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何か知らないけど何かの記念日
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「真城君とはやっていけそうだね」
ニッコリと笑ったクリスが「ああムカついた」と眉を下げた。
「自分で仕組んだくせに」
「蓮が笑う顔を見たいからね、勉強したり資格を取る為だけに大学に通ってもつまんないだけだろ?社会に出たら手助けしてくれる腕はそうそう無いからね」
「え?その為に?」
「うん、蓮には友達が必要だと思う、学祭の準備は大変だけど乗り越えたらきっと「友達を作る」なんて考えなくても勝手に友達になってるよ」
「そう……かも……」
明らかに人種の違う真城とは気が合うなんて無いかもしれないが何も話せばいいかを考える暇も無く次の約束をしなければならなかった。
「そこは……ありがとうと思うけどクリス?何してんの?」
部屋に入ってすぐ……そう、これはもう催眠誘導に近いと思う。自分の部屋に帰ると言っているのに恒例の聞こえてない振りを押し通されてクリスの部屋に帰ってきていた。
すぐに歯磨きを始めたのは見ていたけど、気が付いたら服を脱いでタオルを首に掛けたりしている。
「もしかしてお風呂に入ろうとしてる?」
「うん、悪いけど待ってて」
「………一緒に入ろうとは言わないんですね」
「入りたいなら入る?」
「いえ、じゃあ俺は帰ります」
そもそもクリスが眠る準備をする事が珍しいのだ。忙しい1日が終わり、普通の人なら「そろそろ寝ようか」と思うようなタイミングでもクリスの場合は「そろそろ勉強でも始めよう」となる。
「さすがに疲れているんですよね」
「何言ってるの、やる気満々だよ、ご飯を用意してるから帰っちゃ駄目だからね、急ぐからちょっとだけ待ってて」
「急がなくてもいいですよ、俺は帰るから」
「いいから」と強引に座らされたソファには沢山の本が散らばっていたから何冊か踏んだ。
慌てて回収していると木の板に乗ったオードブルみたいな物が出て来た。
生ハム、サラミ、鴨のスモークハム、チーズにオリーブ、一緒について来たのはお店みたいなロングのグラスに入った泡の登る飲み物だ。クリスの説明によると薄いレモンサワーらしい。
「お酒?」
「そうだけど飲んでも酔ったりはしないよ、お腹は?空いてる?」
「うん、空いてる」
トンカツ弁当を食べたのは正午くらいで今は5時を過ぎているのだ。美味しそうなハム達にご飯をつけて欲しいくらいお腹が空いていた。
そこで帰れば良かったのだ。
何だかクリスの様子がおかしいと感じていたのに、食欲を優先したからとんでもない目に合う事態になった。
お風呂から出てきたクリスに勧められてお風呂に入ってしまった。
手を通したのは日曜に買ったばかりのサラサラのパジャマだった。
本気でお揃いなんて笑いそうになったがクリスも同じパジャマを着ている。
「少し話そう」と言いながら続いて出て来たのは美しいとさえ言えるローストビーフと各種のピンズだった。
どっしと隣に座ったクリスよりも豪華な料理に目が奪われていた。
「用意したって言ったけどそんな暇はありましたか?まさか作ったとか…は無いよね?」
「これはね、ちょっとズルをして会社の人に頼んでデリバリーして貰ったんだ、色々と決心をしちゃったからね」
「何の?」と聞いたが、答えは笑顔だけだ。
「あの……俺…」
まずはドイツ語のノートの事でお礼を言いたかった。例え隠し持った合鍵で部屋に上がり込んだ上に人の持ち物を勝手に漁っていたとしても恐らくクリスは寝ないでノートを作っている。
何もかもが強引で常軌を逸しているがクリスのおかげで大学の中に挨拶くらいは出来る人が何人か出来ている。
しかし、クリスの為に何かが出来るといいのだが残念ながら何も無いのだ。
「……どうしたらいいのかわからないんです…」
「蓮はそのままでいいと言ったよね?心を広げて僕を見て、僕だけを見てよ」
キラキラと光り輝く笑顔が目の前にあるのだ。
見ろと言われなくても見てしまう。
「どう?」
「綺麗です」
「綺麗なのは蓮だよ、今日ね、何人かの女子がサブステージの手伝いに回りたいって言ってたけど全部無視してやった」
「どうして?やりたいならやって貰えばいいのに」
寧ろ代わってもらえるならその方がいい。
「俺と真城だけなんて無理だと思う」
「蓮が目当てなのが見え見えだったから嫌だよ」
「俺は関係ないでしょう、真城じゃ無い?」
「………そうだね」
なんだろう。
含みのある笑顔だけが返ってくる。
怪しくて、怪しくて、少し距離を取った方がいいような気がして座り直した。
「何か……おかしく無いですか?」
「え?」
例の無垢な笑顔だ。
つまり、何か企んでいる。
「やっぱりおかしい、何?何かあんの?」
「今更何言ってんの、おかしいに決まってるだろ、ずっとおかしい、蓮はさ、僕がどれだけアタフタしているかわかってる?」
アタフタとはしていない。
長年付け回した末に合鍵を作ったりスマホのクローンを作ったりしている事を隠さないって、寧ろ堂々としている。
「肝が据わってるな…とは思います」
「そんな事ないよ、ずっとドキドキしてる、迷ってる、困ってる……不安だったんだよ」
「嫌われるか、捕まるかの2択なのだから不安で当たり前だと思います」
「そう……だからさ今日は記念日なんだ」
だからとは?何を引き継いでの「だから」なのだ。クリスは今までも自分の中だけの区切りで暴走して来た思い込みの激しい所がある。
もう少しだけ座る位置を横にズラして距離を取ってから聞いてみた。
「記念日が好きですね、それで?今日は何の記念日なんですか?」
「うん、記念日」
「何でもいいから食べなさい」とローストビーフが口に入って来た。知識は何も無いが柔らかい舌触りから高級なものだとわかる。あまりに美味しくて噛むより先に飲み込んでしまった。
「クリスも食べたら?美味しいよ」
「じゃあ分けようか」
「………え?」
手で摘み上げたローストビーフをパクんと口に入れてニッコリと微笑んだ。
ペロンと半分を口から垂らして顔を突き出してくる。やはり怪しかった。
「俺は……自分で食べます…から…」
「記念日だから…ね?」
「だから何の……」
そのまま近づいて来る綺麗な顔から逃げて、逃げて、とうとう背中がソファについてしまう。
「あの………」
穏やかに撓む瞳にはふざける様子は無かった。
しかし、土曜の深夜に犯した失敗のせいで正解がわからないまま首を引っ込めた。
「口を開けて?」
その甘い囁きは拘束の呪文と同じだった。
クリスには待つ気も思い止まる気も無いと分かる、逃げ場の無いままギュッと目を閉じるしか出来ない。
ペタリと唇に触れた柔らかい感触にビクリと肩が揺れた。舌で押し出されたローストビーフが口の中に入って来る。
しかし、クリスの舌が居残っている為に噛む事も飲み込む事も出来ないのだ。
口の中に広がる芳香なソースを2人で味わい、肉質を確かめるように転がし奪い合う。
不思議と汚いとは思わなかった。
口付けをしたまま肉を半分こして食べたのだ。
「美味しい?」と聞いたクリスの顔は鼻先にある。
「美味しいけど……普通に食べたいかな」
「ねえ蓮」
その色っぽい呼びかけにギクリとした。
クリスの目にとろみが出ている。
間近で見ると本当に綺麗だとしか言いようがないのだが少し怖かった。
「………はい」
「僕は嬉しかったんだよ」
「何がですか?」
「今日ね、黒江の野郎が席を開けたのに僕の隣に座ってくれた事……」
「そんな事が?……」
「そう、そんな事が嬉しいんだ、わざわざデリバリーを頼んだのははしゃいじゃった産物だよ、わかるかな?僕の抑えられない高揚が……」
ハァと吐き出された吐息は湿っていた。
熱気を帯びた瞳は酔っているように潤み、体に伝わる心音ははためく様に早い。
この状態のクリスには見覚えがあった。
ニッコリと笑ったクリスが「ああムカついた」と眉を下げた。
「自分で仕組んだくせに」
「蓮が笑う顔を見たいからね、勉強したり資格を取る為だけに大学に通ってもつまんないだけだろ?社会に出たら手助けしてくれる腕はそうそう無いからね」
「え?その為に?」
「うん、蓮には友達が必要だと思う、学祭の準備は大変だけど乗り越えたらきっと「友達を作る」なんて考えなくても勝手に友達になってるよ」
「そう……かも……」
明らかに人種の違う真城とは気が合うなんて無いかもしれないが何も話せばいいかを考える暇も無く次の約束をしなければならなかった。
「そこは……ありがとうと思うけどクリス?何してんの?」
部屋に入ってすぐ……そう、これはもう催眠誘導に近いと思う。自分の部屋に帰ると言っているのに恒例の聞こえてない振りを押し通されてクリスの部屋に帰ってきていた。
すぐに歯磨きを始めたのは見ていたけど、気が付いたら服を脱いでタオルを首に掛けたりしている。
「もしかしてお風呂に入ろうとしてる?」
「うん、悪いけど待ってて」
「………一緒に入ろうとは言わないんですね」
「入りたいなら入る?」
「いえ、じゃあ俺は帰ります」
そもそもクリスが眠る準備をする事が珍しいのだ。忙しい1日が終わり、普通の人なら「そろそろ寝ようか」と思うようなタイミングでもクリスの場合は「そろそろ勉強でも始めよう」となる。
「さすがに疲れているんですよね」
「何言ってるの、やる気満々だよ、ご飯を用意してるから帰っちゃ駄目だからね、急ぐからちょっとだけ待ってて」
「急がなくてもいいですよ、俺は帰るから」
「いいから」と強引に座らされたソファには沢山の本が散らばっていたから何冊か踏んだ。
慌てて回収していると木の板に乗ったオードブルみたいな物が出て来た。
生ハム、サラミ、鴨のスモークハム、チーズにオリーブ、一緒について来たのはお店みたいなロングのグラスに入った泡の登る飲み物だ。クリスの説明によると薄いレモンサワーらしい。
「お酒?」
「そうだけど飲んでも酔ったりはしないよ、お腹は?空いてる?」
「うん、空いてる」
トンカツ弁当を食べたのは正午くらいで今は5時を過ぎているのだ。美味しそうなハム達にご飯をつけて欲しいくらいお腹が空いていた。
そこで帰れば良かったのだ。
何だかクリスの様子がおかしいと感じていたのに、食欲を優先したからとんでもない目に合う事態になった。
お風呂から出てきたクリスに勧められてお風呂に入ってしまった。
手を通したのは日曜に買ったばかりのサラサラのパジャマだった。
本気でお揃いなんて笑いそうになったがクリスも同じパジャマを着ている。
「少し話そう」と言いながら続いて出て来たのは美しいとさえ言えるローストビーフと各種のピンズだった。
どっしと隣に座ったクリスよりも豪華な料理に目が奪われていた。
「用意したって言ったけどそんな暇はありましたか?まさか作ったとか…は無いよね?」
「これはね、ちょっとズルをして会社の人に頼んでデリバリーして貰ったんだ、色々と決心をしちゃったからね」
「何の?」と聞いたが、答えは笑顔だけだ。
「あの……俺…」
まずはドイツ語のノートの事でお礼を言いたかった。例え隠し持った合鍵で部屋に上がり込んだ上に人の持ち物を勝手に漁っていたとしても恐らくクリスは寝ないでノートを作っている。
何もかもが強引で常軌を逸しているがクリスのおかげで大学の中に挨拶くらいは出来る人が何人か出来ている。
しかし、クリスの為に何かが出来るといいのだが残念ながら何も無いのだ。
「……どうしたらいいのかわからないんです…」
「蓮はそのままでいいと言ったよね?心を広げて僕を見て、僕だけを見てよ」
キラキラと光り輝く笑顔が目の前にあるのだ。
見ろと言われなくても見てしまう。
「どう?」
「綺麗です」
「綺麗なのは蓮だよ、今日ね、何人かの女子がサブステージの手伝いに回りたいって言ってたけど全部無視してやった」
「どうして?やりたいならやって貰えばいいのに」
寧ろ代わってもらえるならその方がいい。
「俺と真城だけなんて無理だと思う」
「蓮が目当てなのが見え見えだったから嫌だよ」
「俺は関係ないでしょう、真城じゃ無い?」
「………そうだね」
なんだろう。
含みのある笑顔だけが返ってくる。
怪しくて、怪しくて、少し距離を取った方がいいような気がして座り直した。
「何か……おかしく無いですか?」
「え?」
例の無垢な笑顔だ。
つまり、何か企んでいる。
「やっぱりおかしい、何?何かあんの?」
「今更何言ってんの、おかしいに決まってるだろ、ずっとおかしい、蓮はさ、僕がどれだけアタフタしているかわかってる?」
アタフタとはしていない。
長年付け回した末に合鍵を作ったりスマホのクローンを作ったりしている事を隠さないって、寧ろ堂々としている。
「肝が据わってるな…とは思います」
「そんな事ないよ、ずっとドキドキしてる、迷ってる、困ってる……不安だったんだよ」
「嫌われるか、捕まるかの2択なのだから不安で当たり前だと思います」
「そう……だからさ今日は記念日なんだ」
だからとは?何を引き継いでの「だから」なのだ。クリスは今までも自分の中だけの区切りで暴走して来た思い込みの激しい所がある。
もう少しだけ座る位置を横にズラして距離を取ってから聞いてみた。
「記念日が好きですね、それで?今日は何の記念日なんですか?」
「うん、記念日」
「何でもいいから食べなさい」とローストビーフが口に入って来た。知識は何も無いが柔らかい舌触りから高級なものだとわかる。あまりに美味しくて噛むより先に飲み込んでしまった。
「クリスも食べたら?美味しいよ」
「じゃあ分けようか」
「………え?」
手で摘み上げたローストビーフをパクんと口に入れてニッコリと微笑んだ。
ペロンと半分を口から垂らして顔を突き出してくる。やはり怪しかった。
「俺は……自分で食べます…から…」
「記念日だから…ね?」
「だから何の……」
そのまま近づいて来る綺麗な顔から逃げて、逃げて、とうとう背中がソファについてしまう。
「あの………」
穏やかに撓む瞳にはふざける様子は無かった。
しかし、土曜の深夜に犯した失敗のせいで正解がわからないまま首を引っ込めた。
「口を開けて?」
その甘い囁きは拘束の呪文と同じだった。
クリスには待つ気も思い止まる気も無いと分かる、逃げ場の無いままギュッと目を閉じるしか出来ない。
ペタリと唇に触れた柔らかい感触にビクリと肩が揺れた。舌で押し出されたローストビーフが口の中に入って来る。
しかし、クリスの舌が居残っている為に噛む事も飲み込む事も出来ないのだ。
口の中に広がる芳香なソースを2人で味わい、肉質を確かめるように転がし奪い合う。
不思議と汚いとは思わなかった。
口付けをしたまま肉を半分こして食べたのだ。
「美味しい?」と聞いたクリスの顔は鼻先にある。
「美味しいけど……普通に食べたいかな」
「ねえ蓮」
その色っぽい呼びかけにギクリとした。
クリスの目にとろみが出ている。
間近で見ると本当に綺麗だとしか言いようがないのだが少し怖かった。
「………はい」
「僕は嬉しかったんだよ」
「何がですか?」
「今日ね、黒江の野郎が席を開けたのに僕の隣に座ってくれた事……」
「そんな事が?……」
「そう、そんな事が嬉しいんだ、わざわざデリバリーを頼んだのははしゃいじゃった産物だよ、わかるかな?僕の抑えられない高揚が……」
ハァと吐き出された吐息は湿っていた。
熱気を帯びた瞳は酔っているように潤み、体に伝わる心音ははためく様に早い。
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