宵どれ月衛の事件帖

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第8章

ふくごの郷⑧花の女神

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 蝋燭の炎が揺れる。岩屋の壁に映る影は、激しくまぐわう姿。

 「見えるか!?言え!!何が見える!?」

 男が必死の形相で腰を打ち付ける。布人形のように揺らされるままの女の口から涎が溢れた。

 「うぅ…ひかる…ぐるぐる」

 女が呻く。

 「みぃ~んな、おしまい」

 ニタリと笑った女の顔を、男が拳で殴りつけた。女は意識を失ったようだ。紙のように白い頬。痩せ衰えた胸が弱々しく息をつく。

 「コレは、ダメだな。もう」

 岩屋の入口に座った男が吐き捨てる。

 「待ってくれ、違う!今日は具合が悪くて…」

 女を犯していた男が取り縋るも、多勢に無勢。

 「ここんとこ、ますますワケがわからなくなっているじゃねぇか。弱って、子も産めねぇしよ」

 「取っ替えるしかねェな」

 「おぅ、代替わりじゃ、代替わり」

 ざわざわと男達が立ち上がった。

 ――なんで…なんで、こんなことに。

 取り残された男が、身を縮めてしゃくり上げる姿を、岩屋の奥に置かれた日本人形がじっと見ていた。



 「むかァし、昔…」

 老爺の言葉に、膝に乗った幼女と、帳面を広げた月衛が瞳を輝かせて聞き入る。

 「この村は、今よりずっと栄えていたそうな。特に長の家は見事なもので、瑠璃の瓦で葺いた屋根に、金銀漆の柱を立てて」

 老婆が出してくれた煎餅を烈生がボリボリと噛み砕く。

 「おまけに、長の娘の“おふく”は、大層美しい娘での。おふくが歩けば花が開き、ニッコリ笑えば春風が吹く。その評判は都にも届き、お侍様やお公家様、はては帝までが金銀財宝を携えて、ぜひ、お后にとやってきた」

 帳面を鉛筆が走る。

 「ところが、おふくは、だァれが来ても“うん”と言わん。それもそのはず、おふくは、村はずれに住む、心優しい炭焼きの男と愛し合っていたんじゃなァ」

 優しい男が一番じゃ、と幼女が稚い口ぶりでませたことを言う。

 「長は、それを知って大層怒っての。ついには帝に頼んで百人もの兵を出し、おふくを都へやることにした。おふくは別れを悲しんで、引き立てられていく時に、炭焼きの男に小さな袋を渡したそうじゃ」

 老爺が一口、茶を啜る。

 「中には金色に輝く丸薬が入っておっての。これを一晩に一粒飲めと。そうしたら、夢の中で会えるからと。おふくは、そう言い残して都へ旅立った」

 ふむ、と月衛が相槌を打って鉛筆を走らせる。

 「男は寝る前に一粒、金丹を飲んだ。夢の中で、おふくが裏山の竹を刈れという。男が翌朝、竹を刈ると金銀財宝が溢れだした。次の夜には、井戸を掘れという。男が井戸を掘ると、素晴らしい香りの美酒が湧き出した。男はすっかり左団扇さ。炭焼きも忘れ、毎晩、おふくとの逢瀬を繰り返し、ついには天に昇って、おふくと添い遂げたそうな。めでたし、めでたし」

 「いや、ご老人!それは、めでたいのかどうか!?」

 烈生の闊達な声が響く。本日のミステリー研究会の活動は、村の古老に“ふくご”と“ふく姫“の話を聞いて回ること。村田は、すっかりふさぎ込んでしまったお菊を介抱すると村長宅に残った。

 「すると、ふく姫様とは、天に昇ったおふくのことか?」

 月衛が確認する。

 「そう。以来、ふく姫様は、この村に福を産んでくれる神様になったというわけじゃ」

 ニコニコと笑顔を浮かべる老爺に礼を言って、民家を後にする。そろそろ昼時だ。2人は、神社の宮の軒を借りて弁当を広げることにした。裏に回ると鎮守の森から、涼やかな風が吹いてくる。

 「しかし、ふく姫伝説は聞けば聞くほど、かぐや姫のお話に似ているな!」

 烈生が、竹の皮の包みを開く。午前中で回った古老達の話は、細部に違いはあっても、ほとんど「竹取物語」のような粗筋だった。

 「…ああ。金銀財宝にもなびかない美しい娘が、世話になった村人に富をもたらし、薬を残して遠くへ旅立つ…。竹取物語によく似た類話は、日本中のあちこちにあるんだ」

 月衛が帳面とにらめっこしながら応えた。

 「その中で、ふく姫伝説の特徴は、貰った薬を服用する後日譚が付いているところか。竹取物語では貰った薬を燃やしてしまうのだが、ふむ…。幸福な夢を見ながら天に昇る…死に到る、か」

 「それだ。果たして、めでたいのかどうか?」

 烈生が大口を開けて、おむすびを頬張る。

 「理性が覚醒している方がよい、生きている方がよい、というのは現代人の考え方でね」

 月衛が、ふんと口の端で笑う。

 「昔の人々が同じように考えていたかは分からない。むしろ、浄土思想の影響を受けていれば、本当にあの終わり方で良かったのかも…うぷ!?」

 烈生の無骨な指が、月衛の唇に漬け物を押し込む。

 「君も、生きることを軽視しすぎだ。食べないと保たんぞ!」

 烈生が、悪戯っぽく笑っている。藍色の瞳が悪戯っぽく笑い返して、烈生の指をねぶった。可憐な口の中に含み込んで、舌で包むように舐めあげる。唾液にまみれた烈生の指が出ていき、銀色の糸を引いた。

 「俺は、これで充分だ」

 烈生の瞳の中で、月衛がボリボリと漬け物を噛んで飲み下した。



 午後になると、この村の娘達は家の縁側に出て、お茶を飲む。ここ数日の話題は、もっぱら、村に突然やってきた東京の学生さん達のことだ。噂をすれば、ホラ!こっちに来ちゃうがね!?

 「やぁ!今日もいい天気だな!」

 紅毛に鳶色の瞳の美丈夫が、笑顔で話しかけてきた。品のある物腰に、生気に満ちた、くっきりとした顔立ち。きゃぁと娘達が笑み崩れる。

 「少し…いいかね?話を聞きたい」

 暗闇に溶けるような黒髪、白い肌。するりと音も立てずに動く青年も美しい。ちょっと凝った娘なんぞは、こっちが好いとか騒いでいる。

 「えっ、ええ!ええ!どうぞ!!」

 娘達が、紅茶とクッキーを出してきた。

 「ハイカラだな。東京から取り寄せるのか?」

 烈生が覗き込む。

 「ええ。村長さんから瑞穂町のオヤジさんに頼んで」

 そうだ、瑞穂町の宿屋の亭主も、「贅沢品を頼まれる」と言っていた。娘達の着物も、東京の中流家庭のお嬢さんみたいだ。鮮やかな染めは、最新の化学染料でしか出せない。

 「着物も最新流行の品だな。袖は家事や農作業などする時に邪魔にならないかね?」

 月衛が尋ねる。普段着のはずなのに、作業着の感じは全くない。

 「やんだァ。炊事洗濯や畑仕事はふくごにさせるんですよゥ。あたし達は、おっ母さんが監督するのを手伝うだけ」

 なるほど、それなら東京の女学生のような服装も納得がいく。午後からゆっくりと紅茶を楽しむ余裕もあるわけだ。

 「あ、のゥ、学生さん達は、夏祭まで村におるとですか?」

 華やかに前髪をカールさせた娘が、もじもじと尋ねる。

 「ああ!村田がお菊との別れを惜しんでいるからな!夏祭まで見届ける予定だ」

 烈生が応える。昨晩、村田はお菊がふく姫様になるまで側にいて見届けると言っていたのだ。キャーッと娘達が歓声を上げた。

 「あの!そしたら、“花守”様も!?」

 「“花守”様?」

 頬を染めて身を乗り出した娘に、月衛が問い返す。

 「へェ。ふく姫様は、お花の神様だから。花守様が付くんだァね」

 審神者のことだろうか。月衛が帳面を広げる。

 「夏祭の満月までに十七になった娘は、みィんな、村の男達の中から一人、花守様に選んで、“金の花”を贈るだで」

 「そしたら、その晩に“お通じ”が」

 キャァッと娘達が、真っ赤な頬っぺたを押さえた。

 「だから、その、あたしの金の花を学生さんに…」

 烈生と月衛が顔を見合わせる。村の娘は皆、便秘なんだろうか?



 「金の花で便秘が治るだァ!?!」

 村の青年達が笑い転げる。夕方は寄合があると聞いて、烈生と月衛も混ぜてもらったのだ。寄合の後は、ごく自然に酒盛りに流れた。

 「いやいや、妬けるねェ。学生さん達」

 「金の花は、アレだァな。未通娘のアレ」

 青年達がニヤニヤと酒を注ぐ。

 「アレ…とは、その、生娘の初交のことか!?」

 烈生が大声で確認する。ゲラゲラと大笑いが起こった。

 「そうさね。なァに、由来のない話じゃない。ふく姫様は、炭焼きとの逢瀬で、ありがたァいお告げを下されたじゃろ。村の娘をふく姫様に見立てて、まぐわって神意を通じるんでさァ。だから、“お通じ”」

 「しっかし、まァ…学生さんみたいな別嬪がいるなら、いいけどよォ」

 月衛の肌に、青年達の視線が絡みつく。艶やかな黒髪に映える白い肌は、蝋燭の明かりに浮かび上がるようだ。細く、しなやかな体つきはシャツの上からでもわかる。月衛が溜息をついて、ドンと酒瓶を床に鳴らした。

 「そのふく姫様について、聞きたい。花守様とは何か?普段、鎮守の森の奥で暮らしているふく姫様のお世話でもするのか?」

 月衛は美しいだけに、眦を決して睨み付ける瞳の鋭さは人を射貫き、威圧する。

 「そ…そうさね…。一応、村長が花守様なんだけども。村の男は、誰でも必要があれば、花守としてふく姫様とまぐわって、お告げを受け取れるんだァね…」

 烈生の眉がこわばった。

 「いやァ、俺はふく姫様に掛かったこと、あるけどよゥ。痩せ細ったババァが、なんだかずっと煙草を吸ってて、ワケわかんないことブツブツ言っててよゥ…。マラも縮んだわいなァ」

 「そんなら、今年からはお菊に代わるけェ。若いうちは楽しめるんじゃねェか…」

 ゲラゲラと笑いの渦が巻き起こる。膝の上で拳を震わせる烈生を、月衛の手がそっと押しとどめた。



 「なんだって…」

 村田が愕然と呟いた。寄合の後、客間に戻った月衛と烈生から話を聞いたのだ。

 「お菊が怯えるのも当然だ!これでは村中の慰み者ではないか!!」

 烈生が拳を握りしめて怒る。

 「おそらく…聖娼の類いだろう」

 月衛が帳面をめくった。

 「セイショウ…?」

 「ああ。小アジアから東地中海沿岸一帯の古代社会に分布していた慣行だ。大地母神を祭る神殿に女が参籠し、男に身を任せて大地母神の恵みを与える。古代日本にもその形跡があるそうだ」

 「しかし…!!」

 「烈生」

 猛る烈生を、藍色がちろりと見た。

 「性交を一段貶めて捉えるのは、現代人の考え方だ。麻田村の慣習も古代の姿を残しているだけだ。外の人間が善し悪しをどうこう言うのは、僭越というものじゃないのかね」

 ぐ…と烈生が黙る。握った拳に青筋が浮かび上がった。

 「まぐわって、お告げを受け取ると言っていたな。性交はふく姫を変性意識状態にさせる意味合いもあるんだろう」

 村田の頭に、月衛の冷徹な声が響く。

 「変性意識って…、え…?」

 衝撃のあまり、話が頭に入ってこない。脳味噌から月衛の声が零れていく。

 「トランス状態…極度の興奮で表層的意識が消失して、脱魂や憑依と呼ばれるような精神状態に入るのさ。ふく姫に神を降ろすとはそういうことだ」

 帳面に書きつける鉛筆の音が、やたらに耳につく。

 「そうであれば、ふくごの謎も解けるな。あれらは人の子だ。種は、お告げを受け取るためにまぐわった男達だろう」

 「馬鹿な!!たしかに二本脚で歩き、言葉も解しているようだったが…体格も反応も人間とは」

 まくし立てる烈生の唇に、白い人差し指が当てられる。

 「…異なる?人間は人間に生まれつくんじゃない。そのように育てられて人間に“なる”んだ」

 藍の瞳が底光りする。

 「…昨今、イギリスの新聞で注目を浴びている事例があってね。インドで、狼に育てられた姉妹が見つかったというのさ。彼女らは立ち上がったり歩いたりすることはできず、四つ足で移動する。食事は生肉と牛乳を好み、食べるときは手を使わず地面に置かれた皿に顔を近づけてなめるようにして口に入れるそうだよ」

 「そんな…」

 村田が呆然と呟く。

 「まぁ…半ば見世物のような話だがね。ともかく、文明から切り離して育てられれば人の子も畜生のようになるという事例さ。去勢、調教、栄養管理…ふくご達も、おそらくふく姫の精神遅滞を受け継いだ子供を畜生のように育てて、使役しているんだろう」

 「なんたる非道!!なんと非人間的な…!!」

 烈生が歯を食い絞める。

 「“非”人間的…?」

 ふんと月衛が嗤った。

 「神でも妖怪でも、相手を人だとさえ思わなければ、どんなに残虐なこともできる。そっちの方が人間の本質かもしれないよ…」

 「そんな…お菊が哀れだ!!お菊だって、村の娘と同じ人間なのに!!なんとか…お菊だけでも…!祭を妨害するとかさァ!!知恵を貸してくれよ!!ミステリ研!!」

 村の娘は好いた男と結ばれ、お菊は…お菊の子は…。村田が月衛に取り縋る。

 「村田。お菊を東京に連れ帰れるなら、掠ってでも助ければ良い。しかし、村に残すなら、世話の必要なお菊が生き延びる道は、伝統に従ってふく姫様になることだけだ」

 月衛が冷たく帳面を閉じた。



 虫の鳴く夜に、遠吠えが響く。

 「あれは…?」

 便所に立った烈生が、側を通ったシヅに尋ねる。

 「ふくごでございますよゥ。力仕事用のは、ああやって遠吠えしますのさ」

 ――本当に、俺達には何もできないのか…?

 遠吠えさえ、事情を知った今では哀しげに聞こえる。烈生が、ぐっと拳を握った。
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