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第4話 車決定
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(どうしたもんか、とりあえず詳しい説明を聞かないとなんとも言えないな)
「ど、どうしたんですか?」
「いや、すまない、突然だったからどんな車が良いか考えていたんだ。ところで、どんな場所を走るつもりなんだ?」
「基本は山の峠を走ります」
「じゃあ、相手の車はどんな車がいるんだ?」
俺が頭を抱えた理由の一つがこれだ、いくら日本車が優れていても高級外車の代名詞フェラーリやランボルギーニ等のスーパーカーには到底勝つ事なんてできないだろう、もし勝つなら日産GTRクラスじゃないとまず無理だが大学生に買える車じゃない。
(どんな車が出てくるんだ・・・)
「そうですねぇ、プジョーの208GTiとかBMWの320iとかアウディのS1とかよく見ますね」
その言葉を聞いて俺は胸を撫で下ろした。
(その中ならなんとか戦えるかも知れない、たが)
「どうでしょうか?良い車はありますか?」
「ありますが、失礼ながら予算の方をお聞きしてもよろしいですか?」
「余り予算はありませんがなんとか250万までなら大丈夫です」
「畏まりました、只今車を持って来ます」
(確かあの車がギリギリの価格であったはず、あの車ならさっき名前が挙がった車とも十分戦えるスペックだ)
「お待た致しました、こちらになります」
「この車が!この車の名前を教えてください!」
「この車はGR86RCとなっております」
「GR86RC・・・」
「如何でしょうか?スペックも先程名前が挙がった車たちとも負けず劣らずの性能を持っていますし、価格も予算のギリギリになりますが諸経費込みで248万円となっています」
「この車にします!」
「よろしいのですか?ご両親に許可等は」
「大丈夫です!」
「そうですか、それではお手続きをさせていただきます」
「はい!」
それから、契約書を交わし雑談をしていると色々な事を教えてもらった。
「私が乗って来たあの車は父の車なんですよ、だから自分の車が丁度欲しかったんです」
という話や、
「実は、私はまだチームに入って1ヶ月も経っていないんです。元々私の後輩がチームを作っていて、そこに誘われた感じでして」
という様な話を聞いている内に、いつの間にか深夜1時を過ぎていた。
「あ、もうこんな時間!すいません!今日はもう帰ります!また後日来ますのでよろしくお願いします!」
「はいよー、気を付けて帰りなさい」
「はい!それではおやすみなさい!」
彼女はそう言って帰って行った。
一方俺は、
「お客が来てくれてよかった!看板様々だな!」
と上機嫌で店を閉めたのだった。
「ど、どうしたんですか?」
「いや、すまない、突然だったからどんな車が良いか考えていたんだ。ところで、どんな場所を走るつもりなんだ?」
「基本は山の峠を走ります」
「じゃあ、相手の車はどんな車がいるんだ?」
俺が頭を抱えた理由の一つがこれだ、いくら日本車が優れていても高級外車の代名詞フェラーリやランボルギーニ等のスーパーカーには到底勝つ事なんてできないだろう、もし勝つなら日産GTRクラスじゃないとまず無理だが大学生に買える車じゃない。
(どんな車が出てくるんだ・・・)
「そうですねぇ、プジョーの208GTiとかBMWの320iとかアウディのS1とかよく見ますね」
その言葉を聞いて俺は胸を撫で下ろした。
(その中ならなんとか戦えるかも知れない、たが)
「どうでしょうか?良い車はありますか?」
「ありますが、失礼ながら予算の方をお聞きしてもよろしいですか?」
「余り予算はありませんがなんとか250万までなら大丈夫です」
「畏まりました、只今車を持って来ます」
(確かあの車がギリギリの価格であったはず、あの車ならさっき名前が挙がった車とも十分戦えるスペックだ)
「お待た致しました、こちらになります」
「この車が!この車の名前を教えてください!」
「この車はGR86RCとなっております」
「GR86RC・・・」
「如何でしょうか?スペックも先程名前が挙がった車たちとも負けず劣らずの性能を持っていますし、価格も予算のギリギリになりますが諸経費込みで248万円となっています」
「この車にします!」
「よろしいのですか?ご両親に許可等は」
「大丈夫です!」
「そうですか、それではお手続きをさせていただきます」
「はい!」
それから、契約書を交わし雑談をしていると色々な事を教えてもらった。
「私が乗って来たあの車は父の車なんですよ、だから自分の車が丁度欲しかったんです」
という話や、
「実は、私はまだチームに入って1ヶ月も経っていないんです。元々私の後輩がチームを作っていて、そこに誘われた感じでして」
という様な話を聞いている内に、いつの間にか深夜1時を過ぎていた。
「あ、もうこんな時間!すいません!今日はもう帰ります!また後日来ますのでよろしくお願いします!」
「はいよー、気を付けて帰りなさい」
「はい!それではおやすみなさい!」
彼女はそう言って帰って行った。
一方俺は、
「お客が来てくれてよかった!看板様々だな!」
と上機嫌で店を閉めたのだった。
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