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聖女様、それ以上はR指定です!
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「え~?!そんなこと聞かれたって困るよ~」
ボヤきながらリビングに入ってきたゆうちゃんは、手に編集部から届いた手紙の束を持っていました。
その時、リビングでお茶を飲んでいたれいちゃんとせいちゃんは、パラパラと雑誌をめくっていました。
れいちゃんはお菓子と料理のページを熟読していたし、せいちゃんは流石に白色の服ばかりも飽きてきたのでファッションのページを眺めていました。
1人でウンウン唸っていたゆうちゃんは、結局持っていた手紙をお茶のポットの横に投げ出して、2人に協力を求めました。
「え~、先輩方にお願いがあります。…オタクだった私にはリアルの恋愛相談なんて無理だよ~。助けて!」
「「恋愛相談?!」」
聞けば、先日刊行されたゆうちゃんの恋愛小説が評判を呼んでいて、編集部宛に恋愛相談が殺到しているので、編集部としては特集を組みたいという話になっているのだそうです。
が、しかし、ここで問題なのは、ゆうちゃんには妄想力はあっても、実体験が無いということなのです。
紙上の空論で誤魔化すには、相談内容が生々しいものだったのです。
せいちゃんは、手紙に目を通してみました。
「どれどれ、どんな内容なの?……なるほど、なかなかアダルトね。あれだわね。ゆうちゃんのペンネームがYUだから、作中人物の“奔放な恋の旅人ユリア叔母様”に重ねられてるんじゃないの?」
「そうなんだよ。始めは普通の全年齢ものの恋愛小説だったんだけど、奥行きを出そうとして周りの大人を盛っちゃったんだよね」
「確かに盛ってたわねえ。ワンナイトの話とかさ、想像だけで書けるものなの?実は経験有り?」
「リアルの経験なんて皆無だよ。耳年増ではあるけど、ユリア叔母様にはモデルがいるから書きやすかったんだ」
「へえ~、年上のオタク友達とか?リア充のオタクだって今時ならいそうだものね」
「いや……えっと、母親…」
「「は?!」」
「あら、れいちゃん、知らん顔してやっぱり聞いてたわね」
「まあね。ゆうちゃんのお母様って…その、え?本当に?」
「うん。その結果私が出来ちゃったから父と結婚して家族になったんだ」
「おぉ…思ったよりハードな展開。れいちゃん、大丈夫?」
「だ、大丈夫だけど、ゆうちゃん、話したくなかったら話さなくてもいいのよ?」
「別にハードなことは何も無いよ。もう離婚して家族は解散してるし」
「「ええっ?!」」
「離婚してるの?!」
「解散って、そんな…い、一家離散…?」
「ああ~、そういう話じゃないんだよね~。うちのこと説明するの難しいんだけど、ちょっと普通じゃないんだ。ん~、人間はそもそも1人の個人として独立しているべき、っていう考え方をする両親で、だけど私が未成年の間は保護が必要だから、その期間だけは家族でいよう、っていうことだったんだけど…そこまではOK?」
「その考え方、私は分かるわね。前世でガッツリ家族のしがらみに絡まれてたれいちゃんとしてはどう?」
「う~ん、正直綺麗事にしか聞こえないけど、それってご両親のご両親は?」
「れいちゃんとしてはそこが気になるよね。うち、2人とも実家から勘当されてて、日本からも飛び出してバックパッカーやってたんだ。その出先で意気投合してそうなっちゃったらしいんだけど、どこで子育てするのがいいか相談して日本に戻ったんだ。で、両親とも絵描きだったから在宅で仕事しながら2人で私を育ててくれたんだ」
「なるほどねえ…それなら分からなくはないけど、ゆうちゃん、愛されていたのよね?」
「隣人としてね。……そんな困った顔をされるとこっちが困るんだけど、ほら、私が成人したら解散する前提の家族だからさ、血の繋がった他人っていうの?あれ?墓穴掘ってる?ホント説明が難しいんだよ~。う~ん、もしも瑠美さんと誠治さんが困ってたら助けるだろうけど、それはれいちゃんとせいちゃんが困ってたら助けるのと一緒っていうか…」
「ちょっと待って、ゆうちゃん。瑠美さんと誠治さんってご両親のこと?」
「あ、そう。うち、名前呼びだから」
「まあ、そうよね。個人として独立してるっていう考え方なんだから」
「うん。なんかせいちゃんってちょっと瑠美さんと似てるかも。そうか、せいちゃんだってユリア叔母様の要素あるよね。…分かった!私が答えようとするから出来ないって思うんだよ。瑠美さんのこと思い出したり、せいちゃんに相談したりしながらだったら恋愛相談出来るかも!」
「こほん。え~、ゆうちゃん?わたくしにだって少しは相談してほしいわ。嫁姑系のドロドロとか読むの好きだったし、友達の愚痴も聞いてあげたりしていたから浮気の対処方とかいけるわよ」
「じゃあ、れいちゃんも!チームユリアでいこう!じゃあ早速1つ目の相談なんだけど、編集部から1番に、って言われたのはこれなんだ。結構多い相談らしくってさ」
「「どれどれ?」」
『はじめまして、YU先生、
私は21歳の大学生です。彼氏がいて、経験もあるのですが…いつも緊張してしまって、気持ちいいのかどうかも分かりません。本を見ても漫画を見ても、みんな我を忘れて喘いでいるし、友達と話していても善い話しか出てこないので、相談も出来ません。なんとなく感じているフリで誤魔化していますが、楽しくないしだんだん苦しくなってきました。彼のことは好きなんです。応えてあげたい気持ちはあるのに、体はガチガチなんです。どうしたらユリア叔母様みたいに行為に溺れることが出来ますか?教えてください!お願いします!』
「「お願いします、せいちゃん先生」」
「しれっとお願いしちゃってるけど逃がさないわよ、れいちゃん。れいちゃんはどっちだったのよ。溺れるタイプかドライなタイプか」
「ドライだったわね。お見合いだったし」
「あ~、お見合いか。それ、分かんないのよね。お見合いで結婚して、じゃあそれでは、ってパッカーンといけるものなの?」
「だってそういうものだと思っていたもの。時代もあるんだろうけど、周りを見たって『愛してる』だの『好き』だの言ってる人なんていなかったわ。戦後の復興期だったし、結婚も性交渉も家事も子育ても仕事みたいなものだったのよ。まあ、まったく事務的だったとは言わないけど、一軒家で同居していて溺れられる訳無いと思わない?」
「キツいわね、同居でするのは」
「夫婦なんだからスリルも無いだろうし、そりゃあ淡々となっちゃうか。れいちゃんは溺れてみたいとか思ったこと無かったの?」
「だから…“まったく”とは言わないけど、って言ったでしょ?たまたまいろいろ重なって2人きりになれた時もあったのよ。そういう時は流石に向こうも思うところがあったみたいで違う雰囲気になったりもしたわ。でも溺れるとかにはならなかったわね。浮き輪に乗って引かれているみたいな安心感がある感じだったかしらね。で?それなりに遊んでいたせいちゃんはどうだったの?」
「相手によるかな。上手く溺れさせてくれる人っているのよ。私が20代の後半ぐらいだった頃に、ずっと付かず離れずで時々くっついてた人がいたんだけど、その人がすごく面白い人で話題も豊富でいろいろ教えてもらったのよ。それをちょっと思い出していたんだけど、この手紙の子は多分自己評価が低いんじゃないかしら。相手のことは好きだし応えたいっていうんだから、問題は自分なんだと思うわ。そういうコンプレックスのある子をグズグズに溶かしちゃった時の話をしてたことがあったのよね」
「せいちゃんの話?」
「違うわよ!ゆうちゃん!他の子の話なの!…まあ、それは結局振りで、その後そうされちゃってんだけどさ」
「試しにやってみようか、って?せいちゃん、以外とチョロかったの?」
「違うの!ジローさんがそういう風に持ってくのが上手いの!」
「もう!2人とも話が進まないじゃないの!それで?どういうことされたの?」
「逆目隠しプレー」
「え?逆?って、目出し帽みたいな?」
「違う違う、それじゃ変態だわ。女の子じゃなくて男の方が目隠しするの。で、手探りで愛撫するのよ。見られてないことで安心して気持ちが解放されて、女の子がかなり大胆に乱れるらしいわよ」
「せいちゃんが?」
「あ~、はいはい、わ・た・し・も、乱れたわよ。だってかわいいのよ。見えてないから手付きとかもどかしくて私の方から動いちゃうし、見られていたら出来ないような恥ずかしいことも出来ちゃうし」
「え…せいちゃん、恥ずかしいことって…?」
「それは…」
「せいちゃん、ストップ!ゆうちゃん!全年齢版なんでしょ!それ以上はR指定よ!」
結局恋愛相談は、YU先生ではなくて、ユリア叔母様の恋愛相談になって好評を得ました。
たまに謎のジローさんも答えたりしていたら固定ファンが付いたので、そのうちゆうちゃんの小説にも出てくるかもしれませんが、全年齢版の壁を越えるのは難しそうです。
ボヤきながらリビングに入ってきたゆうちゃんは、手に編集部から届いた手紙の束を持っていました。
その時、リビングでお茶を飲んでいたれいちゃんとせいちゃんは、パラパラと雑誌をめくっていました。
れいちゃんはお菓子と料理のページを熟読していたし、せいちゃんは流石に白色の服ばかりも飽きてきたのでファッションのページを眺めていました。
1人でウンウン唸っていたゆうちゃんは、結局持っていた手紙をお茶のポットの横に投げ出して、2人に協力を求めました。
「え~、先輩方にお願いがあります。…オタクだった私にはリアルの恋愛相談なんて無理だよ~。助けて!」
「「恋愛相談?!」」
聞けば、先日刊行されたゆうちゃんの恋愛小説が評判を呼んでいて、編集部宛に恋愛相談が殺到しているので、編集部としては特集を組みたいという話になっているのだそうです。
が、しかし、ここで問題なのは、ゆうちゃんには妄想力はあっても、実体験が無いということなのです。
紙上の空論で誤魔化すには、相談内容が生々しいものだったのです。
せいちゃんは、手紙に目を通してみました。
「どれどれ、どんな内容なの?……なるほど、なかなかアダルトね。あれだわね。ゆうちゃんのペンネームがYUだから、作中人物の“奔放な恋の旅人ユリア叔母様”に重ねられてるんじゃないの?」
「そうなんだよ。始めは普通の全年齢ものの恋愛小説だったんだけど、奥行きを出そうとして周りの大人を盛っちゃったんだよね」
「確かに盛ってたわねえ。ワンナイトの話とかさ、想像だけで書けるものなの?実は経験有り?」
「リアルの経験なんて皆無だよ。耳年増ではあるけど、ユリア叔母様にはモデルがいるから書きやすかったんだ」
「へえ~、年上のオタク友達とか?リア充のオタクだって今時ならいそうだものね」
「いや……えっと、母親…」
「「は?!」」
「あら、れいちゃん、知らん顔してやっぱり聞いてたわね」
「まあね。ゆうちゃんのお母様って…その、え?本当に?」
「うん。その結果私が出来ちゃったから父と結婚して家族になったんだ」
「おぉ…思ったよりハードな展開。れいちゃん、大丈夫?」
「だ、大丈夫だけど、ゆうちゃん、話したくなかったら話さなくてもいいのよ?」
「別にハードなことは何も無いよ。もう離婚して家族は解散してるし」
「「ええっ?!」」
「離婚してるの?!」
「解散って、そんな…い、一家離散…?」
「ああ~、そういう話じゃないんだよね~。うちのこと説明するの難しいんだけど、ちょっと普通じゃないんだ。ん~、人間はそもそも1人の個人として独立しているべき、っていう考え方をする両親で、だけど私が未成年の間は保護が必要だから、その期間だけは家族でいよう、っていうことだったんだけど…そこまではOK?」
「その考え方、私は分かるわね。前世でガッツリ家族のしがらみに絡まれてたれいちゃんとしてはどう?」
「う~ん、正直綺麗事にしか聞こえないけど、それってご両親のご両親は?」
「れいちゃんとしてはそこが気になるよね。うち、2人とも実家から勘当されてて、日本からも飛び出してバックパッカーやってたんだ。その出先で意気投合してそうなっちゃったらしいんだけど、どこで子育てするのがいいか相談して日本に戻ったんだ。で、両親とも絵描きだったから在宅で仕事しながら2人で私を育ててくれたんだ」
「なるほどねえ…それなら分からなくはないけど、ゆうちゃん、愛されていたのよね?」
「隣人としてね。……そんな困った顔をされるとこっちが困るんだけど、ほら、私が成人したら解散する前提の家族だからさ、血の繋がった他人っていうの?あれ?墓穴掘ってる?ホント説明が難しいんだよ~。う~ん、もしも瑠美さんと誠治さんが困ってたら助けるだろうけど、それはれいちゃんとせいちゃんが困ってたら助けるのと一緒っていうか…」
「ちょっと待って、ゆうちゃん。瑠美さんと誠治さんってご両親のこと?」
「あ、そう。うち、名前呼びだから」
「まあ、そうよね。個人として独立してるっていう考え方なんだから」
「うん。なんかせいちゃんってちょっと瑠美さんと似てるかも。そうか、せいちゃんだってユリア叔母様の要素あるよね。…分かった!私が答えようとするから出来ないって思うんだよ。瑠美さんのこと思い出したり、せいちゃんに相談したりしながらだったら恋愛相談出来るかも!」
「こほん。え~、ゆうちゃん?わたくしにだって少しは相談してほしいわ。嫁姑系のドロドロとか読むの好きだったし、友達の愚痴も聞いてあげたりしていたから浮気の対処方とかいけるわよ」
「じゃあ、れいちゃんも!チームユリアでいこう!じゃあ早速1つ目の相談なんだけど、編集部から1番に、って言われたのはこれなんだ。結構多い相談らしくってさ」
「「どれどれ?」」
『はじめまして、YU先生、
私は21歳の大学生です。彼氏がいて、経験もあるのですが…いつも緊張してしまって、気持ちいいのかどうかも分かりません。本を見ても漫画を見ても、みんな我を忘れて喘いでいるし、友達と話していても善い話しか出てこないので、相談も出来ません。なんとなく感じているフリで誤魔化していますが、楽しくないしだんだん苦しくなってきました。彼のことは好きなんです。応えてあげたい気持ちはあるのに、体はガチガチなんです。どうしたらユリア叔母様みたいに行為に溺れることが出来ますか?教えてください!お願いします!』
「「お願いします、せいちゃん先生」」
「しれっとお願いしちゃってるけど逃がさないわよ、れいちゃん。れいちゃんはどっちだったのよ。溺れるタイプかドライなタイプか」
「ドライだったわね。お見合いだったし」
「あ~、お見合いか。それ、分かんないのよね。お見合いで結婚して、じゃあそれでは、ってパッカーンといけるものなの?」
「だってそういうものだと思っていたもの。時代もあるんだろうけど、周りを見たって『愛してる』だの『好き』だの言ってる人なんていなかったわ。戦後の復興期だったし、結婚も性交渉も家事も子育ても仕事みたいなものだったのよ。まあ、まったく事務的だったとは言わないけど、一軒家で同居していて溺れられる訳無いと思わない?」
「キツいわね、同居でするのは」
「夫婦なんだからスリルも無いだろうし、そりゃあ淡々となっちゃうか。れいちゃんは溺れてみたいとか思ったこと無かったの?」
「だから…“まったく”とは言わないけど、って言ったでしょ?たまたまいろいろ重なって2人きりになれた時もあったのよ。そういう時は流石に向こうも思うところがあったみたいで違う雰囲気になったりもしたわ。でも溺れるとかにはならなかったわね。浮き輪に乗って引かれているみたいな安心感がある感じだったかしらね。で?それなりに遊んでいたせいちゃんはどうだったの?」
「相手によるかな。上手く溺れさせてくれる人っているのよ。私が20代の後半ぐらいだった頃に、ずっと付かず離れずで時々くっついてた人がいたんだけど、その人がすごく面白い人で話題も豊富でいろいろ教えてもらったのよ。それをちょっと思い出していたんだけど、この手紙の子は多分自己評価が低いんじゃないかしら。相手のことは好きだし応えたいっていうんだから、問題は自分なんだと思うわ。そういうコンプレックスのある子をグズグズに溶かしちゃった時の話をしてたことがあったのよね」
「せいちゃんの話?」
「違うわよ!ゆうちゃん!他の子の話なの!…まあ、それは結局振りで、その後そうされちゃってんだけどさ」
「試しにやってみようか、って?せいちゃん、以外とチョロかったの?」
「違うの!ジローさんがそういう風に持ってくのが上手いの!」
「もう!2人とも話が進まないじゃないの!それで?どういうことされたの?」
「逆目隠しプレー」
「え?逆?って、目出し帽みたいな?」
「違う違う、それじゃ変態だわ。女の子じゃなくて男の方が目隠しするの。で、手探りで愛撫するのよ。見られてないことで安心して気持ちが解放されて、女の子がかなり大胆に乱れるらしいわよ」
「せいちゃんが?」
「あ~、はいはい、わ・た・し・も、乱れたわよ。だってかわいいのよ。見えてないから手付きとかもどかしくて私の方から動いちゃうし、見られていたら出来ないような恥ずかしいことも出来ちゃうし」
「え…せいちゃん、恥ずかしいことって…?」
「それは…」
「せいちゃん、ストップ!ゆうちゃん!全年齢版なんでしょ!それ以上はR指定よ!」
結局恋愛相談は、YU先生ではなくて、ユリア叔母様の恋愛相談になって好評を得ました。
たまに謎のジローさんも答えたりしていたら固定ファンが付いたので、そのうちゆうちゃんの小説にも出てくるかもしれませんが、全年齢版の壁を越えるのは難しそうです。
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