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コオロギ
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「帰れ」と100回くらい唱えている間に眠ってしまったようだ、目を覚ますと部屋が真っ暗になっていた。
もそりと起き上がるとベッドの隣には何やら大きな塊が丈の短い体操服を着て眠っている。
「本当に変な人だな」
興奮した息使いに肩を揺らし、緩やかに追い詰められていく艶《まなめ》かしい表情はもう無い。
変人で変態なのは間違い無いのだが、穏やかに寝息を立てるクリスはやはり綺麗な人だ。
元の姿に戻っているように感じて少しホッとした。
壁に掛けた時計を見ると夜の11時になっている。つまり、土曜日の昼を寝て潰したという事だ。
いつもなら隣の部屋から生活音が聞こえたりもするが、週末だからどこかに出掛けているのだろう、沈み込んだ静寂が狭い部屋を覆っている。
それは防音の効いたスタジオで音が来る前の張り詰めた空気と似ていた。
全くの無音の中に潜む微かな音が好きだった。
誰もが音を潜めるエレベーターや授業中の音がある静寂が好きだ。
コソコソと線を刻むペンの音。
空気に滲む遠くの騒めき。
タップ音を消してない携帯のリズム。
音とも言えないくらい細やかな腕時計の秒針が時を刻む音。
起きたら煩いがクリスが奏でる品のいい寝息も今は好きだ。
「………コオロギ?」
どこからか部屋の中に紛れ込んだのか、まだ秋は遠いのに涼やかな羽音が聞こえた。
小さな鈴を静かに、静かに、振り転がすような声だ。どこにいるのかが気になって、なるべく揺らさないよう気を付けながらそっとベッドを抜け出した。
「どこだろ…」
途絶えては始まる、途絶えては始まる。
誰かを呼んでいるのか、応えを待っているのか、微かな鈴の音は寂しげでもあり、楽しげでもある。
クリスと同じくらい無法で勝手な侵入者の姿は見えないがベランダへ続く窓の辺りに潜んでいるらしい。少しだけサッシを開けて風を入れた。
「温い……ね?」
母が用意した安物のカーテンが小さく揺れた。
涼しい風を期待したのにやはりまだまだ季節は滞ったままらしい。
しかし不快では無かった。
止まった空気が動き出したからだろうかコオロギも喜んだみたいだ、音が少しだけ高くなった。
驚かせないよう、演奏の邪魔をしないよう、そっと床に腰を下ろして目を閉じた。
どれくらいそうしていただろう、仄かな灯りを背中に感じて振り返ると、知らない間に起きていたらしいクリスがベッドに座っていた。
「やめないで…」
「え?」
「歌ってよ」
「俺……歌……ってた?」
「うん」と静かに答えたクリスにはいつものハイテンションが全く無かった。
まるで、染み入る芳香な媚薬を噛み締めたようにほうッと息を吐いて「続けて」と囁いた。
しかし、続けろ言われても無理なのだ。
「でも…気持ち……悪いでしょう?」
これは悪い癖なのだ。
昔からそうだった。
そんなつもりは無いし、やめたいと思っているのに、頭が空っぽになると鼻歌を歌ってしまう……
……らしい。
「変な奴」とよく言われたし、イジメの原因でもあったと思う。
歩くリズムにさえ囚われる事がある。
単調な繰り返しにちょっとしたアクセントが欲しくなったり変調したくなる。
何をしているか見えなくなってしまうのだ。
そのせいで2回ほど車に接触した事もあった。
「自分では分からなくて……」
「蓮は耳に入る全ての音が音楽なんだね、美しくて、儚くて、透き通っている」
「そんな……いいものじゃ無いです、この癖のせいで気味が悪いって……頭がおかしいってよく言われた」
「僕は好きだよ、僕だけにわかるならいいと思うけど……勿体ないからね……撮っちゃった」
「はい?」
ホラって携帯を見せてくるって事は録音したって事なのか?
「黒江さんみたいな事やめてください、撮ってどうするつもりですか」
「どうもしないよ、蓮の一部だと思えるから……会えない時に見るだけかな」
はい、来た……と思った。
「その事でちょっと聞きたいことが……」
「その前に……ご飯食べない?スポーツドリンクを飲んだらすぐに寝ちゃったからお腹が空いたでしょう」
「すいたけど……」
クリスはわざとこの話題を避けているように思えた。
「あんな」事になったのだから触れられたくないのはわかるけど、もう後回しには出来ない所に来ている。
「クリスって……あの……同性愛者なんですか?」
何も入ってない冷蔵庫に手を掛けようとしていたクリスは「ん?」と振り返って「性的な嗜好の話なら違う」と、事も無げにサラリと答えた。
「そ……そうなんだ……」
カァーッと顔が熱くなった。
とんだ勘違いだ。
好きだと言われた、付き合ってくれと言われた、キスもされた。
しかし、相手は古びたNIKEの靴下でも説得力を持つ特別な容姿の人気者なのだ。
何を考えているか全くわからない不思議ちゃんでもある。そのままの意味を捉える方が愚かなのだ。
「変な……事を聞いてすいません」
「変な事じゃ無いでしょ、僕は最初から何も隠していない、蓮が欲しい、何なら今からでも全部やりたいと思ってる、熱望してる、チャンスを伺ってる、でも我慢してる」
「全部?」
「そう、セックス……今からする?」
「は?しません!!」
ほら、とベッドに座ったまま手を広げられ、思わずカーテンに抱き付くと心底嬉しそうにハハっと笑う。本気なのか揶揄われているのか、またもやわからない。そんなクリスは笑ったまま下を向いて「蓮は……」と続けて口籠った。
「俺は?何ですか?」
「うん、蓮はさ………」
サァーっと生温い風が部屋の中に入って来た。
一瞬の静寂を待っていたかのようにコオロギが歌い出す。
それはまるでひたすら優しい仲裁のようだ。
もう一度、何が言いたいのか聞こうとすると思い直したように立ち上がったクリスが「何でもない」と笑った。
「ご飯を食べよう、ビーフシチューがあるんだ」
「無いですよ」
無い筈だったのにいつの間にかあったようだ。
空っぽだと思っていた冷蔵庫からテイクアウト用の容器に入ったビーフシチューが出て来た。
これでは何も答えを得ないまま元の木阿弥ではないか。何だかわからないままズルズルと引き摺られてまた慌てる事になるかもしれない。
ここまで踏み込んだのだから、彼は学祭の出し物に使う為に「REN」を利用したいだけなのだと納得したかった。
「クリス聞いて、あのね、俺は友達とかいないし、付き合うって言っても距離感がわから無いんです」
「いつもどおりでいいから、そのままでいい、守るから、何をしてでも守るから僕の隣にいてくれさえしたらそれでいい」
「そんな事を言われたってクリスと友達だなんて思えません」
「友達じゃ無いからね、ビーフシチューを温めるからちょっとだけ待ってね」
「………はい」
友達では無い。
ブーンと唸り声をあげたレンジの音はビーフシチューを温めるのかもしれないが心の温度は少し下げた。
クリスの言葉に自分でも驚く程がっかりしている。
友達を作ろうと努力した事は無かった。
何を話せばいいかわからないし、話しかけられても上手い受け答えなんて出来ないから逃げて来た。
そんな中で、話さざるを得ない、怒らざるを得ない今の状況が楽しかったのだろう。
よく考えたらスタジオに連れて行くなんて、何を浮かれていたのかと恥ずかしくなってくる。
「ご飯を食べたら……」
「え?……はい」
物思いに耽っていると知らないうちにスプーンを握っていた。慌ててビーフシチューに差し入れると大きな肉の塊がサクリと切れた。
「え?これ肉?」
「そうだね、ねえ蓮、この後僕の部屋に来ない?お互いにさ、盛大に昼寝をしちゃったから眠れないだろう?」
「眠れはしなけど……」
「アレ」を見せられた後なのに変態の根城にホイホイと付いてくほど愚かでは無いつもりだ。
「行きません」
「じゃあ僕の部屋でお風呂に入ろう、この部屋の風呂場よりは少しだけ広いからね」
「聞く気が無いなら聞かないで欲しいんでけどね」
「この際だからさ、全部じゃ無くていいから半分くらいまでしようか」
「……………何を?」
「友達じゃ無くて恋人なんだからさ」
「………コイ……ビト?」
濃《こ》い人《ひと》
「こいびと?」
「付き合うって事は恋人でしょう?蓮は僕の恋人だよ」
「え?友達じゃ無いってそういう意味?」
「最初からずっとそう言ってるだろ」
そう言ってスッと立ち上がったクリスはまた以前のように片膝を付いてカーテンを抱いていた手を取った。
そして「僕の恋人だ」とそっと手の甲に口付けをする。
「ずっと聞きたかったんだけど……それは……何かの比喩?」
「何の比喩?」
「それを聞いてるんだけど」
「恋人は恋人だよ、蓮は僕が大好きな恋人だ、だからさ僕の部屋に来て……」
「洗って」と美しく微笑み、自らの股間を指差す手を叩き落とした。
「変態」
「そんなに褒められると照れちゃうよ」
「じゃあステンレスのタワシでも買っていきましょう、頑張って磨きますよ」
最大限の悪態を付いたつもりなのに「やってくれるの?」と喜ばれてしまった。
もしも、本当にタワシがあったとしてもやらない。風呂にも入らない。
何だか泣きそうになった所を誤魔化しただけだ。
振り回される迷惑と混乱させてくる強引さに困るのは確かだが、これは誰かと関係を紡ぐのなら必要悪なのかもしれない……などと思ったこの瞬間は恋人では無く友達が出来たと言えるのかもしれない。
もそりと起き上がるとベッドの隣には何やら大きな塊が丈の短い体操服を着て眠っている。
「本当に変な人だな」
興奮した息使いに肩を揺らし、緩やかに追い詰められていく艶《まなめ》かしい表情はもう無い。
変人で変態なのは間違い無いのだが、穏やかに寝息を立てるクリスはやはり綺麗な人だ。
元の姿に戻っているように感じて少しホッとした。
壁に掛けた時計を見ると夜の11時になっている。つまり、土曜日の昼を寝て潰したという事だ。
いつもなら隣の部屋から生活音が聞こえたりもするが、週末だからどこかに出掛けているのだろう、沈み込んだ静寂が狭い部屋を覆っている。
それは防音の効いたスタジオで音が来る前の張り詰めた空気と似ていた。
全くの無音の中に潜む微かな音が好きだった。
誰もが音を潜めるエレベーターや授業中の音がある静寂が好きだ。
コソコソと線を刻むペンの音。
空気に滲む遠くの騒めき。
タップ音を消してない携帯のリズム。
音とも言えないくらい細やかな腕時計の秒針が時を刻む音。
起きたら煩いがクリスが奏でる品のいい寝息も今は好きだ。
「………コオロギ?」
どこからか部屋の中に紛れ込んだのか、まだ秋は遠いのに涼やかな羽音が聞こえた。
小さな鈴を静かに、静かに、振り転がすような声だ。どこにいるのかが気になって、なるべく揺らさないよう気を付けながらそっとベッドを抜け出した。
「どこだろ…」
途絶えては始まる、途絶えては始まる。
誰かを呼んでいるのか、応えを待っているのか、微かな鈴の音は寂しげでもあり、楽しげでもある。
クリスと同じくらい無法で勝手な侵入者の姿は見えないがベランダへ続く窓の辺りに潜んでいるらしい。少しだけサッシを開けて風を入れた。
「温い……ね?」
母が用意した安物のカーテンが小さく揺れた。
涼しい風を期待したのにやはりまだまだ季節は滞ったままらしい。
しかし不快では無かった。
止まった空気が動き出したからだろうかコオロギも喜んだみたいだ、音が少しだけ高くなった。
驚かせないよう、演奏の邪魔をしないよう、そっと床に腰を下ろして目を閉じた。
どれくらいそうしていただろう、仄かな灯りを背中に感じて振り返ると、知らない間に起きていたらしいクリスがベッドに座っていた。
「やめないで…」
「え?」
「歌ってよ」
「俺……歌……ってた?」
「うん」と静かに答えたクリスにはいつものハイテンションが全く無かった。
まるで、染み入る芳香な媚薬を噛み締めたようにほうッと息を吐いて「続けて」と囁いた。
しかし、続けろ言われても無理なのだ。
「でも…気持ち……悪いでしょう?」
これは悪い癖なのだ。
昔からそうだった。
そんなつもりは無いし、やめたいと思っているのに、頭が空っぽになると鼻歌を歌ってしまう……
……らしい。
「変な奴」とよく言われたし、イジメの原因でもあったと思う。
歩くリズムにさえ囚われる事がある。
単調な繰り返しにちょっとしたアクセントが欲しくなったり変調したくなる。
何をしているか見えなくなってしまうのだ。
そのせいで2回ほど車に接触した事もあった。
「自分では分からなくて……」
「蓮は耳に入る全ての音が音楽なんだね、美しくて、儚くて、透き通っている」
「そんな……いいものじゃ無いです、この癖のせいで気味が悪いって……頭がおかしいってよく言われた」
「僕は好きだよ、僕だけにわかるならいいと思うけど……勿体ないからね……撮っちゃった」
「はい?」
ホラって携帯を見せてくるって事は録音したって事なのか?
「黒江さんみたいな事やめてください、撮ってどうするつもりですか」
「どうもしないよ、蓮の一部だと思えるから……会えない時に見るだけかな」
はい、来た……と思った。
「その事でちょっと聞きたいことが……」
「その前に……ご飯食べない?スポーツドリンクを飲んだらすぐに寝ちゃったからお腹が空いたでしょう」
「すいたけど……」
クリスはわざとこの話題を避けているように思えた。
「あんな」事になったのだから触れられたくないのはわかるけど、もう後回しには出来ない所に来ている。
「クリスって……あの……同性愛者なんですか?」
何も入ってない冷蔵庫に手を掛けようとしていたクリスは「ん?」と振り返って「性的な嗜好の話なら違う」と、事も無げにサラリと答えた。
「そ……そうなんだ……」
カァーッと顔が熱くなった。
とんだ勘違いだ。
好きだと言われた、付き合ってくれと言われた、キスもされた。
しかし、相手は古びたNIKEの靴下でも説得力を持つ特別な容姿の人気者なのだ。
何を考えているか全くわからない不思議ちゃんでもある。そのままの意味を捉える方が愚かなのだ。
「変な……事を聞いてすいません」
「変な事じゃ無いでしょ、僕は最初から何も隠していない、蓮が欲しい、何なら今からでも全部やりたいと思ってる、熱望してる、チャンスを伺ってる、でも我慢してる」
「全部?」
「そう、セックス……今からする?」
「は?しません!!」
ほら、とベッドに座ったまま手を広げられ、思わずカーテンに抱き付くと心底嬉しそうにハハっと笑う。本気なのか揶揄われているのか、またもやわからない。そんなクリスは笑ったまま下を向いて「蓮は……」と続けて口籠った。
「俺は?何ですか?」
「うん、蓮はさ………」
サァーっと生温い風が部屋の中に入って来た。
一瞬の静寂を待っていたかのようにコオロギが歌い出す。
それはまるでひたすら優しい仲裁のようだ。
もう一度、何が言いたいのか聞こうとすると思い直したように立ち上がったクリスが「何でもない」と笑った。
「ご飯を食べよう、ビーフシチューがあるんだ」
「無いですよ」
無い筈だったのにいつの間にかあったようだ。
空っぽだと思っていた冷蔵庫からテイクアウト用の容器に入ったビーフシチューが出て来た。
これでは何も答えを得ないまま元の木阿弥ではないか。何だかわからないままズルズルと引き摺られてまた慌てる事になるかもしれない。
ここまで踏み込んだのだから、彼は学祭の出し物に使う為に「REN」を利用したいだけなのだと納得したかった。
「クリス聞いて、あのね、俺は友達とかいないし、付き合うって言っても距離感がわから無いんです」
「いつもどおりでいいから、そのままでいい、守るから、何をしてでも守るから僕の隣にいてくれさえしたらそれでいい」
「そんな事を言われたってクリスと友達だなんて思えません」
「友達じゃ無いからね、ビーフシチューを温めるからちょっとだけ待ってね」
「………はい」
友達では無い。
ブーンと唸り声をあげたレンジの音はビーフシチューを温めるのかもしれないが心の温度は少し下げた。
クリスの言葉に自分でも驚く程がっかりしている。
友達を作ろうと努力した事は無かった。
何を話せばいいかわからないし、話しかけられても上手い受け答えなんて出来ないから逃げて来た。
そんな中で、話さざるを得ない、怒らざるを得ない今の状況が楽しかったのだろう。
よく考えたらスタジオに連れて行くなんて、何を浮かれていたのかと恥ずかしくなってくる。
「ご飯を食べたら……」
「え?……はい」
物思いに耽っていると知らないうちにスプーンを握っていた。慌ててビーフシチューに差し入れると大きな肉の塊がサクリと切れた。
「え?これ肉?」
「そうだね、ねえ蓮、この後僕の部屋に来ない?お互いにさ、盛大に昼寝をしちゃったから眠れないだろう?」
「眠れはしなけど……」
「アレ」を見せられた後なのに変態の根城にホイホイと付いてくほど愚かでは無いつもりだ。
「行きません」
「じゃあ僕の部屋でお風呂に入ろう、この部屋の風呂場よりは少しだけ広いからね」
「聞く気が無いなら聞かないで欲しいんでけどね」
「この際だからさ、全部じゃ無くていいから半分くらいまでしようか」
「……………何を?」
「友達じゃ無くて恋人なんだからさ」
「………コイ……ビト?」
濃《こ》い人《ひと》
「こいびと?」
「付き合うって事は恋人でしょう?蓮は僕の恋人だよ」
「え?友達じゃ無いってそういう意味?」
「最初からずっとそう言ってるだろ」
そう言ってスッと立ち上がったクリスはまた以前のように片膝を付いてカーテンを抱いていた手を取った。
そして「僕の恋人だ」とそっと手の甲に口付けをする。
「ずっと聞きたかったんだけど……それは……何かの比喩?」
「何の比喩?」
「それを聞いてるんだけど」
「恋人は恋人だよ、蓮は僕が大好きな恋人だ、だからさ僕の部屋に来て……」
「洗って」と美しく微笑み、自らの股間を指差す手を叩き落とした。
「変態」
「そんなに褒められると照れちゃうよ」
「じゃあステンレスのタワシでも買っていきましょう、頑張って磨きますよ」
最大限の悪態を付いたつもりなのに「やってくれるの?」と喜ばれてしまった。
もしも、本当にタワシがあったとしてもやらない。風呂にも入らない。
何だか泣きそうになった所を誤魔化しただけだ。
振り回される迷惑と混乱させてくる強引さに困るのは確かだが、これは誰かと関係を紡ぐのなら必要悪なのかもしれない……などと思ったこの瞬間は恋人では無く友達が出来たと言えるのかもしれない。
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