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第一話
#1-2
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「ふふっ……今、きゅってキツくなった……。暴言吐かれても感じちゃうんだ」
「っ、ちが……!!」
「隠さなくたっていいよ、素直に自分が淫乱ドM野郎だって認めたら?」
今までよりもほんの少し低く、甘い声で、囁かれる音。否定したいのに否定できなくなるような。受け入れてしまいたくなるような……。
それでも僅かな理性と恐怖心を奮い立たせ、アルベリッヒは抵抗をする。
「い、いや……だ……、俺は、おれは…………やめ……っ」
「…………強情だなぁ」
少年ははあ、と溜息をつくと、すぐに、最上級の笑顔を見せた。
「じゃあ、しっかりカラダに教え込んであげるよ」
「――え?」
アルベリッヒが問いかけた瞬間。
「ッ、ひ、ぁ゛あ゛!?」
勢いよく、指がアナルから抜かれる。ひくひく震えるそこに、ルクスリアはペニスを宛がうと……擦るようにして腰を動かした。
「ッ……ひ、ぅ、ふぐっ……」
「ねぇ……ヴェルナー卿。指、抜かれたらもの足りないでしょ?入れて欲しいでしょ?」
「ぐっ……、ん、ひっ……、いら、な……ぁ……」
「要らないんなら、なんでケツ穴にチンポ擦り付けられて興奮してるの?ココはさっきから正直に、はやく入れて!ってヒクヒクしてるのに!」
彼の言う通り、アルベリッヒの身体は意志に反し、快楽を求め疼いていた。
「お、れは……っ、ホモじゃ、ねえ……っ」
僅かな理性にしがみつくように、必死になって言う彼を、ルクスリアは嘲笑うような目で見つめている。
「……本当、強情。貴方が素直になってくれれば、僕だって優しくできるのにさ」
少年が冷たく言い放つ。そして。
「っ゛――――!!」
次の瞬間には、彼のペニスがアルベリッヒを貫いていた。
「ぁ゛……あ、ぁ、あ゛……」
ゆっくり、ゆっくりと焦らすように、それは中に侵入していく。凄まじい圧迫感と異物感。身体が内側から裂かれるかのような痛み。なによりも強い恐怖。アルベリッヒの脳内は真っ白だった。
「んっ……ふふ、きっついなあ……♡初物マンコは違うね、やっぱり……」
「ぁ゛……がっ、あ゛……」
目を見開き、呻き声をあげる姿には、普段の偉そうな態度は見る影もない。意味のある言葉すら発せない彼を、面白そうに、少年は見ていた。
「……ね、どうかな?ハジメテ奪われちゃった感想は」
「っ゛……ぐ、…………!!」
「痛いの??……ふふ、大丈夫だよ……もうすぐキモチヨクなってくる。薬がちゃんと効いてるならね」
歌うように語りかけながら、ぐりぐりと腰を動かして、性器でアルベリッヒの前立腺を探る。彼の言葉に間違いはないらしい。苦しげに呻く貴族の顔は、わずかに、上気し始めていた。
「ふふ……ここ、ぐりぐりされるのがイイんだ?」
ぐい、と、前立腺にカリが当たるようにゆったり腰を押し付ければ、荒い吐息が返ってくる。どうやら嬌声を堪えるだけで精一杯のようだ。ギリギリのところで耐えている、それがルクスリアには面白くないらしい。
「……答えてくれないなんて、ひどくない、かなぁっ!??」
悪戯めいた口調と共に、彼はぺニスを一度引き抜くと、そのまま激しく腰を打ち付けた。
「ひぎィ゛……ッ♡♡」
突然の衝撃に、アルベリッヒから声が漏れる。隠しようもない、甘い声。身体はいたぶられることに快感を覚え始めていた。
「ほらほらァ、素直にならないと、もーっとイジメちゃうよっ♡」
「ぅ゛……っ!!!」
「アハハハ!!そうそう、もっと苦しんで、もっとキモチ良くなって、壊れてくれないと!!!」
残された僅かなプライドさえも奪われ、余裕のなくなった声で鳴く彼を、ルクスリアはいとおしげに責め立てる。ばちゅんばちゅんと、卑猥な水音が響いていた。
痛みと恐怖に支配された身体は、逃避先欲しさに必死で快楽を貪っている。ほら、アルベリッヒの瞳は、今にもめちゃくちゃにしてくれとばかりに潤んでいるではないか!
「……ヴェルナー卿、」
突然、ぴたり、と腰の動きを止まった。ずるりとペニスが引き抜かれる。物足りなさに唇を噛む男へと、驚くほど優しい声でルクスリアは言った。
「苦しいのはもう嫌でしょ?」
「っ、…………!!」
アルベリッヒは声を出すのも忘れ、涙目でコクコクと頷いてみせる。
「……でも、気持ちイイのは好き、だよね?」
謎の問いかけに怯えながらも、恐る恐る、首が縦に振られる。
「僕の穴奴隷になる、って約束したら、もっとたくさん犯してあげるよ♡乱暴なのが気に入らないなら、とびっきり優しく抱いてあげる。……勿論、酷くされたいならたっぷり苛めてあげるけど」
「……だ、れが、そんな……」
「僕のチンポで貴方のこと、滅茶苦茶に犯したら……ちょっと苦しいけど、きっと、すっごくキモチヨクなれるよ。……どうする??」
ニタリと笑う、邪悪で美しい笑み。逆らえない。直感的にアルベリッヒは理解した。選ばせるとはいえ形だけ。高ぶった体は、肉欲は、本人の意思とは無関係にとめられない。問われた側に選択権はない……それは彼が一番よく知っていた。なぜなら、今まで散々自分が使ってきた手だから。
「……っ、のむ……」
「え、なぁに?……聞こえないなぁ?」
わざとらしく少年は聞き返す。こうして口に出して敗けを認めさせることで、己の征服欲を満たすのだ。その意図も十分わかっていたから、余計に、アルベリッヒの羞恥は煽られた。
「た、た……頼む……っ、もう、楽に……楽にしてくれぇ……っ!!」
「楽に、って?どうなりたいの、どうして欲しいの??」
「無理……っ、無理、だぁ……!!身体がッ、ケツが疼いておかしくなるッ、滅茶苦茶にしてくれ、なんでもする……!!頭が狂いそうなんだぁ……!!」
恥とプライドを捨て懇願するほどになっているのは、元はと言えばルクスリアの仕込んだ媚薬のせいなのだが、それを考えられるだけの思考力すら今のアルベリッヒには残っていない。未知の快楽と屈辱の狭間で必死なのだろう、その顔は真っ赤で、そして今にも泣きそうだった。
「……ふふっ。なんでもするなら、約束してくれるよねぇ?僕の奴隷になってくれる?」
「っ……、な、なる……!!奴隷でもなんでもしてやるッ、だからぁっっ♡♡」
もはや完全に堕ちた表情で、奴隷だったはずの少年に隷属を誓い--老貴族は懇願する。
「……もっと、キモチ良くしてくれぇえ……!!!!」
「……あはっ♡いいよ……、契約完了っ♡」
ルクスリアが妖しく微笑むと--途端、彼とその周辺とが赤黒い光を放つ。
「っ!?」
ぼわりと浮かんだ禍々しい光は、アルベリッヒをも包み込み、彼の意識を飲み込むかのように蠢いている。毒々しい赤と黒、そして、己のチンポをまそうにしゃぶっていたルクスリアの映像が、彼の脳内を埋め尽くした。
「ひぎィッ……!?なん、だ、これは……!??ぁ、あぁあああ!???」
チンポ……チンポがほしい。うまそうなチンポ。ルクスリアはあんなに気持ち良さそうにしゃぶっていた。そんなメッセージがアルベリッヒの脳裏を過る。
手錠で拘束されて、無理矢理ケツにチンポをぶちこまれて、一方的にハメられていたのに気持ちよかった。チンポは偉大だ。これまでどんな女も自慢のチンポで屈服させてきた。そして今日、女のようにか弱い子供の、ホモガキのチンポに俺は負けて--あ、ああああ。欲しい、チンポが、ルクスリアのチンポが欲しい。いや違う、俺は。
「この……ッ、腐れホモガキィ……ッ!!お、俺になにをし--あひぃいいいい!!!??」
壊れた思考と、わずかに残る理性との間で揺れながら悲鳴を上げる彼。その目の前では、光に包まれたルクスリアがみるみるうちに姿を変えていた。
小柄で女と見紛うほどの美貌は変わらないが、雪のようだった肌はグレーに近い黒へと染まり、瞳の白目も漆黒に塗り替えられていく。口からは小さな牙が覗き、背中には蝙蝠のような大きな翼と、腰から生える黒い尻尾……。悪魔、インキュバスとしての本来の姿に戻ったのだ。
ルクスリアの変身が終わると同時に、光はすうっと消えていく。
「……ふふっ♡これでアナタは僕の眷属……奴隷、ペットって言ってもいいかな??もう僕の命令には逆らえないよ、かわいいかわいいアルベリッヒ♡」
うっとりとルクスリアが囁けば、その異常性を本能的に理解した彼は、ひィッと情けない声を上げた。
「ぁ、あ……あぁあ……、ばけ、もの……」
「そう!そして君はその化け物のペット♡自分で言ったんだよ、奴隷になるって、なんでもいいから気持ちよくしてくれって♡」
イヤらしく笑ったルクスリアのペニスは、人間の姿の時よりも明らかに大きくなっていた。30センチは余裕で越えているし、太さも人間のそれではない。そんな化け物ペニスが、今にもアルベリッヒのアナルを貫こうと、ギンギンに勃起しながら待ち構えている。
「僕は誠実な悪魔だから、ちゃんと契約は果たしてやるよ!君を気持ちよくしてあげる、その代わり、君は永遠に僕のモノ♡♡……さあ、」
「っ、あ………、い、やだ、駄目だ……、そんな、そんなデカいチンポ、いれられたらぁ……!!」
抵抗しようとするアルベリッヒの足を掴み、無理矢理股を開かせて--ズンッ、と、ペニスが挿入された。
「ッッ!!!??」
「……あはっ♡挿入れちゃった♡♡」
「お゛……っ、」
びくり、と震えるアルベリッヒ。巨大すぎるペニスが、彼の全身を満たしていくようだ。痛みと異様な快楽とがじわじわと彼を支配し--そして--。
「……お、おおぉッ♡おッほォぉおおお~~っ♡♡♡♡」
耐えきれず、ガクガクと体を震わせながら、彼は雄叫びにも似た声を上げた。
「あぁっ♡締まるぅう♡♡ああ、イイよ、イイよアルベリッヒ!!君、最ッ高の穴奴隷だよっ♡♡♡」
「ぁ、ひぃいい♡♡チンポっ♡ケツ穴にチンポキたぁああッ♡♡♡貴族の俺がぁっ♡このっ、アルベリッヒ=ヴェルナー様がっ♡♡ホモガキチンポで雌になるぅうう♡♡♡♡」
ばちゅんばちゅんとルクスリアが激しく突き上げれば、それに合わせてアルベリッヒも喘ぎ声を上げる。それは喘ぎというよりも、最早叫びや雄叫びに近いものだった。完全に快楽に屈服し、脳まで支配されてしまったことが一目でわかる。
「駄目だよッ♡言葉遣いがなってないでしょっ♡♡君のアナルはドスケベなケツまんこで、僕は君のご主人様だよ?ほら、言い直して??」
「ぁ゛あ゛あッ♡♡す、すみま、せんっ♡♡俺のケツ穴まんこにしてくださってッ、おチンポ様ぶちこんでくださってッ♡あ、ありがとう、ございますぅうう♡♡♡」
言いながら己の惨めさに興奮したのか、はたまた、情け容赦ない連続ピストンでタガが外れたのか--まるで失禁するかのように、ボタボタと、アルベリッヒは射精した。
「っは……、ぁ、あへぇ……♡♡」
「オラァっ!!なに勝手にイッてるの??奴隷のくせに、僕に許可なくザーメン出すなよ!!」
すかさずルクスリアが責めを激しくする。暴力的サイズのデカマラが腸内を抉るように攻め立てている。
「ひっっ♡♡♡ぁ、んなコト、言われてもぉおお♡♡♡」
「僕に許可なくイくなんて許さないよ??……ほら!!もっと力入れて締めなよ!!」
「はひぃいい♡♡締めるっ、締めるからっ♡♡駄目チンポでごめんなさいぃ♡♡♡ちゃんとオマンコ締めるからっ、お、おチンポ様抜かないでくれぇええ♡♡♡マンコ壊れるまで使ってくれぇえ♡♡♡」
「……あはっ、言われなくてもおねだりできるんだ?やっぱ最高の穴奴隷だねぇ!!」
上機嫌でルクスリアが腰を振る。いやらしい音が響き渡り、次第にペースが早くなり、そして--。
「あぁッ♡♡い、イく……っ♡♡♡」
「ぉ゛、ぉおおおぉお~~~~っ♡♡♡」
どぷどぷッ!!と注ぎ込まれたザーメンは、アルベリッヒの腹をうっすら膨らますほどだ。快楽のあまり白目を向いた彼の腹には、いつの間にか、淫魔の下僕である証の紋章が浮き上がっていた。
*
僅かな日差しを感じて、ルクスリアは瞳を開ける。……どうやら疲れて眠ってしまったらしい。時計を見れば日付が変わっている。
昨日はあのあと、完全に壊れたアルベリッヒを相手に何発かぶちこみ、さらには限界を越えて気絶した体さえもをダッチワイフ代わりにしていたぶった。もう抵抗する気もないだろうと手錠は外し、体位を変えてあの手この手で犯し尽くしたのだ。久々の獲物だったので張り切りすぎてしまったようだ。
「……あれ、」
ふと、異変に気付いてルクスリアは呟く。
「あの人、いない……?」
己の奴隷と化した者は、逃げることなどできないはずなのに。部屋のどこにもアルベリッヒの姿がない。もしやあれだけ犯しても足りなかったのか、好事家とはいえ根っからの女好きだったし……と、彼が不安に思ったその時である。
「……なんだ。やっと起きたのか?バケモノのくせに俺より体力がないのだな」
ふん、と高圧的に鼻を鳴らし、アルベリッヒが入室してきた。身なりは綺麗に整えられている。
「……あなた、なんで……」
「おい、何をボーッとしている。おまえはこの館の商品なんだろう?先程オーナーと話はつけた。……おまえを買い取る」
「は、はぁああ!??」
言われた意味がわからず、ルクスリアは素っ頓狂な声を上げた。奴隷化ができていないのなら己と関わろうとする意味がわからないし、かといって、きちんと奴隷化できているのならば主人である自分へこうも高圧的なのはどういうことだと。
ルクスリアの声をどう捉えたのか、少し考えてからアルベリッヒは言った。
「……安心しろ、屋敷にいる女とは全て縁を切る。ハーレムの奴等には手切れ金を渡してやればいい、下女も性奴隷もまとめてクビだ」
「…………え?」
「ああそれから、おまえのついでにここのオーナーも雇ってやることにした。……というか、グルだったのか。オーナーもおまえの奴隷なんだってな?」
「ちょ、ちょっと待って!話が全然みえないんだけど」
「ここまで言ってもまだわからんか?」
はあ、とため息をつくと、彼はニヤリと微笑んで。
「この俺が、偉大なる貴族のアルベリッヒ様がおまえを買い取ってやったんだ。おまえは俺の奴隷で、所有物だ。主人としておまえに命令する、いつでも好きな時でいいから……、その、俺を、犯せ……♡」
うっとりと言ったその声は、完全に発情した性奴隷のものだった。
--それからしばらくして。社交界はとある噂で持ちきりだった。あの度を越した女好きで悪名高いアルベリッヒ=ヴェルナーが、己のハーレムと屋敷を手放したというのである。彼の元から離れることとなった女たちは、その身分に関わらず一生働かずとも暮らせる程度の額を手切れ金として渡されたとかなんとか。彼自身は山奥の別荘に引きこもり、静かに隠居生活をしているのだという。
アルベリッヒもさすがに歳だ、己の素行を省みて真面目に生きようと思い直したのではないか、いやあれだけ酷い噂の絶えない男だからきっと逆上した女性に刺されたりしてトラウマを植え付けられたに違いない、などと、人々は好き勝手に予測を立てていた--が、誰ひとりとして真実にたどり着く者はいなかった。
山奥にひそかに佇むアルベリッヒ=ヴェルナーの屋敷では、1人の全裸の男が、下男や男娼に囲まれ犯されていた。
「んほぉおおッ♡♡♡チンポっ、チンポチンポチンポぉおおッ♡♡♡ケツ穴マンコになるぅッ、下賎なチンポでっっ♡♡貴族オマンコイっちまうぅうう♡♡♡」
精液まみれの顔で壊れたように笑い、下男に犯されているのは、間違いなくアルベリッヒその人だ。彼にチンポを突っ込んでいるのは長年仕えていた下働きの男。アルベリッヒに雇われているあらゆる男たちが彼を取り囲み、その痴態を見ながらチンポをしごいている。
「アハハ、なにその顔!アホ面晒して恥ずかしくないの?普段の君を知る人が見たらどう思うかなぁ……あの社交界の有名人アルベリッヒ=ヴェルナーが、自分で買った男たちにマワされて喜ぶド変態だって!」
当選その輪の中にいたルクスリアが、詰るようにアルベリッヒを見て--だらしなく開いたその口にフル勃起したデカマラをぶちこんだ。
「おぶぅッ!???ん゛っ、ん゛ん゛ん゛~~~ッ♡♡♡」
「ぁ……ッ、すげぇ締まるっ!!え、今ので感じたんっすか、ご主人様!?」
「マジかよ?うっわ、きめぇ!」
「普段は偉そうにしているくせに、本性はドMの性処理便器だなんて……本当にどうしようもないですね、ご主人様♡」
「ルクスリア様ぁ、次、自分に口マンコ使わせてください!!」
アナルを犯していた男が、それを見ている連中が、好き勝手な言葉をアルベリッヒにかける。彼らの体には、ルクスリアの下僕である証がきっちり刻まれていた。
「旦那、ルクス、目線こっちにくださぁい♡」
ふざけた声で呼び掛けたのは、カメラを構えた、娼館オーナーをしていた男だ。彼は今、この屋敷で夜な夜な繰り広げられるこの淫らな宴を撮影しては、闇ルートで売りさばくという新たな商売を始めていた。
「あっ、やばいッ、俺もうイきそうっ♡♡……ルクスリア様っ、射精許可くださぁい♡♡」
「あはっ、いいよ♡しっかりアルベリッヒに種付けして、ザーメンの匂い染み付いて取れないようにしてあげよっ♡♡……皆も、イきたかったらぶっかけてやってもいいよ??」
「アッハハ!!あざーっす!!」
「ありがたき幸せ!!」
「うぉッ♡♡これはシャッターチャンスっ♡♡」
ルクスリアの許可を受け、皆一斉に射精に向けて動き始めた。娼館オーナーだけはカメラを構えていたが、そのチンポは直接触れずとも快感を覚え脈打っている。
「あっあっあっあっ♡♡♡貴族マンコ超気持ちイイッ、ご主人様のケツマンコに種付けしますッ♡♡あ、ぁああッッッ♡♡♡♡」
「お、オレもイくぅうう♡♡奴隷チンポ射精するぜぇええ♡♡♡」
「はひぃッ♡♡い、いくぅう♡♡♡」
「ご主人様もっ、ルクスリア様もっ、エロすぎるぅうう♡♡♡」
男たちは次々と射精し、生臭い雄の臭いがあたりに立ち込める。体中を、そして腸内までもをザーメンまみれにされたアルベリッヒも、どぴゅっどぴゅっと精を噴き上げた。
「あはっ♡♡皆すっごくスケベで最高だよっ♡♡さすが僕の下僕だね……ッ♡♡」
嬉しげに笑うルクスリアも、アルベリッヒの喉の奥へと射精した。恍惚とした顔で必死にザーメンを飲み干すアルベリッヒ。しかし、チンポを乱暴に引き抜かれ、飲みきれなかったものがぼたりと床に溢れる。
「ぅ、あ……♡ルクス、の、ルクスのザーメンがぁあ……♡♡」
「あっ、ずるいです、ご主人様♡♡自分にもルクスリア様のザーメン分けてくださいぃ♡♡♡」
すかさず、浅ましく床に口をつけ、溢れたザーメンを貪ろうとするアルベリッヒと、隣で見ていた下男の1人。そのまま二人は舌を絡ませ、互いの唾液と、舐めとったザーメンとをぐちゅぐちゅと混ぜ合わせる。
一方、先程アルベリッヒに中出しした男は、そのまま余韻に浸っていたらしい。
「あ~……っ♡♡ご主人様のケツマンコ、最高ぉ……♡♡」
「おいオマエ、さっさと順番変われよ!昼間っからこの変態ケツマンコに一発ぶちこんでやるのを楽しみに働いてたんだからよ!!」
別の男に急かされ、渋々交代をしている横では、白濁まみれのアルベリッヒをうっとり見つめている男もいる。
「ご主人様……、ああ、こんなにザーメンまみれになって、雄臭を染み付かせて……♡なんて淫乱なんだ♡♡♡わ、私もいつかこんな風に、ルクスリア様に……調教して頂けるだろうか……♡♡」
「っ~~、あぁ、我慢できねぇ!!写真撮ってる場合じゃねえ……っ、ルクスぅ♡♡♡お、俺も、はやくハメてくれぇえ♡♡」
娼館オーナーはカメラを置いて、己も乱交に混ざり出した。
狂ったような淫靡な宴を、その黒幕である淫魔・ルクスリアは、とても満足げに嗤って眺めていた。
「……ふふ、みーんなシアワセそう♡これって最高のハッピーエンドだよねっ♡♡」
淫欲に溺れきったこの屋敷で、ヒトとしての尊厳を忘れ、淫魔の望むままにサカり合う男たちは、確かにある意味幸せなのかもしれなかった。
「っ、ちが……!!」
「隠さなくたっていいよ、素直に自分が淫乱ドM野郎だって認めたら?」
今までよりもほんの少し低く、甘い声で、囁かれる音。否定したいのに否定できなくなるような。受け入れてしまいたくなるような……。
それでも僅かな理性と恐怖心を奮い立たせ、アルベリッヒは抵抗をする。
「い、いや……だ……、俺は、おれは…………やめ……っ」
「…………強情だなぁ」
少年ははあ、と溜息をつくと、すぐに、最上級の笑顔を見せた。
「じゃあ、しっかりカラダに教え込んであげるよ」
「――え?」
アルベリッヒが問いかけた瞬間。
「ッ、ひ、ぁ゛あ゛!?」
勢いよく、指がアナルから抜かれる。ひくひく震えるそこに、ルクスリアはペニスを宛がうと……擦るようにして腰を動かした。
「ッ……ひ、ぅ、ふぐっ……」
「ねぇ……ヴェルナー卿。指、抜かれたらもの足りないでしょ?入れて欲しいでしょ?」
「ぐっ……、ん、ひっ……、いら、な……ぁ……」
「要らないんなら、なんでケツ穴にチンポ擦り付けられて興奮してるの?ココはさっきから正直に、はやく入れて!ってヒクヒクしてるのに!」
彼の言う通り、アルベリッヒの身体は意志に反し、快楽を求め疼いていた。
「お、れは……っ、ホモじゃ、ねえ……っ」
僅かな理性にしがみつくように、必死になって言う彼を、ルクスリアは嘲笑うような目で見つめている。
「……本当、強情。貴方が素直になってくれれば、僕だって優しくできるのにさ」
少年が冷たく言い放つ。そして。
「っ゛――――!!」
次の瞬間には、彼のペニスがアルベリッヒを貫いていた。
「ぁ゛……あ、ぁ、あ゛……」
ゆっくり、ゆっくりと焦らすように、それは中に侵入していく。凄まじい圧迫感と異物感。身体が内側から裂かれるかのような痛み。なによりも強い恐怖。アルベリッヒの脳内は真っ白だった。
「んっ……ふふ、きっついなあ……♡初物マンコは違うね、やっぱり……」
「ぁ゛……がっ、あ゛……」
目を見開き、呻き声をあげる姿には、普段の偉そうな態度は見る影もない。意味のある言葉すら発せない彼を、面白そうに、少年は見ていた。
「……ね、どうかな?ハジメテ奪われちゃった感想は」
「っ゛……ぐ、…………!!」
「痛いの??……ふふ、大丈夫だよ……もうすぐキモチヨクなってくる。薬がちゃんと効いてるならね」
歌うように語りかけながら、ぐりぐりと腰を動かして、性器でアルベリッヒの前立腺を探る。彼の言葉に間違いはないらしい。苦しげに呻く貴族の顔は、わずかに、上気し始めていた。
「ふふ……ここ、ぐりぐりされるのがイイんだ?」
ぐい、と、前立腺にカリが当たるようにゆったり腰を押し付ければ、荒い吐息が返ってくる。どうやら嬌声を堪えるだけで精一杯のようだ。ギリギリのところで耐えている、それがルクスリアには面白くないらしい。
「……答えてくれないなんて、ひどくない、かなぁっ!??」
悪戯めいた口調と共に、彼はぺニスを一度引き抜くと、そのまま激しく腰を打ち付けた。
「ひぎィ゛……ッ♡♡」
突然の衝撃に、アルベリッヒから声が漏れる。隠しようもない、甘い声。身体はいたぶられることに快感を覚え始めていた。
「ほらほらァ、素直にならないと、もーっとイジメちゃうよっ♡」
「ぅ゛……っ!!!」
「アハハハ!!そうそう、もっと苦しんで、もっとキモチ良くなって、壊れてくれないと!!!」
残された僅かなプライドさえも奪われ、余裕のなくなった声で鳴く彼を、ルクスリアはいとおしげに責め立てる。ばちゅんばちゅんと、卑猥な水音が響いていた。
痛みと恐怖に支配された身体は、逃避先欲しさに必死で快楽を貪っている。ほら、アルベリッヒの瞳は、今にもめちゃくちゃにしてくれとばかりに潤んでいるではないか!
「……ヴェルナー卿、」
突然、ぴたり、と腰の動きを止まった。ずるりとペニスが引き抜かれる。物足りなさに唇を噛む男へと、驚くほど優しい声でルクスリアは言った。
「苦しいのはもう嫌でしょ?」
「っ、…………!!」
アルベリッヒは声を出すのも忘れ、涙目でコクコクと頷いてみせる。
「……でも、気持ちイイのは好き、だよね?」
謎の問いかけに怯えながらも、恐る恐る、首が縦に振られる。
「僕の穴奴隷になる、って約束したら、もっとたくさん犯してあげるよ♡乱暴なのが気に入らないなら、とびっきり優しく抱いてあげる。……勿論、酷くされたいならたっぷり苛めてあげるけど」
「……だ、れが、そんな……」
「僕のチンポで貴方のこと、滅茶苦茶に犯したら……ちょっと苦しいけど、きっと、すっごくキモチヨクなれるよ。……どうする??」
ニタリと笑う、邪悪で美しい笑み。逆らえない。直感的にアルベリッヒは理解した。選ばせるとはいえ形だけ。高ぶった体は、肉欲は、本人の意思とは無関係にとめられない。問われた側に選択権はない……それは彼が一番よく知っていた。なぜなら、今まで散々自分が使ってきた手だから。
「……っ、のむ……」
「え、なぁに?……聞こえないなぁ?」
わざとらしく少年は聞き返す。こうして口に出して敗けを認めさせることで、己の征服欲を満たすのだ。その意図も十分わかっていたから、余計に、アルベリッヒの羞恥は煽られた。
「た、た……頼む……っ、もう、楽に……楽にしてくれぇ……っ!!」
「楽に、って?どうなりたいの、どうして欲しいの??」
「無理……っ、無理、だぁ……!!身体がッ、ケツが疼いておかしくなるッ、滅茶苦茶にしてくれ、なんでもする……!!頭が狂いそうなんだぁ……!!」
恥とプライドを捨て懇願するほどになっているのは、元はと言えばルクスリアの仕込んだ媚薬のせいなのだが、それを考えられるだけの思考力すら今のアルベリッヒには残っていない。未知の快楽と屈辱の狭間で必死なのだろう、その顔は真っ赤で、そして今にも泣きそうだった。
「……ふふっ。なんでもするなら、約束してくれるよねぇ?僕の奴隷になってくれる?」
「っ……、な、なる……!!奴隷でもなんでもしてやるッ、だからぁっっ♡♡」
もはや完全に堕ちた表情で、奴隷だったはずの少年に隷属を誓い--老貴族は懇願する。
「……もっと、キモチ良くしてくれぇえ……!!!!」
「……あはっ♡いいよ……、契約完了っ♡」
ルクスリアが妖しく微笑むと--途端、彼とその周辺とが赤黒い光を放つ。
「っ!?」
ぼわりと浮かんだ禍々しい光は、アルベリッヒをも包み込み、彼の意識を飲み込むかのように蠢いている。毒々しい赤と黒、そして、己のチンポをまそうにしゃぶっていたルクスリアの映像が、彼の脳内を埋め尽くした。
「ひぎィッ……!?なん、だ、これは……!??ぁ、あぁあああ!???」
チンポ……チンポがほしい。うまそうなチンポ。ルクスリアはあんなに気持ち良さそうにしゃぶっていた。そんなメッセージがアルベリッヒの脳裏を過る。
手錠で拘束されて、無理矢理ケツにチンポをぶちこまれて、一方的にハメられていたのに気持ちよかった。チンポは偉大だ。これまでどんな女も自慢のチンポで屈服させてきた。そして今日、女のようにか弱い子供の、ホモガキのチンポに俺は負けて--あ、ああああ。欲しい、チンポが、ルクスリアのチンポが欲しい。いや違う、俺は。
「この……ッ、腐れホモガキィ……ッ!!お、俺になにをし--あひぃいいいい!!!??」
壊れた思考と、わずかに残る理性との間で揺れながら悲鳴を上げる彼。その目の前では、光に包まれたルクスリアがみるみるうちに姿を変えていた。
小柄で女と見紛うほどの美貌は変わらないが、雪のようだった肌はグレーに近い黒へと染まり、瞳の白目も漆黒に塗り替えられていく。口からは小さな牙が覗き、背中には蝙蝠のような大きな翼と、腰から生える黒い尻尾……。悪魔、インキュバスとしての本来の姿に戻ったのだ。
ルクスリアの変身が終わると同時に、光はすうっと消えていく。
「……ふふっ♡これでアナタは僕の眷属……奴隷、ペットって言ってもいいかな??もう僕の命令には逆らえないよ、かわいいかわいいアルベリッヒ♡」
うっとりとルクスリアが囁けば、その異常性を本能的に理解した彼は、ひィッと情けない声を上げた。
「ぁ、あ……あぁあ……、ばけ、もの……」
「そう!そして君はその化け物のペット♡自分で言ったんだよ、奴隷になるって、なんでもいいから気持ちよくしてくれって♡」
イヤらしく笑ったルクスリアのペニスは、人間の姿の時よりも明らかに大きくなっていた。30センチは余裕で越えているし、太さも人間のそれではない。そんな化け物ペニスが、今にもアルベリッヒのアナルを貫こうと、ギンギンに勃起しながら待ち構えている。
「僕は誠実な悪魔だから、ちゃんと契約は果たしてやるよ!君を気持ちよくしてあげる、その代わり、君は永遠に僕のモノ♡♡……さあ、」
「っ、あ………、い、やだ、駄目だ……、そんな、そんなデカいチンポ、いれられたらぁ……!!」
抵抗しようとするアルベリッヒの足を掴み、無理矢理股を開かせて--ズンッ、と、ペニスが挿入された。
「ッッ!!!??」
「……あはっ♡挿入れちゃった♡♡」
「お゛……っ、」
びくり、と震えるアルベリッヒ。巨大すぎるペニスが、彼の全身を満たしていくようだ。痛みと異様な快楽とがじわじわと彼を支配し--そして--。
「……お、おおぉッ♡おッほォぉおおお~~っ♡♡♡♡」
耐えきれず、ガクガクと体を震わせながら、彼は雄叫びにも似た声を上げた。
「あぁっ♡締まるぅう♡♡ああ、イイよ、イイよアルベリッヒ!!君、最ッ高の穴奴隷だよっ♡♡♡」
「ぁ、ひぃいい♡♡チンポっ♡ケツ穴にチンポキたぁああッ♡♡♡貴族の俺がぁっ♡このっ、アルベリッヒ=ヴェルナー様がっ♡♡ホモガキチンポで雌になるぅうう♡♡♡♡」
ばちゅんばちゅんとルクスリアが激しく突き上げれば、それに合わせてアルベリッヒも喘ぎ声を上げる。それは喘ぎというよりも、最早叫びや雄叫びに近いものだった。完全に快楽に屈服し、脳まで支配されてしまったことが一目でわかる。
「駄目だよッ♡言葉遣いがなってないでしょっ♡♡君のアナルはドスケベなケツまんこで、僕は君のご主人様だよ?ほら、言い直して??」
「ぁ゛あ゛あッ♡♡す、すみま、せんっ♡♡俺のケツ穴まんこにしてくださってッ、おチンポ様ぶちこんでくださってッ♡あ、ありがとう、ございますぅうう♡♡♡」
言いながら己の惨めさに興奮したのか、はたまた、情け容赦ない連続ピストンでタガが外れたのか--まるで失禁するかのように、ボタボタと、アルベリッヒは射精した。
「っは……、ぁ、あへぇ……♡♡」
「オラァっ!!なに勝手にイッてるの??奴隷のくせに、僕に許可なくザーメン出すなよ!!」
すかさずルクスリアが責めを激しくする。暴力的サイズのデカマラが腸内を抉るように攻め立てている。
「ひっっ♡♡♡ぁ、んなコト、言われてもぉおお♡♡♡」
「僕に許可なくイくなんて許さないよ??……ほら!!もっと力入れて締めなよ!!」
「はひぃいい♡♡締めるっ、締めるからっ♡♡駄目チンポでごめんなさいぃ♡♡♡ちゃんとオマンコ締めるからっ、お、おチンポ様抜かないでくれぇええ♡♡♡マンコ壊れるまで使ってくれぇえ♡♡♡」
「……あはっ、言われなくてもおねだりできるんだ?やっぱ最高の穴奴隷だねぇ!!」
上機嫌でルクスリアが腰を振る。いやらしい音が響き渡り、次第にペースが早くなり、そして--。
「あぁッ♡♡い、イく……っ♡♡♡」
「ぉ゛、ぉおおおぉお~~~~っ♡♡♡」
どぷどぷッ!!と注ぎ込まれたザーメンは、アルベリッヒの腹をうっすら膨らますほどだ。快楽のあまり白目を向いた彼の腹には、いつの間にか、淫魔の下僕である証の紋章が浮き上がっていた。
*
僅かな日差しを感じて、ルクスリアは瞳を開ける。……どうやら疲れて眠ってしまったらしい。時計を見れば日付が変わっている。
昨日はあのあと、完全に壊れたアルベリッヒを相手に何発かぶちこみ、さらには限界を越えて気絶した体さえもをダッチワイフ代わりにしていたぶった。もう抵抗する気もないだろうと手錠は外し、体位を変えてあの手この手で犯し尽くしたのだ。久々の獲物だったので張り切りすぎてしまったようだ。
「……あれ、」
ふと、異変に気付いてルクスリアは呟く。
「あの人、いない……?」
己の奴隷と化した者は、逃げることなどできないはずなのに。部屋のどこにもアルベリッヒの姿がない。もしやあれだけ犯しても足りなかったのか、好事家とはいえ根っからの女好きだったし……と、彼が不安に思ったその時である。
「……なんだ。やっと起きたのか?バケモノのくせに俺より体力がないのだな」
ふん、と高圧的に鼻を鳴らし、アルベリッヒが入室してきた。身なりは綺麗に整えられている。
「……あなた、なんで……」
「おい、何をボーッとしている。おまえはこの館の商品なんだろう?先程オーナーと話はつけた。……おまえを買い取る」
「は、はぁああ!??」
言われた意味がわからず、ルクスリアは素っ頓狂な声を上げた。奴隷化ができていないのなら己と関わろうとする意味がわからないし、かといって、きちんと奴隷化できているのならば主人である自分へこうも高圧的なのはどういうことだと。
ルクスリアの声をどう捉えたのか、少し考えてからアルベリッヒは言った。
「……安心しろ、屋敷にいる女とは全て縁を切る。ハーレムの奴等には手切れ金を渡してやればいい、下女も性奴隷もまとめてクビだ」
「…………え?」
「ああそれから、おまえのついでにここのオーナーも雇ってやることにした。……というか、グルだったのか。オーナーもおまえの奴隷なんだってな?」
「ちょ、ちょっと待って!話が全然みえないんだけど」
「ここまで言ってもまだわからんか?」
はあ、とため息をつくと、彼はニヤリと微笑んで。
「この俺が、偉大なる貴族のアルベリッヒ様がおまえを買い取ってやったんだ。おまえは俺の奴隷で、所有物だ。主人としておまえに命令する、いつでも好きな時でいいから……、その、俺を、犯せ……♡」
うっとりと言ったその声は、完全に発情した性奴隷のものだった。
--それからしばらくして。社交界はとある噂で持ちきりだった。あの度を越した女好きで悪名高いアルベリッヒ=ヴェルナーが、己のハーレムと屋敷を手放したというのである。彼の元から離れることとなった女たちは、その身分に関わらず一生働かずとも暮らせる程度の額を手切れ金として渡されたとかなんとか。彼自身は山奥の別荘に引きこもり、静かに隠居生活をしているのだという。
アルベリッヒもさすがに歳だ、己の素行を省みて真面目に生きようと思い直したのではないか、いやあれだけ酷い噂の絶えない男だからきっと逆上した女性に刺されたりしてトラウマを植え付けられたに違いない、などと、人々は好き勝手に予測を立てていた--が、誰ひとりとして真実にたどり着く者はいなかった。
山奥にひそかに佇むアルベリッヒ=ヴェルナーの屋敷では、1人の全裸の男が、下男や男娼に囲まれ犯されていた。
「んほぉおおッ♡♡♡チンポっ、チンポチンポチンポぉおおッ♡♡♡ケツ穴マンコになるぅッ、下賎なチンポでっっ♡♡貴族オマンコイっちまうぅうう♡♡♡」
精液まみれの顔で壊れたように笑い、下男に犯されているのは、間違いなくアルベリッヒその人だ。彼にチンポを突っ込んでいるのは長年仕えていた下働きの男。アルベリッヒに雇われているあらゆる男たちが彼を取り囲み、その痴態を見ながらチンポをしごいている。
「アハハ、なにその顔!アホ面晒して恥ずかしくないの?普段の君を知る人が見たらどう思うかなぁ……あの社交界の有名人アルベリッヒ=ヴェルナーが、自分で買った男たちにマワされて喜ぶド変態だって!」
当選その輪の中にいたルクスリアが、詰るようにアルベリッヒを見て--だらしなく開いたその口にフル勃起したデカマラをぶちこんだ。
「おぶぅッ!???ん゛っ、ん゛ん゛ん゛~~~ッ♡♡♡」
「ぁ……ッ、すげぇ締まるっ!!え、今ので感じたんっすか、ご主人様!?」
「マジかよ?うっわ、きめぇ!」
「普段は偉そうにしているくせに、本性はドMの性処理便器だなんて……本当にどうしようもないですね、ご主人様♡」
「ルクスリア様ぁ、次、自分に口マンコ使わせてください!!」
アナルを犯していた男が、それを見ている連中が、好き勝手な言葉をアルベリッヒにかける。彼らの体には、ルクスリアの下僕である証がきっちり刻まれていた。
「旦那、ルクス、目線こっちにくださぁい♡」
ふざけた声で呼び掛けたのは、カメラを構えた、娼館オーナーをしていた男だ。彼は今、この屋敷で夜な夜な繰り広げられるこの淫らな宴を撮影しては、闇ルートで売りさばくという新たな商売を始めていた。
「あっ、やばいッ、俺もうイきそうっ♡♡……ルクスリア様っ、射精許可くださぁい♡♡」
「あはっ、いいよ♡しっかりアルベリッヒに種付けして、ザーメンの匂い染み付いて取れないようにしてあげよっ♡♡……皆も、イきたかったらぶっかけてやってもいいよ??」
「アッハハ!!あざーっす!!」
「ありがたき幸せ!!」
「うぉッ♡♡これはシャッターチャンスっ♡♡」
ルクスリアの許可を受け、皆一斉に射精に向けて動き始めた。娼館オーナーだけはカメラを構えていたが、そのチンポは直接触れずとも快感を覚え脈打っている。
「あっあっあっあっ♡♡♡貴族マンコ超気持ちイイッ、ご主人様のケツマンコに種付けしますッ♡♡あ、ぁああッッッ♡♡♡♡」
「お、オレもイくぅうう♡♡奴隷チンポ射精するぜぇええ♡♡♡」
「はひぃッ♡♡い、いくぅう♡♡♡」
「ご主人様もっ、ルクスリア様もっ、エロすぎるぅうう♡♡♡」
男たちは次々と射精し、生臭い雄の臭いがあたりに立ち込める。体中を、そして腸内までもをザーメンまみれにされたアルベリッヒも、どぴゅっどぴゅっと精を噴き上げた。
「あはっ♡♡皆すっごくスケベで最高だよっ♡♡さすが僕の下僕だね……ッ♡♡」
嬉しげに笑うルクスリアも、アルベリッヒの喉の奥へと射精した。恍惚とした顔で必死にザーメンを飲み干すアルベリッヒ。しかし、チンポを乱暴に引き抜かれ、飲みきれなかったものがぼたりと床に溢れる。
「ぅ、あ……♡ルクス、の、ルクスのザーメンがぁあ……♡♡」
「あっ、ずるいです、ご主人様♡♡自分にもルクスリア様のザーメン分けてくださいぃ♡♡♡」
すかさず、浅ましく床に口をつけ、溢れたザーメンを貪ろうとするアルベリッヒと、隣で見ていた下男の1人。そのまま二人は舌を絡ませ、互いの唾液と、舐めとったザーメンとをぐちゅぐちゅと混ぜ合わせる。
一方、先程アルベリッヒに中出しした男は、そのまま余韻に浸っていたらしい。
「あ~……っ♡♡ご主人様のケツマンコ、最高ぉ……♡♡」
「おいオマエ、さっさと順番変われよ!昼間っからこの変態ケツマンコに一発ぶちこんでやるのを楽しみに働いてたんだからよ!!」
別の男に急かされ、渋々交代をしている横では、白濁まみれのアルベリッヒをうっとり見つめている男もいる。
「ご主人様……、ああ、こんなにザーメンまみれになって、雄臭を染み付かせて……♡なんて淫乱なんだ♡♡♡わ、私もいつかこんな風に、ルクスリア様に……調教して頂けるだろうか……♡♡」
「っ~~、あぁ、我慢できねぇ!!写真撮ってる場合じゃねえ……っ、ルクスぅ♡♡♡お、俺も、はやくハメてくれぇえ♡♡」
娼館オーナーはカメラを置いて、己も乱交に混ざり出した。
狂ったような淫靡な宴を、その黒幕である淫魔・ルクスリアは、とても満足げに嗤って眺めていた。
「……ふふ、みーんなシアワセそう♡これって最高のハッピーエンドだよねっ♡♡」
淫欲に溺れきったこの屋敷で、ヒトとしての尊厳を忘れ、淫魔の望むままにサカり合う男たちは、確かにある意味幸せなのかもしれなかった。
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