魔法少女♂とヤンデリオ

嶋紀之/サークル「黒薔薇。」

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最終決戦

②-4

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 同刻――廊下空間から繋がる一室、何もない真っ白な部屋に、ケイはいた。

 部屋の中には、ケイの魔法で作られたモニターがあり、そこには林の中にひっそりと佇む不気味な沼が映し出されている。見るものが見れば、沼の周囲に渦巻く、邪悪な魔力の気配に気づくことだろう。
 この沼こそが闇の神の封印されている場所であり、ケイがこの空間に侵入した理由でもあった。


 ケイは、モニターを見つめながらも、部屋の床全体を覆うようにして、一心不乱に紋様を……魔法陣を書いているところだった。

 このモニターは、ケイの得意とする監視の魔法。コウヤの力を借りたおかげで、魔力を流せば、監視先に手元の魔法陣を転送する……という仕掛けもなされている。
 彼は人目につかない場所で、闇の神封印のための魔法陣を完成させ、隙を見て発動させようと考えているのだった。


 この魔法空間――様々な異空間と現実世界を繋ぐ白い廊下――に突入した瞬間から、ケイはチアキを助けに来たノブユキや、ユウゴを助けに来た妖精たちとは別行動をとっていた。
 全ては闇の神を再度封印するため。かの神の封印されている場所を特定し、再封印の儀式を行うためである。

 封印場所の特定自体は、この空間に潜り込んだ時点でほとんど完了していたと言っていい。

 その場所は魔法によって巧妙に隠蔽されており、白い廊下の魔法空間を定められた道順で進まない限りは辿り着けないようになっていたのだが……ケイは盗撮・盗聴のストーキング魔法をもっとも得意としている。
 さすがに外側からでは監視魔法も使えなかったが、廊下空間にさえ突入してしまえば、空間全域を魔法で監視するくらいはお手の物。
 ものの数分で魔法空間の地図を調べ上げて、封印場所の座標を特定。監視魔法を封印場所にまで伸ばすことにも成功した。

 本来の予定ならば、直接封印場所まで向かい、その場で再封印の儀式を行うはずだったのだが――闇の神の力は思っていたよりもかなり目覚めてしまっており、直接近づけば再びケイが操られてしまう危険性もあった。
 そのため、こうして使われていない空間を間借りして、遠隔操作での再封印を試みているというわけである。


「っ……、いた、ケイくん!!」
「これは……、まさか闇の神の封印されし地を突き止めたのであるか!?」

 そこに現れたのは、二人の妖精だ。
 タイチとユウゴの戦いから逃れ、ケイが事前に伝えてあった通り、彼の魔力を辿って、この部屋まで辿り着いたのである。

「あ、妖精ちゃんたちストップ!! 今、けっこー複雑な魔法陣? てのを描いてるんで、踏まないように注意して!!」
「うわっ、ホントだ……!? この魔法陣、ケイくんが?」
「な、なんちゅー複雑なものを……貴様本当に人間であるか!?」
 思わずめけとノコが声を上げてしまうほどに、彼の描く魔法陣は複雑で、妖精でないと作り上げられないような難解な魔法であった。
 二人の言葉に、ケイは軽く首を横に振る。

「あー、いや、描いてんのは俺じゃなくてコウ……俺のダーリン、君のお兄様。今、魔法で俺の身体遠隔操作してもらってて……」
「え、遠隔操作って……。相変わらず無茶苦茶するなあ、あの人……」
「他人に肉体操作されながら喋ってるのもたいがい人間離れしているのであるぞ……」
「はは、そりゃどーも。日々のストーキング魔法のおかげで、マルチタスクは得意なんだよね~♪」

 現在、ケイはコウヤの魔法により、体を操られている状態だった。
 盗撮魔法の応用で視覚を共有し、コウヤの魔法でケイの体を動かしている。妖精がドン引きするくらいには難易度の高い魔法なのだが、それをしれっとやってのけるあたりがこの規格外カップルの凄いところであった。

(で……コウヤ様! あとどのくらいですか!?)
(あー……ちょっと待ってね? そこに転移魔法仕込んで……こっちは封印の術式。魔力足りないからどっかから借りる記述を……、うーん……、この空間壊せばなんとかなるか……? ほんで、儀式の手順省略すんのに、ココとココに魔法仕込んどいて……)

 これまた盗聴魔法の応用で、テレパシーのような形で、コウヤとケイは会話している。
 闇の神の攻撃から身を守るため、コウヤは自宅で待機しているからだ。突入係を人間であるケイに任せることを、コウヤは最後まで悩んでいたが――『コウヤ様のお役に立てるなら!!』とケイが全力で立候補したことで、実地調査はケイが、その解析は安全な場所にいるコウヤが……という役割分担になったわけだ。

 会話をしつつも、コウヤは魔法でケイの腕を操り、着実に魔法陣を仕上げていく。

(っし、できた!! あとは魔力流すだけ……なんだけど、ケイちゃん、イケそう?)
(余裕っすよ!! このために、魔力温存しときましたからっ!!)

 完成した、という言伝を受け取り、ケイは、二人の妖精にもそれを知らせる。

「できたみたいなんで、二人とも、俺が転移魔法発動させたら、ソッコーでこの魔法陣に魔力込めてくんね!? それで再封印できるはず、ってコ……俺のダーリンが!!」
「わ、わかった!! 準備はできてるよ!」
「こちらも問題ないのである!!」

 ついうっかりコウヤの名前を出しそうになるが、妖精『ルビーの王』がアイドル歌風コウヤであることは仲間たちにすら知らせていない秘密だ。
 ギリギリまで警戒を怠らない彼は、自分の素性が闇の神にバレないよう、ケイにも箝口令を敷いている。

 妖精二人が頷いたのを確かめると――ケイは、闇の神封印のため、魔法陣へと力を込める。

「おっけ! そんじゃ……お邪魔虫の闇の神には、退散してもらうとしますかね、っとぉ!!」

 ケイの魔力が流れた途端――まずは、盗撮魔法のモニターに映る沼地へと、魔法陣そのものが転移した。
 続いて激しい地響きが起きると、この空間、魔法で作られた白い部屋が、ぽろぽろと崩れ落ちていく。

「っ!? ケイくん、なんか揺れてないかな!?」
「おい!? この魔法空間が、どう見ても崩れかけているのだが……!?」
「あーそれ大丈夫!! コ……ダーリンが言ってたけど、なんか、魔法陣発動すんのに魔力足りねえからこの空間作ってる魔力借りるって! 代わりにココが崩れるかもだけど、ヘーキだよな!?」
「ちょっ!?」
「そ、それを先にいうのである~!?」

 妖精たちのツッコミも虚しく――空間は一気に崩れだす。

 彼らの身は宙に放り出され、そして、盗撮魔法越しに見ていた場所へ。
 闇の神が眠る沼地の上空へと、転移していたのであった。

「や、やべっ、着地のこと考えてなかった~~!?」
(ケイちゃん落ち着いて!! 魔法使えば飛べるだろ!?)
「はっ!? そうだった!」
 コウヤの助言で慌てて空を飛び、ふんわりと着地をするケイ。その隣では、めけとノコが、妖精としての翼を生やしてゆっくりと降りてくるところだった。


 ――そして、この場に降り立ったのは、なにもケイたちだけではない。
 あの白い廊下の空間から繋がる魔法空間、そのすべてを壊してしまったことで、あの場にいた全員がこの地へと次々に放り出されていたのだ。

「大丈夫かっ、八雲!?」
「せ、先輩っ……!」
 チアキを姫抱きにしたノブユキが、ピッチリスーツ姿の変身形態で着地する。

「タイチぃ!! 俺に掴まっとけ!!」
「言われなくてもそうしますよ! ……っ、それより、この場所は……!」
 変身しているユウゴの元には、タイチがしがみついていた。


 魔法使いの気配を察知したのか、あたりを包む禍々しい魔力が――闇の神の気配がより一層濃くなる。
 自宅から観測していたコウヤが、ケイに向けて注意を促した。

(ケイちゃん!! 早く、魔法陣を!!)
「うっす!! 妖精ちゃんたち、魔力頼むわ!!」
「ッ、わかってる!! ノコちゃん!!」
「うむ……!!」
 魔法陣が光り輝き、闇の神封印の儀式が進んでいく。彼をこの地に縛り付けようと、光の女神から分かたれた力が、光り輝く鎖のようになって沼地全体を覆っていった。

「これは……、あの方を、闇の神を封じようとしている……のですか……?」
「うわ……綺麗だ……」
 闇の神の呪縛から解き放たれたばかりの二人、タイチとチアキは、その荘厳な光景を目を丸くして見つめていた。

 このままいけば順当に、闇の神を封じられる――ように見えるが、発案者であるケイ、そしてこの場にいないコウヤの表情は険しい。
 本来ならば、この場にはいない妖精の力も借りねばできない儀式を、コウヤの魔法陣で強引に進めようとしているのだ。当然ながら魔力は足らず、闇の神の抵抗を許してしまう。


 鎖が激しく光り輝いた――瞬間。
 ズドン!! という激しい衝撃と共に、大地が激しく隆起する。それと同時に、鎖の一部がみしみしと音を立てて引きちぎられ、沼の底から、禍々しく低い男の声が鳴り響いた。

『この気配……、忌々しきあの女の手の者か!! あやつの眷属の分際で、我を封じようなど生意気な……!!』

 封印などものともせず――闇の神は、沼の底から姿を表した。
 それは、若く美しい男の姿をしていた。夜の闇を直接切り取ったような色の瞳と長い髪、顔立ちは整っているが目つきは鋭く、そして、身にまとうのはギリシアの伝統衣装のような仕立ての、全身真っ黒な布。光の女神に封印された際の傷だろうか、端正な顔を横切るように、大きな一文字の傷跡が残されている。
 その体にどろりとした闇を纏わせ、怒りに顔を歪めるさまは、なぜだか見るものの本能的な恐怖を煽る。
 一目見ればこれが紛れもなく『神』なのだと、そう感じさせるだけの気迫が、そこにはあった。

「ぁ……、神、様……」
「しっかりしろ、タイチ!! 俺を見ろ!!」
「……っ。す、すみません、ユウゴ。呑まれかけました」
 直接、闇の神とやりとりをしたことのあるタイチが、怒りのオーラに呑まれそうになるも――恋人たるユウゴの声で我に返る。

 光の女神の眷属である妖精たちや、それと契約した魔法使いはともかくとして、今や只人でしかないタイチやチアキには、闇の神のオーラは強すぎるらしい。
 もともと、闇の魔法使いであったことも相まって、その圧倒的な存在に屈服しそうになるところを、愛する人の存在を支えになんとか耐えている状態だった。

「こ……これが、闇の神? おい阿神!? さっきから、なにがどうなってるんだ!?」
「八雲! 無事でよかったー!! ……とか言ってる暇ねえんだよな今!! えーっと、とにかく色々ピンチのラスボス戦ってかんじ? 晶水センパイ!! あと蒼井サンって人ー! 魔力貸してくれっ!! あの魔法陣に魔力ぶつけて! とにかく! 急いで!!」
 チアキの問いかけに雑に答えたケイは、とにかく、無理矢理にでも闇の神を封じてしまおうと声を荒上げる。
「あ、ああ……? よくわからんが、了解した!!」
「お、おう? あのボウズ、ノコたちが加勢してんなら味方……だよな? わかった!!」

 困惑しつつも、二人はその指示に従った。強化された魔法陣から、再び、鎖が伸びて闇の神の手足を拘束する。

『はっ!! 虫ケラの分際で小賢しい真似を……!! フン、直接いたぶってやれぬのが腹立たしいが……、貴様らなぞ、我が手駒を利用してやれば他愛もないわ!!』
 闇の神が軽く力を込めれば、拘束はいとも簡単に砕け散る。
 ――が、しかし、すかさずケイが魔力を込めることで、何度でも鎖は復活した。

「ははっ!! わりーけど、てめえが洗脳させた人間は、ほとんど正気に戻ってんだよ!! オレとコ……もとい、ホンイェ様の愛を利用しやがって!! てめえは絶対許さねえからな……!!」
『っ!? 貴様……まさか、ルビーの魔法使い、か……!? 我が配下にしたはずだ!! それに、あの裏切り者ホンイェと繋がっていた、だと……!?』
 ここにきて、闇の神はケイという個を認識した。その姿形が、自分が手駒と呼んだ魔法使いであることに――そしてその身から溢れる魔力がホンイェことコウヤの、すなわち、かつて闇の神を裏切り後ろから刺してきた男のものであることに気付き、愕然とする。
 もしやこの男は、光の陣営のスパイだったのではないかと。概ねあっているが、闇の神の予想とは異なり、ケイがスパイになったのはつい最近の出来事である。

『まさか貴様……ずっと、我を欺いていたと言うのか!? いつからホンイェと繋がっていた!?』
「オレとあの人の絆はフォーエバーっ!! 俺がこの愛に目覚めたときから、オレの心は、あの人のモノなんだよぉっっ!!」
『ま、まさか、貴様が間諜だったとでも言うのか……!! おのれ……おのれおのれおのれ!! ホンイェめ、小賢しい真似を……!!』
(ケイちゃんのせいでいらん誤解が生まれてねえか!? ……いや、まあ、どうせ父上は封印するし、別にどうでもいいんだが……)
 ケイのナチュラルストーカー言動を誤解し、自分はハメられていたのかと、闇の神が大いに取り乱す。
 それが誤解だと知るのは、遠くからこれを魔法で見ているコウヤのみだが……敵が勝手に動揺するのは好都合なのでスルーしていた。

 闇の神がうろたえたのを好機とばかりに、ケイは魔力の出力を上げながら、彼を煽る。

「オレらを駒としか思ってねえてめえは気づいてねえんだろうが……アメジストの魔法使いも! トパーズの魔法使いも! そしてもちろん、ルビーのオレも! とっくにてめえの手先なんかやめて、愛する人とラブラブしてんだわ!! 老害はさっさと引っ込みやがれ!!」
(ヒュウ!! やっちゃえー、ケイちゃん!!)
『っ……!! 馬鹿な……、生贄と、我が手駒が!! たかだか人間風情に、奪われたとでも言うのか……!? なんのために時間をかけてここまで来たと思っている……!! 役立たずの虫けらに、我が力を与え、我の封印を解くという栄誉を与えてやったにもかかわらず……!!』

 怒りに任せてもがきながら、闇の神は、自ら手駒にした人間たち――闇の魔法使いへの罵倒を口にする。
 真っ先に反応したのは光の魔法使い、つまり、罵倒された彼らの恋人である。

「……生贄、というのは八雲のことだな? ……許さんッ!! そもそも八雲はおまえのものじゃない、俺の……俺のものだ……!!」
「せ、先輩ぃ……!」
「人の彼氏たぶらかしといて、手駒呼ばわりたぁいい度胸じゃねえか……!! ぶっ潰してやるよ、闇の神ィ!!」
「ユウゴ……。……ああ、私は、あんな神を信じて、この人を裏切るなんて。なんという過ちを……!!」
 ノブユキと、ユウゴから放たれる魔力が強くなる。光の鎖は輝きを増し、闇の神の全身をギチギチと縛り上げた。

『ぐぅう……っ!? ま、まだだ……!! まだこんなところで、終わる、わけには……!!』
「女神様のためにも! これ以上、あなたの好きにはさせないよ!!」
「おとなしく眠るがいいのである、父上!!」
 とどめとばかりに、めけとノコ、二人の妖精の魔力がよりいっそう激しく放たれる。
 闇の神の動揺を突いたこともあり、よりいっそう強固になった鎖の魔法は、彼を沼地の底へと引きずり戻そうと動いていた。

『おのれ……、おのれおのれおのれ!! このようなところで滅びてなるものか!! やっと、やっとこの身に自由が戻るのだ、あの女に、我が愛しくも憎らしい女神に、我の手で復讐を果たすのだ……!! 人間ごときに、駒風情に、邪魔立てされてなるものか……!!』
「るっせええ!! オレたちはてめえの駒じゃねえんだよ!!」
(その調子だよ、ケイちゃん!! 俺の魔力も使っていいからっ、ラストスパートいくぞ!!)
「八雲を傷つけたおまえには、もう一度眠ってもらう!!」
「俺の可愛いタイチを泣かせた罪はでけえぞ、クソ野郎!!」
「先輩、頑張って……!!」
「ユウゴ……! あんな男に負けないでください……!」
「ボクたちで、闇の神を今度こそ封印するんだ……!」
「喰らえ父上ぇッ!! 我らの力で、再び眠りにつくのである……!!」

 それぞれの思いをぶつけるように高まる魔力。きらきらと輝く光の魔力が、辺りに充満する闇の力を打ち消していき、闇の神をじりじりと沈めていく。


 ――そのとき、だった。

「なっ……!? なんで、この場所が、崩れて……!?」

 闇の魔力が強い場所にいたせいだろう。皆から一足遅れたタイミングで崩壊した空間から、この地に、降ってくる影がふたつ。
 一人は白髪に眼鏡の、闇の魔力に染まりきった青年。もう一人は、それを必死に説得していた只人。

 とっさに魔法を使い、ハルヒコを無事に着地させてしまった彼――闇の魔法使いのボス、フレンジィ、こと逆城サイを、闇の神はじとりとした目でねめつける。

『――嗚呼。まだいたな……我が支配下にいる下僕が!! 使い捨てるには惜しいが……この際、アレでも構わぬ! 寄越せ……その命、その力! 我の復活の贄となるがいい!!』
「危ないっ、逆城!!」

 鎖の合間を縫うように、闇の神の操る魔力――真っ黒な触手が、逆城サイの心臓を貫こうと襲いかかる。
 突然のことに固まるサイ。その目の前に――飛び出して来たのは、他でもない、翠野ハルヒコその人だった。

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