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新親方はこの世で一番頼れる男
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フィル先輩は夕食の時間ギリギリに帰ってきた。
「(話は後で)だって」
フィル先輩と目を合わせたフレッドが僕に耳打ちしてくれた時、使用人用の食堂に旦那様と執事長ともう1人男の人が入ってきた。
「みんな、そのままで聞いてくれ。新しく庭師の親方に来てもらったアンドレだ。よろしく頼む。執事長、あとは案内してやってくれ」
僕は旦那様が紹介した男を見た。
………え?アンドレ?いや…オーガスト…だよね?
オーガストはサティほどじゃないけど、“裏”の施設にいた時に僕の面倒を見てくれていた人だった。
僕が第2王子だということや、暗殺されそうになったこと、侍女が誘拐する形で僕を保護したこと、僕の両親と学園で同級生だった時の話などを僕に教えてくれた。
見る度に容姿が変わっていたけど、どんな姿になっていてもサティとオーガストなら、僕は分かる。
「うわあ、黒髪黒髭のモサモサ系だね。ちょっとマイクっぽい」
「う、うん」
フレッドに話しかけられた僕は慌てて答えた。
執事長から食堂の説明を受けた新親方は、僕たち庭師組の所に来て、挨拶をした。
「新しく庭師の親方になったアンドレだ。これからよろしく頼む。いろいろ教えてほしいことがあるから…フィルっていうのは誰かな?ああ、君か。食事の後で私の部屋に来てくれ」
そう言うと、新親方は食事を取りに行った。
まあ、ローランド先輩もいないし、フィル先輩は責任者的な立場ではあるからな。
よし、フィル先輩にくっ付いてってみようか。
「それ賛成。僕もね」
「あ…!しまった、うっかり…何か読んだか?」
「いや、特には?で、『オーガスト』って誰?」
「あ…!」
「それもこれも含めて後でだね。温かいうちに食べようよ」
全く修行が足りないよな、僕は。
サティとの連絡には限度があったから、それを補うためとかだったら助かるけど、そんなレベルの人じゃないんだよなあ。
オーガスト自らが表舞台で動くなんて。
食後、新親方の部屋へ行こうとするフィル先輩と僕とフレッドは、みんなに気付かれないようにそっと合流した。
コンコン!
「アンドレ親方、フィルです。入ってよろしいでしょうか?」
「どうぞ」
「失礼します」
「「失礼します」」
フィル先輩に続いて僕とフレッドも部屋の中に入った。
新親方が僕とフレッドを見ても何も言わず、部屋に防音魔法を掛けたのが分かった。懐かしい、少し焦げたような匂いがする。
やっぱりオーガストだ。
心の奥で懐かしんでいる僕を、オーガストは前髪の下の目を細めて見ていた。
「あの、知りたいことってなんでしょうか?苗や温室のことは年間の計画表が出来ていたはずですけど」
「ああ、うん。それはいいんだ。イグナス・ドルトレッド伯爵から話は聞いている。私はオーガストだ、って言えばフィルは分かるよね?フレッドとは接触が無かったから知らなかったと思うが、私は“辺境伯の子供たち”の者だ。事が動きそうだから、私が介入することになった。フィル、改めて言わせてもらうが、フランを助けられなかったことを申し訳なく思う。追い詰められるのが早過ぎて間に合わなかった。君のことも見付けることが遅れて済まなかった」
「オーガストさん?!あ、いえ、そんな、頭を上げてください!姉のことは理解しています。姉は本望だったと思います。俺も結局助けてもらいましたし。あの…ずっと気になっていたんですが、俺の身代わりにした焼死体は何処の誰だったんでしょうか?」
「気にしなくてもいい。君のために誰かを始末したとかそんなことは無いから。需要と供給ってことで理解してもらえると助かる」
「分かりました。……マイラー様の屋敷が狙われたのは、俺を匿っていたせいですか?」
「フィル先輩?!」
フィル先輩の突然の告白に、フレッドは跳ねた。
「落ち着いて、2人とも」
見たことないような険しい顔のフィル先輩と、泣きそうな顔で狼狽えるフレッドに言い聞かせるように新親方は声をかけた。
「君が原因なのかと思った根拠があるのかい?」
フィル先輩は険しい顔のまま、思いを口にした。
「今日、マイラー様の屋敷に偵察に来ていたらしい男を尾行して素性を突き止めました。名はセドリック・ダン。先代国王の時に取り潰しになった子爵家の者でした。再び出掛けたので中に入って調べていたら、日記のような覚え書きのようなノートを見付けて…マイラー様の屋敷で重症の人間を看病している情報が漏れていました。俺の焼死の偽装が疑われていたのかもしれません。俺のせいでマイラー様が目を付けられたのかも…!」
「というよりも孤児だろうね、マイラー・ネルソンが狙われたのは。“辺境伯の子供たち”がそもそも戦争孤児から始まっているから、孤児院を世話している貴族を虱潰しにしたんだろう。その中で医者にかかった重症患者は目を引いたかもしれないが、遅かれ早かれ狙われていたと思うよ。で、マイラー氏に逃げられたからその子であるノーマン氏を狙った。ネルソン子爵家に恨みがあるとかじゃなくて、“辺境伯の子供たち”を潰すために誘き出したいんだろう。冤罪は許さないというのが“辺境伯の子供たち”の信条だからな」
フィル先輩は項垂れていたが、キリキリするような緊張感は、もう無かった。
「オーガスト。今だけはオーガストって呼ばせて。“事”って何?オーガストがここに来たってことは僕絡みだよね?王家?国?」
「マクロス第2王子殿下。この国が危機にあるとしたら、貴方は立ちますか?」
「………聞いてしまったらもうそれしか選択肢は無いってこと?サティは自分の目で見て選べって言った!一度“裏”の仕事を体験してみろって!…もう…そんな時間は無いってこと?」
「聞いてみただけだよ、マイク。今その気があるならそういう作戦も有りかと思ったけど無しだな。今更中途半端な覚悟で戻っても暗殺されるだけだ。レモネルが気鬱なのは振りだし、王太子のアーサーも傀儡の振りをしているだけだから、国民が憂いているような危機的状況じゃない。オランディーヌの仇を取るためだ」
「じゃあ、母は…」
「お前が誘拐された体で保護された後、フランもサティもいなくなった隙に殺された。産後で弱っている時を狙われて。
真っ当に生きていれば何の処分も受けないのに、私欲に走って糾弾された逆恨みの凶行を俺たちは許さない。姿は見えている。あとは動かして、固めて、潰すだけだ」
「(話は後で)だって」
フィル先輩と目を合わせたフレッドが僕に耳打ちしてくれた時、使用人用の食堂に旦那様と執事長ともう1人男の人が入ってきた。
「みんな、そのままで聞いてくれ。新しく庭師の親方に来てもらったアンドレだ。よろしく頼む。執事長、あとは案内してやってくれ」
僕は旦那様が紹介した男を見た。
………え?アンドレ?いや…オーガスト…だよね?
オーガストはサティほどじゃないけど、“裏”の施設にいた時に僕の面倒を見てくれていた人だった。
僕が第2王子だということや、暗殺されそうになったこと、侍女が誘拐する形で僕を保護したこと、僕の両親と学園で同級生だった時の話などを僕に教えてくれた。
見る度に容姿が変わっていたけど、どんな姿になっていてもサティとオーガストなら、僕は分かる。
「うわあ、黒髪黒髭のモサモサ系だね。ちょっとマイクっぽい」
「う、うん」
フレッドに話しかけられた僕は慌てて答えた。
執事長から食堂の説明を受けた新親方は、僕たち庭師組の所に来て、挨拶をした。
「新しく庭師の親方になったアンドレだ。これからよろしく頼む。いろいろ教えてほしいことがあるから…フィルっていうのは誰かな?ああ、君か。食事の後で私の部屋に来てくれ」
そう言うと、新親方は食事を取りに行った。
まあ、ローランド先輩もいないし、フィル先輩は責任者的な立場ではあるからな。
よし、フィル先輩にくっ付いてってみようか。
「それ賛成。僕もね」
「あ…!しまった、うっかり…何か読んだか?」
「いや、特には?で、『オーガスト』って誰?」
「あ…!」
「それもこれも含めて後でだね。温かいうちに食べようよ」
全く修行が足りないよな、僕は。
サティとの連絡には限度があったから、それを補うためとかだったら助かるけど、そんなレベルの人じゃないんだよなあ。
オーガスト自らが表舞台で動くなんて。
食後、新親方の部屋へ行こうとするフィル先輩と僕とフレッドは、みんなに気付かれないようにそっと合流した。
コンコン!
「アンドレ親方、フィルです。入ってよろしいでしょうか?」
「どうぞ」
「失礼します」
「「失礼します」」
フィル先輩に続いて僕とフレッドも部屋の中に入った。
新親方が僕とフレッドを見ても何も言わず、部屋に防音魔法を掛けたのが分かった。懐かしい、少し焦げたような匂いがする。
やっぱりオーガストだ。
心の奥で懐かしんでいる僕を、オーガストは前髪の下の目を細めて見ていた。
「あの、知りたいことってなんでしょうか?苗や温室のことは年間の計画表が出来ていたはずですけど」
「ああ、うん。それはいいんだ。イグナス・ドルトレッド伯爵から話は聞いている。私はオーガストだ、って言えばフィルは分かるよね?フレッドとは接触が無かったから知らなかったと思うが、私は“辺境伯の子供たち”の者だ。事が動きそうだから、私が介入することになった。フィル、改めて言わせてもらうが、フランを助けられなかったことを申し訳なく思う。追い詰められるのが早過ぎて間に合わなかった。君のことも見付けることが遅れて済まなかった」
「オーガストさん?!あ、いえ、そんな、頭を上げてください!姉のことは理解しています。姉は本望だったと思います。俺も結局助けてもらいましたし。あの…ずっと気になっていたんですが、俺の身代わりにした焼死体は何処の誰だったんでしょうか?」
「気にしなくてもいい。君のために誰かを始末したとかそんなことは無いから。需要と供給ってことで理解してもらえると助かる」
「分かりました。……マイラー様の屋敷が狙われたのは、俺を匿っていたせいですか?」
「フィル先輩?!」
フィル先輩の突然の告白に、フレッドは跳ねた。
「落ち着いて、2人とも」
見たことないような険しい顔のフィル先輩と、泣きそうな顔で狼狽えるフレッドに言い聞かせるように新親方は声をかけた。
「君が原因なのかと思った根拠があるのかい?」
フィル先輩は険しい顔のまま、思いを口にした。
「今日、マイラー様の屋敷に偵察に来ていたらしい男を尾行して素性を突き止めました。名はセドリック・ダン。先代国王の時に取り潰しになった子爵家の者でした。再び出掛けたので中に入って調べていたら、日記のような覚え書きのようなノートを見付けて…マイラー様の屋敷で重症の人間を看病している情報が漏れていました。俺の焼死の偽装が疑われていたのかもしれません。俺のせいでマイラー様が目を付けられたのかも…!」
「というよりも孤児だろうね、マイラー・ネルソンが狙われたのは。“辺境伯の子供たち”がそもそも戦争孤児から始まっているから、孤児院を世話している貴族を虱潰しにしたんだろう。その中で医者にかかった重症患者は目を引いたかもしれないが、遅かれ早かれ狙われていたと思うよ。で、マイラー氏に逃げられたからその子であるノーマン氏を狙った。ネルソン子爵家に恨みがあるとかじゃなくて、“辺境伯の子供たち”を潰すために誘き出したいんだろう。冤罪は許さないというのが“辺境伯の子供たち”の信条だからな」
フィル先輩は項垂れていたが、キリキリするような緊張感は、もう無かった。
「オーガスト。今だけはオーガストって呼ばせて。“事”って何?オーガストがここに来たってことは僕絡みだよね?王家?国?」
「マクロス第2王子殿下。この国が危機にあるとしたら、貴方は立ちますか?」
「………聞いてしまったらもうそれしか選択肢は無いってこと?サティは自分の目で見て選べって言った!一度“裏”の仕事を体験してみろって!…もう…そんな時間は無いってこと?」
「聞いてみただけだよ、マイク。今その気があるならそういう作戦も有りかと思ったけど無しだな。今更中途半端な覚悟で戻っても暗殺されるだけだ。レモネルが気鬱なのは振りだし、王太子のアーサーも傀儡の振りをしているだけだから、国民が憂いているような危機的状況じゃない。オランディーヌの仇を取るためだ」
「じゃあ、母は…」
「お前が誘拐された体で保護された後、フランもサティもいなくなった隙に殺された。産後で弱っている時を狙われて。
真っ当に生きていれば何の処分も受けないのに、私欲に走って糾弾された逆恨みの凶行を俺たちは許さない。姿は見えている。あとは動かして、固めて、潰すだけだ」
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