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第二話

#2-2

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 すっかり射精も止まり、ようやくチンポから口を離したアルベリッヒは、ブルーノのチンポに夢中になっていたことを誤魔化すかのように、今さら高飛車ぶった態度で言う。
「っ……♡♡ これで満足か、この、下民めが……♡♡」
 はぁはぁと荒い息と、蕩けきった表情では、その強がりも滑稽にしか見えないのだが。それを自覚できるほど、アルベリッヒはまともではなかった。

 ブルーノもブルーノで、童貞チンポには激しすぎる快楽にすっかりやられてしまったらしい。荒くなる呼吸と、性欲にぎらついた瞳はまるで発情期の獣だ。むしろ、獣の方が理性的かもしれない。
「……っ、駄目……だめです、これ……ヤバイです……♡」
「…………は?」
「おかしいんですっ、俺のチンポぉ♡♡ あんなにどぴゅどぴゅ射精したのに♡ ご主人様のこと見てたら♡ また――勃ってきちゃって♡♡♡」
 見せつけられたチンポは、確かに、今しがた射精したのが嘘のようにギンギンだった。まさか。ちらりと横目でルクスリアを見れば、クスクスと笑っている。どうやら淫魔の能力で、いつのまにか、ブルーノの精力をアシストしたらしい。
「ね、もう、いいっすよね?? ご主人様だってそんなスケベ面して、雄マンコひくひくさせてますもんね?? これってもう同意セックスですよね??」
 交尾のことしか考えられなくなった彼は、体勢を変えると、勃起チンポをぐりぐりとアルベリッヒのアナルに押し付けてくる。
 まずい――アルベリッヒの最後の理性が、このまま貫かれてしまっては、ルクスリアだけではなく下男の奴隷にまで堕ちる未来を悟り抵抗する。挿入されれば勝てっこないのは理解していた。既に、フェラだけで堕ちかけてしまったのだから――ルクスリアにより雄を受け入れるために特化されたこの身体は、雄に、チンポに逆らえない。
「ひッ!? や、いやだッ♡♡ やめろォッ、ふざけるなぁっ♡♡ やだッ……たすけてくれッ、ルクス……!!」
「……ふふっ♡ いいよ、ブルーノくん♡ いーっぱいオマンコしてあげて♡♡」
 駄目元ですがった淫魔は、当然、美しい笑みを浮かべて死刑宣告を告げる。アルベリッヒの絶望と、ブルーノの歓喜の声とが重なった。
「や、やめろッ、嫌だ……!! 俺はッ、俺様はぁッ……!!」
「いきますねッ、ご主人様ッ♡♡♡ 俺の童貞……もらってください♡♡」
 ゆっくりと狙いを定め、丁寧に亀頭を当てると――どちゅんっ♡♡♡と、深く激しい一突きが、アルベリッヒを襲った。
「お、おぉォ……ッ♡」
 びくり、と震える身体。逞しいペニスが彼の内側をえぐり、その思考を快楽に染めていく。淫紋はようやくハメられた雄を察知してキュンキュンと疼き、オナホとして発達したケツマンコは、精一杯チンポに媚びようと勝手に蠢く。ルクスリア以外をはじめて受け入れた身体は、己が雄であれば誰彼構わず媚びる淫乱な奴隷なのだと気づいてしまった。
 僅かばかりの貴族としてのプライドは、散々見下し、人間扱いもしてこなかった平民に犯されているという事実に砕け散り――むしろ己の貴族としての誇りは、へし折られ、踏みにじられるためにあったのだと錯覚する。滅茶苦茶にされるのが気持ちいい。尊厳を踏みにじられ、身勝手な性の捌け口にされる――この貴族である俺様が!! 倒錯的な快楽は、己の惨めさを痛感させ、マゾ奴隷として鍛えられたアルベリッヒに新たな価値観を刻み込んだ。

「すご……ッ♡♡ ご主人様のおマンコっ、キッツキツで……♡♡ すげぇキュンキュン締め付けてくるっ♡♡ どんだけチンポ大好きなんですかッ♡♡ こんなドスケベ穴してぇ♡♡♡」
 ブルーノもまた、憧れていた雄がすっかりオナホ奴隷となっていた事実に、そして童貞を捧げてしまった事実に、興奮を抑えきれない。相手の都合など気にせず、己の快楽のためだけにぬっこ♡ぬっこ♡とチンポを出し入れすれば、それだけで、アルベリッヒはメスに堕ちる。
「お゛ぉっ♡ や、やめろォっ♡♡ チンポ、チンポずぽずぽだめぇッ♡♡ 馬鹿になるぅ♡♡♡」
 犯されたい。滅茶苦茶になりたい。馬鹿になりたい。壊してほしい。アヘアヘとだらしない喘ぎをあげながら、もっともっと♡とねだるように、ケツマンコをきゅうきゅう締め付けた。
「おほッ♡♡ マンコッ♡♡ 生おマンコやっべぇッ♡♡♡ ご主人様のケツマンコッ♡♡♡」
「あひぃッ♡♡♡ チンポ、チンポチンポチンポォッ♡♡♡ 奥までキてやがるッ♡ 俺様の♡ 貴族オマンコが♡♡♡ 下賎チンポで犯されてるゥ♡♡♡」
「ご主人様♡♡ どうっすかご主人様ッ♡♡♡ 俺のきたねぇ平民チンポっ♡♡♡ ルクスリアくんのとどっちがいいですかっ♡♡♡」
「わ、わかんねぇッ♡♡♡ チンポ好きぃ♡♡♡ ルクスのバケモノチンポもぉ♡ おまえの薄汚い平民クズチンポも好きぃい♡♡♡ もっとオマンコ突いてくれぇ♡♡♡」
 ぱんぱんぱんっ♡♡と激しく腰を打ち付ける音と、二人の狂ったような喘ぎ声だけが響いている。しばらく観察者に徹していたルクスリアは、ニヤニヤと下品な笑みを浮かべ、静かにベッドに乗り上がってきた。
「……お楽しみだねぇ、ブルーノくん?」
「は、はひ……っ?」
 突然の呼び掛けに、慌てて動きを止めようとするブルーノだったが、本能に支配された下半身は止められない。そのあんまりな姿を嘲笑いつつ、ルクスリアは言う。
「でもさ、もうそろそろ、僕もまぜてほしいんだよね♡ ……アルベリッヒ♡」
 名前を呼ぶ。ただそれだけで、アルベリッヒは意図を理解して動く。武骨な足がブルーノの下半身に絡みつき、身動きの取れぬようぎゅっと締め付ける。
「君さ、掘られたかったんでしょ? ここに来る前にアナニーしてきた? ……ふふ、見ればわかるよ♡ さっきから、ケツマンコからローション垂れ流してるよ♡」
 ルクスリアの華奢な指が、ブルーノのケツ穴を優しくなぞる。度重なるアナニーですっかり性感帯として育ったそこは、僅かな刺激にも期待を高め、じんわりとした快楽をもたらした。
「ッ……!! そ、その、これはぁ……!」
「……アルベリッヒを骨抜きにしたチンポ……興味ないの?」
 自信に満ち溢れた声で囁かれれば、ブルーノは、一気にメスへと堕ちる。顔を真っ赤に染めながらも、そのアナルは雄を求めてひくひくと蠢いていた。

「……ふふ、当ったりー! じゃあ和姦だね♡」
 そう、一方的に納得して、ルクスはワンピースの裾をたくしあげる。ブルーノが振り返るタイミングにあわせて、まるで、見せつけてやるように。下着の類いは一切身につけていないため、その特大サイズのチンポがいきり立ち、ビキビキッ♡と血管を浮き出して勃起しているのがよく見えるだろう。
 案の定それを目にした彼が、雄臭いセックスアピールに身体を疼かせた瞬間――ずぷっ♡と、ルクスリアのバケモノサイズの巨根が、ブルーノのアナルへとぶちこまれた。
「ッ~~!? まッ、これ……♡ でっか……♡♡」
 情け容赦のない乱暴な挿入に、ブルーノは、うっとりと身体を震わせる。ルクスリアのチンポは淫魔というだけあり相当イカれたサイズである。散々アナニーを繰り返していたとはいえ、今の今まで処女だった彼にはかなりの負担だろう。それでもチンポは萎えることなく、むしろ被虐の快楽に酔っているあたり、マゾを自覚するだけのことはあるようだが。
「やべェ……ッ♡ あはッ♡ 生チンポすっげえ……♡ 俺ぇ、童貞も処女も捨てちゃったよぉ……っ♡♡」
「ひッ♡♡ 体重をかけるなッ、奥に、下男のチンポがぁ……ッ♡♡♡」
 二人をまとめて犯すかのごとく、ルクスリアは腰を沈めていく。
「んふっ……♡ 処女の割にはガバマンだけどまぁ……はじめてにしてはよく媚びてるんじゃない? 嫌いじゃないよ、こういうの♡ 手がかかるのはアルベリッヒだけで十分だしさ」
 一応は処女であったブルーノを労るように、丁寧に挿入していた彼だったが――やはりそれではつまらなかったのか。ぐりぐりと腰を動かしつつ囁く。
「……ね、ブルーノくん♡ そろそろ僕も気持ちよくなりたいからさ……君のカラダ使って勝手にオナニーするけど、いいよね?」
「ぁ……ッ♡ まって♡♡ これ以上はッ、挿入んな……」
「しーらないッ♡ アルベリッヒの部下なら僕のオナホ奴隷も同然でしょっ♡♡」
 サディスティックな笑みと共に、ずぽぉッッ♡♡♡と、乱暴な動きでぺニスがブルーノの結腸にまで侵入してくる。
 アナニー狂いのブルーノだったが、ここまで深くへの挿入を許したのははじめてのことだった。目を見開き、口元からは涎を垂らしながら、未知の快楽に体を震わせる。
「お゛ぉ゛ッ゛♡♡♡ そこ、だめぇッ♡♡ だめなとこまでチンポきてるゥッ♡♡♡」
「あははッ♡♡ もっと駄目になっちゃえ♡♡ マゾ豚オナホになっちゃえッ♡♡♡」
 ルクスリアがパンパンっ♡と腰を打ち付ける度、到底人のものとは思えぬような惨めな喘ぎが響き渡る。
「あ゛っ♡ あ゛っ♡ あ゛っ♡ あ゛ーーーッ゛ッ゛♡♡♡」
 ひとつはブルーノのもの、そしてもう1つは――ブルーノに挿入されたままのアルベリッヒから放たれるものだ。
「ひぎィッ♡♡ き、貴様らぁ……ッ♡♡ 俺を♡♡ 忘れやがってッ♡♡♡ お゛ッ♡ お゛ッ♡ お゛ッ♡ お゛ッッ♡♡♡♡」
 プライドだけは無駄に高い彼は、己の存在も忘れて激しいセックスにふける二人へと怒りを抱き――同時に、この場所における己の格の低さに興奮を隠せない。
「おらッ!! ほら!! イッちゃえ! 僕のチンポでイッちゃえッ♡♡ アルベリッヒのオマンコにザーメン排泄しちゃえッ♡♡♡」
「おっほォォオッ♡♡ イぐゥッ♡♡ イきますぅッ♡♡♡ オマンコ掘られてアクメしますッ♡♡♡ ご主人様のオマンコにザーメンお漏らししますぅッ♡♡♡」
「あひッ♡♡ ふ、ふざけるなッ、ふざけるなよ貴様らァッ♡♡♡ この俺が♡♡ そんな♡♡ オナホ代わりだなんてッ♡♡♡ そんな――」
「あッ……♡♡♡ イくッ♡♡ イックぅうううッッ♡♡♡♡」
 獣じみた声と共に、ブルーノのザーメンが解き放たれる。アルベリッヒの訴えなど一切無視をした、ただただ自分本意な射精。己の中にぶちまけられたそれを理解した瞬間――アルベリッヒもまた、射精した。

 空気中に無駄打ちされた精子はベッドとアルベリッヒの腹を汚すだけ。自ら吐き出した白濁にまみれる姿はどこまでも惨めで、そして、性的だった。
「はひ……ッ♡♡♡ 嘘だ……っ、この俺がぁ……♡♡♡」
 現状を認めまいと必死に首を横に振っているが、チンポはぴゅっ♡ぴゅっ♡とザーメンを撒き散らし、敗北マゾ射精の余韻に浸っている。
「あーあ、ザーメンお漏らししながら言っても説得力ないよ♡♡♡ マゾ奴隷同士お似合いだねぇ♡♡♡」
 すっかり二人を見下しきったルクスリアの言葉に、ぴくりと、ブルーノが反応する。
「ま、マゾ奴隷……? 俺が? ご主人様と、お揃い……?」
 過ぎた快楽に未だ意識がぼやけているのか、その声はどこか浮わついたようで――そして、間違いなく歓びの色を称えていた。
 あまりにも性欲に素直な姿に、ルクスリアは嘲笑を隠しきれない。
「……ふふっ♡ ホントにアルベリッヒとお揃いに――僕の奴隷になりたいの??」
「はひ……っ♡♡ なるッ、ならせてください……♡♡♡ ルクスリアくんのデカチンポの奴隷にさせてくださぁい……♡♡♡ おれぇ、オナホでもご主人様用肉ディルドでもなんでもやるからぁ♡♡♡ もっとチンポハメてぇ♡♡♡ おれのマンコこき使ってぇ♡♡♡」
 夢見心地でそう言いながら、ヒクヒクとケツ穴を締め付けて、下品な誘惑をしてみせる。その姿は誰がどう見ても助平なチンポ狂いで、その資質に、ルクスはペロリと舌なめずりをして。
「……じゃ、契約成立だねっ♡」
 ニタリとイヤらしく微笑んで――淫魔としての、本来の姿へと変身していく。

 少しはブルーノの興奮も覚めるかと思いきや――彼の意識は、繋がったままの下半身にしか興味がないらしい。
「お゛っ゛……、お゛ォ゛ッ♡ お゛ッ゛ほォオオっっっ♡♡♡」
 めきめきと大きくなる化け物チンポを感じて、彼は、無様に喘ぎチンポを膨らませる。
「あひッ、ひひッ……すっげぇ……ッ♡♡ ルクスリアくんのチンポッ、チンポがぁ♡ デカマラ様がぁ♡ さらにでっかくなってるぅう♡♡♡」
「……驚かないんだ? アハハ、ほんとイカれてるね♡ セックスのことしか頭にないわけ??」
「っ♡♡♡ そう、そうなんだっ、俺……♡ 変態だからぁ♡ こうやって♡ 酷いことされたくてぇ♡♡ オマンコ使ってもらいたくてぇ♡♡♡」
 もはや体裁などかなぐり捨て、ブルーノは奴隷として必死に主人に――ルクスリアに媚びを売る。
「ほんとにどうしようもない変態なんだねぇ、君♡♡ 奴隷なら奴隷らしく仕事できるでしょ? 自分ばっかり気持ちよくなってないで、ちゃんと僕と――あとついでにアルベリッヒもイかせてあげて♡」
「はいっっ♡♡ ルクスリア、さまぁ♡♡♡」
「はァッ!? お、俺はもう、無理――ぉ゛お゛ッ♡♡♡」
 自分はもう無関係だとばかり思い込んでいたアルベリッヒに、突然、暴力的な快感が襲い来る。ブルーノが突然ピストンを開始したのだ。
「見ててくださいっ♡ ルクスリアさまぁ♡♡♡ 俺の情けない腰振りダンス♡♡ あはっ♡♡ ひっ♡♡ あへぇえっ♡♡♡」
 かくかくと情けのない動きで、だらしのない笑みを浮かべながら、ブルーノは二人の間で腰を振る。
「あっ♡ あっあっあっあァッ♡♡♡ だめこれぇ♡ チンポもマンコも気持ちいいっっ♡♡♡ おっほ♡♡♡ もうやめられなぃい♡  こんなの知ったら♡ だめ♡ 馬鹿になっちまう♡♡ セックス馬鹿になっちまうぅ♡♡ オナニーになんて戻れねぇよぉおおッ♡♡♡」
「貴様ッよくもォ♡♡♡ 俺様を♡♡ オナニーなんぞの代わりにしやがってぇええ♡♡♡」
「おほっ……♡♡ 絞まるッ♡ 射精るぅッ♡♡♡ ご主人様ぁ♡ たっぷり種付けしてあげるっすよ♡♡ 一緒に、ルクスリア様の奴隷として頑張りましょうねっっ♡♡♡」
 彼は幸福でたまらないと言った様子で、ひたすらに快楽に溺れている。はぁ、と、呆れたような声をルクスリアが漏らした。
「……誰がオナニーしろって言ったの?? ガバマン野郎のクセに、ご主人様にご奉仕もできないワケっ!?」
 ずるるッ♡♡と一気にチンポを引き抜いたかと思えば、勢いよくばちゅんッッッ♡♡と奥まで叩きつける。
「おほォッ!? す、すみま、せ……♡♡」
「いいからもっとケツマン絞めなよ!! こんなんじゃ、ザーメン恵んであげられないよ?? オナホにもなれないとかどんだけ低能だよッ!!」
「は、はひィッ♡♡ 頑張って♡ ケツマン絞めますぅ♡♡」
 ブルーノに任せていては駄目だと判断したのか、彼は身勝手なピストンを開始する。相手が壊れることも厭わない、乱暴でレイプさながらの動きであっても、二人のマゾ奴隷たちは快楽を拾いチンポをおっ勃てていた。
「アルベリッヒ、君もだよッ!! オナホのくせに僕より気持ちよくなってるとかありえない!! 君のオマンコで教えてやりなよ、この使えないガバマン野郎に、雄への媚び方ってヤツをさぁ!!」
 ルクスリアの理不尽な罵倒は、もはや届いていないらしい。アルベリッヒは白目を向いて、汚い喘ぎを漏らすだけだ。
「お゛ぉ゛ッ♡♡♡ むりぃ゛ッ゛♡♡♡ チンポ♡♡♡ 奥までチンポきてるぅ♡♡ チンポでアタマおかしぐなるぅう♡♡♡」
「オッ♡♡♡ あッ、ありがとうございま、ァアッ♡♡♡」
「だいたいさぁ、オナホはアルベリッヒで足りてるのッ♡ わざわざ君みたいな冴えないガバマン使ってしつけてやるなんて、滅多にないんだよ?? 光栄に思いなよねッ♡♡♡」
 ずちゅずちゅずちゅッッ♡♡と、人体からするとは思えないような音が卑猥に響き渡る。
「はひッ♡♡ デカマラ様お恵みありがとうございますぅっ♡♡♡ 俺のダメダメ馬鹿マンコに♡ たーっぷりお仕置きしてくださいッ♡♡ ルクスリア様の雄汁恵んでください♡♡♡」
「アハハッ♡ 教えてもないのに中出しおねだりしちゃうんだ♡♡ 変態♡ 淫乱♡♡ 脳までチンポでできてるわけ??」
「おぉッ♡♡♡ そ、そうですぅッ♡♡♡ おれはッ、ブルーノはぁっ♡ チンポとケツマンコでしか考えられねぇ変態奴隷ですッ♡♡♡ 猿以下の低能チンポ狂いですぅっ♡♡♡ もうルクスリア様のデカマラ無しじゃ生きてけねぇっす♡♡♡」
 自らの意思で卑猥な言葉を並べ立てるブルーノを、ルクスリアは嘲るように笑う。
「へぇ♡ アルベリッヒと違ってお利口だねっ♡♡ 洗脳(おしえ)なくても自分の立場わかってるなんて♡♡♡」

 細められた瞳は、そのままアルベリッヒへと向けられる。二人の会話する裏でも延々と意味も成さない喘ぎを溢し、二度と本来の用途に使うことはないであろうチンポを無駄に勃起させている彼。
「それに比べて……やっぱりアルベリッヒはダメダメだね?? 喘ぐしかできないとか、豚でももっと賢いよッ!!」
 二人をまとめてブチ犯すような乱暴な動きで、ルクスリアは、腰を打ち付ける。
「オラッ♡♡ 馬鹿マンコどもッ♡♡ 二人とも僕が躾けてあげるからありがたく思いなよねッ♡♡ チンポハメられるしか価値のないド変態オナホ野郎にしてあげるっ♡♡♡ 一生チンポに忠誠誓って、ザーメン排泄されるためだけに生きる肉便器にしてあげるっ♡♡♡」
「あ゛ッ♡♡ありがとうございますぅうう♡♡♡」
「ぉごッ♡♡お゛、ぉ゛お゛お゛……ッッッ♡♡♡」
 ルクスリアの動きが早くなる。射精に向けてスパートをかけているのだろう。二人の奴隷は悦びに浸り、きゅうきゅうとケツマンコを締め付ける。

 そして――。
「あはッ♡ 射精るぅ……ッ♡♡ しっかり受け止めなよねッッ♡♡」
 ぶぴゅるるるッッ♡♡♡どくどくッッ♡♡♡と、滝のような勢いで、ルクスリアはザーメンをぶちまけた。
「ァ゛……ッ゛ッ゛♡♡」
 生まれて初めての中出しに、ブルーノは言葉を失った。目の前が真っ白になる。犯されている。暴力的な快感が爆発する。
(きたきたァっっっ♡♡ アツいのきてるぅ♡♡ 俺いまっ、中出しされてるぅッ♡♡♡ ザーメン♡ せーし♡♡ ルクスリア様の特濃雄汁♡♡♡ 生種付けされちまってるぅッ♡♡♡ 生ハメ中出しきもちいいッ♡♡♡ オナホにされんのきもちいいッッッ♡♡ 身勝手セックスでザーメンぶちまけられるなんて……夢みたいだァっ♡♡♡♡)
 ルクスリアは射精をしつつも、ゆるゆると腰を打ち付ける動きを止めない。ぬちゅ♡ぬちゅ♡とイヤらしい音が鳴るのに合わせて、ブルーノはだらしなく射精した。
「あ、ありがとうっ、ございますぅううッ♡♡♡ 駄目マンコにザーメンお恵み♡♡ 種付け♡♡ 雄汁ぶちまけてくださって♡ マゾ豚オナホを使ってくださってありがとうございますッッ♡♡♡」
 歪んだ口元からは唾液がこぼれ、腹にはくっきりと淫魔の奴隷となった証の淫紋が浮き出ている。
 ルクスリアが満足そうに微笑んで、淫紋をつぅっとなぞれば――内側から全身を犯されているかのような、滅茶苦茶な快楽がブルーノを襲う。
「お゛っ゛ほォォオッ!? あぎッ、ァ……、あ゛ぁ゛ーッッッ♡」
「よく言えました♡♡ ご褒美にもーっと使ってやるよッ♡ せいぜい惨めなイき顔晒して無様アクメキメたらどうかなっ♡♡」
 ブルーノの意思など関係なく内臓がヒクヒクと蠢き、ルクスリアのチンポを締め付ける。気持ちいい。犯されている。犯してくださっている。もはやそれしか考えられなくなったブルーノは、壊れたように射精し続けた。
 それを受け止めているアルベリッヒはといえば――ついでのように扱われ、ブルーノに中出しされてしまった事実に興奮し、、白目を向いたまま淫紋を疼かせていたのだった。







「――おい、貴様いつまで寝ている気だ? まさか下賎な奴隷の身分で、この俺様よりも遅く起きるなど許されているとでも?」
 ルクスリアは、頭上で響く嫌味ったらしい声で目を覚ます。あのあと散々好き勝手使ってやったはずの男の片割れは、夜の惨めで乱れきった姿が嘘のように、厳しい瞳で彼を睨んでいる。
「ふぁ……。相変わらず生意気だねぇ……あんなに躾けてやったのにさ」
「無駄口を叩く許可を出した覚えはない。俺の屋敷で務めるからには、その不遜な態度を控えることだな」
「……まだイジメ足りなかったのかな? 朝から欲しがりやさんだね♡」
「はァ? な、なにを……」
「でもだーめ♡ 僕、公平な淫魔だからさ、眷属は平等に扱うって決めてるんだよね。君だけ可愛がったら、ブルーノくんが可哀想でしょ?」
 身勝手なオアズケ宣言をした後、ルクスリアは、今口に出した男がこの場にいないことに気がついた。
「……そういえば、ブルーノくんは?」
 その問いかけと殆ど同時に、扉の向こうからノックの音が響く。
「し、失礼します、ご主人様。朝食を持って参りました」
「入れ」
 アルベリッヒの声を受け、恭しく扉が開かれる。
「厨働きの者もおりませんので、お……私が作らせていただきました。そ、粗末なもので申し訳ありません……!」
「まったくだな? よくもまあこの俺様にそのような貧相な飯を食わせていいと思ったものだ」
「お、お許しを……!!」
 ブルーノが運んできたのは、卵を使ったサンドイッチだ。なかなか美味しそうに見えるが、庶民からすれば十分すぎるメニューであってもアルベリッヒの目には貧相に映る。
 ペコペコと頭を下げるブルーノを睨み付け、嘲笑うようにアルベリッヒは言う。
「……折檻でもされると思ったか? 馬鹿め……貴様にとっては暴力も褒美なんだろう? とんだ変態男だな」
「あッ……♡ そ、そんな、ご主人様ぁ……♡」
 もはや被虐趣味を隠す気もなくなったのか、嬉しげに顔をとろけさせた彼は――ルクスリアを見て慌てて表情を引き締める。
「るっ、ルクスリア様もどうぞ、お召し上がりください! お口に合うかはわかりませんが……」
「……あ、うん。ありがとー。君たち、今までいっつもこんな調子だったの?」
「……いえ。ご主人様にお叱りいただくことは今までもありました、けど……変態だなんて罵っていただけたのははじめてです……ッ♡♡」
「…………ああそう?」
 これ以上は深く突っ込むまいと、ルクスリアは目をそらした。彼の目の前に置かれたのは、先ほどアルベリッヒに差し出されたものと全く同じものに見える。
 当然、プライドの塊であるアルベリッヒがそれを許すはずもなく、すかさず不愉快げな声が飛んできた。
「おい待て下男。なぜソイツと俺の食事が同じものなんだ? まさかこの俺と、そこの下賎な奴隷とが同等だとでも??」
「……い、いえ!! その……わかっております!! ルクスリア様は確かに俺の支配者(マスター)ですが……俺がお慕いし、お仕えしているのはご主人様です!! ですので、ご主人様のお食事は特別な材料を使っております……!」
「……ほう? 出任せではないだろうな。一見同じようにしか見えないが……」
 どれほどのものか味見してやろうと、アルベリッヒが口を開け、サンドイッチをくわえようとした瞬間――。
「はい!! そちらのお食事には、隠し味として……俺の愛の証を使っております♡」
「――は?」
 股間をビンビンにいきり立たせたブルーノの言葉に、動きが止まる。
「お……おい貴様ッ、まさか……」
「……はい♡ わかっちゃいましたかね、へへっ……♡ 昨夜を忘れてしまわないように、おまじないのつもりだったんですけど……♡♡」
 恍惚としたその笑みが、嫌な予感が大当たりだったことを告げていた。
「きっ、貴様ァ……!! ルクスリアッ、また貴様の差し金か!?」
「……えっ? いや……これは僕にも予想外っていうか……うん。ブルーノくん、君、なにかキメてたりする? 人間なんだよね? 正気?」
 淫魔としてそれなりにハードなプレイも好むルクスリアでさえ、若干引いている。特別催淫や洗脳をしたわけでもないのに、自らここまでやってのける人間と遭遇したのは初めてだった。

 アルベリッヒは怒りに震えながら、手にしたサンドイッチを床に叩きつけた後、思い切り足で踏みにじる。汚れてしまったルームシューズを脱ぎ捨てながら、彼は言う。
「……この汚らわしい犬の餌以下のモノは、貴様自身で始末しろ。いいな?」
「は……っ、はいぃ……♡ 申し訳ございませんッッ♡♡」
「ルクスリア、新しいルームシューズを持ってこい。この使えない変態男のおかげで汚れてしまった」
 言いながら彼は、当然のようにルクスリアの前の皿からサンドイッチを手に取る。
「ちょっと、それ、僕の朝ごはんなんだけど?」
「主人を差し置いて食事をする奴隷がどこにいる? そもそも、貴様のような化け物に飯などいらんだろう?」
 不審なモノが混入していないか確認した後、心底嫌そうな顔をしながら、アルベリッヒはサンドイッチを頬張った。

「……なんでこうも我が強いのばっか拾っちゃうかなぁ。ま、面白いからいいけど……」
 ため息混じりに呟いたルクスリアは、改めて、二人の眷属をまじまじ見る。この高慢で身勝手な老貴族も、どうしようもない被虐趣味の残念な使用人も、夜になれば同じように彼に忠誠を誓うペットに変わる。

 今この場で滅茶苦茶にしてやってもいいが、表面上は主人であろうとするアルベリッヒが、いつまでこの調子を保てるのか興味がある。なにより、ただ従順なだけの奴隷はつまらない。
 昼間はお高くとまった俺様貴族が、夜になれば最底辺の性奴隷になるなど――なんとも倒錯的でルクスリア好みだ。しばらく、この状態で放置してみてもいいだろう。
「ふふっ、夜になるのが楽しみだなあ♡」
 昼間の行動を全てやり返してやればアルベリッヒはどんな声で鳴くだろうと、ブルーノはどこまで己の期待に添えるだろうかと、一人想像して彼は嗤った。

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