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第一章
4.美女三人組
しおりを挟む「あー、あいつ? 和葉は100%キョーミないよ」
そう言って、無関心のまま窓から離れてガタンと音を立てて椅子に座った。
彼が一部の女子に騒がれているのだけは知ってる。
「ねぇねぇ、次のターゲットはあいつにしたら? お似合いのカップルになれるかもよ」
3日前、二週間交際した彼氏と別れたばかりの私に、もう一人の親友 凛がニヤニヤしながら面白半分に興味を沸かせた。
自分で言うのもなんだけど、私達三人はモテ女。
美女三人揃って街を歩けばナンパの嵐。
早い時で10メートルに1回。
男は案外周りを見ている。
面倒な時のナンパはシカト。
気分によっては相手にするけど、私達はそこまで男に困っていない。
気に入った男がいるなら自分から近付けばいい。
女神のような美しい美貌は負けを知らない。
だから、どんどん根性が腐っていくし、恋愛における努力を知らない。
祐宇は清楚で可愛い系。
メイクと笑顔はいつもキラキラしている。
だけど、根っからの男好きで二股三股は日常茶飯事。
凛はお姉様系。
大人の香りが漂う香水は欠かさない。
ツヤツヤの長い黒髪が男心を揺さぶる。
和葉「嫌っ。ツンデレなんて面倒くさい」
祐宇「でも、あいつ結構なイケメンだよ。噂によると性格はひと癖ありそうだけど、和葉ならイケそうじゃない?」
凛「あんたはいつも彼氏相談しないから最後までどんな奴と付き合ってたかは知らないけど、あいつなら少しは協力出来るかもよ?」
和葉「別にいーよ。気に入った人ならまだしも、あーゆーカタブツくんは好きじゃないんだよねぇ」
凛「へぇー。あいつはハードルが高そうだから、さすがの和葉も自信ないか~」
和葉「なっっ!」
祐宇「ふーん。負け知らずの和葉にも自信がない時なんてあるんだぁ。知らなかったぁ」
ニヤニヤと意地悪を口にする二人は揃って目線を向けた。
さっきからあいつには興味がないし面倒くさいって言ってるのに、二人は私のプライドを刺激してくる。
すると和葉の反応を愉しんでいた凛は、今後を揺るがすある提案を口にした。
それは、好き放題に生きてきた人生を覆すものになるとは、この時は思っていない。
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