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殿方って浮気しないではいられないのかしら?
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公爵令嬢ミシェル、侯爵令嬢ユリア、伯爵令嬢フランシスはお茶会が好きで、おしゃべりが大好き。
今日は公爵家でお茶会。
「ごきげんよう、ユリア、フランシス」
「「ごきげんよう、ミシェル」」
今日のお茶はダージリンをストレートで。
合わせるお菓子はプチスコーン。
クルミ、レーズン、チョコチップ、ドライアップル、アーモンド。
食べている間もおしゃべりは止まりません。
ミシェル🌹「どうやらナンチャラ男爵がメイドと浮気しているのは本当らしいわよ」
ユリア💐「男爵夫人の髪型がどんどん高く盛られていくのはそのせいなのかしら」
フランシス🌷「観劇の時に誰も後ろに座らないんでしょ」
🌹「それにしてもこんなに人の口に上らせるなんて、貴族としては不合格だけど娯楽としては合格ね」
💐「その点、上流貴族は隠すのが上手いわよね。誰とは言わないけど」
🌷「知られてる時点で隠せてないじゃないの。ねえ、殿方って浮気しないではいられないのかしら?」
🌹「しない人はしないって言うけど、直接的な行為が無いだけじゃないかしら。心も揺らがせないなんて無理よ」
💐「どこまでが浮気?どこまでなら許せる?」
🌷「は~、永遠のテーマが来たわね」
💐「浮気の疑問を言い出したのはフランシスでしょ。だからフランシスからね」
🌷「唇へのキスからが浮気。どこまでも許せない。目が合って笑うのも嫌」
🌹「なかなかね。私は家を一晩明けたら浮気。気付かせたら許さない」
💐「なんか…生々しくない?」
🌹「お母様の座右の銘なの」
💐「納得。私は気持ちが動いたら浮気。でも私が一番なら許す」
🌷「ミシェルもユリアも意外と肯定派なのね。私ってお子ちゃまなのかしら」
🌹「自分を考えてみなさいよ。あの人ステキ、あの人もカッコいいとか言ってるじゃないの」
🌷「それはまだ決まった方がいないから!」
💐「決まった方が出来たら、他の方には見向きもしないの?絶対?」
🌷「もう!ユリアの意地悪!」
💐「逃げ道作ってあげてるの。ガチガチにしてたら息が詰まるわよ。心の中は自由でいいじゃない。気取らせなければいいのよ。お互いにね」
🌷「ちゃんと恋愛したいな~」
🌹「それは諸刃の剣よ。それで上手くいけばいいけど、恋愛体質の人は政略結婚にも安定した幸せで退屈な結婚生活にも向かないわ」
💐「恋愛体質の人って怖いわよね。突然『真実の愛を見付けたんだ!』って叫ばれるなんてホラーだわ」
🌹「たまにあるやつね。当事者以外は『あー、はいはい』って思ってるやつ。忘れた頃にやってくるのよね」
💐「天災だから」
🌷「やっぱり純愛なんて無理かしら」
🌹「無くは無いから頑張ってみてもいいんじゃない?大恋愛」
💐「ところで、ナンチャラ男爵はなんでバレたの?」
🌹「夜会でハンカチーフを使おうとしてポケットから出したらパンティだったんですって!しかもメイドのイニシャル付き!メイドったら確信犯ね」
💐「もしかしてそのメイド、嫌なのに手籠めにされてるんじゃない?復讐レベルよ、それ」
🌹「まさかの展開。お母様にお知らせしなくちゃ」
🌷「え?!ホントかどうか分からないのに?!」
🌹「噂なんてそんなものよ。でももしもホントだったらメイドが助かるかもしれないじゃない」
🌷「あ…」
💐「浮気は許すとか許せないとか言っていられる話だけど、犯罪はダメよね」
もしかしたら犯罪の摘発に結び付いてしまったかもしれないお茶会はまだまだ続きました。
今日は公爵家でお茶会。
「ごきげんよう、ユリア、フランシス」
「「ごきげんよう、ミシェル」」
今日のお茶はダージリンをストレートで。
合わせるお菓子はプチスコーン。
クルミ、レーズン、チョコチップ、ドライアップル、アーモンド。
食べている間もおしゃべりは止まりません。
ミシェル🌹「どうやらナンチャラ男爵がメイドと浮気しているのは本当らしいわよ」
ユリア💐「男爵夫人の髪型がどんどん高く盛られていくのはそのせいなのかしら」
フランシス🌷「観劇の時に誰も後ろに座らないんでしょ」
🌹「それにしてもこんなに人の口に上らせるなんて、貴族としては不合格だけど娯楽としては合格ね」
💐「その点、上流貴族は隠すのが上手いわよね。誰とは言わないけど」
🌷「知られてる時点で隠せてないじゃないの。ねえ、殿方って浮気しないではいられないのかしら?」
🌹「しない人はしないって言うけど、直接的な行為が無いだけじゃないかしら。心も揺らがせないなんて無理よ」
💐「どこまでが浮気?どこまでなら許せる?」
🌷「は~、永遠のテーマが来たわね」
💐「浮気の疑問を言い出したのはフランシスでしょ。だからフランシスからね」
🌷「唇へのキスからが浮気。どこまでも許せない。目が合って笑うのも嫌」
🌹「なかなかね。私は家を一晩明けたら浮気。気付かせたら許さない」
💐「なんか…生々しくない?」
🌹「お母様の座右の銘なの」
💐「納得。私は気持ちが動いたら浮気。でも私が一番なら許す」
🌷「ミシェルもユリアも意外と肯定派なのね。私ってお子ちゃまなのかしら」
🌹「自分を考えてみなさいよ。あの人ステキ、あの人もカッコいいとか言ってるじゃないの」
🌷「それはまだ決まった方がいないから!」
💐「決まった方が出来たら、他の方には見向きもしないの?絶対?」
🌷「もう!ユリアの意地悪!」
💐「逃げ道作ってあげてるの。ガチガチにしてたら息が詰まるわよ。心の中は自由でいいじゃない。気取らせなければいいのよ。お互いにね」
🌷「ちゃんと恋愛したいな~」
🌹「それは諸刃の剣よ。それで上手くいけばいいけど、恋愛体質の人は政略結婚にも安定した幸せで退屈な結婚生活にも向かないわ」
💐「恋愛体質の人って怖いわよね。突然『真実の愛を見付けたんだ!』って叫ばれるなんてホラーだわ」
🌹「たまにあるやつね。当事者以外は『あー、はいはい』って思ってるやつ。忘れた頃にやってくるのよね」
💐「天災だから」
🌷「やっぱり純愛なんて無理かしら」
🌹「無くは無いから頑張ってみてもいいんじゃない?大恋愛」
💐「ところで、ナンチャラ男爵はなんでバレたの?」
🌹「夜会でハンカチーフを使おうとしてポケットから出したらパンティだったんですって!しかもメイドのイニシャル付き!メイドったら確信犯ね」
💐「もしかしてそのメイド、嫌なのに手籠めにされてるんじゃない?復讐レベルよ、それ」
🌹「まさかの展開。お母様にお知らせしなくちゃ」
🌷「え?!ホントかどうか分からないのに?!」
🌹「噂なんてそんなものよ。でももしもホントだったらメイドが助かるかもしれないじゃない」
🌷「あ…」
💐「浮気は許すとか許せないとか言っていられる話だけど、犯罪はダメよね」
もしかしたら犯罪の摘発に結び付いてしまったかもしれないお茶会はまだまだ続きました。
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