は笑うが動画なんかよりも現実にある目の方が余程怖いのだ。こちらからは干渉出来ない数多の口がどう動くかの方が怖い。
対して、熱も振動も無い映像には現実感が遠いせいか、例え酷い顔で写っていても何とも思わず他人事のように見る事が出来る。
「自分とは関係ないように思えてさ…」
「じゃあそこら中から自分が笑いかけて来ても平気なのか?もう後戻りは出来ない所に来てるけどCMはちょっと話が違うだろ、狭い音楽の世界をはみ出すってことだぞ、今はまだ蓮の事を知らない年寄りから子供にまで顔を知られるんだからな」
「……CMの話は……」
黒江は新たな話を持ちかけてくる時にわざわざ大学まで来てまで必ず真城を同席させる。
嫌だとは言えない雰囲気を作るなんて卑怯だと思うが、今真城が言った通りもう後戻りは出来ないのだ。
街を歩けば店の有線やラジオからRENの歌声が聞こえてくる事。
見るとは無しに見られる無辜な視線に晒される事。
慣れはしないが目立った実害は無く、さして忙しい訳でも無いから生活に変わりはないのだ。
何よりも、一言も、誰とも口をきかずに1日を終える事が無くなり歌う事も楽しかった。
「出来るかどうなるか俺にもわからないけど笑え…とか、台詞を言えとか…無いから」
「ブランドの社長と並んで記者発表とかも?無いの?」
「無いよ、全部黒江さんに任せているから大丈夫だと思う、実は今日の夕方にCM用の曲を練習してデモを作るんだ」
「え?どの曲にするかも決まってないのにエデンは契約してくれてんの?そう言えば話題とかが先行してるけどシングルもアルバムも出してないよな、もう円盤にしても赤字にはならないんじゃない?」
「そこも黒江さんに任せてる」
クリスのおかげなのか、それとも少しは成長出来たのか、編曲してしまうのは相変わらずなのだが歌っている最中に興奮してパニックを起こし、ガタガタと崩れてしまう事は無くなっていた。
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