LOVE HUNTER

風音

文字の大きさ
上 下
4 / 340
第一章

4.美女三人組

しおりを挟む


「あー、あいつ?  和葉は100%キョーミないよ」



  そう言って、無関心のまま窓から離れてガタンと音を立てて椅子に座った。
  彼が一部の女子に騒がれているのだけは知ってる。



「ねぇねぇ、次のターゲットはあいつにしたら?  お似合いのカップルになれるかもよ」



  3日前、二週間交際した彼氏と別れたばかりの私に、もう一人の親友  凛りんがニヤニヤしながら面白半分に興味を沸かせた。





  自分で言うのもなんだけど、私達三人はモテ女。
  美女三人揃って街を歩けばナンパの嵐。
  早い時で10メートルに1回。
  男は案外周りを見ている。


  面倒な時のナンパはシカト。
  気分によっては相手にするけど、私達はそこまで男に困っていない。


  気に入った男がいるなら自分から近付けばいい。
  女神ビーナスのような美しい美貌は負けを知らない。


  だから、どんどん根性が腐っていくし、恋愛における努力を知らない。





  祐宇は清楚で可愛い系。
  メイクと笑顔はいつもキラキラしている。
  だけど、根っからの男好きで二股三股は日常茶飯事。


  凛はお姉様系。
  大人の香りが漂う香水は欠かさない。
  ツヤツヤの長い黒髪が男心を揺さぶる。



和葉「嫌っ。ツンデレなんて面倒くさい」

祐宇「でも、あいつ結構なイケメンだよ。噂によると性格はひと癖ありそうだけど、和葉ならイケそうじゃない?」

凛「あんたはいつも彼氏相談しないから最後までどんな奴と付き合ってたかは知らないけど、あいつなら少しは協力出来るかもよ?」


和葉「別にいーよ。気に入った人ならまだしも、あーゆーカタブツくんは好きじゃないんだよねぇ」

凛「へぇー。あいつはハードルが高そうだから、さすがの和葉も自信ないか~」


和葉「なっっ!」

祐宇「ふーん。負け知らずの和葉にも自信がない時なんてあるんだぁ。知らなかったぁ」



  ニヤニヤと意地悪を口にする二人は揃って目線を向けた。



  さっきからあいつには興味がないし面倒くさいって言ってるのに、二人は私のプライドを刺激してくる。



  すると和葉の反応を愉しんでいた凛は、今後を揺るがすある提案を口にした。

  それは、好き放題に生きてきた人生をくつがえすものになるとは、この時は思っていない。

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

彼氏の前でどんどんスカートがめくれていく

ヘロディア
恋愛
初めて彼氏をデートに誘った主人公。衣装もバッチリ、メイクもバッチリとしたところだったが、彼女を屈辱的な出来事が襲うー

結構な性欲で

ヘロディア
恋愛
美人の二十代の人妻である会社の先輩の一晩を独占することになった主人公。 執拗に責めまくるのであった。 彼女の喘ぎ声は官能的で…

夜の公園、誰かが喘いでる

ヘロディア
恋愛
塾の居残りに引っかかった主人公。 しかし、帰り道に近道をしたところ、夜の公園から喘ぎ声が聞こえてきて…

【R18】もう一度セックスに溺れて

ちゅー
恋愛
-------------------------------------- 「んっ…くっ…♡前よりずっと…ふか、い…」 過分な潤滑液にヌラヌラと光る間口に亀頭が抵抗なく吸い込まれていく。久しぶりに男を受け入れる肉道は最初こそ僅かな狭さを示したものの、愛液にコーティングされ膨張した陰茎を容易く受け入れ、すぐに柔らかな圧力で応えた。 -------------------------------------- 結婚して五年目。互いにまだ若い夫婦は、愛情も、情熱も、熱欲も多分に持ち合わせているはずだった。仕事と家事に忙殺され、いつの間にかお互いが生活要員に成り果ててしまった二人の元へ”夫婦性活を豹変させる”と銘打たれた宝石が届く。

初めてなら、本気で喘がせてあげる

ヘロディア
恋愛
美しい彼女の初めてを奪うことになった主人公。 初めての体験に喘いでいく彼女をみて興奮が抑えられず…

隣の席の女の子がエッチだったのでおっぱい揉んでみたら発情されました

ねんごろ
恋愛
隣の女の子がエッチすぎて、思わず授業中に胸を揉んでしまったら…… という、とんでもないお話を書きました。 ぜひ読んでください。

イケメンドクターは幼馴染み!夜の診察はベッドの上!?

すずなり。
恋愛
仕事帰りにケガをしてしまった私、かざね。 病院で診てくれた医師は幼馴染みだった! 「こんなにかわいくなって・・・。」 10年ぶりに再会した私たち。 お互いに気持ちを伝えられないまま・・・想いだけが加速していく。 かざね「どうしよう・・・私、ちーちゃんが好きだ。」 幼馴染『千秋』。 通称『ちーちゃん』。 きびしい一面もあるけど、優しい『ちーちゃん』。 千秋「かざねの側に・・・俺はいたい。」 自分の気持ちに気がついたあと、距離を詰めてくるのはかざねの仕事仲間の『ユウト』。 ユウト「今・・特定の『誰か』がいないなら・・・俺と付き合ってください。」 かざねは悩む。 かざね(ちーちゃんに振り向いてもらえないなら・・・・・・私がユウトさんを愛しさえすれば・・・・・忘れられる・・?) ※お話の中に出てくる病気や、治療法、職業内容などは全て架空のものです。 想像の中だけでお楽しみください。 ※お話は全て想像の世界です。現実世界とはなんの関係もありません。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。 ただただ楽しんでいただけたら嬉しいです。 すずなり。

美少女幼馴染が火照って喘いでいる

サドラ
恋愛
高校生の主人公。ある日、風でも引いてそうな幼馴染の姿を見るがその後、彼女の家から変な喘ぎ声が聞こえてくるー

処理中です...