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第34話 屋敷に忍び込もう ~???サイド~
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せっかく気づかないように近づいたのになー。
ゾルダには分かっていたのかー。
「もー、いつから気づいていたのー」
「そ……そんなの、だいぶ前からじゃ。
ワシに分からんものなどないのじゃ」
「そーだよね、さすが真の勇者だねー」
「ん?
何じゃ、真の勇者とは……?」
しまったしまった。
ボクとしたことが。
これは知られてはいけないことだったんだー。
「ううん。
何でもないよー」
「あれ? 何でここにいるの、フォルトナ。
シルフィーネ村を出るときに何も話してなかったし」
それはあの時はここに来ることは決まっていなかったしねー。
「まぁー、それはそれだから。
今回は母さんからの伝言を伝えにきたんだー
だけど、なんか面白そうなことをしているから、ついてきたんだけどねー」
「えーっ!
いつから俺たちについてきていたの?」
「えーっと、今朝からかなー
昨日には街に着いていたしー
アグリたちを見つけたんだけどねー」
「なら、なんでその時に声かけてくれなかったんだよ」
「疲れていたのもあるしねー
まぁ、明日でもいいやーと思って」
なんせ追いつくためにだいぶ頑張ってきたからねー。
ここまでだいぶ遠かったしなー。
「朝また探して見つけたから、ついてきたんだけどー
さすが勇者……じゃないや、ゾルダだねー」
「そうじゃろう、そうじゃろう。
ワシじゃからな」
「で、ここで何しているの?
ボクも手伝おうかー」
この広い屋敷の外でなんかやってみるみたいだったけどー。
本当は伝言も伝えないといけないけど……
まずはゾルダたちが何をやっているかに興味あるなー。
「イハルが襲われているって話だったというのは覚えている? フォルトナ」
「うん。
母さんが言っていたことだねー」
「でもここに来たら、こんな感じで襲われた痕跡はあるけど、魔王軍が居なくてね。
それで、俺もいろいろ街で調べたけど……」
アグリが話すには、魔王軍が撤退した後、領主の姿が見えなくなったらしい。
あと真の勇者様……じゃないやゾルダも魔力を感じているみたいで。
どうもここが怪しいと感じているみたいだねー。
でも、なんか知らないけどうまく忍び込めないらしい。
「それじゃ、ボクが行こうか?
こう見えても、忍び込むの得意だよー」
そういうのはカルムさんから一通り教えてもらっているしー。
気配消してささっと行けると思うけどなー。
「小娘の娘にそんなことが出来るのか?
あれだけ迷惑かけておったのにのぅ」
あの時はねー。
確かにいろいろと迷惑をかけたけどさー。
「大丈夫だって!
あの時のようなことは絶対ないよー」
「まぁ、まぁ、ゾルダ。
俺たちでうまくいってないんだから。
頼んでみようよ」
「そうそう、分かっているねー、アグリ。
じゃあ、ちょっと行ってくるねー」
アグリたちにそう言い残すと、壁をひょひょいって乗り越えた。
えっと、どこから入れそうかなー。
ここならなら入れそうだ。
領主さんはどこにいるかなー。
あちこちを見て回ったけど……
これといって用心深い感じはしないなー。
面会させないなら、もっと厳重にしていると思ったんだけどなー。
最後はここかなー。
天井から最後の部屋を覗いてみた。
なんだー。
ベッドに括りつけられている人がいるー。
あれが領主さんかなー。
隣に立っているのは、誰だろう。
執事のような格好をしているけど……
何か話しているようだ。
「デシエルト様、このような不躾をしてしまい大変申し訳ございません。
本当に申し訳ございません……」
「エーデ、何を言っている。
お前の家族を人質にとられているんだ。
仕方ないだろう」
すると、部屋の奥から、黒い影が現れてきた。
「おい、エーデ!
準備は進んでいるんだろな」
「……」
執事の人が凄い目で黒い影の方を睨んでいる。
「進めていなかったら、お前の家族がどうなるかは、分かっているな」
「……
今、いろいろと話をつけているところだ。
あともう少し待ってくれ」
「進んでいるならいいけどな。
でもあんまり遅いと、オレ様は気が短いからな。
スパっとやっちゃうかもよ」
どうやら黒い影に執事の人は脅されているみたいだねー。
「や……やめろ!
人はいろいろとあるんだ。
もう少し、もう少しだけ時間をくれ」
「じゃ、あと3日な!
3日後までに王都に向けて進軍を開始しろ。
決して周りの街に気づかれないようにな。
領主の命令ってことでな」
ここから王都に進軍かー。
人同士で争わせるつもりなのかなー。
「わかった……」
「はっはっはっはっは。
オレ様、あっったまいーなー
戦争を起こしている隙に、こちらから攻め込めば……
簡単にこの国をつぶせるぜ」
そういうことねー。
なんて嫌な考えしているんだろうー。
「このクロウ様にかかれば、こんなの簡単だぜ」
どうやらあの影はクロウって名前なのか―。
魔王軍が撤退したのもそのためかー。
ある程度話を聞いて、屋敷から離れた。
これぐらい状況がわかれば、ゾルダたちもなんとかしてくれるかなー。
ささっと屋敷から撤退し、また壁を越えてゾルダたちの下へ戻った。
「見てきたよー」
「おっ、帰ってきたな、フォルトナ」
「今回は大丈夫だったか?
小娘の娘は何かやらかすので、ひやひやするのぅ」
「今回はバッチリだよー」
屋敷のそばで話するのもなんだからと、宿屋に帰る道中に話を始めた。
そして見てきたことをゾルダたちに全部話をした。
これで大体の状況はわかったはずだよねー。
「ありがとう、フォルトナ。
でも凄いな。
こんなこと出来るなんて」
えっへん。
ボクだってやればこれぐらい出来るよー。
これでボクの事、見直してくれるでしょー。
ボクのことを感心して笑っていたアグリ。
でもすぐに真面目な顔に戻った。
「となると、やることはエーデさんの家族の救出だな」
「そうだねー
それもわかっていた……じゃないや。
そうするといいかもねー」
「ん?
なんか凄く軽いな、小娘の娘」
ゾルダが何か感じた様子だ。
相変わらず勘が鋭いなー。
「えっ?
なんでもないよー」
「小娘の娘、何か隠しておるな」
「えっと……」
「何?
何かあったの?
俺には全然分からないんだけど」
じっとゾルダがこちらを見つめてくる。
何でも見透かされそうな目をしている。
もう、ダメだ。
我慢出来なーい。
「この状況は忍び込まなくても分かってたんだよねー」
「えーっ」
アグリはビックリしている。
ゾルダはニヤニヤとこちらを見つめている。
「やっぱりのぅ。
何か隠していると思ったのじゃが……」
「さっきちょっと言った母さんからの伝言があるってことだけど。
このことを知らせることが伝言だったんだよねー」
当初から状況が変わって、魔王軍が撤退したことを掴んでいた母さんたち。
さらに状況を調べてくれていてー。
領主が監禁されていることや執事の家族が人質にとられていることとか全部知っていた。
「いやー、まぁー、伝言の内容の再確認の意味も込めてねー
状況が変わって無いかの確認だよー」
「ここまでアウラさんの使いが来て調べていたの?
なら、俺にそのまますぐに伝えてくれればよかったのに」
「それは、そうだけど……」
確かに回りくどいというか遠回りしていると思うよー。
わざわざボクが伝えなくてもいいと思ったけどさー。
たぶん母さんがボクをアグリたちに合流させるためにこんなことをしたのだと思う。
「母さんは知らない人からの話だと信じてくれないかもと思ったんじゃないかな。
それでボクを使いに出したんじゃないかなー
全く人使い荒いよねー」
「確かに、フォルトナが来ればアウラさんからの話だとは分かるけど……」
「おい、小娘の娘!
まずは知っていることを洗いざらい話すがいい。
なるべく詳細にのぅ……」
ゾルダは肩を組みながら、小悪党のような笑顔で話しかけてくる。
「まだまだ今日は時間はあるしのぅ。
酒でも飲みながら、話をするぞ」
この後が怖いなー。
何を言われるかもそうだけど、ゾルダと酒の組み合わせは怖い以外の何ものでもない。
ボクの体が持つかどうか心配だなー。
ゾルダには分かっていたのかー。
「もー、いつから気づいていたのー」
「そ……そんなの、だいぶ前からじゃ。
ワシに分からんものなどないのじゃ」
「そーだよね、さすが真の勇者だねー」
「ん?
何じゃ、真の勇者とは……?」
しまったしまった。
ボクとしたことが。
これは知られてはいけないことだったんだー。
「ううん。
何でもないよー」
「あれ? 何でここにいるの、フォルトナ。
シルフィーネ村を出るときに何も話してなかったし」
それはあの時はここに来ることは決まっていなかったしねー。
「まぁー、それはそれだから。
今回は母さんからの伝言を伝えにきたんだー
だけど、なんか面白そうなことをしているから、ついてきたんだけどねー」
「えーっ!
いつから俺たちについてきていたの?」
「えーっと、今朝からかなー
昨日には街に着いていたしー
アグリたちを見つけたんだけどねー」
「なら、なんでその時に声かけてくれなかったんだよ」
「疲れていたのもあるしねー
まぁ、明日でもいいやーと思って」
なんせ追いつくためにだいぶ頑張ってきたからねー。
ここまでだいぶ遠かったしなー。
「朝また探して見つけたから、ついてきたんだけどー
さすが勇者……じゃないや、ゾルダだねー」
「そうじゃろう、そうじゃろう。
ワシじゃからな」
「で、ここで何しているの?
ボクも手伝おうかー」
この広い屋敷の外でなんかやってみるみたいだったけどー。
本当は伝言も伝えないといけないけど……
まずはゾルダたちが何をやっているかに興味あるなー。
「イハルが襲われているって話だったというのは覚えている? フォルトナ」
「うん。
母さんが言っていたことだねー」
「でもここに来たら、こんな感じで襲われた痕跡はあるけど、魔王軍が居なくてね。
それで、俺もいろいろ街で調べたけど……」
アグリが話すには、魔王軍が撤退した後、領主の姿が見えなくなったらしい。
あと真の勇者様……じゃないやゾルダも魔力を感じているみたいで。
どうもここが怪しいと感じているみたいだねー。
でも、なんか知らないけどうまく忍び込めないらしい。
「それじゃ、ボクが行こうか?
こう見えても、忍び込むの得意だよー」
そういうのはカルムさんから一通り教えてもらっているしー。
気配消してささっと行けると思うけどなー。
「小娘の娘にそんなことが出来るのか?
あれだけ迷惑かけておったのにのぅ」
あの時はねー。
確かにいろいろと迷惑をかけたけどさー。
「大丈夫だって!
あの時のようなことは絶対ないよー」
「まぁ、まぁ、ゾルダ。
俺たちでうまくいってないんだから。
頼んでみようよ」
「そうそう、分かっているねー、アグリ。
じゃあ、ちょっと行ってくるねー」
アグリたちにそう言い残すと、壁をひょひょいって乗り越えた。
えっと、どこから入れそうかなー。
ここならなら入れそうだ。
領主さんはどこにいるかなー。
あちこちを見て回ったけど……
これといって用心深い感じはしないなー。
面会させないなら、もっと厳重にしていると思ったんだけどなー。
最後はここかなー。
天井から最後の部屋を覗いてみた。
なんだー。
ベッドに括りつけられている人がいるー。
あれが領主さんかなー。
隣に立っているのは、誰だろう。
執事のような格好をしているけど……
何か話しているようだ。
「デシエルト様、このような不躾をしてしまい大変申し訳ございません。
本当に申し訳ございません……」
「エーデ、何を言っている。
お前の家族を人質にとられているんだ。
仕方ないだろう」
すると、部屋の奥から、黒い影が現れてきた。
「おい、エーデ!
準備は進んでいるんだろな」
「……」
執事の人が凄い目で黒い影の方を睨んでいる。
「進めていなかったら、お前の家族がどうなるかは、分かっているな」
「……
今、いろいろと話をつけているところだ。
あともう少し待ってくれ」
「進んでいるならいいけどな。
でもあんまり遅いと、オレ様は気が短いからな。
スパっとやっちゃうかもよ」
どうやら黒い影に執事の人は脅されているみたいだねー。
「や……やめろ!
人はいろいろとあるんだ。
もう少し、もう少しだけ時間をくれ」
「じゃ、あと3日な!
3日後までに王都に向けて進軍を開始しろ。
決して周りの街に気づかれないようにな。
領主の命令ってことでな」
ここから王都に進軍かー。
人同士で争わせるつもりなのかなー。
「わかった……」
「はっはっはっはっは。
オレ様、あっったまいーなー
戦争を起こしている隙に、こちらから攻め込めば……
簡単にこの国をつぶせるぜ」
そういうことねー。
なんて嫌な考えしているんだろうー。
「このクロウ様にかかれば、こんなの簡単だぜ」
どうやらあの影はクロウって名前なのか―。
魔王軍が撤退したのもそのためかー。
ある程度話を聞いて、屋敷から離れた。
これぐらい状況がわかれば、ゾルダたちもなんとかしてくれるかなー。
ささっと屋敷から撤退し、また壁を越えてゾルダたちの下へ戻った。
「見てきたよー」
「おっ、帰ってきたな、フォルトナ」
「今回は大丈夫だったか?
小娘の娘は何かやらかすので、ひやひやするのぅ」
「今回はバッチリだよー」
屋敷のそばで話するのもなんだからと、宿屋に帰る道中に話を始めた。
そして見てきたことをゾルダたちに全部話をした。
これで大体の状況はわかったはずだよねー。
「ありがとう、フォルトナ。
でも凄いな。
こんなこと出来るなんて」
えっへん。
ボクだってやればこれぐらい出来るよー。
これでボクの事、見直してくれるでしょー。
ボクのことを感心して笑っていたアグリ。
でもすぐに真面目な顔に戻った。
「となると、やることはエーデさんの家族の救出だな」
「そうだねー
それもわかっていた……じゃないや。
そうするといいかもねー」
「ん?
なんか凄く軽いな、小娘の娘」
ゾルダが何か感じた様子だ。
相変わらず勘が鋭いなー。
「えっ?
なんでもないよー」
「小娘の娘、何か隠しておるな」
「えっと……」
「何?
何かあったの?
俺には全然分からないんだけど」
じっとゾルダがこちらを見つめてくる。
何でも見透かされそうな目をしている。
もう、ダメだ。
我慢出来なーい。
「この状況は忍び込まなくても分かってたんだよねー」
「えーっ」
アグリはビックリしている。
ゾルダはニヤニヤとこちらを見つめている。
「やっぱりのぅ。
何か隠していると思ったのじゃが……」
「さっきちょっと言った母さんからの伝言があるってことだけど。
このことを知らせることが伝言だったんだよねー」
当初から状況が変わって、魔王軍が撤退したことを掴んでいた母さんたち。
さらに状況を調べてくれていてー。
領主が監禁されていることや執事の家族が人質にとられていることとか全部知っていた。
「いやー、まぁー、伝言の内容の再確認の意味も込めてねー
状況が変わって無いかの確認だよー」
「ここまでアウラさんの使いが来て調べていたの?
なら、俺にそのまますぐに伝えてくれればよかったのに」
「それは、そうだけど……」
確かに回りくどいというか遠回りしていると思うよー。
わざわざボクが伝えなくてもいいと思ったけどさー。
たぶん母さんがボクをアグリたちに合流させるためにこんなことをしたのだと思う。
「母さんは知らない人からの話だと信じてくれないかもと思ったんじゃないかな。
それでボクを使いに出したんじゃないかなー
全く人使い荒いよねー」
「確かに、フォルトナが来ればアウラさんからの話だとは分かるけど……」
「おい、小娘の娘!
まずは知っていることを洗いざらい話すがいい。
なるべく詳細にのぅ……」
ゾルダは肩を組みながら、小悪党のような笑顔で話しかけてくる。
「まだまだ今日は時間はあるしのぅ。
酒でも飲みながら、話をするぞ」
この後が怖いなー。
何を言われるかもそうだけど、ゾルダと酒の組み合わせは怖い以外の何ものでもない。
ボクの体が持つかどうか心配だなー。
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