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0話   はじめに

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この話は「月のカタチ空の色」の続きになりますが、本編と秋人編の間に短編のエピソードがあります

ここにはアップできないのであらすじを書きます



「本編」「一年後」「再会」のあらすじ


神崎司にとっての清宮春人は恋愛対象ではなかった。

もう殆ど偶像に近く、見ているだけでも嬉しかった、話せるようになると舞い上がった

思い返しても、無条件で惹かれ、独りでに目が追ってしまう。
数多出会ってきた、好きな人、大事な人の中で別枠にいた

それは小学生の時から変わってない


追って追って、追った末になくしてしまうと代わりになるものは無い。
思いが薄らぐ事も無かった。

清宮の義兄だった仁は抜け殻のようになった神崎を支え、いつしかお互いの傷を舐め合うように体の関係になったがそれも恋じゃない


一見すると神崎は立ち直り、穏やかな日が続いている中、仁は……神崎だけには知られてはいけない秘密を隠していた

実は

春人には同じ両親から生まれた3つ年下の弟がいた
速水秋人は別の家族に引き取られ、何も知らないまま幸せに暮らしていたが何の運命か神崎は駅で偶然秋人を見かけてしまう

別人だとわかっていても春人によく似た背中に吸い寄せられ、探そうとする神崎を仁は必死で止めていた

それでも………隠し切るのは無理だった、神崎に詰め寄られ、とうとう事情を話してしまった後、秋人が在籍していた大学に一度だけだと約束して見に行った

勿論こっそり見ていたが人並み外れた容姿を持つ仁は当たり前のように目立ち、秋人に見つかってしまう

何も知らない秋人はモデルとして有名だった仁に握手を求め無邪気に喜んでいた

春人がいなくなって2年目の事だった

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