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旅人二人
本音
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少女を手にかけた黒はそれから毎晩のように白と激しく体を重ね合った。白は黙って黒を受け入れた。
そんな毎日が続いたある日の夜、焚き火の前にシーツを敷き、白と一つの毛布を被っている黒は己の手のひらを眺めていた。
どうしたの、と白は首を傾げた。
「腰が痛ぇ」
「……そりゃ毎日猿のように振ってたらね。それで、どうしたの?」
「まぁ、なんだ……いつもありがとよ」
いいよ、と白は微笑んだ。そしてゆっくり黒の背中を抱き締めた。
「……人を殺すのに躊躇いもねぇし、後悔もしねぇ、だがどうしてもガキはダメだ……いや、殺さなきゃいけねぇなら殺すがよ」
「うん」
「……ただ、なんつうか、なんつうんだろうな」
目を伏せて白の肩に頭を乗せる黒は白に体を任せた。
白を引っ張っていく黒だが、白にだけは本音を、弱い所を見せた。その時だけ、黒は化け物から人間になれた。
「黒はさぁ、どうして旅を始めたの?」
「……満たされてぇんだろうな」
目を細く開けた黒は空に浮かぶ星々を仰いだ。そして手を伸ばした。
「俺はどうしようもなくクズだ。それはいい、別に嫌じゃねぇ、だが、毎日毎日浴びるほど酒を飲んでも、血の池が出来るほど人を殺しても、壊れるほど女を犯しても、何でも出来るほど金を奪っても、なぁんも満たされねぇんだ、なら何をしたら俺は満たされる?」
白は黙って黒の話を聞いていた。
「だから旅に出た。なんか変わるんじゃねぇのかって思ってよ、そしたらてめぇと出会った」
「満たされた?」
「……わかんね」
ふふ、と軽く声を立てて笑った白は空に向かって伸びる黒の手に自身の指を絡めさせた。
「黒は自分が思ってるほど、クズじゃないよ」
「……」
「黒は絶対に私を見捨てたりしないもん」
この言葉に黒は最初は驚きながらも次第に呆れたようにため息を吐いた。馬鹿馬鹿しい、と。
「黒からしたら馬鹿馬鹿しいかもしれないけど、私はそうは思わない」
「……白、もういい」
黒は腕を下ろして再びため息を吐くとそう言った。しかし白は言葉を続けた。
「私は黒と出会って……ん」
「……あんま、俺に優しくしないでくれ」
黒は白の口を自身の口で塞いだ。顔を離すと困ったように眉尻を下げた。
そうだね、と白は残念そうな顔をして寝転ぶと目を閉じた。
「おやすみ、黒」
「……おやすみ」
静かに眠りの挨拶を一言、静かに呟くと寝息を立て始めた白。同じく静かで短い言葉で返した黒は枕の下に置いていた拳銃を手に取り白に向けた。
「…………誰だ」
しかし、そこに不意に感じ取った何者かの気配に黒は目を細めた。
「……殺しちまえよ」
「誰だてめぇ」
焚き火の光が届かない影から現れたのは黒自身だった。
「魔法使いだろう?」
「……」
「だんまりかよ」
もう一人の黒は下卑た笑みを浮かべた。不愉快そうに黒は睨みつけた。
「いずれ殺さなきゃならねぇのに」
「黙れ」
「さっさと殺して」
「黙れっつってんだろうが!!」
もう一人の黒に拳銃の弾を発砲した黒。それの弾丸が当たることはなく、横の岩に当たった。
「何処で変わっちまった? 何を間違えた? てめぇは嘘吐きだな。辛いと抜かしていても、心ん中じゃどうだ、あのガキをその鉄の塊で弾いた時、何を思った? 本当に辛かったのか? 違うだろう、嘘を吐くなよ。そんなに自分を美化したいか? てめぇは黒だ。全てを飲み込む黒い半端な化け物だ」
「…………違ぇ……」
「違わねぇだろ? お前が本当にやりたいことはなんだ? やるべき事はなんだ? その女を抱くことか? 幸せにすることか? 人間にもなれねぇお前がか? はっ、あんま笑わせんなよ、なぁ、黒?」
そこで黒は目を覚ました。目の前には心配そうに黒を眺める白の顔、先程まで自分が居た暗闇だった場所には何もいない。
夢か、と安堵する一方で何故か残念がる自分がいる黒はその心を振り払うかのようにタバコに火をつけた。
白を殺したい、ふざけんな、幸せにしたい、ふざけんな、煙を吐き出す度にそんな感情を吐き出した。
「黒、うなされてたみたいだけど」
「ん、あぁ」
素っ気ない返事を返した黒は白を見つめた。
「どしたの?」
「昨日の夜、俺はいつ寝た?」
「私が寝てからも起きてたんじゃないの?」
「……」
黒は拳銃の弾倉を抜き取り弾丸の数を数えた後、もう一人の自身が立っていた近くの岩に目をやった。そこには弾痕があった。
「夢じゃ、ねぇ……だと?」
はは、と頭を押さえて笑う黒を見た白は首を傾げた。
「くろー? どうしたの?」
「白、少し探してほしいものがある」
そう言って黒は自身の髪を数本抜くとそれを白に渡した。
何を探せばいいの、と白は魔法陣を展開させた。
「俺だ」
何を言っているのかわからないといった顔を浮かべた白だったが言われた通り黒を探す事にした。髪を魔法陣の真ん中に置き、それを手で押さえて魔法を発動させた。
「……あれ、おっかしいなぁ」
白は魔法で黒を探知した。通常なら目の前にいる黒だけを感じ取るはずだが、そうではなかった。
「複数の黒を探知出来たんだけど」
「……けっ、どこの俺かは知らねぇが不愉快だな」
白の使用した魔法は本来、無くした物や探し人を探すための魔法だ。探したい対象の情報があれば魔法少女でも発動する事が出来る簡単な魔法だ。今回は黒自身を知っていることもあり、かなりの範囲で探知出来ていた。
どの方角だ、と黒は白に問いかけた。白は北東を指さした。
「なるほど……北東か……偶然か?」
「ん、何が?」
「タイヤ痕だ。あのガキの町を襲った機甲兵のタイヤ痕は北東の方角に向かって続いていたからな」
黒は腕を組み何かが起きているのを感じ、白にどうする、と聞いた。
「……行ってみよう!」
「はっ、そう言うと思ったぜ。よっしゃ! それなら向かうか!」
二人は荷物を纏めて黒を感じたという北東の方角を向かうことにした。
二人が北東へと歩みを進めた事を遠くの高台から双眼鏡で眺めている女が居た。
「対象は予定通り移動を開始しました」
大型のバイクに跨る赤い髪の黒いライダースーツを着る女だった。
女は耳に通信機を当てて、二人の行動を逐一報告していた。
「……了解。追跡を続けます」
女は高台から降りていくと二人のはるか後方を走り始めた。文句を言いながらだ。
「なんで私がこんなに長い間追跡しなきゃならないのよ……」
それもそのはず、彼女が追跡を開始したのは二人が出会いモノクロとして有名になり始めてからだ。数年間も二人を追い続けていた。
「……まっ、黒のためだし仕方ない、か」
女はその後、数週間野宿をするハメになった。町がないからだ。
「……はい」
そんな中、通信が入った。二人と積極しろという命令だ。もちろん、上の命令には従わなくてはならない。
「……了解。次に対象が寄るであろう町で接触を図ります」
通信を切り、バイクの上で立ち上がる女は嬉しそうだった。何故なら彼女と黒は浅はかならぬ関係にあった。
女の指にはまっているリングが鈍く光る。
リングにはあなたの幸せを願わない日はない、と彫られていた。
「私を置いて行くなんてひどい人ね、ほんと……でも私は怒らないわ」
ガソリンの切れたバイクを放置して、女は歩き始めた。心底穏やかな表情で。
そんな毎日が続いたある日の夜、焚き火の前にシーツを敷き、白と一つの毛布を被っている黒は己の手のひらを眺めていた。
どうしたの、と白は首を傾げた。
「腰が痛ぇ」
「……そりゃ毎日猿のように振ってたらね。それで、どうしたの?」
「まぁ、なんだ……いつもありがとよ」
いいよ、と白は微笑んだ。そしてゆっくり黒の背中を抱き締めた。
「……人を殺すのに躊躇いもねぇし、後悔もしねぇ、だがどうしてもガキはダメだ……いや、殺さなきゃいけねぇなら殺すがよ」
「うん」
「……ただ、なんつうか、なんつうんだろうな」
目を伏せて白の肩に頭を乗せる黒は白に体を任せた。
白を引っ張っていく黒だが、白にだけは本音を、弱い所を見せた。その時だけ、黒は化け物から人間になれた。
「黒はさぁ、どうして旅を始めたの?」
「……満たされてぇんだろうな」
目を細く開けた黒は空に浮かぶ星々を仰いだ。そして手を伸ばした。
「俺はどうしようもなくクズだ。それはいい、別に嫌じゃねぇ、だが、毎日毎日浴びるほど酒を飲んでも、血の池が出来るほど人を殺しても、壊れるほど女を犯しても、何でも出来るほど金を奪っても、なぁんも満たされねぇんだ、なら何をしたら俺は満たされる?」
白は黙って黒の話を聞いていた。
「だから旅に出た。なんか変わるんじゃねぇのかって思ってよ、そしたらてめぇと出会った」
「満たされた?」
「……わかんね」
ふふ、と軽く声を立てて笑った白は空に向かって伸びる黒の手に自身の指を絡めさせた。
「黒は自分が思ってるほど、クズじゃないよ」
「……」
「黒は絶対に私を見捨てたりしないもん」
この言葉に黒は最初は驚きながらも次第に呆れたようにため息を吐いた。馬鹿馬鹿しい、と。
「黒からしたら馬鹿馬鹿しいかもしれないけど、私はそうは思わない」
「……白、もういい」
黒は腕を下ろして再びため息を吐くとそう言った。しかし白は言葉を続けた。
「私は黒と出会って……ん」
「……あんま、俺に優しくしないでくれ」
黒は白の口を自身の口で塞いだ。顔を離すと困ったように眉尻を下げた。
そうだね、と白は残念そうな顔をして寝転ぶと目を閉じた。
「おやすみ、黒」
「……おやすみ」
静かに眠りの挨拶を一言、静かに呟くと寝息を立て始めた白。同じく静かで短い言葉で返した黒は枕の下に置いていた拳銃を手に取り白に向けた。
「…………誰だ」
しかし、そこに不意に感じ取った何者かの気配に黒は目を細めた。
「……殺しちまえよ」
「誰だてめぇ」
焚き火の光が届かない影から現れたのは黒自身だった。
「魔法使いだろう?」
「……」
「だんまりかよ」
もう一人の黒は下卑た笑みを浮かべた。不愉快そうに黒は睨みつけた。
「いずれ殺さなきゃならねぇのに」
「黙れ」
「さっさと殺して」
「黙れっつってんだろうが!!」
もう一人の黒に拳銃の弾を発砲した黒。それの弾丸が当たることはなく、横の岩に当たった。
「何処で変わっちまった? 何を間違えた? てめぇは嘘吐きだな。辛いと抜かしていても、心ん中じゃどうだ、あのガキをその鉄の塊で弾いた時、何を思った? 本当に辛かったのか? 違うだろう、嘘を吐くなよ。そんなに自分を美化したいか? てめぇは黒だ。全てを飲み込む黒い半端な化け物だ」
「…………違ぇ……」
「違わねぇだろ? お前が本当にやりたいことはなんだ? やるべき事はなんだ? その女を抱くことか? 幸せにすることか? 人間にもなれねぇお前がか? はっ、あんま笑わせんなよ、なぁ、黒?」
そこで黒は目を覚ました。目の前には心配そうに黒を眺める白の顔、先程まで自分が居た暗闇だった場所には何もいない。
夢か、と安堵する一方で何故か残念がる自分がいる黒はその心を振り払うかのようにタバコに火をつけた。
白を殺したい、ふざけんな、幸せにしたい、ふざけんな、煙を吐き出す度にそんな感情を吐き出した。
「黒、うなされてたみたいだけど」
「ん、あぁ」
素っ気ない返事を返した黒は白を見つめた。
「どしたの?」
「昨日の夜、俺はいつ寝た?」
「私が寝てからも起きてたんじゃないの?」
「……」
黒は拳銃の弾倉を抜き取り弾丸の数を数えた後、もう一人の自身が立っていた近くの岩に目をやった。そこには弾痕があった。
「夢じゃ、ねぇ……だと?」
はは、と頭を押さえて笑う黒を見た白は首を傾げた。
「くろー? どうしたの?」
「白、少し探してほしいものがある」
そう言って黒は自身の髪を数本抜くとそれを白に渡した。
何を探せばいいの、と白は魔法陣を展開させた。
「俺だ」
何を言っているのかわからないといった顔を浮かべた白だったが言われた通り黒を探す事にした。髪を魔法陣の真ん中に置き、それを手で押さえて魔法を発動させた。
「……あれ、おっかしいなぁ」
白は魔法で黒を探知した。通常なら目の前にいる黒だけを感じ取るはずだが、そうではなかった。
「複数の黒を探知出来たんだけど」
「……けっ、どこの俺かは知らねぇが不愉快だな」
白の使用した魔法は本来、無くした物や探し人を探すための魔法だ。探したい対象の情報があれば魔法少女でも発動する事が出来る簡単な魔法だ。今回は黒自身を知っていることもあり、かなりの範囲で探知出来ていた。
どの方角だ、と黒は白に問いかけた。白は北東を指さした。
「なるほど……北東か……偶然か?」
「ん、何が?」
「タイヤ痕だ。あのガキの町を襲った機甲兵のタイヤ痕は北東の方角に向かって続いていたからな」
黒は腕を組み何かが起きているのを感じ、白にどうする、と聞いた。
「……行ってみよう!」
「はっ、そう言うと思ったぜ。よっしゃ! それなら向かうか!」
二人は荷物を纏めて黒を感じたという北東の方角を向かうことにした。
二人が北東へと歩みを進めた事を遠くの高台から双眼鏡で眺めている女が居た。
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女は耳に通信機を当てて、二人の行動を逐一報告していた。
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それもそのはず、彼女が追跡を開始したのは二人が出会いモノクロとして有名になり始めてからだ。数年間も二人を追い続けていた。
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女はその後、数週間野宿をするハメになった。町がないからだ。
「……はい」
そんな中、通信が入った。二人と積極しろという命令だ。もちろん、上の命令には従わなくてはならない。
「……了解。次に対象が寄るであろう町で接触を図ります」
通信を切り、バイクの上で立ち上がる女は嬉しそうだった。何故なら彼女と黒は浅はかならぬ関係にあった。
女の指にはまっているリングが鈍く光る。
リングにはあなたの幸せを願わない日はない、と彫られていた。
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