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第4話 封印が解けた? ~ソフィアサイド~
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よし。
うまく抜け出せたようだ。
しかし、あやつは良くワシを選んでくれたな。
なんだか力も少し出てきたような感じだ。
「でかしたぞ。よくワシを選んでくれた」
とあやつに声をかけてみた。
そのまま、ちょっと力を入れてみた。
すると、剣の外へ向かって体が流れていく感じがした。
「んっ……」
なんか首が動く。
下も向ける
手も動かせるぞ。
脚もある。
「これは……剣から出られたのかのぉ……
もしや封印が解けたのか?」
独り言のようにつぶやいた。
そしてワシの目の前には剣を持ったまま固まっているあやつがおる。
目を丸くしてこちらを見ている。
「何をそんなにこちらを見ておる」
あっけにとられた顔をしておるあやつが、深呼吸して話し始めた。
「…………
おっ……お前は……だっ……誰だ!?」
まぁ、ビックリするよのぅ。
このワシですらビックリしておるのじゃから。
「ワシか?
ワシはソフィ……んっうん……ゾルダだ」
あやうくソフィアというとろこだった。
この名前はどうも魔王らしくなくて困る。
改めてワシは言い直した。
「魔王のゾルダだ」
魔王と聞いてさらに驚いた様子のあやつ。
なんとも言えん顔をしておるのぅ。
「まっ……魔王!?
さっき王様が話していた復活した魔王のこと!?」
さらに驚いたのか、剣を離して床に落としよった。
今度は剣の中に体が吸い込まれる感覚に襲われる。
ふと見ると、天井だけが見えていた。
どうやら剣にまた閉じ込められたようだ。
封印が完全に解けている訳ではなさそうだ。
「おい、おぬし!
その剣を持て!」
声が聞こえたのか慌ててあやつが剣を持つ。
するとまた体が流れていく感じがした。
すると、また動けるようになった。
どうやらあやつが剣を持っている間だけ、外に出れるようだ。
また出てきたワシにビックリしているようだ。
「なんで魔王がここにいるんだ?」
あやつが慌ててワシに問いただしてきた。
…………
おっと、そういえば今は魔王ではなかったな。
「あそこでじじいが話していたの魔王はゼドのことじゃ。
言うなれば、ワシは元魔王ってところじゃな」
あやつはまだ状況を理解できておらんようじゃ。
ワシへの確認を続けておる。
「元魔王?
元だろうが前だろうかよくわからないけど……
で、その元魔王が何故にここに?」
そう言われても、ワシも困るのじゃが……
適当に話をしておくかのぅ。
「いろいろと話すと長くなるんじゃが……」
考えたが適当な話も浮かばずにおるので、話題を変えようかのぅ。
「そんなことはどうでもよいではないか。
ところで、おぬしの名はなんと言う?」
まずはあやつの名前を聞いておかんとな。
「俺はアグリだ」
アグリとはあまり聞かぬ名前じゃのぅ。
「おぬしはアグリと申すのだな」
「あい、わかった」
依然として状況が呑み込めていないといった様子でこちらを見つめている。
まぁ、わからんでもない。
ワシもなぜお前が持つと外に出れるようになるのか不思議でたまらん。
とにかく状況を整理するためにも、こちらがわかっていることを話すか。
「ワシも細かいことはわからんが……
ゼド……今の魔王がだな。
どうやらワシを罠にハメて、魔王の座についたようだ」
詳しい経緯はわからんが、罠にはめたのは確かじゃろ。
「ワシはどうやらその剣に封印されているようだ。
ついさっき目覚めたばかりでのぅ。
まだわからんことも多いがな」
といくつか推測したことを話してみた。
こちらの話に対してアグリはまた混乱をしている様子だな。
「俺もつい先日この世界に来たばかりで、よくわかっていない。
とりあえず王様からは魔王を倒してこいっていう命が出ている。
わからないことが多いので、シルフィーネ村に行きつつ、状況をみようかと思っている」
どうやらあやつは魔王討伐の為に異世界から呼び出されたようだな。
そういえば、ワシが魔王だったときも、異世界から来たという者が戦いに来ていたな。
あやつが剣を持つと封印が緩むのも、もしかしたら魔王との因果があるのやもしれない。
これはこのままあやつと共にいた方が何かと便利かもしれん。
「どうだ、ワシと組まぬか?」
あやつに話を持ち掛けてみた。
ワシもあやつも倒したい奴は一緒だからのぅ。
「おぬしはゼド、今の魔王を倒さないといけない。
ワシもゼドにハメられたので、ボッコボコにしたい。
利害は一致しておる」
こんなことをしたゼドをボコさんと気がすまんしのぅ。
「うーん……」
あやつは何を思い悩んでおるのじゃ。
もう。
「なんかややこしいな……
魔王を元魔王の力を借りて倒すって……」
何を気にしているのかわからん。
深く考えずに利用できるものは利用するのが鉄則だろうに。
「そこは気にするな。
ワシと一緒に倒したことにしなければいいじゃろ。
もしゼドを倒した時には、おぬしの力だけで倒したことにすればいいのではないかのぅ」
ピンとくる様子もないあやつ。
「そういうものなのかな」
まだ考えている様子だ。
あやつは優柔不断だのぉ……
さっさと決めればいいのに。
「……わかった……
ゾルダが封印されている剣を持ったのも何かの縁だし。
協力して今の魔王を倒そう」
ようやくわかってくれたか。
じゃがのぅ……
「ゾルダではない、ゾルダ様と呼べ」
口の聞き方がなっていない。
「いや、だってゾルダは元の魔王だし……
様はいらないだろう。
それに……」
と言って、アグリが剣を手放して落とす。
体が吸い込まれていく。
「わっ……わかった。
わかったらか、剣を持ってくれ」
ドヤ顔でワシを見てくるあやつ。
もう、癇に障るのぅ。
「俺が剣を持たないと実体化出来ないのはわかったし。
お互いどっちが上とか下とか無しにしようよ。
協力関係なんだからさ」
あやつめ……
もし封印が解けたら覚えておけよ。
ひとまずは、さらに外に出れるようになりそうじゃ。
ワシとしても封印をどう解くかも見つけていかないといけないしのぅ。
うまく抜け出せたようだ。
しかし、あやつは良くワシを選んでくれたな。
なんだか力も少し出てきたような感じだ。
「でかしたぞ。よくワシを選んでくれた」
とあやつに声をかけてみた。
そのまま、ちょっと力を入れてみた。
すると、剣の外へ向かって体が流れていく感じがした。
「んっ……」
なんか首が動く。
下も向ける
手も動かせるぞ。
脚もある。
「これは……剣から出られたのかのぉ……
もしや封印が解けたのか?」
独り言のようにつぶやいた。
そしてワシの目の前には剣を持ったまま固まっているあやつがおる。
目を丸くしてこちらを見ている。
「何をそんなにこちらを見ておる」
あっけにとられた顔をしておるあやつが、深呼吸して話し始めた。
「…………
おっ……お前は……だっ……誰だ!?」
まぁ、ビックリするよのぅ。
このワシですらビックリしておるのじゃから。
「ワシか?
ワシはソフィ……んっうん……ゾルダだ」
あやうくソフィアというとろこだった。
この名前はどうも魔王らしくなくて困る。
改めてワシは言い直した。
「魔王のゾルダだ」
魔王と聞いてさらに驚いた様子のあやつ。
なんとも言えん顔をしておるのぅ。
「まっ……魔王!?
さっき王様が話していた復活した魔王のこと!?」
さらに驚いたのか、剣を離して床に落としよった。
今度は剣の中に体が吸い込まれる感覚に襲われる。
ふと見ると、天井だけが見えていた。
どうやら剣にまた閉じ込められたようだ。
封印が完全に解けている訳ではなさそうだ。
「おい、おぬし!
その剣を持て!」
声が聞こえたのか慌ててあやつが剣を持つ。
するとまた体が流れていく感じがした。
すると、また動けるようになった。
どうやらあやつが剣を持っている間だけ、外に出れるようだ。
また出てきたワシにビックリしているようだ。
「なんで魔王がここにいるんだ?」
あやつが慌ててワシに問いただしてきた。
…………
おっと、そういえば今は魔王ではなかったな。
「あそこでじじいが話していたの魔王はゼドのことじゃ。
言うなれば、ワシは元魔王ってところじゃな」
あやつはまだ状況を理解できておらんようじゃ。
ワシへの確認を続けておる。
「元魔王?
元だろうが前だろうかよくわからないけど……
で、その元魔王が何故にここに?」
そう言われても、ワシも困るのじゃが……
適当に話をしておくかのぅ。
「いろいろと話すと長くなるんじゃが……」
考えたが適当な話も浮かばずにおるので、話題を変えようかのぅ。
「そんなことはどうでもよいではないか。
ところで、おぬしの名はなんと言う?」
まずはあやつの名前を聞いておかんとな。
「俺はアグリだ」
アグリとはあまり聞かぬ名前じゃのぅ。
「おぬしはアグリと申すのだな」
「あい、わかった」
依然として状況が呑み込めていないといった様子でこちらを見つめている。
まぁ、わからんでもない。
ワシもなぜお前が持つと外に出れるようになるのか不思議でたまらん。
とにかく状況を整理するためにも、こちらがわかっていることを話すか。
「ワシも細かいことはわからんが……
ゼド……今の魔王がだな。
どうやらワシを罠にハメて、魔王の座についたようだ」
詳しい経緯はわからんが、罠にはめたのは確かじゃろ。
「ワシはどうやらその剣に封印されているようだ。
ついさっき目覚めたばかりでのぅ。
まだわからんことも多いがな」
といくつか推測したことを話してみた。
こちらの話に対してアグリはまた混乱をしている様子だな。
「俺もつい先日この世界に来たばかりで、よくわかっていない。
とりあえず王様からは魔王を倒してこいっていう命が出ている。
わからないことが多いので、シルフィーネ村に行きつつ、状況をみようかと思っている」
どうやらあやつは魔王討伐の為に異世界から呼び出されたようだな。
そういえば、ワシが魔王だったときも、異世界から来たという者が戦いに来ていたな。
あやつが剣を持つと封印が緩むのも、もしかしたら魔王との因果があるのやもしれない。
これはこのままあやつと共にいた方が何かと便利かもしれん。
「どうだ、ワシと組まぬか?」
あやつに話を持ち掛けてみた。
ワシもあやつも倒したい奴は一緒だからのぅ。
「おぬしはゼド、今の魔王を倒さないといけない。
ワシもゼドにハメられたので、ボッコボコにしたい。
利害は一致しておる」
こんなことをしたゼドをボコさんと気がすまんしのぅ。
「うーん……」
あやつは何を思い悩んでおるのじゃ。
もう。
「なんかややこしいな……
魔王を元魔王の力を借りて倒すって……」
何を気にしているのかわからん。
深く考えずに利用できるものは利用するのが鉄則だろうに。
「そこは気にするな。
ワシと一緒に倒したことにしなければいいじゃろ。
もしゼドを倒した時には、おぬしの力だけで倒したことにすればいいのではないかのぅ」
ピンとくる様子もないあやつ。
「そういうものなのかな」
まだ考えている様子だ。
あやつは優柔不断だのぉ……
さっさと決めればいいのに。
「……わかった……
ゾルダが封印されている剣を持ったのも何かの縁だし。
協力して今の魔王を倒そう」
ようやくわかってくれたか。
じゃがのぅ……
「ゾルダではない、ゾルダ様と呼べ」
口の聞き方がなっていない。
「いや、だってゾルダは元の魔王だし……
様はいらないだろう。
それに……」
と言って、アグリが剣を手放して落とす。
体が吸い込まれていく。
「わっ……わかった。
わかったらか、剣を持ってくれ」
ドヤ顔でワシを見てくるあやつ。
もう、癇に障るのぅ。
「俺が剣を持たないと実体化出来ないのはわかったし。
お互いどっちが上とか下とか無しにしようよ。
協力関係なんだからさ」
あやつめ……
もし封印が解けたら覚えておけよ。
ひとまずは、さらに外に出れるようになりそうじゃ。
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