令嬢たちのお茶会

NO*NO(ののはな)

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殿方の方も閨教育は受けてるのかしら?

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公爵令嬢ミシェル、侯爵令嬢ユリア、伯爵令嬢フランシスはお茶会が好きで、おしゃべりが大好き。

今日は侯爵家でお茶会。

「ごきげんよう、ユリア、フランシス」

「「ごきげんよう、ミシェル」」

今日のお茶はロイヤルミルクティー。
合わせるお菓子はチーズケーキ。
フワフワとろとろタイプ、しっかりベイクドタイプ、レアチーズケーキ。
アプリコットジャムとホイップクリームは別添え。

ミシェル🌹「相変わらず侯爵家のお庭は素晴らしいわね」

ユリア💐「ありがとうございます」

フランシス🌷「どうしたの?2人とも。お嬢様ごっこ?このお茶会は最初の挨拶の後は無礼講でしょ?」

🌹「ふふ、昨日大人の階段を上ってしまったの。それでちょっと淑女ぶってみたのよ」

💐「なんとなく合わせちゃった。大人の階段って何よ。婚約者と進展あったの?」

🌷「いつどこで何をしたの?!」

🌹「そんな話じゃないわ。閨教育よ。あなたたちはもう始めてるの?」

💐「私は姉がいるから一緒に受けさせられたわ。早過ぎるのは論外だけど、1つ違いだし同時でもいいでしょ、って。ねえ、閨教育の先生はどなた?」

🌹「ワケアリ侯爵のデモドリー様よ」

💐「わあ、一緒!あの方、引っ張りだこね。って、フランシス?どうしたの?」

🌷「……閨教育、って何?」

🌹💐「「………」」

🌹「あー…。え?でも結構際どい話にも付いてきてなかった?男女の寝室の中での話よ?」

🌷「結婚したら同じ寝室で眠るんでしょ。何か作法があるの?」

💐「作法と言えば作法ではあるけど。ねえ、フランシスはどうしたら赤ちゃんが出来るのかは知っているのよね?」

🌷「抱き合って揺れるんでしょ?動物だってそうしてるわ」

🌹「肝心なところが…」

💐「抜けてるわね、これは…」

🌷「肝心なところ?」

🌹「月のものは赤ちゃんの準備のためで、卵子と精子が結び付いて赤ちゃんになるのよ。OK?」

🌷「OKよ」

💐「月のものが出てくる所と、赤ちゃんが育つための部屋は繋がっているのよ。OK?」

🌷「OK」

🌹「その部屋は体の奥にあるの。抱き合って揺れたぐらいじゃ届かないの。男体図は見たことあるでしょ?生物学の方の生々しいやつ。精子の出所は知ってるわね?あの殿方の出所を淑女の体の奥に入れて、卵子と精子を結び付けるのよ。OK?」

🌷「………Oh…」

💐「そのオーはOKじゃないわね、フランシス。流石にミシェルは教育受けたてね。淀みないわ」

🌹「閨教育の前まではハッキリとは知らなかったのよね。本とかはぼかしてあるでしょ?服を脱いで密着しなきゃ出来ないめくるめく何かがあるんだろうな、とは思っていたのよ。昨日で開眼したわ」

💐「そのうちに特別教材を見せてもらえるわよ。ノーカットの極秘春画。あれを見ずに初夜は無理ね。殿方の出所は想像を絶する形態になるんだもの」

🌷「私もお母様にお願いしてみる!うちのお母様は一人娘で婿取りだから疎いのよ。無知は恥どころか危機よ。私もちゃんと知らなきゃ!」

🌹「真っ赤な顔で目を輝かせて…良かったわ。フランシスの頭の中がキャベツ畑じゃなくて」

🌷「コウノトリが運んでくるとも思ってないわよ?ちゃんと知らなかっただけよ」

💐「ちゃんと知るって大事よ。殿方の方も閨教育は受けてるのかしら?」

🌹「お兄様がいるけど分からないわね。私の閨教育は秘密授業だから、お兄様の時もそうだったのかもね」


もっと授業が進んだら張り形が出てきたり、模型どうしでの疑似行為を体験するという話で、ヒソヒソキャーキャーするお嬢様たちのお茶会はまだまだ続きました。

デモドリー様の需要は高まるばかりですね♡



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