70 / 83
第69話 ゾルダの復活 ~アグリサイド~
しおりを挟む
あれからさらに数日が経っていた。
王様の使者はそろそろこの街ににつくらしい。
そうアウラさんの仲間が知らせてくれた。
そうすれば次の目的地に行くことになるのかな。
また王様からの指令があるのかな。
それともゾルダがあれだけキレた相手……
アスビモの行方を追うことになるのか……
それにしてもまだゾルダは剣から出てこない。
『案ずるな』と言われたが、それでも心配ではある。
マリーは日中に魔物討伐に行く以外はずっと剣に寄り添っている。
ただ俺としては待つしかないので、今やれることをやっていくしかない。
ということで、ゾルダが出て来るまでは俺自身が強くなっていかないと。
「マリー、今日も魔物討伐に行くけど、手伝ってくれないか」
「また行くのですか?
毎日毎日飽きないですね」
マリーは憎まれ口をたたきながらも、なんだかんだで同行してくれる。
正直俺一人だけだと何もできなかったかもしれない。
だけど、マリーが居てくれてすごく助かっている。
「今日の依頼は……
あっちの山岳地帯にマタンゴが大量に発生しているらしい。
さぁ、行こうか」
「今日はキノコが相手ですか?
アグリもいろいろな依頼を受けますこと」
「何かしてないといろいろ考えちゃうから。
体を動かしていた方がいいかな」
毎日討伐依頼をこなしたり、話したりしていたこともあるのかもしれないけど……
以前は『お前』とか『あなた』とかしか俺を呼ばなかったマリーも、
今はしっかりと名前を呼んでくれている。
それだけ打ち解けた証拠なのかな。
「しかし、この辺りはいろいろと大量発生するところですわね。
犬にうにょうにょにと……」
「ランボやアスビモが居なくなったことも関係しているのかな?
魔族として統べるものが居なくなって、統制が効かないのかもしれない」
「強い者がいれば従うのは魔物としては必然ですからね。
ただ隙あらばと力を貯めていたことはありえるとは思いますが……」
「まぁ、街の人も困っているし、残った憲兵たちも街の復興で忙しいようだから。
俺に出来るのはこれぐらいだしね」
そして俺はマリーと共に復興途中の街を抜け、マタンゴが大量発生しているという山岳地帯に向かった。
現地に近づくにつれ、スモッグのようなガスに覆われてきた。
「なんだか視界がわるくなってきたな」
「息もしづらいですわ。
霧とは違うような感じがしますわ」
さらに進むと、マタンゴが数匹現れた。
一定の周期で息をするように傘の部分から霧状のものが噴出していた。
「あの霧のようなものは胞子か。
ここにいるだけの数でこの量の胞子を出しているわけではなさそうだな。
奥に行けばもっといるんだろう」
「そのようですわ。
キノコどもも1匹1匹は強くはないのですが……
量が多いのは困ったものですわ」
「とりあえず出来てた奴らを叩いていくしかないかな」
数匹現れたマタンゴを俺とマリーで倒して、さらに奥に進んでいく。
進むたびに倍々に増えていくマタンゴ。
「どれだけ増えてくるんだよ!」
「半端じゃない量ですわね。
埒が明かないですわ。
マリーがこの辺り一帯を焼き払いましょうか?」
「そうしたいのも山々だけど、マタンゴ以外は必要なものだし、不必要に燃やしてもなぁ……」
「そんな悠長なこと言ってられる状況ですの?
量で押し切られますわ」
「ギリギリまで頑張るからもう少し待って」
そうマリーに言うと、倒す速度を上げていく。
それでも次から次へとマタンゴは湧いてきた。
「くっ……
この辺りが限界かな」
そろそろ決断しないとと思った時に、剣が黒炎をまといはじめた。
「!?」
その剣を一振りすると、周りにいたマタンゴたちに黒い炎が向かっていく。
瞬く間に多くのマタンゴが炎に包まれ焼かれて朽ち果ていった。
「ゾルダか?」
「相変わらずとろいのぅ。
こんなのさっさと焼き払えばいいのに」
ひょいと剣からゾルダが姿を現した。
相変わらずのニヤニヤとした表情で俺の方を見てきた。
「心配したんだぞ」
そう言うとゾルダの肩をガシッと掴んで前後に揺らしていた。
「そうくっつくな。
鬱陶しい。
案ずるなといったじゃろうに」
ゾルダは嫌な顔をしながら俺の手を振り払う。
「ねえさま!」
マリーは泣き出しそうな顔をしてゾルダの胸に飛び込んでいった。
「マリー、悪いのぅ。
心配かけて」
「どうなってしまうのかと……
マリーは心配で心配で……」
ゾルダはマリーの頭を何度も撫でる。
マリーも一安心といった表情だった。
「いつもと様子がおかしかったら……
いったい何があったんだ?」
俺はゾルダが剣に戻ってからのことを問いただしていた。
ゾルダはそんな俺の事を気にせずに
「そんなことより、まずはこいつらの始末じゃろ。
ワシも力を貸すから、一気に行くぞ」
ゾルダはそう言うと、大量のマタンゴに対して闇の炎(ブラックフレイム)をぶっ放していった。
「宿に戻ったら話を聞くからな」
俺はゾルダにそう告げると、マタンゴたちを再び切りつけにいった。
マリーもゾルダが戻ってきたことが嬉しかったのか、いつも以上に豪快に魔法を使って倒していた。
しばらく戦闘が続いたが、みんなが頑張ったこともあり、大量のマタンゴたちを全て倒すことが出来た。
「とりあえずこれで依頼は完了かな」
「おぬしの戦い方はじれったいのぅ。
もう少しなんとかならんのか」
「そんなことを言われても……
これでも俺だって前に比べたら……」
「まぁ、そうじゃのぅ。
確かに前に比べたらだいぶマシになってきおったかのぅ。
ワシに比べたらまだまだじゃがのぅ」
「ゾルダと比べるなって。
お前は元魔王じゃん。
俺はまだ勇者になりたてだから。
これから強くなっていくんだよ」
「せいぜい頑張れ、おぬし」
「なんだよ、その言い方。
俺だって頑張っているんだからな」
そんなことをやりとりをしていると、ホッとして笑みがこぼれていた。
あっ、いつも通りのゾルダで良かったと。
元気で体調も問題なさそうだ。
「マリーも頑張ってますわ。
マリーも褒めてください、ねえさま」
「マリーがいつも頑張っているのは、ワシはわかっておるぞ。
ワシがいないところで、あやつを良く守ってくれたのぅ」
「はい!
マリーが頑張ってアグリを守りましたわ」
マリーはドヤ顔をして誇らしげにしていた。
そんなマリーを見てゾルダは柔和な笑顔になっていた。
とりあえず何事もなくゾルダが戻ってきてくれたので良かった。
最悪このまま剣から出てこないのかもと悪い方向に考えることもあったし。
なんでそんなことになったのかの事情はいったん置いて、
ゾルダの復活をまずは喜びたい。
そんなことを考えながら、街へ戻るのだった。
王様の使者はそろそろこの街ににつくらしい。
そうアウラさんの仲間が知らせてくれた。
そうすれば次の目的地に行くことになるのかな。
また王様からの指令があるのかな。
それともゾルダがあれだけキレた相手……
アスビモの行方を追うことになるのか……
それにしてもまだゾルダは剣から出てこない。
『案ずるな』と言われたが、それでも心配ではある。
マリーは日中に魔物討伐に行く以外はずっと剣に寄り添っている。
ただ俺としては待つしかないので、今やれることをやっていくしかない。
ということで、ゾルダが出て来るまでは俺自身が強くなっていかないと。
「マリー、今日も魔物討伐に行くけど、手伝ってくれないか」
「また行くのですか?
毎日毎日飽きないですね」
マリーは憎まれ口をたたきながらも、なんだかんだで同行してくれる。
正直俺一人だけだと何もできなかったかもしれない。
だけど、マリーが居てくれてすごく助かっている。
「今日の依頼は……
あっちの山岳地帯にマタンゴが大量に発生しているらしい。
さぁ、行こうか」
「今日はキノコが相手ですか?
アグリもいろいろな依頼を受けますこと」
「何かしてないといろいろ考えちゃうから。
体を動かしていた方がいいかな」
毎日討伐依頼をこなしたり、話したりしていたこともあるのかもしれないけど……
以前は『お前』とか『あなた』とかしか俺を呼ばなかったマリーも、
今はしっかりと名前を呼んでくれている。
それだけ打ち解けた証拠なのかな。
「しかし、この辺りはいろいろと大量発生するところですわね。
犬にうにょうにょにと……」
「ランボやアスビモが居なくなったことも関係しているのかな?
魔族として統べるものが居なくなって、統制が効かないのかもしれない」
「強い者がいれば従うのは魔物としては必然ですからね。
ただ隙あらばと力を貯めていたことはありえるとは思いますが……」
「まぁ、街の人も困っているし、残った憲兵たちも街の復興で忙しいようだから。
俺に出来るのはこれぐらいだしね」
そして俺はマリーと共に復興途中の街を抜け、マタンゴが大量発生しているという山岳地帯に向かった。
現地に近づくにつれ、スモッグのようなガスに覆われてきた。
「なんだか視界がわるくなってきたな」
「息もしづらいですわ。
霧とは違うような感じがしますわ」
さらに進むと、マタンゴが数匹現れた。
一定の周期で息をするように傘の部分から霧状のものが噴出していた。
「あの霧のようなものは胞子か。
ここにいるだけの数でこの量の胞子を出しているわけではなさそうだな。
奥に行けばもっといるんだろう」
「そのようですわ。
キノコどもも1匹1匹は強くはないのですが……
量が多いのは困ったものですわ」
「とりあえず出来てた奴らを叩いていくしかないかな」
数匹現れたマタンゴを俺とマリーで倒して、さらに奥に進んでいく。
進むたびに倍々に増えていくマタンゴ。
「どれだけ増えてくるんだよ!」
「半端じゃない量ですわね。
埒が明かないですわ。
マリーがこの辺り一帯を焼き払いましょうか?」
「そうしたいのも山々だけど、マタンゴ以外は必要なものだし、不必要に燃やしてもなぁ……」
「そんな悠長なこと言ってられる状況ですの?
量で押し切られますわ」
「ギリギリまで頑張るからもう少し待って」
そうマリーに言うと、倒す速度を上げていく。
それでも次から次へとマタンゴは湧いてきた。
「くっ……
この辺りが限界かな」
そろそろ決断しないとと思った時に、剣が黒炎をまといはじめた。
「!?」
その剣を一振りすると、周りにいたマタンゴたちに黒い炎が向かっていく。
瞬く間に多くのマタンゴが炎に包まれ焼かれて朽ち果ていった。
「ゾルダか?」
「相変わらずとろいのぅ。
こんなのさっさと焼き払えばいいのに」
ひょいと剣からゾルダが姿を現した。
相変わらずのニヤニヤとした表情で俺の方を見てきた。
「心配したんだぞ」
そう言うとゾルダの肩をガシッと掴んで前後に揺らしていた。
「そうくっつくな。
鬱陶しい。
案ずるなといったじゃろうに」
ゾルダは嫌な顔をしながら俺の手を振り払う。
「ねえさま!」
マリーは泣き出しそうな顔をしてゾルダの胸に飛び込んでいった。
「マリー、悪いのぅ。
心配かけて」
「どうなってしまうのかと……
マリーは心配で心配で……」
ゾルダはマリーの頭を何度も撫でる。
マリーも一安心といった表情だった。
「いつもと様子がおかしかったら……
いったい何があったんだ?」
俺はゾルダが剣に戻ってからのことを問いただしていた。
ゾルダはそんな俺の事を気にせずに
「そんなことより、まずはこいつらの始末じゃろ。
ワシも力を貸すから、一気に行くぞ」
ゾルダはそう言うと、大量のマタンゴに対して闇の炎(ブラックフレイム)をぶっ放していった。
「宿に戻ったら話を聞くからな」
俺はゾルダにそう告げると、マタンゴたちを再び切りつけにいった。
マリーもゾルダが戻ってきたことが嬉しかったのか、いつも以上に豪快に魔法を使って倒していた。
しばらく戦闘が続いたが、みんなが頑張ったこともあり、大量のマタンゴたちを全て倒すことが出来た。
「とりあえずこれで依頼は完了かな」
「おぬしの戦い方はじれったいのぅ。
もう少しなんとかならんのか」
「そんなことを言われても……
これでも俺だって前に比べたら……」
「まぁ、そうじゃのぅ。
確かに前に比べたらだいぶマシになってきおったかのぅ。
ワシに比べたらまだまだじゃがのぅ」
「ゾルダと比べるなって。
お前は元魔王じゃん。
俺はまだ勇者になりたてだから。
これから強くなっていくんだよ」
「せいぜい頑張れ、おぬし」
「なんだよ、その言い方。
俺だって頑張っているんだからな」
そんなことをやりとりをしていると、ホッとして笑みがこぼれていた。
あっ、いつも通りのゾルダで良かったと。
元気で体調も問題なさそうだ。
「マリーも頑張ってますわ。
マリーも褒めてください、ねえさま」
「マリーがいつも頑張っているのは、ワシはわかっておるぞ。
ワシがいないところで、あやつを良く守ってくれたのぅ」
「はい!
マリーが頑張ってアグリを守りましたわ」
マリーはドヤ顔をして誇らしげにしていた。
そんなマリーを見てゾルダは柔和な笑顔になっていた。
とりあえず何事もなくゾルダが戻ってきてくれたので良かった。
最悪このまま剣から出てこないのかもと悪い方向に考えることもあったし。
なんでそんなことになったのかの事情はいったん置いて、
ゾルダの復活をまずは喜びたい。
そんなことを考えながら、街へ戻るのだった。
0
お気に入りに追加
10
あなたにおすすめの小説
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します
有賀冬馬
ファンタジー
王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。
妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。
さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。
そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。
そのアンドロイドは、かつて大賢者と呼ばれた転生者の技術で作られたメイドロボだったのだ。
現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!
異世界転生したらよくわからない騎士の家に生まれたので、とりあえず死なないように気をつけていたら無双してしまった件。
星の国のマジシャン
ファンタジー
引きこもりニート、40歳の俺が、皇帝に騎士として支える分家の貴族に転生。
そして魔法剣術学校の剣術科に通うことなるが、そこには波瀾万丈な物語が生まれる程の過酷な「必須科目」の数々が。
本家VS分家の「決闘」や、卒業と命を懸け必死で戦い抜く「魔物サバイバル」、さらには40年の弱男人生で味わったことのない甘酸っぱい青春群像劇やモテ期も…。
この世界を動かす、最大の敵にご注目ください!
転移した場所が【ふしぎな果実】で溢れていた件
月風レイ
ファンタジー
普通の高校2年生の竹中春人は突如、異世界転移を果たした。
そして、異世界転移をした先は、入ることが禁断とされている場所、神の園というところだった。
そんな慣習も知りもしない、春人は神の園を生活圏として、必死に生きていく。
そこでしか成らない『ふしぎな果実』を空腹のあまり口にしてしまう。
そして、それは世界では幻と言われている祝福の果実であった。
食料がない春人はそんなことは知らず、ふしぎな果実を米のように常食として喰らう。
不思議な果実の恩恵によって、規格外に強くなっていくハルトの、異世界冒険大ファンタジー。
大修正中!今週中に修正終え更新していきます!
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
[鑑定]スキルしかない俺を追放したのはいいが、貴様らにはもう関わるのはイヤだから、さがさないでくれ!
どら焼き
ファンタジー
ついに!第5章突入!
舐めた奴らに、真実が牙を剥く!
何も説明無く、いきなり異世界転移!らしいのだが、この王冠つけたオッサン何を言っているのだ?
しかも、ステータスが文字化けしていて、スキルも「鑑定??」だけって酷くない?
訳のわからない言葉?を発声している王女?と、勇者らしい同級生達がオレを城から捨てやがったので、
なんとか、苦労して宿代とパン代を稼ぐ主人公カザト!
そして…わかってくる、この異世界の異常性。
出会いを重ねて、なんとか元の世界に戻る方法を切り開いて行く物語。
主人公の直接復讐する要素は、あまりありません。
相手方の、あまりにも酷い自堕落さから出てくる、ざまぁ要素は、少しづつ出てくる予定です。
ハーレム要素は、不明とします。
復讐での強制ハーレム要素は、無しの予定です。
追記
2023/07/21 表紙絵を戦闘モードになったあるヤツの参考絵にしました。
8月近くでなにが、変形するのかわかる予定です。
2024/02/23
アルファポリスオンリーを解除しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる