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銀二 ハンバーグを作る
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酷く慌てた朝から3日経った。
葵を見つける事は出来ないでいる。
もう外は寒いのだ。
雨がパラついたりもしている。
しかし一般的に想像する普通の心配よりも「あの葵だから」と言う特殊な不安の方が大きくなってる。
葵は色んな意味で街に彷徨くやさぐれた半グレより格段に逞しい。
入っては駄目な所でのびのびと寝てはいないか心配する。
変な男に絡まれてないかを心配するより殺したりしないかを心配する。
所持金は不明なのだ。
お魚咥えて逃げたりして無いかを心配する。
「逃げればいい」って思い込んでる葵が心配だ。
椎名はと言えば……。
思い当たる所を回ってみるって事でこの2日は顔を出さない。
そして、別段人手が必要な訳じゃ無いのに、代わりにって銀二と桃地が毎日やって来るのは何故だと問いたい。
肝心の葵がいない今は用心棒なんていらないし、ガメラの世話なんて餌を浴槽に放り込むだけで済むのだ。わざわざ怖い顔を展示して頂かなくてもいい。それよりも手が余ってんなら葵を探してくれって言いたい。
葵探しは1日目に回った思い出の聖地を巡回しつつ、駅や人混みに目を配るくらいしか出来ないのだ。そう……もう片っ端から「見て回る」だけだ。
ただでも焦りと苛つきが溜まっていくのに、疲れて帰ると「冷たいオーラが漂う」秘書モードの事務対応と「見てはいけない」禿げの凶悪隈取りと「林檎をくれなきゃ噛み切る」怪獣が顔を揃えている。
しかし、話をするうちに気付いたのだが桃地って人は顔は怖いけど話をすれば極普通なのだ。
そりゃ桃地は本物のヤクザだ。どこから見てもヤクザ、きっと生まれた時からヤクザ。桃地ほどピュアなヤクザはいないってくらいのヤクザだ。おそらく育ての親は「そんなんじゃ将来立派なヤクザになれないぞ」とかいって英才教育を施して来たんだと思う。
外を歩けば誰もが微妙に道を譲り、目を合わせない。そして桃地も「俺はヤーさんです」って肩で風を切る。しかし誰も見てない事務所の中にいる時は言動も行動もただ人の良い優しいおっさんになるのだ。
つくつぐヤクザってコスプレだなって思う。
桃地の事はモモッチと呼ぶようになっていた。
そして夜になるとビールを飲むようにもなっていた。
椎名は組の事を何も話さないから桃地のお喋りは非常に面白い。
「余計な事を言うな」と銀二の邪魔が入ったりするけど、漏れ聞いた断片を組み合わせると椎名の事が少しだけ見えた。
椎名は組の中で少し浮いた人権派なのだそうた。人権派って言ったら良い事をしてそうだけど、そうではなくて昔ながらのヤクザをやってるらしい。
あれだあれ。
カタギには手を出さないとか仁義とかあれだ。
組に所属する以上ヤクザ業は熟さなければならないが、普通の事業を興して結構な成功を収めているらしい。
それだけならいいのだが、好き勝手が過ぎて他の有力者からのやっかみを買い、今はちょっとした揉め事があるのだと言う。
会社だろうが友達の集まりだろうがどんな組織にも必ず存在するつまらない勢力争いらしい。
つまり、疲れた椎名に何かあったのかと聞いた時に「組の抗争で組長が撃ち殺されて揉めている云々」と言ったのは全くの嘘というわけじゃ無かった。
椎名らしいと言えば椎名らしいふざけただけの嘘だが、ある意味ちょっとした弱音だったのだと思う。
そして泣きっ面に蜂ってこの事だ。葵が居なくなって3日目の夜に新たな問題が発生した。
つまり今日。
さっき。
楓ちゃんから報告書が欲しいと連絡があった。
今は楓ちゃんの悩みなんて些細で矮小で、どうでもいい事この上ない。
しかしそれは葵が大切にしていた仕事なのだ。
1人でやろうと思ったけど……勿論だけど葵無しで仕事を進めたりはしない。
え?
1人で出来ない訳じゃないぞ?
出来るけど、1人でサラッとやってしまえば、今の所唯一と思える葵の居場所を奪う事にもなるのだ。
1人でも出来るけど、大丈夫だけど、まだ清書してない報告書を眺めると改めて思う。
最初は家を無くした年端のいかない子供を保護するような気持ちだったけど、葵には随分と色々な補佐をして貰ったのだと実感する。
勿論だけど無視する訳にもいかないので、楓ちゃんには専門家《銀二》の意見を交えて分析中だから「もう暫く待て」と断りを入れた。
葵が居なくなって4日目。
忙しい割に何となく手持ち無沙汰で困っていた。
1人で事務所に住んでいた頃、毎日何をしていたかのか思い出せない。
葵も1人で退屈していないか心配だ。
1人でも全然平気で、1人が楽なんて思ってて、1人でも笑っているなら尚心配だ。
もう頭の中は葵への心配がザバザバと溢れて漏れて垂れて来てるのに更に余計な悩みを増やして来るのは銀二だ。
何故そうなるのか……椎名に命じられたのだと思うけど毎日夕食を作るのだ。
銀二と言えば私生活が全く見えない人なのだ。
家庭的な要素は一切無いのに「今日はカレーだよ」なんてニッコリする。
今度は何の仮装だって聞きたいけど、その時以外は秘書モードで話しかけたり出来ないのだ。
もう椎名が死ねと言ったら「かしこまりました」と言って3秒後に喉を切りそうな従いっぷり。
明るさが足りないからって花柄のエプロンを付けるのもやめて欲しい。
今こんな状態で明るさはいらない。
そして今日はハンバーグが出てきた。
美味しいけどね。
食事なんて忘れてるから有難いけどね。
だけど能面のまま花柄のエプロン姿で隣に立って食べるのを見られても困るのだ。
銀二はとにかく打ち解けない。
雑談に応じないし、モモッチが喋ると怒るし、確かに明るさは足りないけど中々のカオスには違いない。
ここに葵がいたら面白そうだなって思ってしまう。ってか絶対笑う。
無口で大人しくて辛辣だけど、葵がいると事務所の中が何だか華やかなるのだ。
お互いに好きに過ごしながらも、チマッと横にいる葵が当たり前になっていた。
……って……
いやいや、葵を思い出のように語ってはいけない。帰ってくると信じて見つけてあげなければならないのだ。
しかし手詰まりなのは確かだ。
葵は自分の事を殆ど話さなかったからもう探しようが無い。
何の情報もなく当て所なく毎日毎日橋の下から高級ホテルのロビーまで見て回り、固定概念を捨てて、探して、いるわけ無いのはわかってるのに、とうとう暴走ゴリラ勝也の家まで見に行った。
何の手掛かりもないままで言いようの無い焦りは益々募っていた。
そんな中、葵が見つかったと椎名から連絡が来たのは葵が消えてから5日目だった。
葵を見つける事は出来ないでいる。
もう外は寒いのだ。
雨がパラついたりもしている。
しかし一般的に想像する普通の心配よりも「あの葵だから」と言う特殊な不安の方が大きくなってる。
葵は色んな意味で街に彷徨くやさぐれた半グレより格段に逞しい。
入っては駄目な所でのびのびと寝てはいないか心配する。
変な男に絡まれてないかを心配するより殺したりしないかを心配する。
所持金は不明なのだ。
お魚咥えて逃げたりして無いかを心配する。
「逃げればいい」って思い込んでる葵が心配だ。
椎名はと言えば……。
思い当たる所を回ってみるって事でこの2日は顔を出さない。
そして、別段人手が必要な訳じゃ無いのに、代わりにって銀二と桃地が毎日やって来るのは何故だと問いたい。
肝心の葵がいない今は用心棒なんていらないし、ガメラの世話なんて餌を浴槽に放り込むだけで済むのだ。わざわざ怖い顔を展示して頂かなくてもいい。それよりも手が余ってんなら葵を探してくれって言いたい。
葵探しは1日目に回った思い出の聖地を巡回しつつ、駅や人混みに目を配るくらいしか出来ないのだ。そう……もう片っ端から「見て回る」だけだ。
ただでも焦りと苛つきが溜まっていくのに、疲れて帰ると「冷たいオーラが漂う」秘書モードの事務対応と「見てはいけない」禿げの凶悪隈取りと「林檎をくれなきゃ噛み切る」怪獣が顔を揃えている。
しかし、話をするうちに気付いたのだが桃地って人は顔は怖いけど話をすれば極普通なのだ。
そりゃ桃地は本物のヤクザだ。どこから見てもヤクザ、きっと生まれた時からヤクザ。桃地ほどピュアなヤクザはいないってくらいのヤクザだ。おそらく育ての親は「そんなんじゃ将来立派なヤクザになれないぞ」とかいって英才教育を施して来たんだと思う。
外を歩けば誰もが微妙に道を譲り、目を合わせない。そして桃地も「俺はヤーさんです」って肩で風を切る。しかし誰も見てない事務所の中にいる時は言動も行動もただ人の良い優しいおっさんになるのだ。
つくつぐヤクザってコスプレだなって思う。
桃地の事はモモッチと呼ぶようになっていた。
そして夜になるとビールを飲むようにもなっていた。
椎名は組の事を何も話さないから桃地のお喋りは非常に面白い。
「余計な事を言うな」と銀二の邪魔が入ったりするけど、漏れ聞いた断片を組み合わせると椎名の事が少しだけ見えた。
椎名は組の中で少し浮いた人権派なのだそうた。人権派って言ったら良い事をしてそうだけど、そうではなくて昔ながらのヤクザをやってるらしい。
あれだあれ。
カタギには手を出さないとか仁義とかあれだ。
組に所属する以上ヤクザ業は熟さなければならないが、普通の事業を興して結構な成功を収めているらしい。
それだけならいいのだが、好き勝手が過ぎて他の有力者からのやっかみを買い、今はちょっとした揉め事があるのだと言う。
会社だろうが友達の集まりだろうがどんな組織にも必ず存在するつまらない勢力争いらしい。
つまり、疲れた椎名に何かあったのかと聞いた時に「組の抗争で組長が撃ち殺されて揉めている云々」と言ったのは全くの嘘というわけじゃ無かった。
椎名らしいと言えば椎名らしいふざけただけの嘘だが、ある意味ちょっとした弱音だったのだと思う。
そして泣きっ面に蜂ってこの事だ。葵が居なくなって3日目の夜に新たな問題が発生した。
つまり今日。
さっき。
楓ちゃんから報告書が欲しいと連絡があった。
今は楓ちゃんの悩みなんて些細で矮小で、どうでもいい事この上ない。
しかしそれは葵が大切にしていた仕事なのだ。
1人でやろうと思ったけど……勿論だけど葵無しで仕事を進めたりはしない。
え?
1人で出来ない訳じゃないぞ?
出来るけど、1人でサラッとやってしまえば、今の所唯一と思える葵の居場所を奪う事にもなるのだ。
1人でも出来るけど、大丈夫だけど、まだ清書してない報告書を眺めると改めて思う。
最初は家を無くした年端のいかない子供を保護するような気持ちだったけど、葵には随分と色々な補佐をして貰ったのだと実感する。
勿論だけど無視する訳にもいかないので、楓ちゃんには専門家《銀二》の意見を交えて分析中だから「もう暫く待て」と断りを入れた。
葵が居なくなって4日目。
忙しい割に何となく手持ち無沙汰で困っていた。
1人で事務所に住んでいた頃、毎日何をしていたかのか思い出せない。
葵も1人で退屈していないか心配だ。
1人でも全然平気で、1人が楽なんて思ってて、1人でも笑っているなら尚心配だ。
もう頭の中は葵への心配がザバザバと溢れて漏れて垂れて来てるのに更に余計な悩みを増やして来るのは銀二だ。
何故そうなるのか……椎名に命じられたのだと思うけど毎日夕食を作るのだ。
銀二と言えば私生活が全く見えない人なのだ。
家庭的な要素は一切無いのに「今日はカレーだよ」なんてニッコリする。
今度は何の仮装だって聞きたいけど、その時以外は秘書モードで話しかけたり出来ないのだ。
もう椎名が死ねと言ったら「かしこまりました」と言って3秒後に喉を切りそうな従いっぷり。
明るさが足りないからって花柄のエプロンを付けるのもやめて欲しい。
今こんな状態で明るさはいらない。
そして今日はハンバーグが出てきた。
美味しいけどね。
食事なんて忘れてるから有難いけどね。
だけど能面のまま花柄のエプロン姿で隣に立って食べるのを見られても困るのだ。
銀二はとにかく打ち解けない。
雑談に応じないし、モモッチが喋ると怒るし、確かに明るさは足りないけど中々のカオスには違いない。
ここに葵がいたら面白そうだなって思ってしまう。ってか絶対笑う。
無口で大人しくて辛辣だけど、葵がいると事務所の中が何だか華やかなるのだ。
お互いに好きに過ごしながらも、チマッと横にいる葵が当たり前になっていた。
……って……
いやいや、葵を思い出のように語ってはいけない。帰ってくると信じて見つけてあげなければならないのだ。
しかし手詰まりなのは確かだ。
葵は自分の事を殆ど話さなかったからもう探しようが無い。
何の情報もなく当て所なく毎日毎日橋の下から高級ホテルのロビーまで見て回り、固定概念を捨てて、探して、いるわけ無いのはわかってるのに、とうとう暴走ゴリラ勝也の家まで見に行った。
何の手掛かりもないままで言いようの無い焦りは益々募っていた。
そんな中、葵が見つかったと椎名から連絡が来たのは葵が消えてから5日目だった。
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